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徹底解説!getと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!

 

 

今回の記事では「getの文型」や「getを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。

英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?

この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「getを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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この記事の目次

getのコアイメージ

 

 

まず、getの英語本来のイメージは「動いて手に入れる」です。

感覚的に捉えると「ない状態からある状態になる」といった感覚で、動的には「自分のテリトリーに何かを引き入れる感じ」ですね。

 

 

●ない状態からある状態になる

1.得る・手に入れる
2.着く・到着する
3.理解する・分かる
4.~の状態になる
5.応答する

getの意味は幅広いので、実際に使う際には「ない状態からある状態へ」をどう訳すのが自然なのか?を意識すると良いです。

 

get:得る・手に入れる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「得る・手に入れる」などの意味を表現することができます。

・She got a new car.
・彼女は新しい車を手に入れた
⇒車がない状態から車がある状態へ

・Can I get some tea?
・お茶をいただけますか?

⇒お茶がない状態からお茶がある状態へ

・I will get some sleep.
・ちょっと寝ます

⇒睡眠がない状態から睡眠を取る状態へ

 

get:着く・到着する

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「着く・到着する」などの意味を表現することができます。

・He got home at 10.
・彼は10時に家に帰りました
⇒家に着いていない状態から家に着いた状態へ

・He got to the office.
・彼はオフィスに着きました

⇒オフィスに着いていない状態からオフィスに着いた状態へ

・Can you tell me how to get to the station?
・駅への行き方を教えていただけますか?

⇒駅に着いていない状態から駅に着いた状態へ

 

get:理解する・分かる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「理解する・分かる」などの意味を表現することができます。

・I got it.
・なるほど/わかった

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

・I don’t get it.
・理解できない

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

・Did you get my point?
・私の言いたいことは分かりましたか?

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

 

get:~の状態になる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「~の状態になる」などの意味を表現することができます。

・She gets cold easily.
・彼女は寒がりです

⇒寒くない状態から寒いくなった状態へ

・She became a doctor.
・彼女は医者になりました

⇒医者になっていない状態から医者になった状態へ

・He got his arm broken.
・彼は腕を骨折した

⇒骨折していない状態から骨折した状態へ

 

get:応答する

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「応答する」などの意味を表現することができます。

・I’ll get the phone.
・私が電話に出ます

⇒応答していない状態から応答した状態へ

・Can you get the door?
・玄関に出てくれる?

⇒応答していない状態から応答した状態へ

・I’ll get back to you later.
・折り返し後でご連絡させていただきます

⇒応答していない状態から応答した状態へ

getは幅広い意味で使われる動詞なので、上記で紹介した意味意外でも様々な意味で用いることができます。ですが、どの意味になるにしても、コアイメージ「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」を意識して訳すようにしましょう。

getのイメージ ⇒ getのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

getは最強の動詞

 

 

getは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」というイメージなので、汎用性が非常に高く、様々な動詞の代わりに使うことができます。

あまりに多くの意味を生み出し便利すぎるため、ネイティブの間では「小さい子どもが多用しすぎて、他の単語を覚える妨げにならないように矯正する」なんていう話もあるくらいです。

逆に言うと、それほど多岐に使用できる動詞なので、使いこなすことができるようになると非常に便利です。

●Getはいろいろな動詞の代わりに使える

・Do you understand?
・Do you get it?

・理解できましたか?

・I had diner.
・I ate diner.
・I got diner.

・夕食をとりました

・I arrived there.
・I got there.

・そこへ到着した

・He bought a new car.
・He got a new car.

・彼は新しい車を買った

・He earned 10,000 dollars.
・He got 10,000 dollars.

・彼は1万ドル稼いだ

・She received an e-mail.
・She got an e-mail.

・彼女はメールを受け取った

・She achieved the high score.
・She got the high score.

・彼女高得点を獲得した

・He caught the bus.
・He got the bus.

・彼はバスに間に合った

・I’ll handle it.
・I’ll get it.

・私がやります

・I’ll do that later.
・I’ll get that later.

・それは後でやります

・Can I get your name?
・Can I ask your name?

・お名前をいただけますか?

・Can you pass me the salt?
・Can you get me the salt?

・塩をもらえますか?

・Bring your umbrella.
・Get your umbrella.

・傘を取ってきなよ

・Do you have a light?
・You got a light?

・火ある?

いくつか代用できる動詞をご紹介しましたが、紹介した動詞以外にも、まだまだ代用できる動詞は沢山あります。もちろん、前後の会話や文脈やニュアンスの違いもあるので「getを使えば全て代用できる」というわけではありません。

とはいえ、日常的な会話で耳にすることが多い表現ばかりなので「どういう状況で使われているのか?」をコツコツ覚えていくようにしましょう。

 

 

getの文型

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第一文型
(S+V)
get to + 名詞
get + 副詞
get 前置詞 or 副詞
Sが○○に着く
Sが○○に着く
※句動詞
第二文型
(S+V+C)
get + 形容詞
get + 過去分詞
SがCになる
SがCされた状態になる
第三文型
(S+V+O)
get + 名詞
get + 名詞 + 副詞(場所)
※名詞による(~を得るなど)
SがOを迎えに行く
第四文型
(S+V+O1+O2)
get + 名詞1 + 名詞2 SがO1にO2をあげる
第五文型
(S+V+O+C)
get + 名詞 + 形容詞
get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
SがOをCにする
SがOにCをさせる
SがOをCをしている状態にする
SがOをCしてもらう・される

 

getは第一文型から第五文型まで全ての文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「動いて手にいれる(ない状態からある状態へ)」を意識するようにしましょう。

 

第一文型(S+V)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第一文型
(S+V)
get to + 名詞
get + 副詞
get 前置詞 or 副詞
Sが○○に着く
Sが○○に着く
※句動詞

 

第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第一文型に使った場合、基本的に「ある場所へたどり着く」といった意味を生み出します。また、前置詞や副詞と組み合わせることで、句動詞として使うことも可能です。

 


get to + 名詞「~に着く」

 

 

・She will get to the station soon.
・彼女はもうすぐ駅に着きます
⇒駅に着いていない状態から駅に着いた状態へ

・Can you tell me how to get to the station?
・駅への行き方を教えていただけますか?

⇒駅に着いていない状態から駅に着いた状態へ

基本的に「get to + 名詞」で「名詞の場所に辿り着く」といった意味になります。

 


get + 副詞「~に着く」

 

 

・He got home.
・彼は帰宅した
⇒家に着いていない状態から家に着いた状態へ

・He got there.
・彼はそこに着きました
⇒そこに着いていない状態からそこに着いた状態へ

基本的に「get + 副詞」で「副詞の場所に辿り着く」といった意味になります。

 


get 前置詞 or 副詞「※句動詞」

 

 

・She gets up early in the morning.
・彼女は朝早く起きます
⇒起きていない状態から起きている状態へ

・He got on the bus.
・彼はバスに乗車した
⇒乗っていない状態から乗車した状態へ

・She got off the train.
・彼女は電車から下車した
⇒乗っている状態から下車した状態へ

・He got back from business trip.
・彼は出張から帰ってきました
⇒出張している状態から出張していない状態へ

・Rumors get around quickly.
・噂はすぐに広まります
⇒噂が広がっていない状態から広がっている状態へ

句動詞によって意味が変わります。組み合わせは星の数ほどあるので、新しい表現に出会う度に覚えるようにしましょう。

 

第二文型(S+V+C)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第二文型
(S+V+C)
get + 形容詞
get + 過去分詞
SがCになる
SがCされた状態になる

 

第二文型は「主語の状態を説明する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第二文型に使った場合、基本的に「~になる・~された状態になる」といった意味を生み出します。

 


get + 形容詞「SがCになる」

 

 

・She is getting hungry.
・彼女はお腹が空いてきた
⇒お腹が空いていない状態から空いている状態へ

・He got fired.
・彼は解雇されました
⇒解雇されていない状態から解雇された状態へ

・She got stuck on the way home.
・彼女は家に帰る途中で立ち往生してしまった
⇒立ち往生していない状態からしてしまった状態へ

・She got promoted quickly.
・彼女はすぐに昇進した
⇒昇進していない状態から昇進した状態へ

・We got married a year ago.
・私たちは1年前に結婚しました
⇒結婚していない状態から結婚した状態へ

基本的に「get + 形容詞」で「SがCになる」という意味になります。

 


get + 過去分詞「SがCされた状態になる」

 

 

・She got robbed.
・彼女は強盗にあった

⇒強盗にあっていない状態からあってしまった状態へ

・He got arrested yesterday.
・彼は昨日逮捕されました

⇒逮捕されていない状態から逮捕された状態へ

・She got laid off.
・彼女は解雇された

⇒解雇されていない状態から解雇された状態へ

基本的に「get + 過去分詞」で「SがCされた状態になる」という意味になります。

 

第三文型(S+V+O)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第三文型
(S+V+O)
get + 名詞
get + 名詞 + 副詞(場所)
※名詞による(~を得るなど)
SがOを迎えに行く

 

第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第三文型に使った場合、基本的に「~を得る・乗る・理解する・病気にかかる・主語が何かをどこかに到達させるなど」といった意味を生み出します。

 


get + 名詞「~を得る・乗る・理解する・病気にかかるなど」

 

~を得る・手に入れる

 

 

・He got a new watch.
・彼は新しい時計を買った
⇒時計を持っていない状態から持っている状態へ

・I got a message.
・メッセージが届きました
⇒メッセージがない状態からある状態へ

・She got good grades.
・彼女は良い成績をとった
⇒良い成績をとっていない状態からとった状態へ

基本的に「get + 名詞」で「~を得る・手に入れる」という意味になります。文脈によっては「得る⇒買う」と訳す場合がありますが、話の流れで見分けるのがポイントです。

 


間に合う(乗る)

 

 

・I could get the train.
・電車に間に合った

⇒電車に乗っていない状態から乗った状態へ

基本的にget で「乗る」と表現する場合は「get on / get in」を使うことが多いですが、乗り物の出発に間に合うなどを表現する場合は、get単体で使うことができます。

 


分かる・理解する

 

 

・ I don’t get it.
・理解できません
⇒理解できない状態から理解できる状態へ

・I don’t get why she is angry.
・なぜ彼女が怒っているのか分かりません
⇒理解できない状態から理解できる状態へ

基本的に「get + 名詞」で「分かる・理解できる」という意味になります。

 


病気にかかる

 

 

・She got a headache.
・彼女は頭痛がした
⇒頭痛がない状態から頭痛がある状態へ

・He got stiff shoulders.
・彼は肩が凝った
⇒肩が凝っていない状態から凝った状態へ

・She got a sore throat.
・彼女は喉が痛くなった
⇒喉が痛くない状態から痛い状態へ

基本的に「get + 名詞」で「秒意にかかる」という意味になります。感覚としては「病気を得る」といった感覚ですね。

 


その他(とる・感動する・受けるなど)

 

 

・She got a promotion.
・彼女は昇進しました
⇒昇進していない状態から昇進した状態へ

・I will get some sleep.
・ちょっと寝ます

⇒睡眠をとっていない状態からとった状態へ

・The movie got me.
・その映画には感動した

⇒感動していない状態から感動した状態へ

・I got a complaint call.
・苦情の電話を受けた

⇒苦情がない状態からある状態へ

・I got a discount.
・割引してもらった

⇒割引がない状態からある状態へ

上記以外にも「get + 名詞」はいろいろな意味に使うことができす。どんな意味になるにせよ「ない状態からある状態へ」というイメージが活きているので、文脈に合わせて自然に訳すようにしましょう。

 


get + 名詞 + 副詞(場所)「SがOを迎えに行く」

 

 

・He will get you at the station.
・彼があなたを駅まで迎えに行きます
⇒あなたがない状態からいる状態へ

基本的な「get + 名詞 + 副詞(場所)」で「SがOを場所まで迎えに行く」という意味になります。イメージの通りなので簡単ですね。

 

第四文型(S+V+O1+O2)

 

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第四文型
(S+V+O1+O2)
get + 名詞1 + 名詞2 SがO1にO2をあげる

 

第四文型は「主語が何かを何かに授受する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第四文型に使った場合、基本的に「SがO1にO2をあげる」という意味を生み出します。

 


get + 名詞1 + 名詞2「SがO1にO2をあげる」

 

 

・She got me the ticket.
・彼女は私にチケットを取ってくれた
⇒チケットがない状態からある状態へ

・She got the deer the food.
・彼女は鹿に餌をあげた
⇒餌がない状態からある状態へ

・My father got me a new car.
・父は私に新車を買ってくれた
⇒新しい車がない状態からある状態へ

イメージとしては「SがO1にO2を引き寄せる(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。代表的な使い方なので簡単ですね。

おすすめの関連記事 ⇒ 第四文型から第三文型への書き換えの法則を徹底解説!

 

第四文型から第三文型への書き換え

 

 

この書き換えに関しては学校の授業でも習ったので、そこまで難しくはないのですが、実は動詞によって方向を表す前置詞を使い分ける必要があります。

●書き換えの際に前置詞「to」を使う場合

○ He gave me a watch.
○ He gave a watch to me.
⇒前置詞「to」が使われる動詞は「give型」と呼ばれる
※あげる動作「give」には受け取る相手が必要

●書き換えの際に前置詞「for」を使う場合

○ He bought me a watch.
○ He bought a watch for me.
⇒前置詞「for」が使われる動詞は「buy型」と呼ばれる
※買う動作「buy」には受け取る相手は必ずしも必要ではない

・to ⇒ 到達地点(到達が前提なので相手がいる)
・for ⇒ 目的地(目的地なので相手はいらない)

この前置詞の違いは、上記のように前置詞のイメージの違いからきており、単純に「相手が必要な動作であればto、一人でできる動作であればforになる」と覚えておきましょう。

 

この他に前置詞「of」を使うケースもあります。数は多くないので覚えてしまいましょう。

●書き換えの際に前置詞「of」を使う場合

○ May I ask you a favor?
○ May I ask a favor of you?
・お願いがあるのですが
⇒動詞「ask」の書き換えの場合は前置詞「of」が使われる

上記の動詞「ask」は代表例ですね。試験でも非常によく見かける書き換えなので覚えておくと便利ですよ。

 

第五文型(S+V+O+C)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第五文型
(S+V+O+C)
get + 名詞 + 形容詞
get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
SがOをCにする
SがOにCをさせる
SがOをCをしている状態にする
SがOをCしてもらう・される

 

第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。

getを使った第五文型の文は、使役動詞と同じ働きをすることでお馴染みですね。

 


get + 名詞 + 形容詞「SがOをCにする」

 

 

・She got us happy.
・彼女は私たちを幸せにした
⇒通常の状態から幸せになった状態へ

・His words got me down.
・彼の言葉は私を落ち込ませた
⇒落ち込んでいない状態から落ち込んだ状態へ

・He got his mother angry.
・彼は母親を怒らせた
⇒怒っていない状態から怒った状態へ

イメージとしては「SがOをCの状態にする(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。代表的な使い方なので簡単ですね。

 


get + 名詞 + to 動詞の原型「SがOにCをさせる」

 

 

・He got me to do the work.
・彼は私にその仕事をさせた

⇒仕事をしていない状態から仕事をする状態へ

・I got him to help.
・彼に手伝ってもらった

⇒手伝っていない状態から手伝いをする状態へ

・Let’s get her to explain.
・彼女に説明させよう
⇒説明していない状態から説明をする状態へ

イメージとしては「SがOにCをさせる(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。ニュアンスは「なんとかして~させる(困難なことをさせる)」といった感じですね。使役動詞の代表的な例なのでご存知の方も多いと思います。

 


get + 名詞 + 動詞のing形「SがOをCをしている状態にする」

 

 

・He got the watch going again.
・彼はまた時計が動くようにした

⇒動いていない状態から動いている状態へ

・He managed to get the machine running.
・彼はなんとか機械を動かすことに成功した

⇒動いていない状態から動いている状態へ

・She got the children thinking by themselves.
・彼女は子供たちに自分たちで考えさせた
⇒考えていない状態から考えている状態へ

イメージとしては「SがOをCをしている状態にする(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。ニュアンスは「継続して~させる・始動させる」といった感じですね。

 


get + 名詞 + 過去分詞「SがOをCしてもらう・される」

 

 

・She got her hair cut.
・彼女は髪を切ってもらった
⇒髪を切っていない状態から髪を切った状態へ

・He must get this work finished.
・彼はこの仕事を終えなければならない
⇒仕事を終えていない状態から終えた状態へ

・She got her bag stolen.
・彼女はカバンを盗まれた
⇒盗まれていない状態から盗まれた状態へ

・He got my smartphone repaired.
・彼はスマホを修理してもらった

⇒壊れている状態から直っている状態へ

・She got it delivered.
・彼女はそれを届けてもらいました
⇒それが届いていない状態から届いた状態へ

イメージとしては「SがOをCしてもらう・される(ない状態からある状態へ)」といったイメージです。過去分詞が使われているため、ニュアンスは「利害(利益や被害)」になります。

 

 

getを使った表現

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
受動態 get + 過去分詞 Sが○○された状態になる
使役動詞 get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
SがOにCをさせる
SがOをCをしている状態にする
SがOをCしてもらう・される
get to get + to 動詞の原型 Sが○○する機会を得る

 

受動態

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
受動態 get + 過去分詞 Sが○○された状態になる

 

1つ目のgetを使った表現は「受動態」です。受動態と言えば、be動詞が一般的ですがニュアンスが異なります。後ほど解説しますので、ぜひご覧ください。

 

 

・I got fired.
・クビになった

⇒クビになっていない状態からクビになった状態へ

・I got dumped.
・捨てられました

⇒フラれていない状態からフラれた状態へ

getを使った受動態のポイントは変化、be動詞を使った受動態のポイントは状態になります。

●be動詞とgetの受動態の違い

・I was fired.
⇒クビにされた状態を表現
・I got fired.
⇒クビへの変化を表現

・I was dumped.
⇒フラれた状態を表現
・I got dumped.
⇒フラれた変化を表現

学校の授業では「受動態=be動詞」で教わることが多いですが、実はネイティブの会話では、getが使われることの方が多いです。

 

be動詞とgetの感覚

 

前述の通り、受動態のbe動詞は状態、受動態のgetは変化を表すのに使われるのですが、それには理由があります。

●be動詞とgetが生み出す感覚

be動詞 ⇒ 状態や変化を表す
get ⇒ 変化を表す

上記のように、動詞にはそれぞれの動詞が生み出す感覚があるのですが、この感覚の違いが受動態にも大きく影響を及ぼします。

 

 

この感覚の違いは「変化のニュアンスを伴わない受動態を考える」としっくり来ます。

●変化のニュアンスを伴わない文

・Everyone likes him.
・みんなは彼を好いている
⇒好かれているは状態なので変化は伴わない

○ He is liked by everyone.
○ 彼はみんなに好かれている

⇒好かれているは状態なのでbe動詞を使う

× He get liked by everyone.
× 彼はみんなに好かれている

⇒好かれているは変化を伴わないためgetはNG

like「好かれている」は状態動詞なので変化を伴いません。なので、元々の「能動態の文が変化」を伴わない場合は、getの受動態を使うことができません。

 

逆に元の能動態の文が「状態と変化のニュアンス」を伴う場合は、be動詞もgetも受動態で使うことができます。

●変化のニュアンスを伴う文

・He dumped me.
・彼は私をフッた
⇒捨てるは状態とも変化とも取れる

○ I was dumped.
○ 私はフラれた

⇒捨てるを状態として捉えた場合はbe動詞が使える

○ I got dumped.
○ 私はフラれた

⇒捨てるを変化として捉えた場合はgetが使える

dumpを「捨てた状態」と捉えた場合はbe動詞を使うことができます。また「捨てるという変化」で捉えた場合はgetを使うことができます。

因みに、be動詞は状態にも変化にも使えるため、あらゆる受動態に使用することができます。受動態で迷った時は、be動詞を使っておけば大きな問題ありません。

 

使役動詞

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
使役動詞 get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
SがOにCをさせる
SがOをCをしている状態にする
SがOをCしてもらう・される

 

2つ目のgetを使った表現は「使役動詞」です。使役動詞と言えば、他にもmake, have, letなどが有名ですよね?今回のgetを使った使役の表現は「困難なことをしてもらう」「継続させる・始動させる」といった意味になります。

 


get + 名詞 + to 動詞の原型「SがOにCをさせる」

 

 

・I got him to carry the box to my office.
・私は彼にその箱を事務所まで運んでもらった

⇒箱を運んでもらっていない状態から運んでもらっている状態へ

・He got me to stop smoking.
・彼は私に喫煙を辞めさせた

⇒喫煙している状態から喫煙していない状態へ

基本的に「get + 名詞 + to 動詞の原型」を使った使役動詞は、目的語に「人が用いられることが多い」です。ニュアンスとしては「困難なことをしてもらう」といった感じですね。

 

 


get + 名詞 + 動詞のing形「SがOをCをしている状態にする」

 

 

・He got the watch going again.
・彼はまた時計が動くようにした

⇒動いていない状態から動いている状態へ

・He managed to get the machine running.
・彼はなんとか機械を動かすことに成功した

⇒動いていない状態から動いている状態へ

・She got the children thinking by themselves.
・彼女は子供たちに自分たちで考えさせた
⇒考えていない状態から考えている状態へ

基本的に「get + 名詞 + 動詞のing形」を使った使役動詞は、目的語に「物が用いられることが多い」です。ニュアンスとしては「継続・始動」といった感じですね。もちろん、人に使うこともありますが使役と言っても強制力はありません。

 


get + 名詞 + 過去分詞「SがOをCしてもらう・される」

 

 

・I got him my shoes polished.
・私は彼に靴を磨いてもらった
⇒靴を磨いてもらっていない状態から磨いてもらった状態へ

・He got his arms bruised in the accident.
・彼はその事故で腕に打撲を負った
⇒打撲を受けていない状態から受けた状態へ

基本的に「get + 名詞 + 過去分詞」を使った使役動詞は、目的語に「物が用いられることが多い」です。利害を表現することが多いので覚えておきましょう。

 

表現 一般的な日本語訳 名詞(目的語) ニュアンス
get + 名詞 + to 動詞の原型 名詞に~してもらう
名詞に~させる
人が多い 困難なことをしてもらう
困難なことをさせる
get + 名詞 + 動詞のing形 名詞を~させる 物が多い 継続させる
始動させる
get + 名詞 + 過去分詞 名詞に~してもらう
名詞に~される
物が多い 利益を表現
被害を表現

 

まとめると上記のようになりますが、そこまで厳密な差があるわけではないので、そういう傾向があると覚えておくと便利です。実際に使用する際は、会話の流れなどから自然に受け取れる形で判断するのが良いと思います。

 

使役動詞「get 人 to」のイメージ

 

使役動詞「get 人 to 動詞の原型」ですが、使役動詞として訳されるのにはそれぞれの単語のイメージが関わっています。

●getとtoイメージ

to ⇒ 到達点
get ⇒ 動いて手に入れる
※ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに引き入れる)

上記のように、英単語にはそれぞれイメージがあるのですが、このイメージの掛け合わせが使役動詞のニュアンスを生み出しています。(人を引き入れる⇒させるために)

 

 

●使役動詞「get + 人 + to」の感覚

・I got him to help.
・彼に手伝ってもらった
※彼を引き入れる(get him) ⇒ 手伝わせるために(to help)

・Let’s get her to explain.
・彼女に説明させよう
※彼女を引き入れる(get her) ⇒ 説明させるために(to explain)

このように「それぞれの単語のイメージの賭け合わせ」が、使役動詞のような働きを生み出しています。なので、getを使役動詞として使う場合は、他の動詞とは異なりtoが必要になるという訳なのですね。

 

get to「Sが○○する機会を得る」

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
get to get + to 動詞の原型 Sが○○する機会を得る

 

3つ目のgetを使った表現は「get to 動詞の原型」です。意味としては「Sが○○する機会を得る」という意味になり、基本的には「嬉しいことができる」というニュアンスになります。

 

 

・I got to meet a famous movie star.
・有名な映画スターに会えた

⇒会えない状態から会える状態へ状態へ

・I got to shake hands with my fave.
・推しと握手できました

⇒握手できていない状態から握手できた状態へ

こちらも、単語のイメージの賭け合わせなので理解しやすいと思います。

 

 

getを使った熟語やイディオム

 

 

熟語・イディオム geyの表現 一般的な日本語訳
get get along (with)
get around
get away
get away from
get away with
get back
get down
get someone down
get off
get on
get out
get over
get rid of
get through
get up
仲良くする
動き回る・広まるなど
離れる・出かけるなど
逃げ切る・~で済むなど
~から逃げる・~から離れるなど
戻る・返ってくるなど
かがむ・降りる・下がるなど
~をがっかりさせるなど
降りる・終わるなど
乗る・うまくいくなど
外へ出る・外へ出すなど
乗り越える・済ませるなど
~を無くす・~を捨てるなど
~を通り抜ける・通過するなど
起床する・準備をするなど

 

最後に、よく使われる「getを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。

 

get along「仲良くする」など

1.get along「仲良くする」

 

 

・They are getting along well.
・彼らは仲良くやっています

⇒長く寄り添う状態を得る

・He gets along with his sister.
・彼は妹と仲良くしています

⇒長く寄り添う状態になる

・I get along with my parents-in-law.
・私は義父母と仲が良い

⇒長く寄り添う状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「along:長いモノに沿う」で「仲良くする」などの意味になります。感覚的には「沿う状態になる」といった感覚ですね。

 

get around「歩き回る・動き回る・広まる・上手く避ける」など

1.get around「歩き回る・動き回る」

 

 

・You need a car to get around town.
・街を動き回るには車が必要ですよ

⇒周りを動く状態になる

・He got around using the train.
・彼は電車を使って移動した

⇒周りを動く状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「around:ぐるっと囲む」で「歩き回る・動き回る」などの意味になります。感覚的には「周りを動く状態になる」といった感覚ですね。

 


2.get around「広まる」

 

 

・The news got around fast.
・そのニュースはすぐに広まりました

⇒周りに広がる状態になる

・The rumor got around instantly on Twitter.
・噂はツイッターで瞬時に広まった

⇒周りに広がる状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「around:ぐるっと囲む」で「歩き回る・動き回る」などの意味になります。感覚的には「周りに広がる状態になる」といった感覚ですね。

 


3.get around「上手く避ける」

 

 

・They got around the problem.
・彼らは問題を回避した

⇒核心に触れない部分(ぐるっと囲まれている部分)を得る

・He found the way of getting around the law.
・彼は法律を回避する方法を見つけた

⇒核心に触れない部分(ぐるっと囲まれている部分)を得る

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「around:ぐるっと囲む」で「上手く避ける」などの意味になります。少し難しいのですが、感覚的には「核心に触れない部分(ぐるっと囲まれている部分)を得る」といった感覚ですね。

 

get away「出かける・逃げる・離れる」など

1.get away「出かける」

 

 

・Let’s get away for the weekend.
・週末どこかに出かけようよ

⇒今いる場所から離れた状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「away:離れる」で「出かける」などの意味になります。感覚的には「今いる場所から離れる」といった感覚ですね。

○ Let’s get away for the weekend.
○ 週末どこかに出かけようよ

× Let’s get away to Hawaii for the weekend.
× 週末ハワイに出かけようよ

因みに「get away(出かける)」は漠然と離れるニュアンスなので、上記のように目的地を入れるのは不自然なので気をつけましょう。

 


2.get away「逃げる・離れる」

 

 

・Do not let him get away.
・奴を逃がすな

⇒今いる場所から離れた状態になる

・The thief got away undetected.
・泥棒は気づかれずに逃走した

⇒今いる場所から離れた状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「away:離れる」で「逃げる・離れる」などの意味になります。感覚的には「今いる場所から離れる」といった感覚ですね。

 


3.get away from「~から逃げる・~から離れる」

 

 

・They got away from Tsunami.
・彼らは津波から逃れた
⇒起点から離れた状態になる

・Let’s get away from here.
・ここから離れよう
⇒起点から離れた状態になる

・I usually get away from work at 6.
・私はたいてい6時に退社します
⇒起点から離れた状態になる

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「away:離れる」+「from:起点」で「~から逃げる・~から離れる」などの意味になります。感覚的には「起点から離れる」といった感覚ですね。

 


4.get away with「逃げ切る・~で済む」

 

 

・You can’t get away with it!
・ただじゃ済まないぞ
⇒共にあるモノから離れる状態

・Did you get away with parking there.
・そこに駐車して大丈夫だったの?
⇒共にあるモノから離れる状態

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「away:離れる」+「with:共にある」で「逃げ切る・~で済む」などの意味になります。感覚的には「共にあるモノから離れる状態」といった感覚ですね。

 

get back「戻る・返ってくる」など

1.get back「戻る・返ってくる」

 

 

・She got back yesterday.
・彼女は昨日帰国した

⇒後ろ(元)の状態になる

・I get my car back tomorrow.
・明日車が返ってきます

⇒後ろ(元)の状態になる

・He needs to get back to work.
・彼は仕事に戻る必要がある

⇒後ろ(元)の状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「back:後ろ」で「戻る・返ってくる」などの意味になります。感覚的には「後ろ(元)の状態になる」といった感覚です。

 


2.get back into「再開する」

 

 

・She got back into exercise.
・彼女はエクササイズを再開した

⇒後ろ(元)の状態(空間)に入ってくる

・He got back into playing the guitar.
・彼はギターを再開した

⇒後ろ(元)の状態(空間)に入ってくる

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「back:後ろ」+「into:外から中へ」で「再開する」などの意味になります。感覚的には「後ろ(元)の状態(空間)に入ってくる」といった感覚です。

 

get down「しゃがむ・降りる・下げる・飲み込む・覚える」など

1.get down「しゃがむ・かがむ」

 

 

・They got down and crawled.
・彼らはかがんで這いました

⇒下がった状態になる

・He got down on his knees and proposed.
・彼はひざまずいてプロポーズした

⇒下がった状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「down:下へ」で「しゃがむ・かがむ」などの意味になります。感覚的には「下がった状態になる」といった感覚ですね。

 


2.get down「降りる・降ろす・下げる・下がる」

 

 

・He got down from the stair.
・彼は階段から降りた

⇒降りた状態になる

・He can’t get down from the tree.
・彼は木から降りることができない

⇒降りた状態になる

・The temperature is getting down.
・寒くなってきました

⇒下がった状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「down:下へ」で「降りる・降ろす・下げる・下がる」などの意味になります。感覚的には「下がった状態・降りた状態になる」といった感覚ですね。

 


3.get down「飲み込む・覚える」

 

 

・He gets the medicine down.
・彼は薬を飲む

⇒主語の範囲の下

・He got down the card trick.
・彼はカードマジックのコツを掴んだ

⇒主語の影響の下

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「down:下へ」で「飲み込む・覚える」などの意味になります。感覚的には「主語の範囲・影響の下」といった感じです。

 


4.get down to「取り掛かる・~し始める」

 

 

・Let’s get down to wrok.
・仕事に取り掛かろう

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

・He got down to his homework.
・彼は宿題に取り掛かった

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「down:下へ」+「to:到達点」で「取り掛かる・~し始める」などの意味になります。感覚的には「主語の範囲の下へ到達点を持ってくる」といった感じです。

ニュアンスとしては、ただやるのではなく「気合を入れてやる、本気になる、集中する、真面目にやる、ビシッとやる」というニュアンスになります。

 

get someone down「落ち込む」など

1.get someone down「落ち込む」

 

 

・Don’t let it get you down.
・くよくよするなよ

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

・His words got me down.
・彼の言葉は私を落ち込ませた

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「down:下へ」の間に人を入れることで「人を落ち込ませる」という意味になります。感覚的には「人を下の状態にする」といった感じですね。

 

get off「降りる・[仕事が]終わる」など

1.get off「降りる」

 

 

・I’m getting off here.
・ここで降ります

⇒離れている状態になる

・I’m getting off at the next station.
・次の駅で降ります

⇒離れている状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「off:離れている」で「降りる」などの意味になります。感覚的には「離れている状態になる」といった感じです。

 


2.get off「[仕事が]終わる」

 

 

・What time do you get off work?
・何時に仕事が終わるの?

⇒離れている状態になる

・I get off work at 5.
・5時に仕事が終わります

⇒離れている状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「off:離れている」で「[仕事が]終わる」などの意味になります。感覚的には「離れている状態になる」といった感じです。

 

get on「乗る・乗車する・うまくいく・年を取る」など

1.get on「乗る・乗車する」

 

 

・He couldn’t get on the last train.
・彼は終電を逃した

⇒接触した状態になる

・It’s time to get on the airplane.
・飛行機の搭乗の時間です

⇒接触した状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「on:接触」で「乗る・乗車する」などの意味になります。感覚的には「接触した状態になる」といった感じです。

 

乗り物「get on」と「get in」の使い分け

 

 

英語で乗り物に乗る際は「モノに応じて語句を使い分ける必要」があります。

 

●大きな乗り物は「get on」

bus(バス)airplane(飛行機)train(電車)ship(船)boat(ボート)yacht(ヨット)
※大きいので接触しているイメージ「get on」になる

 

 


●上に乗る乗り物は「get on」

bicycle(自転車)horse(馬)motorcycle(オートバイ)scooter(スクーター)skateboard(スケートボード)ferris wheel, roller coasterなど(遊園地の乗り物)
※文字のどおり上に乗るイメージなので「get on」になる

 

 


●車などの狭い空間は「get in」

car(車)taxi(タクシー)SUV(スポーツ用多目的車)truck(トラック)van(バン)Uber(ウーバー)canoe(カヌー)
※中に入るイメージなので「get in」なる

 

 

乗り物に応じて使う語句が変化しますが、なんとなく感覚的に理解できると思います。「Uber(ウーバー)」なんかは最近の感じがして面白いですね。

 


2.get on「うまくいく・仲良くやっていく」

 

 

・How did you get on in your exam?
・試験はどうでしたか?

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

・She doesn’t get on with her mother-in-law.
・彼女は義母とうまくいっていない

⇒私たちは「VIPラウンジを利用できる権利」を所有している

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「on:接触」で「うまくいく・仲良くやっていく」などの意味になります。少し難しいですが「on:機能する(物事がちゃんと回る)」と捉えると分かりやすいですね。

スイッチをオンにすると動くモノを連想するとイメージしやすいと思います。

 


3.get on「老いる・年を取る・老ける」

 

 

・She’s getting on in years
・彼女は年をとってきた

⇒先に進んだ状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「on:接触」で「老いる・年を取る・老ける」などの意味になります。

句動詞「get on」には「進む・進行する・先に進む、どんどん進める」などの意味があり、それが転じて「老いる」という意味になりました。因みに進行形「be getting on」にすることで「年をとってきた」になります。

 

get out「外へ出る・出発する・外へ出す・出版する・降りる」など

1.get out「外へ出る・出発する・逃げ出す」

 

 

・They got out for dinner.
・彼らは夕食を食べに外に出た

⇒外に出た状態になる

・He need to get out in the real world.
・彼は社会に出る必要があります

⇒外に出た状態になる

・He got out of a prison.
・彼は刑務所から出所した

⇒外に出た状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「out:内から外へ」で「外へ出る・出発する・逃げ出す」などの意味になります。感覚的には「外に出た状態になる」といった感じです。

 


2.get out「外へ出す・出版する・発行する・発送する」

 

 

・She gets out a new book.
・彼女は新しい本を出します

⇒外に出た状態になる

・We get orders out as soon as possible.
・ご注文はできるだけ早く発送させていただきます

⇒外に出た状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「out:内から外へ」で「外へ出る・出発する・逃げ出す」などの意味になります。感覚的には「外に出た状態になる」といった感じです。

 


3.get out「[自動車などから]降りる」

 

 

・She got out of a car.
・彼女は下車した

⇒外に出た状態になる

・I forgot my smartphone in the taxi when I got out.
・タクシーから降りるときにスマホを忘れてしまった

⇒外に出た状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「out:内から外へ」で「[自動車などから]降りる」などの意味になります。感覚的には「外に出た状態になる」といった感じです。

 

乗り物「get off」と「get out」の使い分け

 

 

英語で乗り物から降りる際は「モノに応じて語句を使い分ける必要」があります。

 

●公共性の高い乗り物から降りる時は「get off」

bus(バス)airplane(飛行機)train(電車)ship(船)boat(ボート)yacht(ヨット)
※接触したものから離れるイメージなので「get off」になる

特に公共性の高い乗り物は、集団から離れるイメージも伴うため「off」との相性が高いです。

 

 


●高い位置から低い位置へ降りるので「get off」

bicycle(自転車)horse(馬)motorcycle(オートバイ)scooter(スクーター)skateboard(スケートボード)ferris wheel, roller coasterなど(遊園地の乗り物)
※文字のどおり上から下へ離れるイメージなので「get off」になる

 

 


●公共性の低い乗り物は「get out」

car(車)taxi(タクシー)SUV(スポーツ用多目的車)truck(トラック)van(バン)Uber(ウーバー)canoe(カヌー)
※中から外へ出るイメージなので「get out」なる

 

 

ただし、乗り物は乗り物でも「車のボンネットや屋根などから降りる」場合は、同じ車でも「get off」になります。※例文「He got off a car.(車から降りる:ボンネットや屋根など)」

off ⇒ 離れる・接触している状態から切り離すイメージ
out ⇒ 中から外に出るイメージ・内から外へ

この辺も前置詞のイメージが活きてますね。普段「get off」で「降りる」を表現する乗り物の場合は、使い分けに注意しましょう。

 

get over「乗り越える・済ませる・終わらせる」など

1.get over「乗り越える」

 

 

・He got over the fence.
・彼は柵を乗り越えた

⇒孤を描くように超えた状態

・She tries to get over a difficulty.
・彼女は困難を乗り越えようとしている

⇒孤を描くように超えた状態

・She got over her fear of speaking in public.
・彼女は人前で話すことへの恐怖を克服した

⇒孤を描くように超えた状態

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「over:上の方を覆って(上に弧)」で「乗り越える」などの意味になります。感覚的には「孤を描くように超えた状態」といった感じですね。

・Did you get over your cold?
・風邪は治った?

⇒孤を描くように超えた状態

・I can’t get over the jet lag.
・時差ボケが治りません

⇒孤を描くように超えた状態

ニュアンスとしては「困難な状況から立ち直る、困難な状況を乗り越える」といったニュアンスなので、上記のように「病気などが治る」などの意味も生み出します。

 


2.get over「済ませる・終わらせる」

 

 

・Let’s get the job over quickly.
・早く仕事を終わらせましょう

⇒孤を描くように超えた状態

・I got over him.
・彼のことは吹っ切れました

⇒孤を描くように超えた状態

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「over:上の方を覆って(上に弧)」で「済ませる・終わらせる」などの意味になります。感覚的には「孤を描くように超えた状態」といった感じですね。

 

get rid of「~を無くす・~を捨てる」など

1.get rid of「~を無くす・~を捨てる」

 

 

・I fanally got rid of my cold.
・やっと風邪が治りました

⇒切っても切れない繋がりをを取り除いた状態

・What do you do to get rid of stress?
・ストレス発散のために何をしていますか?

⇒切っても切れない繋がりをを取り除いた状態

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「rid:取り除く」+「of:切手も切れない繋がり」で「~を無くす・~を捨てる」などの意味になります。感覚的には「切っても切れない繋がりをを取り除いた状態」といった感じです。

元々「rid」自体に「好ましくないものを削除する」といたニュアンスが含まれるため、上記のような意味になります。

 

get through「~を通り抜ける・通過する・通じる・やり終える」など

1.get through「~を通り抜ける」

 

 

・It is difficult to get through this maze.
・この迷路を通り抜けるのは難しい

⇒通過した状態になる

・She got through college.
・彼女は大学を卒業した

⇒通過した状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「through:通過」で「~を通り抜ける」などの意味になります。感覚的には「通過した状態になる」といった感じです。

 


2.get through「合格する・通過する」

 

 

・She got through her driving test.
・彼女は運転試験に合格した

⇒通過した状態になる

・They got the bill through congress.
・彼らは議会でその法案を通した

⇒通過した状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「through:通過」で「合格する・通過する」などの意味になります。感覚的には「通過した状態になる」といった感じです。

 


3.get through「通じる・連絡がつく」

 

 

・I finally got through to my friend.
・ようやく友人と連絡が取れました

⇒通過した状態になる

・I couldn’t get through to the website.
・そのウェブサイトにつながりませんでした

⇒通過した状態になる

・My English didn’t get through to her.
・私の英語は彼女に伝わりませんでした

⇒通過した状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「through:通過」で「通じる・連絡がつく」などの意味になります。感覚的には「通過した状態になる」といった感じです。

 


4.get through「やり終える」

 

 

・She couldn’t get through all the work.
・彼女は全ての仕事をやり遂げることができなかった

⇒通過した状態になる

・She has to get through with her homework.
・彼女は宿題を終わらせなければなりません

⇒通過した状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「through:通過」で「やり終える」などの意味になります。感覚的には「通過した状態になる」といった感じです。

 

get up「起床する・起き上がる・準備をする・組織する」など

1.get up「起床する・起き上がる・立ち上がる」

 

 

・He got up early in the morning.
・彼は朝早く起きた

⇒上(起きた)状態になる

・They got up and applauded.
・彼らは立ち上がって拍手を送りました

⇒上(起きた)状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「up:上へ」で「起床する・起き上がる・立ち上がる」などの意味になります。感覚的には「上(起きた)状態になる」といった感じです。

 


2.get up「準備をする・組織する・何かをする」

 

 

・We got up the farewell party for her.
・私たちは彼女のお別れ会を開催した

⇒下⇒上(準備不足⇒準備万端)状態になる

・I got up celebration for him.
・私は彼のためにお祝いをした

⇒下⇒上(準備不足⇒準備万端)状態になる

・What did you get up to today?
・今日は何してたの?

⇒下⇒上(準備不足⇒準備万端)状態になる

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「up:上へ」で「準備をする・組織する・何かをする」などの意味になります。感覚的には「下⇒上(準備不足⇒準備万端)状態になる」といった感じです。

文脈によって「準備をしている(組織する)」から「実際に行っている」という意味の両方に使えるので、覚えておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回の記事では「getが使われている表現」をまとめてみましたが、こうやって改めてまとめると、getを使った表現って、思ったより多いですよね?

ですが、どのような文にせよ、getのイメージ「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」という感覚は常に活きています。主語とgetの後ろにつづく語句が、どんなに複雑になろうとも「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」を意識することで、文全体の意味も理解しやすくなります。

英語はイメージが非常に重要な言語ですので、日本語の意味だけでなく、英語本来のイメージも覚えるようにしましょう。

 

 

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