動詞「talk」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「talk」と言えば、一般的には「話す」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「talk」は日本語で言うところの「話す」という意味で使われていますが、それは「talk」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「talk」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「talkのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「talkのイメージ」
まず、「talk」のイメージですが「会話をする」になります。
この「会話をする」のイメージから「話す」という意味が生まれています。他にも「話す」を意味する動詞はありますが、動詞「talk」は他の動詞とは違い「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)がある」のがポイントです。
では、それを踏まえて動詞「talk」を使った例文を見ていきましょう。
・Let’s talk.
・話しましょ
⇒自分と周りで会話をするイメージ
・We talked on the phone.
・私たちは電話で話した
⇒私と電話の相手が会話をするイメージ
このように、動詞「talk」は「会話をする」というイメージなので「話す」という意味になります。動詞「talk」の場合は、他の「話す」を意味する動詞とは異なり「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)」があるため、基本的には話す相手が必要です。
「talkの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「talk」の本来のイメージ「会話する」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
talk(話す)
・She talks a lot.
・彼女はよくしゃべる
⇒会話中によく話すイメージ
・She is talking with her friend.
・彼女は友人と話しています
⇒彼女と彼女の友人が会話をするイメージ
talk(相談する)
・Can I talk with you?
・相談してもいいですか
⇒相手と会話するイメージ
・I have something to talk with you.
・相談したいことがあるんです
⇒相手と会話するイメージ
talk(秘密をしゃべる・白状する)
・People will talk.
・人の口に戸は立てられない(ことわざ)
⇒人々が会話をするイメージ
このように動詞「talk」には「会話する」というイメージがあるため「話す」という意味になります。この「話す」ですが、スピーチのように一方的に話すのではなく「誰かと話す(言葉のキャッチボール)」があります。
「say・speak・talk・tell」の違い
他にも「話す」に近い意味で使われる動詞として「say」や「speak」や「tell」があります。意味だけにフォーカスして考えるとニュアンスがわかりづらいですが、実際には以下のように微妙に感覚が異なります。
・「say」言葉や文を口に出して言う(内容に焦点がある)
・「speak」声を出してモノを言う(一方的に声を出している)
・「talk」会話をする(コミュニケーション)
・「tell」誰かに何かの情報を伝える(伝達)
動詞「say」は「言葉や文を口に出して言う」という感覚で「言う動作よりも言った内容に焦点が当たる動詞」です。また「speak」は「声を出してモノを言う」という感覚なので「ただ口から声を出している」だけの一方通行のニュアンスです。
そして「talk」は「会話をする」という感覚なので「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)」のニュアンスがあり、最後の「tell」は「誰かに何かの情報を伝える」という感覚なので「伝達」のニュアンスになります。
・I said “NO” to the goverment.
・私は政府に「ノー」と言った
⇒「言っている内容(ノー)」に焦点がある
・He is speaking in front of everyone.
・彼はみんなの前で話しています
⇒みんなの前で一方的に話をしているニュアンス
・She is talking with neighbours.
・彼女はご近所さんと話している
⇒ご近所さん同士で会話をしているニュアンス
・The TV SHOW told us truth.
・そのテレビ番組は私たちに真実を伝えました
⇒テレビ番組から情報を伝えられたニュアンス
学校の授業では「話す」に関連付けられて習った単語ですが、全くニュアンスが異なります。
「say」を使った例文
・What did you say?
・何て言ったの?
⇒「相手が言った内容」に焦点が当たっている
・You say one thing but do another.
・君は言うこととやることが違う
⇒「相手が言った内容」に焦点が当たっている
動詞「say」は「言葉や文を口に出して言う」という感覚で「言う動作よりも言った内容に焦点が当たる動詞」です。
「speak」を使った例文
・Do you speak English?
・あなたは英語を話せますか?
⇒英語を出すことができるか尋ねているイメージ
・The newspaper speaks to a lot of people.
・新聞は大勢の人に語りかけている
⇒新聞が大勢の人に向けて話しているイメージ
動詞「speak」は「声を出してモノを言う」という感覚なので「ただ口から声を出している」だけの一方通行のニュアンスです。
「talk」を使った例文
・We talked on the phone.
・私たちは電話で話をしました
⇒私たちが電話で会話をしていたイメージ
・What are you talking about?
・何の話をしているの?
⇒今話している会話を尋ねるイメージ
動詞「talk」は「会話をする」という感覚なので「言葉のキャッチボール(コミュニケーション)」のニュアンスです。
「tell」を使った例文
・Don’t tell anybody.
・誰にも言うなよ
⇒誰にも情報を伝えるなと言ったイメージ
・I have something to tell you.
・伝えたいことがあるんだ
⇒相手に伝えたい情報があると言ったイメージ
動詞「tell」は「誰かに何かの情報を伝える」という感覚なので「伝達」のニュアンスになります。
「talkの使い方(応用編)」
動詞「talk」は様々な語句と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。
talk about(~について話す)
動詞「talk」の「会話する」に「about(ざっくり・その周辺)」のイメージが加わり「~について話す」という意味になります。
・We talked about movies.
・私たちは映画について話した
⇒映画と映画に関することを話すイメージ
・Let’s talk about it.
・そのことについて話そうよ
⇒そのこととそのことに関することを話すイメージ
・What are you talking about?
・何を話しているの?
⇒何について話しているのかを尋ねるイメージ
イメージとしては、文字通り「talk(会話をする)」に「about(ざっくり・その周り)」なので簡単ですね。
talk over(話し合う・掛け合う・しながら話す)
動詞「talk」の「会話をする」に「over(上に弧)」のイメージが加わり「話し合う・掛け合う」という意味になります。
・Let’s talk it over.
・話し合おう
⇒上に弧・覆うように深く話すイメージ
・Thay talkd over the issue.
・彼らはその問題を徹底的に話し合った
⇒上に弧・覆うように深く話すイメージ
・I will talk this over with them.
・私が彼らに掛け合ってみます
⇒孤を描いて越えた向こう側にいる相手と話すイメージ
イメージとしては、ただ会話するのではなく「over(上に弧)」覆うようにしっかりと話すイメージです。また「話し合う・掛け合う」以外にも「~しながら」という意味もあります。
・Let’s talk over dinner.
・夕食をしながら話をしましょう
⇒会話の上に夕食も重ねるイメージ
・Can we talk over tea?
・お茶を飲みながら話しませんか?
⇒会話の上にお茶も重ねるイメージ
こちらは、文字通り「talk(会話をする)」に「over(上に弧)」なので簡単ですね。
talk to(~に話しかける・~と話す)
動詞「talk」の「会話する」に「to(到達地点)」のイメージが加わり「~に話しかける・~と話す」という意味になります。
・I’d like to talk to the owner.
・オーナーと話がしたいです
⇒オーナーと会話をするイメージ
・I need to talk to you.
・君に話があります
⇒相手と会話をするイメージ
・She was talking to herself.
・彼女は独り言を言っていた
⇒彼女が彼女自身と会話をするイメージ
この「talk to」で使われている「to」には「到達地点」というイメージがあるため「~に話しかける・~と話す」という感覚になります。イメージのとおりなので分かりやすいですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「talkのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「talk」は一般的には「話す」という意味で使われていますが、それはコアイメージの「声を会話」から生まれています。この動詞「talk」は「会話をする」なので「会話をする相手」がおり、そこには「言葉のキャッチボール」があります。
似たような意味の動詞として「say, talk, tell」がありますが、ニュアンスが異なるので注意しましょう。
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