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動詞「put」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

 

動詞の「put」と言えば、一般的には「置く」という意味でお馴染みですよね?

実際、動詞「put」は日本語で言うところの「置く」という意味で使われていますが、その日本語訳は「put」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「put」にはどのような使い方があるのでしょうか?

今回の記事では「putのイメージと正しい使い方」を解説していきます。

 

 

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「putのイメージ」

 

 

まず、「putのイメージ」ですが「何かをどこかに位置させる」になります。

説明上、「何かをどこかに位置させる」と堅苦しく表現しましたが、明確に「位置させる」という感じではなく、感覚的には「気軽にポンと置くような感覚」です。なので、一般的によく知られている「置く」の他にも、様々な意味で使うことができます。

 

では、せっかくなので、例文とイラストを使って、より深く「putのイメージ」を理解していきましょう。

・She put a letter on the desk.
・彼女は手紙をその机の上に置いた
⇒彼女が手紙をその机の上にポンと置いたイメージ

・She put a letter into an envelope.
・彼女は手紙を封筒に入れた
⇒彼女が手紙を封筒の中にポンと置いたイメージ

・She put a stamp on the envelope.
・彼女が切手をその封筒に貼った
⇒彼女が切手を封筒の表面にポンと置いたイメージ

 

 

このように、動詞「put」は、一般的に知られている「置く」の他に、「入れる」や「貼る」など様々な意味で用いることができますが、その根本にあるイメージは「何をどこかに位置させる」です。

先程お伝えした通り「気軽にポンと置くような感覚」があるので、置く位置に関しては「非常に曖昧」です。なので、基本的に「put」が文中で使われる場合は「位置を表す語句」を一緒に用いることが多いです。

実際、先程の文でも「She put a letter on the desk.(彼女は手紙をその机の上に置いた)」や「She put a letter into an envelope.(彼女は手紙を封筒に入れた)」のように、「位置を表す語句」と一緒になっていますよね?

もちろん、位置を表す必要がない場合は「位置を表す語句」はいらないですが、それだけだと情報不足なので、基本的にはセットで使われます。

 

 

「putの使い方(基本編)」

 

 

では「put」の本来のイメージ「何かをどこかに位置させる」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。

 

put(置く・入れる・貼る)

・He put the book on the shelf.
・彼はその本を棚に置いた
⇒彼が本を棚の上にポンと置いたイメージ

・She put her smart phone into her bag.
・彼女はスマホをカバンに入れた
⇒彼女がスマホをカバンの中にポンと置いたイメージ

・I put a calendar on the wall.
・私はカレンダーを壁に貼った
⇒私がカレンダーを壁にポンと置いたイメージ

 

put(ある状態にする)

・He put the mistake right.
・彼はそのミスを正した
⇒彼がそのミスを正しい状態へ置き直したイメージ

・She put his tie straight.
・彼女は彼のネクタイをまっすぐに直した.
⇒彼が彼のネクタイを真っすぐな状態へ置いたイメージ

・She put the novel into Japanese.
・彼女はその小説を日本語に翻訳した
⇒彼女がその小説を日本語の状態へ置いたイメージ

・They put a tax on alcohol.
・彼らは酒類に税金を課した
⇒彼らが酒類を税金を置いたイメージ

 

 

put(表現する・言い表す)

・He put the point well.
・彼は要点をうまく表現した
⇒彼が要点をうまく表現できている状態へ置き直したイメージ

・Can you put it into easy English?
・簡単な英語で言ってもらえますか?
⇒話の内容を簡単な英語の状態へ置き直してもらいたいイメージ

・Let me put it in another way.
・別な言い方で言わせて
⇒話の内容を別な言い方へと置き直したいイメージ

 

put(見積もる・評価する)

・I put the losses at 1 million yen.
・私はその損害は1億円とみている
⇒私がその損害を1億円という評価に置いたイメージ

・I put the distance about 100 km.
・私はその距離は100kmくらいとみています
⇒私がその距離を100kmくらいという判断に置いたイメージ

・I put a high value on her ability.
・私は彼女の能力を高く評価している
⇒私が彼女の能力を高い評価というランクに置いたイメージ

 

put(記入する・書く)

・Put your name on the sheet.
・このシートに名前を書きなさい
⇒名前をシートの上に置くイメージ

・He put his signature to the document.
・彼はその文書に署名をした
⇒彼が名前を文書の上に置いたイメージ

 

 

このように、動詞「put」は「何かをどこかに位置させるイメージ」から、数多くの意味を生み出します。なので、日本語訳の「置く」だけに囚われていると使いこなすことができません。

また、逆に日本語では「置く」と表現できる文でも、動詞「put」を使わないこともあります。

例えば「お酒は置いてありますか?」や「コンビニに傘を置いてきてしまった」などは「Do you have alcohol ?(お酒は置いてありますか?)」や「I left my umbrella at the convenience store.(コンビニに傘を置いてきてしまった)」のように表現するので「put」は使いません。

なので、日本語訳の「置く」という訳語に引きずられないようにしましょう。

 

 

「putの使い方(応用編)」

 

 

動詞「put」は「何かをどこかに位置させるイメージ」から、後ろに置く副詞によって爆発的に意味を広げることができます。

 

put on(身に着ける・まとう)

・He put on the tie.
・彼はそのネクタイを身に着けた
⇒彼がそのネクタイを彼自身へ置いたイメージ

・She put on makeup.
・彼女は化粧をした
⇒彼女が化粧を彼女自身へ置いたイメージ

・He put on an innocent air.
・彼は無邪気な振りをした
⇒彼が無邪気さを彼自身へ置いたイメージ

・I don’t like women who put on airs.
・気取った女性は嫌いだ
⇒女性が雰囲気を自分たち自身へ置いたイメージ

動詞「put」は副詞「on」と一緒に使うと、「服など物理的なモノを身に着ける」や「雰囲気など概念的なモノをまとう」などの意味を持たせることができます。

ざっくり大きく表現すると「onの状態にする(onの状態に位置させる)」ということですね。

これら意味は「putのイメージ(何かをどこかに位置させる)」が「on(付いた状態)」と結びつくことによって生まれた意味になのですが、英語のネイティブではない私たちでも、この感覚はなんとなく理解できますよね?

 

put off(脱ぐ)

・I put off my coat.
・私はコートを脱いだ
⇒コートを離れた位置へ置いたイメージ

もちろん、副詞「off(離れた状態)」と一緒に使えば、「服など物理的なモノを脱ぐ」という意味を持たせることができます。

ざっくり大きく表現すると「offの状態にする(offの状態に位置させる)」ということですね。

 

put off(延期する・遅らせる)

・The wedding was put off.
・結婚式は延期された
⇒結婚式を離れた位置へ置いたイメージ

・We put off the event owing to Covid-19.
・私たちは新型コロナのためそのイベントを延期した
⇒イベントを離れた位置へ置いたイメージ

こちらは「イベントなどの予定を延期する・遅らせる」という意味で「put off」を使ったケースになりますが、感覚としては「今の位置から切り離して離れたところへ位置させる」といった感覚です。

 

put away(片づける・取っておく・蓄える)

・Put your toys away.
・おもちゃを片付けなさい
⇒おもちゃを離れた位置へ置くイメージ

・They put money away.
・彼らはお金を貯金した
⇒彼らがお金を離れた位置へ置いたイメージ

動詞「put」は副詞「away」と一緒に使うと、「モノを片付ける」や「モノを蓄える」などの意味を持たせることができます。

ざっくり大きく表現すると「向こうに位置させた状態にする」ということですね。

副詞「away」には「ここではないどこか」、つまり「向こうというイメージ」があるので、そこから派生して「片づける」や「蓄える」といった意味が生まれています。

先程の「off」も「away」と同じように「離れて」という感覚がありますが、「offの離れる」は「元の状態から切り離して離れていく感覚」なのに対し、「awayの離れる」は「離れた向こう側(別のところ)にあるといたっ感覚」なので、その影響によって、派生する意味が若干異なります。

 

 

「動画で復習しよう」

 

 

いかがでしたか?「putのイメージ」は掴めましたでしょうか?

この「put」という動詞は「何かをどこかに位置させるイメージ」があるので、そのイメージからお馴染みの「置く」などの意味を生み出します。

しかし、置く位置に関しては「曖昧」なため、「位置を表す単語(前置詞)」と一緒に使われることが多く、また「put on」や「put off」などのように副詞と結びついて、独自の意味を生み出すこともあります。

ですが、どのような意味を生み出すにせよ、根本的にあるイメージ「何かをどこかに位置させる」は生きていますので、他の単語との組み合わせで「どのような意味を生み出すのか?」を少しずつ覚えていくようにしましょう。

 

 

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