動詞「feel」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「feel」と言えば、一般的には「感じる」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「feel」は日本語で言うところの「感じる」という意味で使われていますが、それは「feel」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「feel」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「feelのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「feelのイメージ」
まず、「feel」のイメージですが「触れて感じる」になります。
この「触れて感じる」のイメージから、よく使われる「感じる」という意味が生まれています。この動詞「feel」ですが実際に物理的に触れている場合も使えますし、触れずに感覚的に感じている場合でも使うことができます。
動詞「feel」を使う際には「触れて感じる」というイメージを意識しながら、様々な意味に触れていくと「感じる」以外の意味をより深く理解できるようになりますので、意識しながら多くの例文に触れてみてください。
では、さっそく動詞「feel」を使った例文をいくつか見ていきましょう。
・I can’t feel my leg.
・足の感覚がない
⇒自分の足を感じることができないイメージ
・I feel sick today.
・今日は気分が悪い
⇒気分の悪さを感じているイメージ
・I feel a pain in my stomach.
・胃が痛い
⇒胃の痛みを感じているイメージ
このように、動詞「feel」は「触れて感じる」というイメージがあり、そのイメージから「感じる」などの意味で使うことができます。ただし、前述したとおり「触れる」と言っても、実際に触れていなくても、心で感じている場合も使うことができます。
「feelの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「feel」の本来のイメージ「触れて感じる」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
feel(感じる)
・I feel someone touch the leg.
・誰かが足に触れている感じがする
⇒足に触れられているのを感じているイメージ
・This room feels hot and stuffy.
・この部屋は暑くて息苦しい
⇒暑さや息苦しさを感じているイメージ
・I feel great.
・最高の気分だよ
⇒最高の気分を感じているイメージ
・Don’t think feel.
・考えるな!感じろ!
⇒考えるのではなくハードで感覚を掴むイメージ
・He felt a great loss after the funeral.
・彼はお葬式の後、多大の喪失感を感じた
⇒喪失感を感じているイメージ
feel(思う)
・I feel that someting is wrong.
・何かがおかしいと思います
⇒何かおかしいと感じているイメージ
・I feel she is guilty.
・彼女はたぶん有罪だと思う
⇒彼女は有罪だと直感的に感じているイメージ
●「think」と「feel」の違い
日本語で訳すと「think」も「feel」も「思う」で訳すことができますが、ニュアンスが若干異なります。
・think ⇒ 頭で思う
・feel ⇒ 心や体で触れて思う
考えた結果は「think」で、実際に触れた結果は「feel」になります。重く考える必要はないですが、何か根拠があるのが「think」なので、直感的に感じたのであれば「feel」を使っても問題ありません。
このように動詞「feel」には「触れて感じる」というイメージがあるため、文字通り「感じる」や「思う」などの意味で使うことができます。
「feelの使い方(応用編)」
動詞「feel」は様々な語句と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。
feel like ~ing(~したい気分)
動詞「feel」の「触れて感じる」に「like(~のような)+動名詞」で「~したい気分」という意味になります。
・I feel like crying.
・泣きたい気分です
⇒泣きたいように感じているイメージ
・I feel like singing.
・歌いたい気分だわ
⇒歌いたいように感じているイメージ
・I feel like eating junk food.
・ジャンクフードを食べたい気分だ
⇒ジャンクフードを食べたいように感じているイメージ
この構文で使われている「like」は、動詞「like(~を好む)」ではなく、前置詞「like(~のような)」になります。前置詞の後ろには、名詞か動名詞しか置くことができないので、後ろに続く語句は動名詞(名詞)が基本です。
I feel like ~(~のような気がする)
動詞「feel」の「触れて感じる」に「like(~のような)」で「~のような気がする」という意味になります。
・I feel like it’s a long day.
・今日は一日が長く感じる
⇒今日という日を長く感じるイメージイメージ
・I feel like I can do anything..
・何でもできそうな気がする
⇒なんでもできそうに感じているイメージ
・I feel like I’ve been left behind.
・私なんだか取り残されている気がする
⇒なんだか取り残されているように感じるイメージ
この構文で使われている「like」も、動詞「like(~を好む)」ではなく、前置詞「like(~のような)」です。なので、後ろに続く文も名詞から始まるのが基本になります。
●「I feel ~.」と「I feel like ~.」の違い
似たような表現になりますがニュアンスが若干異なります。
・I feel cold.
・寒く感じる
⇒本当に寒く感じているイメージ
・I feel like the cold.
・寒い気がする
⇒なんとなく寒く感じているイメージ
このニュアンスの違いは、前置詞「like(~のような)」から来ています。尚、前述のとおり、2つ目の文で使われている「like」は前置詞なので、1つ目の文の「cold」は形容詞なのに対し、2つ目の文の「cold」は名詞になります。
このように動詞「feel」には「触れて感じる」というイメージがあるので、基本的には「感じる」という意味で使われることが多いですが、そのイメージから派生して「思う」などの意味を生み出します。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「feelのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「feel」は一般的には「感じる」という意味で使われていますが、それは根本のイメージである「触れて感じる」から派生した意味になります。
この動詞「feel」のイメージは「触れて感じる」ですが、実際に物理的に触れている場合でも、触れていない場合でも、どちらでも使うことができます。あくまで、そのように感じれば使うことができます。表現の仕方によっては「思う」などの意味になることもありますが、一般的に知られている「think」とは、少しニュアンスが異なるので覚えておきましょう。
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