これで完璧!前置詞「among」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「among」と言えば、一般的には「~の間」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「among」は日本語で言うところの「~の間」という意味で使うことができますが、それは前置詞「among」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「among」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「amongのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
この記事の目次
「amongのイメージ」
前置詞「among」のイメージですが「ごちゃごちゃしたモノの中」になります。
学校の授業では、前置詞「among」は「2つ以上のモノの間」で、前置詞「between」は「2つのモノの間」と教わった人も多いと思いますが、実はそうではありません。
実際のイメージは「among」は「区別することができないごちゃごちゃしたモノの間」というニュアンスで、前置詞「between」は「1つ1つ区別することができるモノの間」というニュアンスになります。
このように、前置詞「among」は、1つ1つ区別することがないため、ある一定の「グループの中」や「集合体の中」を表現する際よくに使われます。
・among the clouds ⇒ 雲の中
・among students ⇒ 生徒の間で
・share ~ among his friends ⇒ ~を友人たちと分け合う
※ごちゃごちゃしたモノの中のイメージから「位置・範囲の中・分配」を表現することができます。
さて、そんな風に「ごちゃごちゃしたモノの中」というイメージがある前置詞「among」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。
1.位置を表す「among
2.集合・範囲の中を表す「among」
3.分配を表す「among」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
位置を表す「among」
1つ目の「among」は「位置を表すamong」です。具体的な例をあげると「家が木々の間にある」や「人ごみの中で泣く」や「雲の中を運行する」といった感じで「位置」を表現することができます。
・The house among the tree.
・その家は木々の間にある
⇒たくさんの木が生えいている中
・The dog disappeared among the bushes.
・その犬は藪の中へ消えていった
⇒ごちゃごちゃした藪の中
・The baby is crying among the crowd.
・赤ん坊は人ごみの中で泣いていた
⇒ごちゃごちゃした人ごみの中
・The plane goes among the clouds.
・その飛行機は雲の中を航行した
⇒ごちゃごちゃした雲の中
前置詞「among」のイメージは「ごちゃごちゃしたモノの中」なので「位置」を表現できます。
ポイントは「はっきりと区別できるモノの中ではなく、ごちゃごちゃとした入り組んだモノの中」という点になります。逆に「あの木とあの木の間に家がある」のように、個々をしっかりと認識する際は「between」を使うようにしましょう。
集合・範囲の中を表す「among」
2つ目の「among」は「集合・範囲の中を表すamong」です。具体的な例をあげると「名古屋は日本の大都市の中の1つ」や「生徒の間で人気の先生」や「(いろいろある中で)とりわけ読書が好き」といった感じで「ある集合体の中・範囲の中」を表現することができます。
・Nagoya is among the laragest cties in Japan.
・名古屋は日本の大都市の中の1つです
⇒いっぱいある日本の大都市の中
・The children quarreled among themselves.
・子供たちは内輪もめをした
⇒子供たちのコミュニティの中
・The teacher was poplar among students.
・その先生は生徒の間で人気だった
⇒たくさんいる生徒の中
・There is a problem among children.
・子どもたちの間に問題があります
⇒子供たちのコミュニティの中
・Among other things, I like reading.
・とりわけ読書が好きです
⇒いろいろな趣味がある中
前置詞「among」のイメージは「ごちゃごちゃしたモノの中」なので、生徒の間や子供たちの間といった感じで「ある一定のグループや集合体の中」を表現することができます。逆に「A君とBさんの間で」のように、個々をしっかりと認識する際は「between」を使うようにしましょう。
分配を表す「among」
3つ目の「among」は「分配を表すamong」です。具体的な例をあげると「仕事を5人で分担する」や「ケーキを3人で分け合う」や「土地を子供たちで分ける」といった感じの「分配」になります。
・We shared the cake among the three of us.
・私たちはケーキを3人で分け合った
⇒特に個々を識別せずに3人で分配する
・Let’s divide the work among the five of us.
・その仕事は5人で分担しましょう
⇒特に個々を識別せずに5人で分担する
・We shared the profit among us all.
・我々は全員で利益を分け合った
⇒特に個々を識別せずに全員で分け合う
・Her land was equally divided among her children.
・彼女の土地は子供たちの間で平等に分けられた
⇒特に個々を識別せずに子供たちで分け合う
前置詞「among」のイメージは「ごちゃごちゃしたモノの中」なので、分配をイメージできる動詞と一緒に使うことによって「分け合う」という意味を持たせることができます。
やはり、その際にポイントになるのは「個々を意識しない」という点です。逆に明確に「太郎くんや花子さんで分け合う」と言いたいのであれば「between Taro and Hanako」のように、個々を区別できる「between」を使う必要があります。
前置詞「among」と前置詞「between」の違い
この2つの単語については、学校の授業などでは「among=3つ以上のモノの間で、between=2つのモノの間」と教わった教わった人も多いと思いますが、実は違います。
本当の英語のイメージをご紹介するとこうです↓
・among ⇒ 何かに取り囲まれている状態
・between ⇒ はっきりと個々を認識できるモノの間
なので、3つ以上のモノでも個々に認識するのであれば「between」が使われますし、個々を認識しないのであれば「among」を使います。
・The negotiations between France, Italy, England and Germany are going well.
・フランスとイギリスとドイツの交渉は順調に進んでいる
⇒はっきりと国を識別しているので3つ以上でも「between」が使われている
・The negotiations among the countries of Europe are going well.
・ヨーロッパの国々の交渉は順調に進んでいる
⇒国を識別していないので「among」が使われている
※識別していないので、広くヨーロッパの国々という意味になっている
このように、前置詞「among」と前置詞「between」を使う際は、数ではなく「そのモノをはっきりと識別しているか否かがポイント」という訳なのですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「amongのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「among」は一般的には「~の間」という意味で使われていますが、それは「ごちゃごちゃしたモノの間」というイメージから生まれてきてます。
その際、ポイントになるのが、囲まれているものが「2つか3つ以上か?といった数ではなく、そのモノを識別しているか否か」という点になります。学校の授業などでは「among=3つ以上のモノの間で、between=2つのモノの間」と教わった教わった人も多いと思いますが、そうではないということなのですね。
このように意外と奥が深い「among」ですが、理屈が分かれば簡単だと思いますので、英語本来のイメージを更に落とし込むために、いろいろな例文に触れながら感覚を養っていくようにしましょう。
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