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動詞「come」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

 

動詞の「come」と言えば、一般的には「来る」という意味でお馴染みですよね?

ですが、この「come」という動詞は「来る」の他にも、例えば「今、行くよ」「どうしてなの?」「何も思い浮かばなかった」など、様々な意味で使える動詞です。

中でも、一番混乱するのが「来る」と「行く」の両方の意味を生み出すことができる点ですよね?

そこで、今回の記事では「comeのイメージと正しい使い方」をご紹介していきます。

 

 

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「comeのイメージ」

 

 

まず、「comeの本来のイメージ」は「話題の中心に何かがやって来る」になります。

感覚的に捉えると、「何か話題の中心になっているモノがあって、そこに何かがやって来る」といった感じですね。因みに、この「話題の中心になっているモノ」というのは「場所でもイベントでも概念でもなんでもOK」です。

 

では、ここで、例文とイラストを使って、より深く理解していきましょう。

・She came to the hospital.
・彼女は病院に来た
⇒話題の中心(病院)へ彼女がやって来る

・He came from Chiba. 
・彼は千葉出身だ
⇒話題の中心(今彼がいる場所)へ彼が千葉からやって来た

・The time has come.
・時は来た
⇒話題の中心(現在)にそのタイミングがやって来た

 

 

訳語は全て「来る」になっていますが、イメージとしては「今、話し手と聞き手の間で話題の中心になっているモノにやって来るイメージ」です。

そのイメージが、日本語訳の「来る」に一致していることが多いので、一般的に動詞「come」=「来る」とは広まったという訳なのですね。

 

 

「comeの使い方(基本編)」

 

 

では、comeの本来のイメージ「話題の中心にやって来る」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。

 

come(来る)

・Are you coming to the party?
・パーティーに来ますか?
⇒話題の中心(パーティー)にあなたが来るかどうか尋ねる

・She just came back home.
・彼女はちょうど帰ってきた
⇒話題の中心(家)に彼女がちょうどやって来た

・The train is coming.
・電車が来たよ
⇒話題の中心(今いる場所)に電車がやって来る

 

come(到来する・浮かんでくる)

・Winter has come.
・冬がやって来た
⇒話題の中心(現在)に冬がやって来る

・Nothing has come to my mind.
・何も浮かんでこなかった
⇒話題の中心(自分の頭の中)に何も来なかった

 

come(優先する)

・Family comes first.
・家族が最優先だ
⇒話題の中心(条件)に家族が一番最初に来る

・Health comes before money.
・お金より健康が大事だ
⇒話題の中心(条件)に健康がお金より先に来る

 

come(~になる・~するようになる・分かる)

・Her dream has come true.
・彼女の夢は実現した
⇒話題の中心(現実)へと彼女の夢の実現がやって来た

・He came to understand why she told a lie.
・彼はなぜ彼女が嘘をついたのか理解した
⇒話題の中心(彼の心)に彼女の嘘に対する理解がやって来た

・This type of stock doesn’t come cheap.
・この手の株は安くならないよ
⇒話題の中心(低価格)に株価がやって来ない

・Water comes to the boiling point at 100 degrees.
・水は100度で沸点に達する
⇒話題の中心(水の沸点)に水の温度がやって来る

・The truth has come into light.
・その真実が明るみに出た
⇒話題の中心(明るみ)に真実がやって来る

 

 

この他にも「come」は「How come?(どうして?)」や「How is your assignment coming?(課題ははかどってる?)」など、多くの意味を生み出すことができます。ですが、それらも「話題の中心になっているモノに何かがやって来る」というイメージから生まれた意味なので、しっかりと「comeの英語のイメージ」を掴んでいきましょう。

 

 

「comeとgoの違い」

 

 

では、最後に「come」と「go」の違いを見ていきましょう。

記事の冒頭でお伝えしましたが、動詞「come」は使い方や文脈によっては、「I’m coming.(今行くよ)」のように「行く」と訳せる場合があります。「話題の中心に何かがやって来る」なのに「行く」と訳すのはなぜなのでしょうか?

それを理解するには「come」と「go」それぞれのイメージを理解する必要があります。

 

comeとgoのイメージ

それを理解するには「come」と「go」それぞれのイメージを理解する必要があります。それぞれのイメージを見るとこうなります。

 

●「come」と「go」のニュアンスの違い
・come・・・話題の中心に何かがやって来る
・go・・・・あるところから去って離れていく

 

これらのイメージから、「come」には「話し手や聞き手の間で話題になっているモノの中心に近づくイメージ」が生まれ、「go」には「話し手や聞き手から離れて去っていくイメージ」が生まれます。

なので、「あなたに会いに行きます」という日本語を英語にしたい場合は、「話題の中心(あなた)に私が向かうイメージ」になるので、「go」ではなく「come」を使い、「I’ll come to see you.(あなたに会いに行きます)」となります。

 

話題の中心に来るイメージならば「come=行く」にもなる

 

日本語訳の「来る」と「行く」に囚われてしまっていると、この辺の感覚を理解するのが難しく、間違ってしまいますが、使い分ける際にポイントになるのは、『「話題に中心に来る(come)」なのか「あるところから離れる(go)」なのか?』です。

関連記事 ⇒ 動詞「go」の意味と使い方!英語のイメージを掴もう!

 

では、それぞれのイメージを踏まえて例文をクイズ形式で考えてみましょう。

●「come」と「go」のニュアンスの違い
・come・・・話題の中心に何かがやって来る
・go・・・・あるところから去って離れていく

 

 

クイズ1 comeとgoの使い分け

AさんがBさんと「一緒にパーティーに行く話」をしています。その際、Bさんに「何時にパーティー行くのか?」と尋ねました。Aさんは「come」と「go」のどちらを使ったでしょうか?

 

 

友人と話をしていて「何時にパーティーに行くの?」と尋ねる場合、正解は「What time are you going to the party?(何時にパーティーに行くの?)」です。

この会話をしている時、話し手Aさんと聞き手Bさんの2人は、まだパーティー会場にはおらず、どこか別の場所で話をしています。

今、話をしている場所からパーティー会場へ行く、つまり「あるところから去って離れていくになる」ので、答えは「go」になります。

 

クイズ2 comeとgoの使い分け

AさんとBさんがパーティーにやってきて、パーティー会場から、Cさんをパーティーに誘いました。その際、Cさんは「すぐ行くよ」と答えたのですが、Cさんは「come」と「go」のどちらを使ったでしょうか?

 

 

この会話では、相手のいる場所へ「すぐ行くよ」と返事をしています。なので、日本語訳の「行く」をそのまま引きずって「go」を選んでしまった人も多いのではないでしょうか?

ですが、正解は「I’m coming soon.(すぐ行くよ)」です。

思い出してほしいのですが、「comeのイメージ」は「話題の中心にやって来る」で、「goのイメージ」は「あるところから去って離れていく」でしたよね?

このシチュエーションの場合、相手のいる場所へ行く、つまり「話題の中心(パーティー)へ来る」なので、答えは「come」になります。

 

クイズ3 comeとgoの使い分け

Cさんが、パーティー会場にやって来ました。その際、会場の外にいる人に「中に入ってもいいか?」と尋ねました。Cさんは「come」と「go」のどちらを使ったしょうか?

 

 

この会話では、外にいる人に「中に入っても良い?」と尋ねています。なので、正解は「Can I go in?(中に入っても良い?)」です。

こちらも、それぞれの動詞のイメージを思い出してほしいのですが、「comeのイメージ」は「話題の中心にやって来る」で、「goのイメージ」は「あるところから去って離れていく」です。

このシチュエーションの場合、外にいる人のところから離れていく、つまり「あるところを去って離れていく」なので、答えは「go」です。もし、仮に、中にいる人に「中に入っても良い?」と尋ねる場合は、その人のいるところにやって来る、つまり「話題の中心にやって来る」になるので、その場合の正解は「come」になります。

どちらも日本語訳は「Can I go in? / Can I come in?(中に入って良い?)」なので、混乱してしまうかもしれませんが、動詞のイメージの違いを意識してシチュエーションごとに使い分けていきましょう。

 

クイズ4 comeとgoの使い分け

パーティーの後、Aさんが「明日Bさんと買い物に行く」と言いました。それを聞いたCさんが「僕も行ってもいい?」と尋ねました。Cさんは「come」と「go」のどちらを使ったしょうか?

 

 

この会話では、今話をしている人に「僕も行っても良い?」と尋ねています。なので、正解は「Can I come?(僕も行っても良い?)」です。

こちらも、それぞれの動詞のイメージを思い出してほしいのですが、「comeのイメージ」は「話題の中心にやって来る」で、「goのイメージ」は「あるところから去って離れていく」です。

このシチュエーションの場合、今は話しをしている人に着いて行く、つまり「話題の中心にやって来る」なので、答えは「come」になります。

 

クイズ5 comeとgoの使い分け

海外に留学していた時に出会った外国の友達から、Aさんのところに手紙が届きました。そこに「いつか日本に行ってみたいな」と書かれていたのですが、その文章には「come」と「go」のどちらが使われていたでしょうか?

 

 

このやりとりでは、相手のいる場所へ「行ってみたい」と伝えいます。なので、こちらも日本語の「行く」に引きずられて「go」を選んでしまいがちですが、正解は「I want to come to Japan.(日本へ行ってみたいな)」です。

こちらも「comeのイメージ」は「話題の中心にやって来る」を考えれば分かりますよね?相手のいる場所へ行きたい、つまり「話題の中心(日本)へ来る」なので、答えは「come」になります。

 

このように、英語本来の意味で「go・come」を使いこなすためには、日本語の「行く・来る」を覚えただけでは使いこなすことができません。なので、「英語本来のイメージ」を理解して、どういった感覚で「行くのか?来るのか?」を意識して使い分けるようにしてくださいね。

 

「動画で復習しよう」

 

 

いかがでしたか?「comeのイメージ」は掴めましたでしょうか?

この「come」という動詞は、日本語の意味としては「来る」という意味でお馴染みですが、その「来る」という日本語訳は「話題の中心にやって来るイメージ」から生まれた意味の1つに過ぎません。

なので、「何かがあるところへやって来る感覚」があれば、多くの場合で「come」を文に使うことができます。今回ご紹介した使い方以外にも、まだまだたくさん「come」を使った文は作ることができますので、これから多くの英文に触れながら、イメージを基に意味を掴んでいきましょう。

 

 

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