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動詞「bring」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

 

動詞の「bring」と言えば、一般的には「持っていく」という意味でお馴染みですよね?

実際、動詞「bring」は日本語で言うところの「持っていく」という意味で使われていますが、その日本語訳は「bring」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「bring」には、どのような使い方があるのでしょうか?

今回の記事では「bringのイメージと正しい使い方」を解説していきます。

 

 

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「bringのイメージ」

 

 

まず、「bring」のイメージですが「話題の中心に持っていく」になります。

この「話題の中心に持っていく」というイメージから、よく使われる「何かを持っていく」という意味が生まれています。

 

では、せっかくなので例文とイラストを使って「bringのイメージ」を理解していきましょう。

・I’ll bring an umbrella to the station.(傘が必要な人が駅にいる)
・駅へ傘を持っていきます
⇒駅という話題の中心に傘を持っていくイメージ

・He brought his wife to the party.
・彼は奥さんをパーティーに連れてきた
⇒パーティー会場に奥さんを連れてくるイメージ

このように、動詞「bring」は「話題の中心に持っていく」というのがコアのイメージになるのですが、似たような意味を作り出すことができる動詞に「take」があります。ですが「take」とはニュアンスが異なります。

 

 

「bring」と「take」の違い

 

 

「bring」と「take」の違い

では、早速「bring」と「take」の違いを見ていきたいのですが「bring」と「take」では以下の違いがあります。

 

●「bring」と「take」の違い
・bring・・・向かってくるイメージ
(話し手や聞き手の場所「話題の中心」へ持っていく)
・take ・・・離れていくイメージ
(話し手や聞き手のがいない場所へ持っていく)

 

同じ「持っていく」でも、持っていく場所の感覚が異なるというわけなのですね。実際に例文を使って考えると以下のようになります。

 

●話し手や聞き手がいる場所へ持っていく(向かってくる感覚)

・I’ll bring an umbrella to the station.(傘が必要な人が駅にいる)
・駅へ傘を持っていきます
⇒駅という話題の中心に傘を持っていくイメージ

・Can you bring the book, please?
・その本を(こちらに)持ってきてもらえますか?

⇒話し手がいる場所(話題の中心)に本を持っていくイメージ

・He brought his wife to the party.
・彼は奥さんをパーティーに連れてきた
⇒パーティー会場に奥さんを連れてくるイメージ

 

●話し手や聞き手のがいない場所へ持っていく(離れていく感覚)

・Don’t forget to take your umbrella!(家から傘を持っていく)
・傘を持っていくのを忘れないようにね
⇒家から傘を手にとって持っていくイメージ

・Can you take the book, please?
・その本を(あちらに)持っていってもらえますか?

⇒話し手がいない場所に本を手にとって持っていくイメージ

・I’ll take you home.
・家まで送るよ
⇒話し手と聞き手がいない場所(家)まで送っていくイメージ

 

 

感覚としては「come(話題の中心にやってくる)」と「go(あるところから離れて去っていく)」に非常に似ていて、その感覚に「一緒に持っていくものを追加した」ような感覚になります。

⇒ 動詞「come」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

⇒ 動詞「go」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

実際の会話で「bring」を使うか「take」を使うかは、「会話の流れ次第(何が話題の中心になっているのか?)」にもよりますが、一般的な判断基準として覚えておくと良いでしょう。

 

 

「bringの使い方(基本編)」

 

 

ここからは、動詞「bring」の本来のイメージ「話題の中心に持っていく」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。

 

bring(持っていく・連れて行く)

・She brought me hand-made cookies.
・彼女は私に手作りのクッキーを持ってきてくれた
⇒彼女が私のところに手作りのクッキーを持ってきたイメージ

・I’ll bring my sister to the party.
・妹をパーティに連れて行きます
⇒私が妹をパーティーに連れて行くイメージ

 

bring(もたらす)

・Age brings wisdom.
・年齢は知恵を授ける
⇒年齢(経験など)が知恵を持ってくるイメージ

・She brought us good news.
・彼女は私たちに良い知らせをもたらした
⇒彼女が私たちのところへ良い知らせを持ってきたイメージ

・I hope this yer brings you a lot of happiness.
・今年があなたにとって良い年になりますように
⇒今年(新しい年)などがあなたの下に幸運を持ってきてくれるイメージ

 

bring(人などを~へ導く)

・What brings you here?
・何のご用でお越しですか?
⇒何かの目的があなたをここへ連れてくるイメージ

・What brings you to Japan?
・何しに日本へいらしたのですか?
⇒何かの目的があなたを日本へ連れてくるイメージ

・I cannot bring myself to do my homework.
・宿題をする気になれない
⇒気分が私を宿題をやる気持ちまで連れていってくれないイメージ

 

このように、動詞「bring」は「話題の中心に持っていくイメージ」から、数多くの意味を生み出します。ポイントは持っていく方向性で、その根底には「向かってくる感覚」があります。

 

 

「bringの使い方(応用編)」

 

 

動詞「bring」は「話題の中心に持っていくイメージ」から、後ろに置く単語によって意味を広げることができます。

 

bring up(育てる・しつける)

・She brought up three sons on her own.
・彼女は女手一つで3人の息子を育て上げた
⇒彼女が息子たちを一人前まで持っていくイメージ

・They were brought up to behave politely.
・彼らは礼儀正しく振舞うように育てられた
⇒彼らの態度を礼儀正しい振る舞いへ持ってくイメージ

動詞「bring」は「up」と一緒に使うと「育てる」や「しつける」などの意味を持たせることができます。元々の動詞のイメージ「bring(持っていくイメージ)」に「up(上へ)」が加わっているので、感覚的にも想像しやすいと思います。

 

bring up(持ち出す)

・She brought the topic up last night.
・昨夜、彼女はその話題を持ち出した
⇒彼女がその話題を上に持ってくるイメージ

・He brought up some problems at the meeting.
・彼はそのミーティングでいくつかの問題を持ち出した
⇒彼がいくつかの問題点をを議題に持ち上げてきたイメージ

・I hate to bring this up again.
・話を蒸し返すようで悪いんだけど
⇒私がその話を上に持ってくるイメージ

また、「bring up」は「育てる」や「しつける」などの意味の他にも、話題や議題や問題などを「持ち出す」という意味でも使えます。こちらも元々の動詞のイメージ「bring(持っていくイメージ)」に「up(上へ)」が加わっているので、感覚的にも想像しやすいですね。

因みに、この「bring up」を使う際は、代名詞の場合は「bring」と「up」の間に代名詞を挟むのが一般的です。

この「bring up」という語句は、他にも「上に持ってくる」「下から上げる」「噴き上げる」などの意味になることもあるので、合わせて覚えておきましょう。

 

bring about(~を引き起こす)

・This new product will bring about a beneficial change.
・この新しい商品は有益な変化をもたらすでしょう
⇒新しい商品が私たちの生活に有益な変化を持ってくるイメージ

・The earthquake  brought about a lot of damage.
・その地震は大変な被害を引き起こした
⇒地震が大変な被害を持ってくるイメージ

この「bring about」と同じ意味で「bring on」を使うこともできます。明確なニュアンスの違いはネイティブでも難しいそうですが、「bring about」は社会にかかわる大きな出来事が起こった際に使う傾向が強く、逆に例えば「お酒を飲んだせいで頭痛が起きた」みたいな小さな出来事に使うのは違和感があります。

一方、「bring on」は大きな出来事から小さな出来事まで幅広く使うことができるので、迷ったら「bring on」を選んでおけば問題はありません。

 

bring back(~を思い出させる)

・This photo will bring back happy memories.
・この写真は楽しかった記憶を思い出させるだろう
⇒楽しかった頃の思い出を写真が話者の下へ持ってくるイメージ

・The letter brought it all back to her.
・その手紙は彼女にすべてのことを思い出させた
⇒手紙が過去の思い出を彼女の下に持ってくるイメージ

動詞「bring」は「back」と一緒に使うと「思い出させる」などの意味を持たせることができます。元々の動詞のイメージ「bring(持っていくイメージ)」に「back(戻る)」なので想像しやすいですね。

 

bring back(持ち帰る・連れ帰る)

・Bring it back to me.
・それを私に返してよ
⇒それを私の下へ持ってくるイメージ

・I’ll bring you back the DVD tomorrow.
・そのDVDは明日お返しします
⇒DVDをあなたの下へ持っていくイメージ

・I want to bring her back.
・彼女を連れ戻したい
⇒彼女を自分の下へ連れ戻すイメージ

先ほどの「bring back」は精神的なものを「持ってくる(思い出させる)」でしたが、物理的なものにも使うことができます。その際は「持って帰る」や「連れ戻す」といった意味になります。こちらも「bring(持っていくイメージ)」に「back(戻る)」なので簡単ですね。

 

bring out(明確にする・発売する)

・They tried to bring out the truth .
・彼らは真実を明らかにしようとした
⇒彼らが真実を白日の下に持っていくイメージ

・The singer brought out a new albums.
・その歌手は新しいアルバムを発売した
⇒歌手が世間に新しいアルバムを持ってくるイメージ

動詞「bring」は「out」と一緒に使うと「「明確にする」「発売する」などの意味を持たせることができます。元々の動詞のイメージ「bring(持っていくイメージ)」に「out(外へ)」なので、これも簡単だと思います。

 

 

「動画で復習しよう」

 

 

いかがでしたか?「bringのイメージ」は掴めましたでしょうか?

この「bring」という動詞は「話題の中心に持っていくイメージ」があるので、そのイメージから「持っていく・持ってくる・連れて行く・もたらす」など多くの意味を生み出すことができます。

似たような意味として「take」を使うこともありますが、「bring」を使った場合は「話し手や聞き手などの話題の中心に向かってくる感覚ある」に対し、「take」を使った場合は「話し手や聞き手などの話題の中心から離れていく感覚ある」ので覚えておきましょう。

 

 

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