徹底解説!talkと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「talkの文型」や「talkを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「talkを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
talkのコアイメージ
まず、talkの英語本来のイメージは「会話をする」です。
この「会話をする」というイメージから、よく使われる「話す」という意味が生まれています。
また、その他にも「相談する・話し合いをする・講義をする・講演をする・秘密をしゃべる・白状する」など「会話をする感覚」があれば、使うことができます。
●会話をする
1.話す
2.相談する・話し合う
3.講義をする・講演をする
4.秘密をしゃべる・白状する
その中でも特によく使われるのが上記の4つです。もちろん、コアイメージの「会話をする」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
ポイントは「一方的に声を発するのではなく、言葉のキャッチボールがある」という点です。
talk(話す)
talkのイメージは「会話をする」なので、そこから「話す」などの意味になります。
・She talks a lot.
・彼女はよくしゃべる
⇒会話中によく話すイメージ
・He is talking with his friend.
・彼は友人と話しています
⇒彼と友人が会話をするイメージ
・She often talks in her sleep.
・彼女はよく寝言を言います
⇒彼女が寝言で話をしているイメージ
talk(相談する・話し合う)
talkのイメージは「会話をする」なので、そこから「相談する・話し合いをする」などの意味になります。
・Let’s talk business.
・ビジネスの話をしましょう
⇒ビジネスの話し合いをするイメージ
・I have something to talk with you.
・相談したいことがあるんです
⇒相手に相談したいことがあるイメージ
・He talked with his boss about the project.
・彼はそのプロジェクトについて上司と話しました
⇒彼がそのプロジェクトについて上司に相談してるイメージ
talk(講義をする・講演をする)
talkのイメージは「会話をする」なので、そこから「講義をする・講演をする」などの意味になります。
・He talked at the meeting.
・彼は会議で話した
⇒彼が会議で話をしたイメージ
・The president talked in front of people.
・大統領は人々の前で講演した
⇒大統領が人々の前で話をしたイメージ
・He talked about the animals in Africa.
・彼はアフリカの動物について話しました
⇒彼がアフリカの動物について講演したイメージ
talk(秘密をしゃべる・白状する)
talkのイメージは「会話をする」なので、そこから「秘密をしゃべる・白状する」などの意味になります。
・People will talk.
・人の口に戸は立てられない(ことわざ)
⇒人々が会話をするイメージ
・She talked too much.
・彼女はしゃべりすぎた
⇒彼女が余計にしゃべりすぎたイメージ
talkは「会話をする」というイメージです。なので「話す・相談する・話し合いをする・講義をする・講演をする・秘密をしゃべる・白状する」などの意味を作ります。
talkのイメージ ⇒ talkのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
「say, speak, talk, tell」のニュアンスの違い
一般的に「話す」を意味する動詞は「say, speak, talk, tell」の4つが知られていますが、それぞれニュアンスが異なります。
●「say」「speak」「talk」「tell」のニュアンスの違い
・say ⇒ 言葉や文を口に出して言う(内容に焦点がある)
・speak ⇒ 声を出してモノを言う(一方的に声を出している)
・talk ⇒ 会話をする(コミュニケーション)
・tell ⇒ 誰かに何かの情報を伝える(伝達)
実際に例文を見ると以下のようになります。
・I said “NO” to the goverment.
・私は政府に「ノー」と言った
⇒言っている内容「NO」に焦点が当てられている
・He is speaking in front of everyone.
・彼はみんなの前で話しています
⇒一方的にみんなの前で話をしている
・She is talking with neighbours.
・彼女はご近所さんと話している
⇒ご近所さんを会話でコミュニケーションをとっている
・The TV SHOW told us truth.
・そのテレビ番組は私たちに真実を伝えました
⇒テレビ番組が我々に情報を伝えている
上記のように、同じ「話す」を意味する動詞でもニュアンスが異なるという訳なのですね。
talkの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
talk talk + 副詞 |
話す・しゃべるなど ~について話すなど(副詞による) |
第三文型 (S+V+O) |
talk + 名詞 | Oを話す・Oを語るなど |
第五文型 (S+V+O+C) |
talk oneself + 形容詞 talk + 名詞 + into + 動詞のing形 talk + 名詞 + out of + 動詞のing形 |
話してCの状態になるなど Oを説得してVさせるなど Oを説得してVするのを辞めさせるなど |
talkは第一文型、第三文型、第五文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「会話をする」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
talk talk + 副詞 |
話す・しゃべるなど ~について話すなど(副詞による) |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
talkは「会話をする」というイメージです。第一文型に使った場合は「話す」などの意味になり「主語自身が話す単純な動作」を表します。
talk「話す・しゃべる」など
・She talks a lot.
・彼女はよくしゃべる
⇒彼女がたくさんしゃべるイメージ
・P-chan can talk.
・ピーちゃんは話せます
⇒ピーちゃんという名の鳥が話せるイメージ
・She sometimes talks in her sleep.
・彼女は時々寝言を言います
⇒彼女が時々寝言で話をしているイメージ
主な訳し方としては「話す」などになります。イメージ通り「会話をする感覚」ですね。
talk + 副詞「~について話す・~と話す・しゃべる(副詞による)」など
・He talked about old times.
・彼は昔のことを話した
⇒彼が昔のことについて話したイメージ
・He often talked of his memories.
・彼はよく思い出を語った
⇒彼がよく思い出を語っているイメージ
・She is talking to a neighbor.
・彼女は近所の人と話しています
⇒彼女が近所の人と話をしているイメージ
・She is talking with a neighbor.
・彼女は近所の人と話しています
⇒彼女が近所の人と話をしているイメージ
話す内容を表現するときには「talk about/of + 内容」、話す相手を表現するときには「talk to/with + 内容」などの形にします。
主な訳し方としては「~について話す・~と話す・しゃべる」などです。イメージ通り「会話をする感覚」ですね。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
talk + 名詞 | Oを話す・Oを語るなど |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
talkは「会話をする」というイメージです。第三文型に使った場合は「Oを話す・Oを語る」などの意味になり、「主語がOを話すなどの文」を作ります。
talk + 名詞「Oを話す・Oを語る」など
・He sometimes talks nonsense.
・彼は時々ばかげた話をします
⇒彼がばかげた話しをしているイメージ
・They were talking politics for a long time.
・彼らは長い間政治について話していた
⇒彼らが政治の話をしているイメージ
主な訳し方としては「Oを話す・Oを語る」などになります。イメージ通り「会話をする感覚」ですね。
第五文型(S+V+O+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第五文型 (S+V+O+C) |
talk oneself + 形容詞 talk + 名詞 + into + 動詞のing形 talk + 名詞 + out of + 動詞のing形 |
話してCの状態になるなど Oを説得してVさせるなど Oを説得してVするのを辞めさせるなど |
第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。
talkは「会話をする」というイメージです。第五文型に使った場合は「話してOにVさせる」などの意味になり「主語がOをVしている状態にする文」を作ります。
talk oneself + 形容詞「話してCの状態になる」など
・He talked himself hoarse.
・彼はしゃべりすぎて声をからした
⇒彼が自分の声がかれるまで話したイメージ
主な訳し方としては「話してCの状態になる」などになります。こちらは「話をして本人の状態が変化する感覚」ですね。
talk + 名詞 + into + 動詞のing形「Oを説得してVさせる」など
・I talked him into going.
・私は彼に行くよう説得した
⇒私が彼に行くように話したイメージ
・I talked my parents into buying a smartphone.
・両親を説得してスマホを買ってもらった
⇒私が両親にスマホを買ってくれるように話したイメージ
主な訳し方としては「Oを説得してVさせる」などになります。こちらは「会話をしてOにVをさせる感覚」ですね。
talk + 名詞 + out of + 動詞のing形「Oを説得してVするのを辞めさせる」など
・I talked her out of seeing him.
・私は彼女が彼に会わないように説得した
⇒私が彼女に彼に会うのをやめるように話したイメージ
・His boss talked him out of changing jobs.
・上司は彼に転職をやめるよう説得した
⇒上司が彼に転職をやめるように話したイメージ
主な訳し方としては「Oを説得してVするのを辞めさせる」などになります。こちらは「会話をしてOにVを辞めさせる感覚」ですね。
talkを使った表現
talkの用法 | talkの表現 | 一般的な日本語訳 |
talkを使った表現 | talk a blue streak | 早口で止まらずに話すなど |
Talk of the devil | 噂をすればなど |
talk a blue streak「早口で止まらずに話す」など
1つ目のtalkを使った表現は「talk a blue streak 」です。
・He talks a blue streak.
・彼は早口でまくし立てた
⇒彼が早口で話すイメージ
・He talked a blue streak about his hobby.
・彼は自分の趣味について延々と話した
⇒彼が自分の趣味について早口でとうとうと話すイメージ
こちらの表現は「早口で止まらずに話す・とうとうと話す」などの意味になります。
この表現で使われている「blue streak」は、直訳すると「青い光線」という意味になり、そこから速さが連想されて「早口で止まらずに話す・とうとうと話す」といった意味になりました。
日本語の感覚にも近いので想像しやすいですね。
talk of the devil「噂をすれば」など
2つ目のtalkを使った表現は「talk of the devil 」です。
・Talk of the devil, there he is.
・噂をすれば、彼が来た
⇒彼女が人の悪口を声に出して発するイメージ
・Talk of the devil, there’s Tom over there.
・噂をすれば、あそこにトムがいるよ
⇒彼は他人の悪口を発しないイメージ
こちらの表現は「噂をすれば」という意味になります。珍しい表現ですが、こちらは以下のことわざから来ていて
・Speak [talk] of the devil, and he will appear
・悪魔の話をすると,悪魔が現れる
現在では悪魔という感覚が薄れて「人の噂話をすると、その噂の人が現れる」と発展して表現されるようになしました。実際、噂をしていると噂の本人が来ることってありますよね。
日本語で言うところの「噂をすれば影」みたいな意味合いです。
talkを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | talkの表現 | 一般的な日本語訳 |
talk | talk about talk around talk back talk down talk over talk to talk with |
~について話すなど ~を説得する・~を避けて話すなど ~に言い返すなど ~を見下して話すなど ~を話し合う・~をしながら話すなど ~に話しかける・~と話すなど ~と話すなど |
最後によく使われる「talkを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
talk about「~について話す」など
1.talk about「~について話す」など
・He talked about the war.
・彼は戦争について話した
⇒彼が戦争について話しているイメージ
・I don’t want to talk about it.
・それについて話たくありません
⇒それについて話したくないイメージ
・I will talk about the project.
・プロジェクトについてお話します
⇒プロジェクトについて話すイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「about:ざっくり・だいたいその周り」で「~について話す」などの意味になります。感覚としては「何かに関することの会話をする感覚」です。
talk around「~を説得する・~を避けて話す」など
1.talk around「~を説得する」など
・I will talk her around.
・僕が彼女を説得するよ
⇒話すことによって彼女の視点を変えさせるイメージ
・I talked them around to leave there.
・そこから立ち去るように彼らを説得しました
⇒話すことによって彼らの考えを変えさせるイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「around:ぐるっと囲む(周囲・周辺)」で「~を説得する」などの意味になります。感覚としては「話すことによって相手の視点を周囲に向けさせる感覚」です。
2.talk around「~を避けて話す」など
・Don’t talk around it.
・回りくどく話すな
⇒本質を避けて周辺を話すイメージ
・He talked around the issue.
・彼はその問題について回りくどく話した
⇒彼がその問題を避けて周辺を話すイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「around:ぐるっと囲む(周囲・周辺)」で「~を避けて話す」などの意味になります。感覚としては「本質に触れずに周辺について話す感覚」です。
talk back「~に言い返す」など
1.talk back「~に言い返す」など
・Don’t talk back to me!
・口答えをするな!
⇒相手に言い返すイメージ
・He talked back to his boss.
・彼は上司に言い返した
⇒彼が上司に言い返したイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「back:後ろ」で「~に言い返す」などの意味になります。感覚としては「何かを言われた相手に言い返す感覚」です。
talk down「~を見下して話す」など
1.talk down「~を見下して話す」など
・He always talks down to me.
・彼はいつも私に偉そうに話す
⇒彼が私を下に見ながら話すイメージ
・Don’t talk down to the others.
・他人を見下して話してはいけません
⇒他人を下に見ながら話すイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「down:下へ」で「~を見下して話す」などの意味になります。感覚としては「相手を下に見ながら話す感覚」です。
talk over「~を話し合う・~をしながら話す」など
1.talk over「~を話し合う」など
・Let’s talk it over.
・話し合おう
⇒上から覆うように徹底的に話すイメージ
・We talkd over the issue.
・我々はその問題を徹底的に話し合った
⇒上から覆うように徹底的に問題について話すイメージ
・I will talk this over with them.
・私が彼らに掛け合ってみます
⇒孤を描いて越えた向こう側にいる相手と話すイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「over:上から弧(覆う・越えた向こう側)」で「~を話し合う」などの意味になります。感覚としては「覆うように徹底的に話す・越えた向こう側の相手と話す感覚」です。
2.talk over「~をしながら話す」など
・Let’s talk over lunch.
・お昼をしながら話をしましょう
⇒会話の上に昼食も重ねるイメージ
・Can we talk over tea?
・お茶を飲みながら話しませんか?
⇒会話の上にお茶も重ねるイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「over:上から弧(覆う・越えた向こう側)」で「~をしながら話す」などの意味になります。感覚としては「会話の上に何かを重ねる感覚」です。
talk to「~に話しかける・~と話す」など
1.talk to「~に話しかける・~と話す」など
・I’d like to talk to the manager.
・マネージャーと話したいです
⇒マネージャーと会話をするイメージ
・I decided to talk to him.
・彼と話すことにしました
⇒彼と会話をするイメージ
・She was talking to herself.
・彼女は独り言を言っていた
⇒彼女が彼女自身と会話をするイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「to:到達点」で「~に話しかける・~と話す」などの意味になります。感覚としては「相手(到達点)と話す感覚」です。
talk with「~と話す」など
1.talk with「~と話す」など
・He talked with his boss about the project.
・彼はそのプロジェクトについて上司と話しました
⇒彼がそのプロジェクトについて上司と話したイメージ
・She talked with her customer on the phone.
・彼女は顧客と電話で話しました
⇒彼女が顧客と電話で話したイメージ
2つのイメージ「talk:会話をする」+「with:共に」で「~と話す」などの意味になります。感覚としては「相手と話す・話し合う感覚」です。
「talk to」と「talk with」の違い
一般的に「~について話す」を意味する語句として「talk to」と「talk with」がありますが、それぞれニュアンスが異なります。
●「talk to」と「talk with」のニュアンスの違い
・talk to ⇒ 話しかける・話し合う(到達点)
※一方的でなく双方向の話し合いのイメージもある
※主に話し手と聞き手を明確にしたい場合に使う
※主に話し手が聞き手に話したい場合に使う
・talk with ⇒ ~と話す(共有)
※一方的に話すのではなく互いに話し合う
ニュアンスの違いを意識して例文を作ると以下のようになります。
○ She talked to her baby.
○ 彼女は赤ちゃんに話しかけた
⇒赤ちゃんは話せないので話しかける感覚
△ She talked with her baby.
△ 彼女は赤ちゃんと話した
⇒赤ちゃんは話せないので話し合う感覚は少し不自然
どちらも「双方向の話し合い」に使うことはできますが、例文のように「話すことができない赤ちゃん」とは「話し合う」というよりは、感覚的に「話しかける」の方がしっくりきます。
なので、到達点のイメージの「to」が相応しい感じがしますね。
○ I’d like to talk to the manager.
○ マネージャーと話したいのですが
⇒主に話し手がマネージャーに話したいので到達点
○ I’d like to talk with the manager.
○ マネージャーと話したいのですが
⇒話し手もマネージャーも双方に話したいことがある
同じように「お互いに話し合う」を前面に出したいときは、共にのイメージの「with」がしっくりきます。もちろん、到達点でも不自然ではないので使用しても問題ありません。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「talkが使われている表現」をまとめてみました。
talkは「話す」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「会話をする」です。そのことから「相談する・話し合いをする・講義をする・講演をする・秘密をしゃべる・白状する」などの意味になります。
ポイントは「相手との言葉のキャッチボールがある」という点ですね。
他の「話すを表す動詞(say, speak, tellなど)」と違って、動詞「talk」は「会話をする(言葉のキャッチボールがある)」ので、覚えておきましょう。
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