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徹底解説!getと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!

 

 

今回の記事では「getの文型」や「getを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。

英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?

この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「getを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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この記事の目次

getのコアイメージ

 

 

まず、getの英語本来のイメージは「動いて手に入れる」です。

感覚的に捉えると「ない状態からある状態になる」といった感覚で、動的には「自分のテリトリーに何かを引き入れる感じ」ですね。

意味としては「得る」がお馴染みですが、それはあくまで「ない状態からある状態になった結果」の語訳であって、その他に「欲しい・寝る・着く・知る・分かる・成る・電話に出る・乗る・広まる」など、様々な意味に訳すことが可能です。

 

 

●ない状態からある状態になる

1.得る・手に入れる
2.着く・到着する
3.理解する・分かる
4.~の状態になる
5.応答する

getの意味は幅広いので、実際に使う際には「ない状態からある状態へ」をどう訳すのが自然なのか?を意識すると良いです。

 

get:得る・手に入れる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「得る・手に入れる」などの意味を表現することができます。

・She got a new car.
・彼女は新しい車を手に入れた
⇒車がない状態から車がある状態へ

・Can I get some tea?
・お茶をいただけますか?

⇒お茶がない状態からお茶がある状態へ

・I will get some sleep.
・ちょっと寝ます

⇒睡眠がない状態から睡眠を取る状態へ

 

get:着く・到着する

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「着く・到着する」などの意味を表現することができます。

・He got home at 10.
・彼は10時に家に帰りました
⇒家に着いていない状態から家に着いた状態へ

・He got to the office.
・彼はオフィスに着きました

⇒オフィスに着いていない状態からオフィスに着いた状態へ

・Can you tell me how to get to the station?
・駅への行き方を教えていただけますか?

⇒駅への行き方を知らない状態から知っている状態へ

 

get:理解する・分かる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「理解する・分かる」などの意味を表現することができます。

・I got it.
・なるほど/わかった

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

・I don’t get it.
・理解できない

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

・Did you get my point?
・私の言いたいことは分かりましたか?

⇒理解できていない状態から理解できた状態へ

 

get:~の状態になる

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「~の状態になる」などの意味を表現することができます。

・She gets cold easily.
・彼女は寒がりです

⇒寒くない状態から寒いくなった状態へ

・She became a doctor.
・彼女は医者になりました

⇒医者になっていない状態から医者になった状態へ

・He got his arm broken.
・彼は腕を骨折した

⇒骨折していない状態から骨折した状態へ

 

get:応答する

 

 

getのイメージは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」なので、そこから「応答する」などの意味を表現することができます。

・I’ll get the phone.
・私が電話に出ます

⇒応答していない状態から応答した状態へ

・Can you get the door?
・玄関に出てくれる?

⇒応答していない状態から応答した状態へ

・I’ll get back to you later.
・折り返し後でご連絡させていただきます

⇒応答していない状態から応答した状態へ

 

getは幅広い意味で使われる動詞なので、上記で紹介した意味意外でも様々な意味で用いることができます。数ある動詞の中でも「最も訳語が多い動詞」と言っても過言ではありません。

ですが、どの意味になるにしても、コアイメージ「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」を意識して訳すようにしましょう。

 

getのイメージ ⇒ getのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!

 

getは最強の動詞

 

 

getは「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」というイメージなので、汎用性が非常に高く、様々な動詞の代わりに使うことができます。

あまりに多くの意味を生み出し便利すぎるため、ネイティブの間では「小さい子どもが多用しすぎて、他の単語を覚える妨げにならないように矯正する」なんていう話もあるくらいです。

逆に言うと、それほど多岐に使用できる動詞なので、使いこなすことができるようになると非常に便利です。

●Getはいろいろな動詞の代わりに使える

・Do you understand?
・Do you get it?

・理解できましたか?

・I had diner.
・I ate diner.
・I got diner.

・夕食をとりました

・I arrived there.
・I got there.

・そこへ到着した

・He bought a new car.
・He got a new car.

・彼は新しい車を買った

・He earned 10,000 dollars.
・He got 10,000 dollars.

・彼は1万ドル稼いだ

・She received an e-mail.
・She got an e-mail.

・彼女はメールを受け取った

・She achieved the high score.
・She got the high score.

・彼女高得点を獲得した

・He caught the bus.
・He got the bus.

・彼はバスに間に合った

・I’ll handle it.
・I’ll get it.

・私がやります

・I’ll do that later.
・I’ll get that later.

・それは後でやります

・Can I get your name?
・Can I ask your name?

・お名前をいただけますか?

・Can you pass me the salt?
・Can you get me the salt?

・塩をもらえますか?

・Bring your umbrella.
・Get your umbrella.

・傘を取ってきなよ

・Do you have a light?
・You got a light?

・火ある?

いくつか代用できる動詞をご紹介しましたが、紹介した動詞以外にも、まだまだ代用できる動詞は沢山あります。もちろん、前後の会話や文脈やニュアンスの違いもあるので「getを使えば全て代用できる」というわけではありません。

とはいえ、日常的な会話で耳にすることが多い表現ばかりなので「どういう状況で使われているのか?」をコツコツ覚えていくようにしましょう。

 

 

getの文型

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第一文型
(S+V)
get + to 名詞
get + 副詞
get 前置詞 or 副詞
場所に着くなど
場所に着くなど
※後に続く語句で意味が変化
第二文型
(S+V+C)
get + 形容詞
get + 過去分詞
Cになるなど
Cされた状態になるなど
第三文型
(S+V+O)
get + 名詞
get + 名詞 + 副詞(場所)
※後に続く語句で意味が変化
Oを迎えに行くなど
第四文型
(S+V+O1+O2)
get + 名詞1 + 名詞2 O1にO2をあげるなど
第五文型
(S+V+O+C)
get + 名詞 + 形容詞
get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
OをCにするなど
OにVさせるなど
OをVしている状態にするなど
OをVしてもらう・されるなど

 

getは第一文型から第五文型まで全ての文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「動いて手にいれる(ない状態からある状態へ)」を意識するようにしましょう。

 

第一文型(S+V)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第一文型
(S+V)
get + to 名詞
get + 副詞
get 前置詞 or 副詞
場所に着くなど
場所に着くなど
※後に続く語句で意味が変化

 

第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第一文型に使った場合、基本的に「ある場所へたどり着く」といった意味になり、文字通り「主語の単純な動作」を表現します。

 


get + to 名詞「場所に着く」など

 

 

・She will get to the station soon.
・彼女はもうすぐ駅に着きます
⇒駅に着いていない状態から駅に着いた状態へ

基本的に「get + to 名詞」で「名詞の場所に辿り着く」といった意味になります。

 


get + 副詞「場所に着く」など

 

 

・He got home.
・彼は帰宅した
⇒家に着いていない状態から家に着いた状態へ

・He got there.
・彼はそこに着きました
⇒そこに着いていない状態からそこに着いた状態へ

基本的に「get + 副詞」で「副詞の場所に辿り着く」といった意味になります。

 


get 前置詞 or 副詞「起きる・乗る・帰る(※句動詞による)」など

 

 

・She gets up early in the morning.
・彼女は朝早く起きます
⇒起きていない状態から起きている状態へ

・He got on the bus.
・彼はバスに乗車した
⇒バスに乗っていない状態から乗車した状態へ

・She got off the train.
・彼女は電車から下車した
⇒電車に乗っている状態から下車した状態へ

・He got back from business trip.
・彼は出張から帰ってきました
⇒出張している状態から出張していない状態へ

・Rumors get around quickly.
・噂はすぐに広まります
⇒噂が広がっていない状態から広がっている状態へ

句動詞によって意味が変わります。組み合わせは星の数ほどあるので、新しい表現に出会う度に覚えるようにしましょう。

 

第二文型(S+V+C)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第二文型
(S+V+C)
get + 形容詞
get + 過去分詞
Cになるなど
Cされた状態になるなど

 

第二文型は「主語の状態を説明する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第二文型に使った場合、基本的に「Cになる・Cされた状態になる」といった意味になり、文字通り「主語の状態」を表現します。

 


get + 形容詞「Cになる」など

 

 

・She is getting hungry.
・彼女はお腹が空いてきた
⇒お腹が空いていない状態から空いている状態へ

・He got fired.
・彼は解雇されました
⇒解雇されていない状態から解雇された状態へ

・She got stuck on the way home.
・彼女は家に帰る途中で立ち往生してしまった
⇒立ち往生していない状態からしてしまった状態へ

・She got promoted quickly.
・彼女はすぐに昇進した
⇒昇進していない状態から昇進した状態へ

・We got married a year ago.
・私たちは1年前に結婚しました
⇒結婚していない状態から結婚した状態へ

基本的に「get + 形容詞」で「Cになる」などの意味になります。

 


get + 過去分詞「Cされた状態になる」など

 

 

・She got robbed.
・彼女は強盗にあった

⇒強盗にあっていない状態からあってしまった状態へ

・He got arrested yesterday.
・彼は昨日逮捕されました

⇒逮捕されていない状態から逮捕された状態へ

・She got laid off.
・彼女は解雇された

⇒解雇されていない状態から解雇された状態へ

基本的に「get + 過去分詞」で「Cされた状態になる」などの意味になります。

 

第三文型(S+V+O)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第三文型
(S+V+O)
get + 名詞
get + 名詞 + 副詞(場所)
※後に続く語句で意味が変化
Oを迎えに行くなど

 

第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第三文型に使った場合、基本的に「Oを得る・Oに乗る・Oを理解する」などの意味になり、文字通り「Oに影響を与える文を作ること」ができます。

訳語については「後ろに続く名詞によって変化する」ので、臨機応変に対応しましょう。

 


get + 名詞「Oを得る・理解する・Oに乗る(※名詞による)」など

 

~を得る・手に入れる

 

 

・He got a new watch.
・彼は新しい時計を買った
⇒時計を持っていない状態から持っている状態へ

・I got a message.
・メッセージが届きました
⇒メッセージがない状態からある状態へ

・She got good grades.
・彼女は良い成績をとった
⇒良い成績をとっていない状態からとった状態へ

基本的に「get + 名詞」で「Oを得る・Oを手に入れる」などの意味になります。文脈によっては「得る⇒買う」と訳す場合がありますが、話の流れで見分けるのがポイントです。

 


間に合う(乗る)

 

 

・I could get the train.
・電車に間に合った

⇒電車に乗っていない状態から乗った状態へ

基本的にget で「乗る」と表現する場合は「get on / get in」を使うことが多いですが「乗り物の出発に間に合う」などを表現する場合は、get単体で使うことができます。

 


分かる・理解する

 

 

・ I don’t get it.
・理解できません
⇒理解できない状態から理解できる状態へ

・I don’t get why she is angry.
・なぜ彼女が怒っているのか分かりません
⇒理解できない状態から理解できる状態へ

基本的に「get + 名詞」で「分かる・理解できる」などの意味になります。訳語は話の流れから判断しましょう。

 


病気にかかる

 

 

・She got a headache.
・彼女は頭痛がした
⇒頭痛がない状態から頭痛がある状態へ

・He got stiff shoulders.
・彼は肩が凝った
⇒肩が凝っていない状態から凝った状態へ

・She got a sore throat.
・彼女は喉が痛くなった
⇒喉が痛くない状態から痛い状態へ

基本的に「get + 名詞」で「秒意にかかる」という意味になります。感覚としては「病気を得る」といった感覚ですね。

 


その他(とる・感動する・受けるなど)

 

 

・She got a promotion.
・彼女は昇進しました
⇒昇進していない状態から昇進した状態へ

・I will get some sleep.
・ちょっと寝ます

⇒睡眠をとっていない状態からとった状態へ

・The movie got me.
・その映画には感動した

⇒感動していない状態から感動した状態へ

・I got a complaint call.
・苦情の電話を受けた

⇒苦情がない状態からある状態へ

・I got a discount.
・割引してもらった

⇒割引がない状態からある状態へ

上記以外にも「get + 名詞」は、後ろに続く名詞次第でいろいろな意味になります。

どんな意味になるにせよ「ない状態からある状態へ」というイメージが生きているので、文脈に合わせて自然に訳すようにしましょう。

 


get + 名詞 + 副詞(場所)「Oを迎えに行く」

 

 

・He will get you at the station.
・彼があなたを駅まで迎えに行きます
⇒あなたがない状態からいる状態へ

基本的な「get + 名詞 + 副詞(場所)」で「Oを場所まで迎えに行く」という意味になります。イメージの通り「Oを場所で得る(Oがない状態からある状態へ)」なので簡単ですね。

 

第四文型(S+V+O1+O2)

 

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第四文型
(S+V+O1+O2)
get + 名詞1 + 名詞2 O1にO2をあげるなど

 

第四文型は「主語が何かを何かに授受する文」を作ります。

getは「ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに何かを引き入れる)」というイメージなので、第四文型に使った場合、基本的に「O1にO2をあげる」などの意味になり、文字通り「O1にO2を授受する文を作ること」ができます。

 


get + 名詞1 + 名詞2「O1にO2をあげる」

 

 

・She got me the ticket.
・彼女は私にチケットを取ってくれた
⇒私の元にチケットがない状態からある状態へ

・She got the deer the food.
・彼女は鹿に餌をあげた
⇒鹿の元に餌がない状態からある状態へ

・My father got me a new car.
・父は私に新車を買ってくれた
⇒私の元に新しい車がない状態からある状態へ

イメージとしては「O1にO2を引き寄せる(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。代表的な使い方なので簡単ですね。

 

第四文型から第三文型への書き換え

 

 

この書き換えに関しては学校の授業でも習ったので、そこまで難しくはないのですが、実は動詞によって方向を表す前置詞を使い分ける必要があります。

●書き換えの際に前置詞「to」を使う場合

○ He gave me a watch.
○ He gave a watch to me.
⇒前置詞「to」が使われる動詞は「give型」と呼ばれる
※あげる動作「give」には受け取る相手が必要

●書き換えの際に前置詞「for」を使う場合

○ He bought me a watch.
○ He bought a watch for me.
⇒前置詞「for」が使われる動詞は「buy型」と呼ばれる
※買う動作「buy」には受け取る相手は必ずしも必要ではない

・to ⇒ 到達地点(到達が前提なので相手が必要)
・for ⇒ 目的地(目的地なので相手は必要ない)

この前置詞の違いは、上記のように前置詞のイメージの違いからきており、単純に「相手が必要な動作であればto、一人でできる動作であればforになる」と覚えておきましょう。

 

この他に前置詞「of」を使うケースもあります。数は多くないので覚えてしまいましょう。

●書き換えの際に前置詞「of」を使う場合

○ May I ask you a favor?
○ May I ask a favor of you?
・お願いがあるのですが
⇒動詞「ask」の書き換えの場合は前置詞「of」が使われる

上記の動詞「ask」は代表例ですね。試験でも非常によく見かける書き換えなので覚えておくと便利ですよ。

おすすめの関連記事 ⇒ 第四文型から第三文型への書き換えの法則を徹底解説!

 

第五文型(S+V+O+C)

 

 

基本5文型 品詞(句・節など) 一般的な日本語訳
第五文型
(S+V+O+C)
get + 名詞 + 形容詞
get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
OをCにするなど
OにVさせるなど
OをVしている状態にするなど
OをVしてもらう・されるなど

 

第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。

getを使った第五文型の文は、使役動詞と同じ働きをすることでお馴染みですね。基本的には「OをCの状態にする」などの意味になり、文字通り「OをCとみなす文を作ること」ができます。

 


get + 名詞 + 形容詞「OをCにする」

 

 

・She got us happy.
・彼女は私たちを幸せにした
⇒私たちを通常の状態から幸せな状態へ

・His words got me down.
・彼の言葉は私を落ち込ませた
⇒私を落ち込んでいない状態から落ち込んだ状態へ

・He got his mother angry.
・彼は母親を怒らせた
⇒母親を怒っていない状態から怒った状態へ

イメージとしては「OをCの状態にする(ない状態からある状態へ)」といったイメージです。代表的な使い方なので簡単ですね。

 


get + 名詞 + to 動詞の原型「OにVさせる」

 

 

・He got me to do the work.
・彼は私にその仕事をさせた

⇒彼が仕事をしていない状態から仕事をする状態へ

・I got him to help.
・彼に手伝ってもらった

⇒彼が手伝っていない状態から手伝いをする状態へ

・Let’s get her to explain.
・彼女に説明させよう
⇒彼女が説明していない状態から説明をする状態へ

イメージとしては「OにVさせる(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。

ニュアンスは「なんとかしてOにVさせる(困難なことをさせる)」というニュアンスですね。使役動詞の代表的な例なのでご存知の方も多いと思います。

 


get + 名詞 + 動詞のing形「OをVしている状態にする」

 

 

・He got the watch going again.
・彼はまた時計が動くようにした

⇒時計が動いていない状態から動いている状態へ

・He managed to get the machine running.
・彼はなんとか機械を動かすことに成功した

⇒機械が動いていない状態から動いている状態へ

・She got the children thinking by themselves.
・彼女は子供たちに自分たちで考えさせた
⇒子供たちが考えていない状態から考えている状態へ

イメージとしては「OをVしている状態にする(ない状態からある状態へ)」といった感覚になります。

 


get + 名詞 + 過去分詞「OをVしてもらう・される」

 

 

・She got her hair cut.
・彼女は髪を切ってもらった
⇒彼女が髪を切っていない状態から髪を切った状態へ

・He must get this work finished.
・彼はこの仕事を終えなければならない
⇒彼が仕事を終えていない状態から終えた状態へ

・She got her bag stolen.
・彼女はカバンを盗まれた
⇒彼女が盗まれていない状態から盗まれた状態へ

・He got my smartphone repaired.
・彼はスマホを修理してもらった

⇒スマホが壊れている状態から直っている状態へ

・She got it delivered.
・彼女はそれを届けてもらいました
⇒それが届いていない状態から届いた状態へ

イメージとしては「OをVしてもらう・される(ない状態からある状態へ)」といったイメージです。過去分詞が使われているため、ニュアンスは「利害(利益や被害)」になります。

 

 

getを使った表現

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
受動態 get + 過去分詞 Vされた状態になる
使役動詞 get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
OにVさせる
OをVしている状態にする
OをVしてもらう・される
get to get + to 動詞の原型 Vする機会を得る

 

受動態

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
受動態 get + 過去分詞 Vされた状態になる

 

1つ目のgetを使った表現は「受動態」です。受動態と言えば「be動詞が一般的」ですが、それとはニュアンスが異なります。後ほど解説しますので、ぜひご覧ください。

 

 

・I got fired.
・クビになった

⇒クビになっていない状態からクビになった状態へ

・I got dumped.
・捨てられました

⇒フラれていない状態からフラれた状態へ

getを使った受動態のポイントは「変化」で、be動詞を使った受動態のポイントは「状態」になります。

●be動詞とgetの受動態の違い

・I was fired.
⇒クビにされた状態を表現
・I got fired.
⇒クビへの変化を表現

・I was dumped.
⇒フラれた状態を表現
・I got dumped.
⇒フラれた変化を表現

学校の授業では「受動態=be動詞」で教わることが多いですが、実はネイティブの会話では、getが使われることの方が多いです。

 

be動詞とgetの感覚

 

前述の通り、受動態のbe動詞は状態、受動態のgetは変化を表すのに使われるのですが、それには理由があります。

●be動詞とgetが生み出す感覚

be動詞 ⇒ 状態や変化を表す(○○の範囲内にある)
get ⇒ 変化を表す(ない状態からある状態へ)

上記のように、動詞にはそれぞれの動詞が生み出す感覚があるのですが、この感覚の違いが受動態にも大きく影響を及ぼします。

 

 

この感覚の違いは「変化のニュアンスを伴わない受動態を考える」としっくり来ます。

●変化のニュアンスを伴わない文

・Everyone likes him.
・みんなは彼を好いている
⇒好かれているは状態なので変化は伴わない

○ He is liked by everyone.
○ 彼はみんなに好かれている

⇒好かれているは状態なのでbe動詞を使う

× He get liked by everyone.
× 彼はみんなに好かれている

⇒好かれているは状態で変化を伴わないためgetはNG

like「好かれている」は状態動詞なので変化を伴いません。なので、元々の「能動態の文が変化」を伴わない文の場合は、上記の例文のように受動態にgetを使うことができません。

 

逆に元の能動態の文が「状態と変化のニュアンス」を伴う場合は、be動詞もgetも受動態にすることができます。

●変化のニュアンスを伴う文

・He dumped me.
・彼は私をフッた
⇒捨てるは状態とも変化とも取れる

○ I was dumped.
○ 私はフラれた

⇒捨てられた状態として捉えた場合はbe動詞が使える

○ I got dumped.
○ 私はフラれた

⇒捨てていない状態から捨てた状態への変化とした場合はgetが使える

dumpを「捨てられた状態」と捉えた場合は「be動詞」を使うことができますし、一方で「捨てられていない状態からの変化」と捉えた場合は「get」を使うことができます。

因みに「be動詞」は「状態にも変化も表現できる」ため、あらゆる受動態に使用することができます。受動態で迷った時は「be動詞」を使っておけば問題ありません。

 

使役動詞

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
使役動詞 get + 名詞 + to 動詞の原型
get + 名詞 + 動詞のing形
get + 名詞 + 過去分詞
OにVさせる
OをVしている状態にする
OをVしてもらう・される

 

2つ目のgetを使った表現は「使役動詞」です。使役動詞と言えば「make, have, let」などが有名ですよね?今回の「get」を使った使役表現は「相手に困難なことをしてもらう」や「継続させる・始動させる」といった意味になります。

 


get + 名詞 + to 動詞の原型「OにVさせる」

 

 

・I got him to carry the box to my office.
・私は彼にその箱を事務所まで運んでもらった

⇒彼を箱を運んでいない状態から運んでいる状態へ変化させる

・He got me to stop smoking.
・彼は私に喫煙を辞めさせた

⇒彼を喫煙している状態から喫煙していない状態へ変化させる

基本的に「get + 名詞 + to 動詞の原型」を使った使役動詞は、目的語に「人を用いることが多い」です。ニュアンスとしては「困難なことをしてもらう」といった感じですね。

 


get + 名詞 + 動詞のing形「OをVしている状態にする」

 

 

・He got the watch going again.
・彼はまた時計が動くようにした

⇒時計が動いていない状態から動いている状態へ変化させる

・He managed to get the machine running.
・彼はなんとか機械を動かすことに成功した

⇒機械が動いていない状態から動いている状態へ変化させた

・She got the children thinking by themselves.
・彼女は子供たちに自分たちで考えさせた
⇒子供たちが考えていない状態から考えている状態へ変化させた

基本的に「get + 名詞 + 動詞のing形」を使った使役動詞は、目的語に「物を用いることが多い」です。ニュアンスとしては「継続・始動」といった感じですね。3つ目の例文のように人に使うこともありますが「相手への強制力」はありません。

 


get + 名詞 + 過去分詞「OをVしてもらう・される」

 

 

・I got him my shoes polished.
・私は彼に靴を磨いてもらった
⇒彼に靴を磨いてもらっていない状態から磨いてもらった状態へ変化させた

・He got his arms bruised in the accident.
・彼はその事故で腕に打撲を負った
⇒腕に打撲を受けていない状態から受けた状態へ変化させた

基本的に「get + 名詞 + 過去分詞」を使った使役動詞は、目的語に「物が用いられることが多い」です。利害を表現することが多いので覚えておきましょう。

 

表現 一般的な日本語訳 名詞(目的語) ニュアンス
get + 名詞 + to 動詞の原型 名詞にVしてもらう
名詞にVさせる
人が多い 困難なことをしてもらう
困難なことをさせる
get + 名詞 + 動詞のing形 名詞をVさせる 物が多い 継続させる
始動させる
get + 名詞 + 過去分詞 名詞にVしてもらう
名詞にVされる
物が多い 利益を表現
被害を表現

 

まとめると上記のようになりますが、そこまで厳密な差があるわけではないので、そういう傾向があると覚えておくと便利です。実際に使用する際は「会話の流れなどから自然に受け取れる形で判断する」のが良いと思います。

 

使役動詞「get 人 to」のイメージ

 

使役動詞「get 人 to 動詞の原型」ですが、使役動詞として訳されるのにはそれぞれの単語のイメージが関わっています。

●getとtoイメージ

get ⇒ 動いて手に入れる
to ⇒ 到達点
※ない状態からある状態へ(自分のテリトリーに引き入れる)

上記のように、英単語にはそれぞれイメージがあるのですが、このイメージの掛け合わせが使役動詞のニュアンスを生み出しています。(人を引き入れる⇒させるために)

 

 

●使役動詞「get + 人 + to」の感覚

・I got him to help.
・彼に手伝ってもらった
※彼を引き入れる(get him) ⇒ 手伝わせるために(to help)

・Let’s get her to explain.
・彼女に説明させよう
※彼女を引き入れる(get her) ⇒ 説明させるために(to explain)

このように「それぞれの単語のイメージの賭け合わせ」が、使役動詞のような働きを生み出しています。なので、getを使役動詞として使う場合は「他の動詞とは異なり”to”が必要になる」という訳なのですね。

 

get to「Vする機会を得る」

 

 

getの用法 getの表現 一般的な日本語訳
get to get + to 動詞の原型 Vする機会を得る

 

3つ目のgetを使った表現は「get + to 動詞の原型」です。意味としては「Vする機会を得る」という意味になり、基本的には「嬉しいことができる」というニュアンスになります。

 

 

・I got to meet a famous movie star.
・有名な映画スターに会えた

⇒映画スターに会えない状態から会える状態へ状態へ

・I got to shake hands with my fave.
・推しと握手できました

⇒推しと握手できていない状態から握手できた状態へ

こちらも単語のイメージの賭け合わせ「Vする状態を得る(Vする機会を得る)」なので理解しやすいと思います。

 

 

getを使った熟語やイディオム

 

 

熟語・イディオム geyの表現 一般的な日本語訳
get get along (with)
get around
get away
get away from
get away with
get back
get down
get someone down
get off
get on
get out
get over
get rid of
get through
get up
仲良くするなど
動き回る・広まるなど
離れる・出かけるなど
逃げ切る・~で済むなど
~から逃げる・~から離れるなど
戻る・返ってくるなど
かがむ・降りる・下がるなど
~をがっかりさせるなど
降りる・終わるなど
乗る・上手くいくなど
外へ出る・外へ出すなど
乗り越える・済ませるなど
~を無くす・~を捨てるなど
~を通り抜ける・通過するなど
起床する・準備をするなど

 

最後に、よく使われる「getを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。

 

get along「仲良くする」など

1.get along「仲良くする」など

 

 

・They are getting along well.
・彼らは仲良くやっています

⇒彼らと長く寄り添う状態を得るイメージ

・He gets along with his sister.
・彼は妹と仲良くしています

⇒妹と長く寄り添う状態を得るイメージ

・I get along with my parents-in-law.
・私は義父母と仲が良い

⇒義父母と長く寄り添う状態を得るイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「along:順調で(長いモノに沿う)」で「仲良くする」などの意味になります。感覚的には「寄り沿う状態になる感覚」ですね。

 

get around「歩き回る・動き回る・広まる・上手く避ける」など

1.get around「歩き回る・動き回る」など

 

 

・You need a car to get around town.
・街を動き回るには車が必要ですよ

⇒あちこちを動く状態になるイメージ

・He got around using the train.
・彼は電車を使って移動した

⇒電車を使ってあちこちを動く状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「around:あちこちに」で「歩き回る・動き回る」などの意味になります。感覚的には「あちこちを動く状態になる感覚」ですね。

 


2.get around「広まる」など

 

 

・The news got around fast.
・そのニュースはすぐに広まりました

⇒ニュースが周りに広がった状態になったイメージ

・The rumor got around instantly on Twitter.
・噂はツイッターで瞬時に広まった

⇒噂が周りに広がった状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「around:周囲に(広まって・巡って)」で「広まる」などの意味になります。感覚的には「周囲に広がる状態になる感覚」ですね。

 


3.get around「上手く避ける」など

 

 

・They got around the problem.
・彼らは問題を回避した

⇒彼らが問題の核心に触れない(迂回した)イメージ

・He found the way of getting around the law.
・彼は法律を回避する方法を見つけた

⇒彼が法律に触れない(迂回する)方法を見つけたイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「around:ぐるっと囲む(迂回)」で「上手く避ける」などの意味になります。

少し難しいのですが、感覚的には「迂回する・核心に触れない感覚」です。

 

get away「出かける・逃げる・離れる」など

1.get away「出かける」など

 

 

・Let’s get away for the weekend.
・週末どこかに出かけようよ

⇒今いる場所から離れた状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「away:離れる」で「出かける」などの意味になります。感覚的には「今いる場所から離れた状態になる感覚」ですね。

○ Let’s get away for the weekend.
○ 週末どこかに出かけようよ

× Let’s get away to Hawaii for the weekend.
× 週末ハワイに出かけようよ

因みに「get away(出かける)」は漠然と離れるニュアンスなので、上記のように「はっきりとした目的地(ハワイなど)を置くのは不自然」なので気をつけましょう。

 


2.get away「逃げる・離れる」など

 

 

・Do not let him get away.
・奴を逃がすな

⇒彼が今いる場所から離れた状態になるイメージ

・The thief got away undetected.
・泥棒は気づかれずに逃走した

⇒泥棒が今いる場所から離れた状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「away:離れる」で「逃げる・離れる」などの意味になります。感覚的には「今いる場所から離れた状態になる感覚」ですね。

 


3.get away from「~から逃げる・~から離れる」など

 

 

・They got away from Tsunami.
・彼らは津波から逃れた
⇒起点から離れた状態になる

・Let’s get away from here.
・ここから離れよう
⇒起点から離れた状態になる

・I usually get away from the work at 6.
・私はたいてい6時に退社します
⇒起点から離れた状態になる

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「away:離れる」+「from:起点」で「~から逃げる・~から離れる」などの意味になります。感覚的には「起点から離れた状態になる感覚」ですね。

 


4.get away with「逃げ切る・~で済む」など

 

 

・You can’t get away with it!
・ただじゃ済まないぞ
⇒共にあるモノから離れらない状態になるイメージ

・Did you get away with parking there.
・そこに駐車して大丈夫だったの?
⇒共にあるモノから離れた状態になったイメージ

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「away:離れる」+「with:共にある」で「逃げ切る・~で済む」などの意味になります。感覚的には「共にあるモノから離れる状態になる感覚」です。

 

get back「戻る・返ってくる」など

1.get back「戻る・返ってくる」など

 

 

・She got back yesterday.
・彼女は昨日帰国した

⇒後ろ(元)の状態になったイメージ

・I get my car back tomorrow.
・明日車が返ってきます

⇒後ろ(元)の状態になるイメージ

・He needs to get back to work.
・彼は仕事に戻る必要がある

⇒後ろ(元)の状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「back:後ろ」で「戻る・返ってくる」などの意味になります。感覚的には「後ろ(元)の状態になる感覚」です。

 


2.get back into「再開する」など

 

 

・She got back into exercise.
・彼女はエクササイズを再開した

⇒後ろ(元)の状態(空間)に入ってきたイメージ

・He got back into playing the guitar.
・彼はギターを再開した

⇒後ろ(元)の状態(空間)に入ってくたイメージ

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「back:後ろ」+「into:外から中へ」で「再開する」などの意味になります。感覚的には「後ろ(元)の状態(空間)に入ってくる感覚」です。

 

get down「しゃがむ・降りる・下げる・飲み込む・覚える」など

1.get down「しゃがむ・かがむ」など

 

 

・They got down and crawled.
・彼らはかがんで這いました

⇒下がった状態になったイメージ

・He got down on his knees and proposed.
・彼はひざまずいてプロポーズした

⇒下がった状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「down:下へ」で「しゃがむ・かがむ」などの意味になります。感覚的には「下がった状態になる感覚」ですね。

 


2.get down「降りる・降ろす・下げる・下がる」など

 

 

・He got down from the stair.
・彼は階段から下りた

⇒階段から下りた状態になったイメージ

・He can’t get down from the tree.
・彼は木から降りることができない

⇒木から降りた状態になれないイメージ

・The temperature is getting down.
・寒くなってきました

⇒気温が下がった状態になってきたイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「down:下へ」で「降りる・降ろす・下げる・下がる」などの意味になります。感覚的には「下がった状態・降りた状態になる感覚」ですね。

 


3.get down「飲み込む・覚える」など

 

 

・He gets the medicine down.
・彼は薬を飲む

⇒薬を完全に得るイメージ

・He got down the card trick.
・彼はカードマジックのコツを掴んだ

⇒コツを完全に得たイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「down:完全に・すっかり」で「飲み込む・覚える」などの意味になります。感覚的には「完全に得る感覚」ですね。

 


4.get down to「取り掛かる・~し始める」など

 

 

・Let’s get down to wrok.
・仕事に取り掛かろう

⇒仕事をしている状態を得るイメージ

・He got down to his homework.
・彼は宿題に取り掛かった

⇒宿題をしている状態を得るイメージ

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「down:完全に・すっかり」+「to:到達点」で「取り掛かる・~し始める」などの意味になります。感覚的には「到達点(to以下)を完全に得る感覚」です。

ニュアンスとしては、ただやるのではなく「気合を入れてやる、本気になる、集中する、真面目にやる、ビシッとやる」というニュアンスになります。正に「完全に」ですね。

 

get someone down「落ち込む」など

1.get someone down「落ち込む」など

 

 

・Don’t let it get you down.
・くよくよするなよ

⇒気持ちが下がった状態を得るイメージ

・His words got me down.
・彼の言葉は私を落ち込ませた

⇒気持ちが下がった状態を得たイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「down:下へ」の間に人を入れることで「人を落ち込ませる」という意味になります。感覚的には「人を下の状態にする感覚」ですね。

 

get off「降りる・(仕事が)終わる」など

1.get off「降りる」など

 

 

・I’m getting off here.
・ここで降ります

⇒乗り物から離れている状態になるイメージ

・I’m getting off at the next station.
・次の駅で降ります

⇒電車から離れている状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「off:離れている」で「降りる」などの意味になります。感覚的には「離れている状態になる感覚」です。

 


2.get off「(仕事が)終わる」

 

 

・What time do you get off work?
・何時に仕事が終わるの?

⇒仕事から離れている状態(終わった状態)になるイメージ

・I get off work at 5.
・5時に仕事が終わります

⇒仕事から離れている状態(終わった状態)になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「off:離れている(終わりまで)」で「(仕事が)終わる」などの意味になります。感覚的には「離れている状態(終わった状態)になる感覚」です。

 

get on「乗る・乗車する・うまくいく・年を取る」など

1.get on「乗る・乗車する」など

 

 

・He couldn’t get on the last train.
・彼は終電を逃した

⇒終電に接触した状態(乗車)になれなかったイメージ

・It’s time to get on the airplane.
・飛行機の搭乗の時間です

⇒飛行機に接触した状態(搭乗)になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「on:接触」で「乗る・乗車する」などの意味になります。感覚的には「接触した状態(乗車・乗船・搭乗)になる感覚」ですね。

 

乗り物「get on」と「get in」の使い分け

 

 

英語で乗り物に乗る際は「モノに応じて語句を使い分ける必要」があります。

 

●大きな乗り物は「get on」

bus(バス)・airplane(飛行機)・train(電車)・ship(船)・boat(ボート)・yacht(ヨット)
※大きいので接触しているイメージ「get on」になる

 

 


●上に乗る乗り物は「get on」

bicycle(自転車)・horse(馬)・motorcycle(オートバイ)・scooter(スクーター)・skateboard(スケートボード)・ferris wheel, roller coasterなど(遊園地の乗り物)
※文字のどおり上に乗るイメージなので「get on」になる

 

 


●車などの狭い空間は「get in」

car(車)・taxi(タクシー)・SUV(スポーツ用多目的車)・truck(トラック)・van(バン)・Uber(ウーバー)・canoe(カヌー)
※中に入るイメージなので「get in」なる

 

 

乗り物に応じて使う語句が変化しますが、なんとなく感覚的に理解できると思います。「Uber(ウーバー)」なんかは最近の感じがして面白いですね。

 


2.get on「上手くいく・仲良くやっていく」など

 

 

・How did you get on in your exam?
・試験はどうでしたか?

⇒試験が上手くいっている状態になるイメージ

・She doesn’t get on with her mother-in-law.
・彼女は義母とうまくいっていない

⇒義母と上手くいっている状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「on:オンの状態(機能する・物事がちゃんと回る)」で「上手くいく・仲良くやっていく」などの意味になります。感覚としては「上手くいっている状態なる感覚」です。

 


3.get on「老いる・年を取る・老ける」など

 

 

・She’s getting on in years.
・彼女は年をとってきた

⇒年齢が進行した状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「on:進行中・続けて」で「老いる・年を取る・老ける」などの意味になります。感覚的には「進行している状態になる感覚」です。

因みに、進行形「be getting on」にすることで「年をとってきた」になります。

 

get out「外へ出る・出発する・外へ出す・出版する・降りる」など

1.get out「外へ出る・出発する・逃げ出す」など

 

 

・They got out for dinner.
・彼らは夕食を食べに外に出た

⇒家から外に出た状態になったイメージ

・He need to get out in the real world.
・彼は社会に出る必要があります

⇒内から外に出た状態になるイメージ

・He got out of a prison.
・彼は刑務所から出所した

⇒刑務所から外に出た状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「out:内から外へ」で「外へ出る・出発する・逃げ出す」などの意味になります。感覚的には「内から外に出た状態になる感覚」です。

 


2.get out「外へ出す・出版する・発行する・発送する」など

 

 

・She gets out a new book.
・彼女は新しい本を出します

⇒新しい本が外に出た状態になるイメージ

・We get orders out as soon as possible.
・ご注文はできるだけ早く発送させていただきます

⇒注文の品が外に出た状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「out:内から外へ」で「外へ出す・出版する・発行する・発送する」などの意味になります。感覚的には「内から外に出た状態になる」といった感じです。

 


3.get out「(自動車などから)降りる」

 

 

・She got out of a car.
・彼女は下車した

⇒乗り物から外に出た状態になったイメージ

・I forgot my smartphone in the taxi when I got out.
・タクシーから降りるときにスマホを忘れてしまった

⇒タクシーから外に出た状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「out:内から外へ」で「(自動車などから)降りる」などの意味になります。感覚的には「外に出た状態になる感覚」です。

 

乗り物「get off」と「get out」の使い分け

 

 

英語で乗り物から降りる際は「モノに応じて語句を使い分ける必要」があります。

 

●公共性の高い乗り物から降りる時は「get off」

bus(バス)・airplane(飛行機)・train(電車)・ship(船)・boat(ボート)・yacht(ヨット)
※接触したものから離れるイメージなので「get off」になる

特に公共性の高い乗り物は、集団から離れるイメージも伴うため「off」との相性が高いです。

 

 


●高い位置から低い位置へ降りるので「get off」

bicycle(自転車)・horse(馬)・motorcycle(オートバイ)・scooter(スクーター)・skateboard(スケートボード)・ferris wheel, roller coasterなど(遊園地の乗り物)
※文字のどおり上から下へ離れるイメージなので「get off」になる

 

 


●公共性の低い乗り物は「get out」

car(車)・taxi(タクシー)・SUV(スポーツ用多目的車)・truck(トラック)・van(バン)・Uber(ウーバー)・canoe(カヌー)
※中から外へ出るイメージなので「get out」なる

 

 

ただし、乗り物は乗り物でも「車のボンネットや屋根などから降りる」場合は、同じ車でも「get off」になります。※例文「He got off a car.(車から降りる:ボンネットや屋根など)」

off ⇒ 離れる・接触している状態から切り離すイメージ
out ⇒ 中から外に出るイメージ・内から外へ

この辺も前置詞のイメージが活きてますね。

普段「get out」で「降りる」を表現する乗り物の場合は「『get out:乗り物自体(車の中)』から降りるのか?『get off:乗り物の上(車の上)』から降りるのか?」の使い分けに注意しましょう。

 

get over「乗り越える・済ませる・終わらせる」など

1.get over「乗り越える」など

 

 

・He got over the fence.
・彼は柵を乗り越えた

⇒柵を孤を描くように超えた状態なったイメージ

・She tries to get over a difficulty.
・彼女は困難を乗り越えようとしている

⇒困難を孤を描くように超えた状態なるイメージ

・She got over her fear of speaking in public.
・彼女は人前で話すことへの恐怖を克服した

⇒恐怖心を孤を描くように超えた状態なるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「over:上の方を覆って(上に弧)」で「乗り越える」などの意味になります。感覚的には「孤を描くように超えた状態になる感覚」ですね。

・Did you get over your cold?
・風邪は治った?

⇒病気を孤を描くように超えた状態になるイメージ

・I can’t get over the jet lag.
・時差ボケが治りません

⇒時差ボケを孤を描くように超えた状態なるイメージ

ニュアンスとしては「困難な状況から立ち直る、困難な状況を乗り越える」といったニュアンスなので、上記のように「病気などが治る」などの意味も生み出します。

 


2.get over「済ませる・終わらせる」など

 

 

・Let’s get the job over quickly.
・早く仕事を終わらせましょう

⇒仕事を孤を描くように超えた状態なるイメージ

・I got over him.
・彼のことは吹っ切れました

⇒彼への想いを孤を描くように超えた状態なったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「over:上の方を覆って(上に弧)」で「済ませる・終わらせる」などの意味になります。感覚的には「孤を描くように超えた状態になる感覚」ですね。

 

get rid of「~を無くす・~を捨てる」など

1.get rid of「~を無くす・~を捨てる」など

 

 

・I finally got rid of my cold.
・やっと風邪が治りました

⇒切っても切れない繋がりをを取り除いた状態なったイメージ

・What do you do to get rid of stress?
・ストレス発散のために何をしていますか?

⇒切っても切れない繋がりをを取り除いた状態なるイメージ

3つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「rid:取り除く」+「of:切手も切れない繋がり」で「~を無くす・~を捨てる」などの意味になります。感覚的には「切っても切れない繋がりをを取り除いた状態になる感覚」です。

元々「rid:好ましくないものを削除する」といったニュアンスがあるため、上記のように「好ましくないものを無くす」というニュアンスになります。

 

get through「~を通り抜ける・通過する・通じる・やり終える」など

1.get through「~を通り抜ける」など

 

 

・It is difficult to get through this maze.
・この迷路を通り抜けるのは難しい

⇒迷路を通過した状態になるイメージ

・She got through college.
・彼女は大学を卒業した

⇒大学を通過した状態(卒業した)になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「through:通過(完全に・徹底的に)」で「~を通り抜ける」などの意味になります。感覚的には「通過した状態(完全に・徹底的に終わった)になる感覚」です。

 


2.get through「合格する・通過する」など

 

 

・She got through her driving test.
・彼女は運転試験に合格した

⇒運転試験を通過した状態(卒業した)になったイメージ

・They got the bill through congress.
・彼らは議会でその法案を通した

⇒議会を通過した状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「through:通過」で「合格する・通過する」などの意味になります。感覚的には「通過した状態になる感覚」です。

 


3.get through「(言葉・連絡・通信)通じる・連絡がつく」など

 

 

・I finally got through to my friend.
・ようやく友人と連絡が取れました

⇒連絡が通過した状態になったイメージ

・I couldn’t get through to the website.
・そのウェブサイトに繋がりませんでした

⇒通信が通過した状態にならなかったイメージ

・My English didn’t get through to her.
・私の英語は彼女に伝わりませんでした

⇒言葉の壁を通過した状態にならなかったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「through:通過」で「通じる・連絡がつく」などの意味になります。感覚的には「言葉・連絡・通信などが通過した状態になる」といった感じです。

 


4.get through「やり終える」など

 

 

・She couldn’t get through all the work.
・彼女は全ての仕事をやり遂げることができなかった

⇒仕事が完全に終わった状態になったイメージ

・She has to get through with her homework.
・彼女は宿題を終わらせなければなりません

⇒宿題が完全に終わった状態になるイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「through:通過(完全に、徹底的に)」で「やり終える」などの意味になります。感覚的には「通過した状態(完全に・徹底的に終わった)になる感覚」です。

 

get up「起床する・起き上がる・準備をする・組織する」など

1.get up「起床する・起き上がる・立ち上がる」など

 

 

・He got up early in the morning.
・彼は朝早く起きた

⇒彼が起きた状態になったイメージ

・They got up and applauded.
・彼らは立ち上がって拍手を送りました

⇒彼らが立ち上がった状態になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ」+「up:起きて・体を起こして」で「起床する・起き上がる・立ち上がる」などの意味になります。感覚的には「起きた状態になる感覚」です。

 


2.get up「準備をする・組織する・何かをする」など

 

 

・We got up the farewell party for her.
・私たちは彼女のお別れ会を開催した

⇒お別れ会が終わった(開催された状態)になったイメージ

・I got up celebration for him.
・私は彼のためにお祝いをした

⇒お祝いが終わった(開催された状態)になったイメージ

・What did you get up to today?
・今日は何してたの?

⇒何かが終わった(行った状態)になったイメージ

2つのイメージ「get:ない状態からある状態へ(テリトリーに引き入れる)」+「up:終わりまで」で「準備をする・組織する・何かをする」などの意味になります。感覚的には「終わった状態になる感覚」です。

文脈によって「準備をしている(組織する)」から「実際に行っている(開催する)」の両方の意味に使えるので、覚えておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回の記事では「getが使われている表現」をまとめてみましたが、こうやって改めてまとめると、getを使った表現って、思ったより多いですよね?

ですが、どのような文にせよ、getのイメージ「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」という感覚は常に活きています。主語とgetの後ろにつづく語句が、どんなに複雑になろうとも「動いて手に入れる(ない状態からある状態へ)」を意識することで、文全体の意味も理解しやすくなります。

英語はイメージが非常に重要な言語ですので、日本語の意味だけでなく、英語本来のイメージも覚えるようにしましょう。

 

 

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