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動詞「tell」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

 

動詞の「tell」と言えば、一般的には「話す・伝える」という意味でお馴染みですよね?

実際、動詞「tell」は日本語で言うところの「話す・伝える」という意味で使われていますが、それは「tell」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「tell」には、どのような使い方があるのでしょうか?

今回の記事では「tellのイメージと正しい使い方」を解説していきます。

 

 

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「tellのイメージ」

 

 

まず、「tell」のイメージですが「誰かに何かの情報を伝える」になります。

この「誰かに何かの情報を伝える」のイメージから「話す・伝える」という意味が生まれています。他にも「話す」を意味する動詞はたくさんありますが、「tell」は「何かの情報を伝えるために話す」といった感じのニュアンスです。

また「話す」と言っても、実際に「人が話す」だけでなく「テレビなどの人以外のモノが情報を伝える際」にも用いることができます。

 

では、それを踏まえて動詞「tell」を使った例文を見ていきましょう。

・Tell me about it!
・それについて教えて!

⇒それの情報を伝えて欲しいというイメージ

・My mother told me to clean my room.
・母は私に部屋を掃除するように言った

⇒母が私に部屋の掃除をするように伝えたイメージ

このように動詞「tell」は「誰かに何かの情報を伝える」というイメージがあるため、「話す・伝える」という意味になります。ポイントは「ただ話すのではなく、誰かに何かしらの情報を伝える」という点になります。

 

 

「tellの使い方(基本編)」

 

 

ここからは、動詞「tell」の本来のイメージ「会話する」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。

 

tell(話す)

・She tells me a lie.
・彼女は私に嘘をついた

⇒彼女が私に嘘の情報を伝えたイメージ

・She is going to tell me the truth.
・彼女は私に本当のことを話すつもりだ

⇒彼女が私に本当のことを伝えるイメージ

・I told her of his death.
・私は彼女に彼の死を伝えた

⇒私が彼女に情報を伝えるイメージ

 

tell(教える)

・I’ll tell you my phone number.
・電話番号を教えますね

⇒電話番号という情報を教えるイメージ

・Please tell me your favorite food.
・好きな食べ物を教えてください

⇒好きな食べ物という情報を教えるイメージ

・Can you tell me how to get to the station?
・駅への行き方を教えてくれませんか?
⇒駅への行き方という情報を教えるイメージ

動詞「teach」も「tell」と同じように「教える」という意味がありますが、教えるモノが異なります。

・tell ⇒ 単純な情報などを教える
・teach ⇒ 知識や技能などを教える

動詞「tell」は「駅への行き方」や「電話番号」などの単純な情報を教える。動詞「teach」は「英語」や「スノボのやり方」といった知識や技能を教えるという意味です。

 

tell(わかる・区別できる)

・How can you tell?
・なんでわかるの?

⇒伝えられるということは分かっているということ

・Only I can tell.
・私は知ってる(分かっている)のよ

⇒伝えられるということは分かっているということ

・I can’t tell the difference between fake and real.
・私は偽物と本物の違いを説明できない

⇒説明できないということは分からないということ

このように動詞「tell」には「誰かに何かの情報を伝える」というイメージがあるため「話す・伝える」という意味になります。また「誰かに何かを伝えられる」ということは、そのことについての知識がある。つまり「分かっている」ということなので「分かる・説明する」などの意味も生み出します。

 

 

「say・speak・talk・tell」の違い

 

 

他にも「話す」に近い意味で使われる動詞として「say」や「speak」や「tell」があります。意味だけにフォーカスして考えるとニュアンスがわかりづらいですが、実際には以下のように微妙に感覚が異なります。

 

●「say」「speak」「talk」「tell」のニュアンスの違い
・「say」言葉や文を口に出して言う(内容に焦点がある)
・「speak」声を出してモノを言う(一方的に声を出している)
・「talk」会話をする(コミュニケーション)
・「tell」誰かに何かの情報を伝える(伝達)

 

動詞「say」は「言葉や文を口に出して言う」という感覚で「言う動作よりも言った内容に焦点が当たる動詞」です。また「speak」は「声を出してモノを言う」という感覚なので「ただ口から声を出している」だけの一方通行のニュアンスです。

そして「talk」は「会話をする」という感覚なので「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)」のニュアンスがあり、最後の「tell」は「誰かに何かの情報を伝える」という感覚なので「伝達」のニュアンスになります。

 

 

・I said “NO” to the goverment.
・私は政府に「ノー」と言った
⇒「言っている内容(ノー)」に焦点がある

・He is speaking in front of everyone.
・彼はみんなの前で話しています
⇒みんなの前で一方的に話をしているニュアンス

・She is talking with neighbours.
・彼女はご近所さんと話している
⇒ご近所さん同士で会話をしているニュアンス

・The TV SHOW told us truth.
・そのテレビ番組は私たちに真実を伝えました
⇒テレビ番組から情報を伝えられたニュアンス

学校の授業では「話す」に関連付けられて習った単語ですが、全くニュアンスが異なります。

 

「say」を使った例文

・What did you say?
・何て言ったの?
⇒「相手が言った内容」に焦点が当たっている

・You say one thing but do another.
・君は言うこととやることが違う
⇒「相手が言った内容」に焦点が当たっている

動詞「say」は「言葉や文を口に出して言う」という感覚で「言う動作よりも言った内容に焦点が当たる動詞」です。

こちらも注目 ⇒ 動詞「say」のイメージと使い方

 

「speak」を使った例文

・Do you speak English?
・あなたは英語を話せますか?
⇒英語を出すことができるか尋ねているイメージ

・The newspaper speaks to a lot of people.
・新聞は大勢の人に語りかけている
⇒新聞が大勢の人に向けて話しているイメージ

動詞「speak」は「声を出してモノを言う」という感覚なので「ただ口から声を出している」だけの一方通行のニュアンスです。

こちらも注目 ⇒ 動詞「speak」のイメージと使い方

 

「talk」を使った例文

・We talked on the phone.
・私たちは電話で話をしました
⇒私たちが電話で会話をしていたイメージ

・What are you talking about?
・何の話をしているの?
⇒今話している会話を尋ねるイメージ

動詞「talk」は「会話をする」という感覚なので「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)」のニュアンスです。

こちらも注目 ⇒ 動詞「talk」のイメージと使い方

 

「tell」を使った例文

・Don’t tell anybody.
・誰にも言うなよ
⇒誰にも情報を伝えるなと言ったイメージ

・I have something to tell you.
・伝えたいことがあるんだ
⇒相手に伝えたい情報があると言ったイメージ

動詞「tell」は「誰かに何かの情報を伝える」という感覚なので「伝達」のニュアンスになります。

 

 

「tellの使い方(応用編)」

 

 

動詞「tell」は様々な語句と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。

 

tell on ~(~を密告する・~を言いつける)

動詞「tell」の「誰かに何かの情報を伝える」に「on(接触)」のイメージが加わり「~を密告する・~を言いつける」という意味になります。

・I’ll tell on you.
・言いつけるぞ

⇒深い部分まで接触して伝えるイメージ

・He won’t tell on you.
・彼は告げ口なんかしないよ

⇒深い部分まで接触して伝えるイメージ

・Are you going to tell on me?
・告げ口するつもりですか?

⇒深い部分まで接触して伝えるイメージ

一見すると「tell(伝える)+on(接触)」から「~を密告する」という意味は連想しづらいと思いますが、前置詞「on」には「~について」という意味があります。

そのことから対象に対して「深く触れる(接触)する感覚」になるため、そこから「情報の核心に触れる」、つまり「密告する」という意味を生み出します。

 

tell ~ off(~を叱りつける・~に文句を言う・割り当てる)

動詞「tell」の「誰かに何かの情報を伝える」に「off(離れる)」のイメージが加わり「~を叱りつける・~に文句を言う」という意味になります。

・I told my son off.
・私は息子を叱りつけた

⇒息子の行動に対してすごい勢いでモノを言うイメージ

・He told off his boss.
・彼は上司に文句を言った

⇒上司の行動に対してすごい勢いでモノを言うイメージ

感覚としては「tell(誰かに何かの情報を伝える)+off(離れる)」から「人を(ある場所から)引き離すくらいの勢いで言う」、つまり「すごい勢いでモノを言う」といった感覚です。

また「~を叱りつける・~に文句を言う」以外にも「割り当てる」という意味もあります。

・I was told off for new project.
・新しいプロジェクトに割り当てられました

⇒離れた場所への異動を伝えるイメージ

こちらは、文字通り「tell(誰かに何かの情報を伝える)+off(離れる)」なので、今いる状態から「離れたところへ行くように伝える」といった感覚です。

 

tell apart(見分ける)

動詞「tell(誰かに何かの情報を伝える)」に「apart(区別)」のイメージが加わり「見分ける」という意味になります。

・It’s impossible to tell them apart.
・それらを見分けることは不可能だ

⇒それらを見分けて伝えるイメージ

・How do you tell them apart?
・どうやって区別しているんですか?

⇒それらを見分けて伝えるイメージ

感覚としては「tell(誰かに何かの情報を伝える)+apart(区別)」=「よく似た2つのモノを見分けて伝えられる」です。つまり「見分ける」という意味を生み出します。

 

tell A from B(AとBを見分ける)

動詞「tell(誰かに何かの情報を伝える)」に「from(起点)」のイメージが加わり「AとBを見分ける」という意味になります。

・I can tell cheap wine from expensive wine.
・私は安いワインと高いワインの違いが分かる

⇒高いワインと安いワインの違いを説明できるイメージ

感覚としては「tell(誰かに何かの情報を伝える)+from(起点)」=「Bを起点にAを説明できる」。つまり「AとBを見分ける」という意味です。似たような表現として下記のようにもできます。

・I can tell the difference cheap wine and expensive wine.
・私は安いワインと高いワインの違いが分かる

⇒高いワインと安いワインの違いを説明できるイメージ

どちらも同じ意味になりますが、2つ目の分の方が「difference(違い)」と言っているので分かりやすいですね。

 

 

「動画で復習しよう」

 

 

いかがでしたか?「tellのイメージ」は掴めましたでしょうか?

動詞「tell」は一般的には「話す・伝える」という意味で使われていますが、それはコアイメージの「誰かに何かの情報を伝える」から生まれています。ポイントは「ただ話すのではなく、誰かに何かしらの情報を伝える」という点です。

似たような意味の動詞として「say, speak, talk」がありますが、ニュアンスが異なるので注意しましょう。

 

 

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