徹底解説!sayと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「sayの文型」や「sayを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「sayを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
sayのコアイメージ
まず、sayの英語本来のイメージは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」です。
この「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」というイメージから、よく使われる「言う」という意味が生まれています。
また、その他にも「述べる・書いてある・示す・表す」など「言葉や文を口に出して言う感覚」があれば、使うことができます。
●言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)
1.言う・述べる
2.書いてある
3.示す・表す
その中でも特によく使われるのが上記の4つです。もちろん、コアイメージの「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
ポイントは「実際に口に出していなくても、言葉や文を口に出して言う感覚」があれば使うことができる点で、更に「聞き手は必要ない」というのも重要なポイントになります。
say(言う・述べる)
sayのイメージは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」なので、そこから「言う・述べる」などの意味になります。
・They said the word.
・彼らはその言葉を言った
⇒彼らがその言葉を口に出して言ったイメージ
・He didin’t say anything.
・彼は何も言わなかった
⇒彼が何も言葉を口に出さなかったイメージ
・He said no problem.
・彼は問題ないと言った
⇒彼が問題ありませんと口に出して言ったイメージ
say(書いてある)
sayのイメージは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」なので、そこから「書いてある」などの意味になります。
・What does it say?
・なんて書いてあるの?
⇒書いてある内容に焦点が当たっているイメージ
・The book says this hotel is popular in this town.
・そのホテルはこの町で人気があると本に書いてあります
⇒本に書いてある内容に焦点が当たっているイメージ
say(示す・表す)
sayのイメージは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」なので、そこから「示す・表す」などの意味になります。
・The clock says midnight.
・時計は真夜中を指しています
⇒時計が真夜中を示しているイメージ
・Her attitude says she is angry.
・彼女の態度が彼女の怒っていることを表している
⇒彼女の態度が彼女の怒りを表しているイメージ
sayは「言葉や文を口に出して言う」というイメージです。なので「言う・述べる・書いてある・示す・表す」などの意味を作ります。
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「say, speak, talk, tell」のニュアンスの違い
一般的に「話す」を意味する動詞は「say, speak, talk, tell」の4つが知られていますが、それぞれニュアンスが異なります。
●「say」「speak」「talk」「tell」のニュアンスの違い
・say ⇒ 言葉や文を口に出して言う(内容に焦点がある)
・speak ⇒ 声を出してモノを言う(一方的に声を出している)
・talk ⇒ 会話をする(コミュニケーション)
・tell ⇒ 誰かに何かの情報を伝える(伝達)
実際に例文を見ると以下のようになります。
・I said “NO” to the goverment.
・私は政府に「ノー」と言った
⇒言っている内容「NO」に焦点が当てられている
・He is speaking in front of everyone.
・彼はみんなの前で話しています
⇒一方的にみんなの前で話をしている
・She is talking with neighbours.
・彼女はご近所さんと話している
⇒ご近所さんを会話でコミュニケーションをとっている
・The TV SHOW told us truth.
・そのテレビ番組は私たちに真実を伝えました
⇒テレビ番組が我々に情報を伝えている
上記のように、同じ「話す」を意味する動詞でもニュアンスが異なるという訳なのですね。
sayの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
say | 言うなど |
第三文型 (S+V+O) |
say + 名詞 say + that SV |
~と言う・~と書いてあるなど SVだと言う・~と書いてあるなど |
sayは第一文型、第三文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
say | 言うなど |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
sayは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」というイメージです。第一文型に使った場合は「言う」などの意味になり「主語自身が話す単純な動作」を表します。
say「言う」など
・I couldn’t say.
・わかりません
⇒何も言うことができないイメージ
・It was happened as you said.
・あなたの言う通りのことが起こりました
⇒言ったとおりの事が起こったイメージ
主な訳し方としては「言う」などになります。イメージ通り「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)感覚」ですね。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
say + 名詞 say + that SV |
~と言う・~と書いてあるなど SVだと言う・~と書いてあるなど |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
sayは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」というイメージです。第三文型に使った場合は「~と言う・~と書いてある」などの意味になり、「主語が何かを言うなどの何か影響を与える文」を作れます。
say + 名詞「~と言う・~と書いてある」など
・She said no.
・彼女はノーと言った
⇒彼女が「ノー」と口に出して言ったイメージ
・He couldn’t say anything.
・彼は何も言えなかった
⇒彼が何も口に出して言えなかったイメージ
・The sign says “Emergency Exit”.
・標識には「非常口」と書かれています
⇒標識に「非常口」と書かれているイメージ
主な訳し方としては「~と言う・~と書いてある」などになります。イメージ通り「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)感覚」ですね。
say + that SV「SVだと言う・~と書いてある」など
・He said that she went shopping all day.
・彼は彼女が一日中買い物をしていたと言った
⇒彼が彼女の一日の行動を口に出して言ったイメージ
・I cannot say when he’ll come back.
・彼がいつ帰るのかわからない
⇒彼の帰宅のタイミングを口に出して言えないイメージ
・Her eyes said that she was happy.
・彼女の目が幸せを語っていた
⇒彼女の目が彼女が幸せであると語っているイメージ
主な訳し方としては「SVだと言う・~と書いてある」などになります。イメージ通り「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)感覚」ですね。
sayを使った表現
sayの用法 | sayの表現 | 一般的な日本語訳 |
sayを使った表現 | be said to do | ~だと言われているなど |
be said to do「~だと言われている」など
sayを使った表現は「be said to do」です。
・He is said to be smart.
・彼は賢いと言われています
⇒彼が賢いと言われているイメージ
・He is said to be a great prophet.
・彼は偉大な預言者であると言われています
⇒彼が偉大な預言者と言われているイメージ
こちらの表現は「~だと言われている」という意味になります。感覚的にも「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)感覚」なので、分かりやすいですね。
sayを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | sayの表現 | 一般的な日本語訳 |
say | say at say for someone to say to |
~で述べるなど 人に~するように言う ~に言う |
最後によく使われる「sayを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
say at「~で述べる」など
say at「~で述べる」など
・That’s all I can say at the moment.
・現時点で私が言えるのはそれだけです
⇒現時点という点で言葉を口に出して言うイメージ
・He said that at the news conference.
・彼は記者会見でそう言った
⇒記者会見という場で言葉を口に出して言うイメージ
2つのイメージ「say:言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」+「at:ある一点」で「~で述べる」などの意味になります。感覚としては「ある点(時点や場所など)で言葉や文を口に出して言う感覚」です。
say for someone to「人に~するように言う」など
say for someone to「人に~するように言う」など
・I said for them to leave there in a hurry.
・私は彼らに急いでそこから去るように言った
⇒彼らにその場所を離れるように口に出して言ったイメージ
・I said loudly enough for everyone to hear.
・皆に聞こえるように大きな声で言った
⇒全員に聞こえるように大きな声で口に出して言ったイメージ
3つのイメージ「say:言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」+「for someone:人に向けて」+「to do:~する」で「人に~するように言う」などの意味になります。感覚としては「人に向けて~するように言う感覚」です。
say to「~に言う」など
say to「~に言う」など
・What did you say to him?
・彼に何と言ったの?
⇒彼(到達点)に何を言ったのかを尋ねるイメージ
・He said to me that he was busy.
・彼は私に忙しいと言った
⇒彼が私(到達点)に忙しいと言ったイメージ
2つのイメージ「say:言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」+「to:到達点」で「~に言う」などの意味になります。感覚としては「到達点に言葉や文を口に出して言う感覚」です。
こちらも注目 ⇒ sayの句動詞や熟語3選!
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「sayが使われている表現」をまとめてみました。
sayは「言う」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「言葉や文を口に出して言う(内容に焦点)」です。そのことから「言う・述べる・書いてある・示す・表す」などの意味になります。
ポイントは「実際に口に出していなくても、言葉や文を口に出して言う感覚」があれば使うことができる点で、更に「聞き手は必要ない」というのもポイントです。
他の「話すを表す動詞(speak, talk, tellなど)」と違って、動詞「say」は「言っている内容に焦点が当たっている」というのが重要な要素になるので、覚えておきましょう。
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