これで簡単!answer, reply, respondの違いと使い分け!答えるのニュアンスを掴もう!
今回は「reply, answer, respond」の違いについて解説します。
これらの単語は、中学生の時に習う簡単な単語なのですが、学校の授業では「答える・返事をする」といった日本語の意味しか教えてくれないことが多いので、それぞれの単語のニュアンスの違いが分からない人も少なくないですよね?
そこで、この記事では「reply, answer, respond」の意味や使い方はもちろん、ニュアンス違いから単語に含まれている語源まで、徹底解説してみました。それぞれの単語の違いを押さえていきましょう。
この記事の目次
「replyのニュアンスと使い方」
最初にお伝えする「答える・返事をする」の表現は「reply」です。
この「reply」は、質問や要求などに答える際に使われる表現で、主に文字での返答で使われることが多いです。もちろん、口頭での返事にも使われることもありますが、どちらかと言えば、少しフォーマルな印象になります。
なぜ、フォーマルな印象になるのかと言うと、「reply」に含まれている「ply」には「包む」というニュアンスがあり、相手の投げかけに対し「自分の中で考えて包んで返す(文字通り「re-ply」)」という感覚があるからです。なので、他の「応える・返事をする」を意味する単語に比べ、ややフォーマルで「少し考えて返事をする・主張をする」といったニュアンスがあります。
感覚としては、ツイッターをやっている人ならイメージしやすいと思いますが「ツイッターでの返信(リプライ)」をイメージすると良いかもしれませんね。あれも「相手のつぶやきに対し自分の考えを文字で返信・主張すること」なので、そこから考えてもイメージしやすいのではないでしょうか?
・I replied to his question.
・彼の質問に答えた。
・I replied to the email.
・メールに返信した。
・Aさん : Oh my God!
・Aさん : うそ!
・Bさん : What happened?
・Bさん : どうした?
・Aさん : Justin Bieber replied to my tweet.
・Aさん : ジャスティン・ビーバーが私のツイートにリプしてくれた。
「answerのニュアンスと使い方」
次にお伝えする「答える・返事をする」の表現は「answer」です。
この「answer」は、先ほどの「reply」とほぼ同義語ですが、「reply」に比べると口語的で幅広く使われる単語です。なので「答える・返事をする」と言いたい時には、一番使いやすい単語と言えます。
因みに、この単語「answer」に含まれている「swer」は「swear(宣誓する)」から派生しているので「相手の質問や呼びかけに対して宣誓する(文字通り「an-swer」)」と言う感覚になります。
この「answer」は一般的に広く使われる単語なので、クイズ番組や英語の試験などでも「answer the question(質問に答えなさい)」といった感じで使われていますね。そこから考えても口語的な感覚があるのが分かると思います。
・Can you answer the phone?
・電話に出てくれる?
・He answered my question.
・彼は私の質問に答えた。
・I can’t answer that.
・それには答えられないよ。
・Bさん : Sorry, I have my hands full right now. Can you answer the phone?
・Bさん : ごめん、今手が離せないんだ。電話出てくれない?
・Aさん : Sure.
・Aさん : いいよ。
「respondのニュアンスと使い方」
次にお伝えする「応える・返事をする」の表現は「respond」です。
この「respond」は、先ほどの「reply」や「answer」のように、相手の投げかけに対してしっかり答えるというよりは「反応を返す・反応する」といった感覚になります。なので、この単語は「相手が返答をすることが期待されている時など」に使われることが多いです。
そして、もう一つ、他の返事をするを意味する単語「reply, answer」と違っている点があって、それは「返事が早い」という感覚が含まれる点です。イメージしていただくと分かると思いますが、この単語「respond」の「返事をする」は「反応する」から生まれてきたモノなので、普通の返事より早い(返事というよりは反応だから早い)というのは納得できる感覚だと思います。
因みに、この単語「respond」に含まれている「spond」には「約束する」というニュアンスがあり、相手の投げかけに対して「約束を返す(文字通り「re-spond」)」という解釈になり、その結果「返事をする(反応する)」という意味になっています。
よくネット用語で「レスポンシブ対応」なんていう言葉がありますが、あれも「パソコンやスマホからのアクセスに対して、ホームページなどを見やすい形にして自動的に返す仕組み」を指していますよね?つまり、アクセスに対して瞬時に反応しているという訳なのですね。
・He responded to a letter.
・彼は手紙に返事を書いた。
・He responded to the request.
・彼はその要求に応えた。
・He responded with smiley face.
・彼は微笑みで返した。
・Bさん : By when should I respond about that?
・Bさん : その件に関して、いつまでに返答したらいい?
・Aさん : Can you respond it until Wednesday?
・Aさん : 水曜までに返答できる?
「reply, answer, respondのまとめと名詞形」
では、最後に「答える・返事をする」を意味する単語「reply, answer, respond」のまとめと名詞形を見ていきましょう。
・reply ⇒ 質問や要求などに考えて答える(フォーマル・文語的)
・answer ⇒ 質問や要求などに答える(一般的な表現・口語的)
・respond ⇒ 質問や要求などに反応する
ニュアンスをまとめると上記のようになりますが、基本的には幅広く使える「answer」を使えば問題はありません(便宜上、文語的・口語的と分けましたが、もちろんどちらでも使えます)。
因みに、それぞれの単語を名詞にするとこうです。
・reply(答える・返事をする) ⇒ reply(答え・返事)
・answer(答える・返事をする) ⇒ answer(答え・返事)
・respond(反応する) ⇒ response(反応)
どの単語も聞いたことがある人が多いと思うので、簡単ですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたでしょうか?
一言で「答える・返事をする」といっても、英語では「reply, answer, respond」と多くの単語があり、それぞれに若干ニュアンスが異なります。学校の授業や辞書など調べても、ニュアンスまでは教えてくれません。
単語を使う際には、日本語の意味だけでなく、その単語に本来宿っているイメージ(ニュアンス)が重要になりますので、ぜひ、覚えて使い分けを楽しんでみてくださいね。
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