徹底解説!thinkと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「thinkの文型」や「thinkを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「thinkを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
thinkのコアイメージ
まず、thinkの英語本来のイメージは「頭の中で何か考える」です。
この「頭の中で何か考える」というイメージから、よく使われる「思う・考える」という意味が生まれています。また、その他にも「思い出す・想像する・みなす」など「頭の中で何か考える」があれば、使うことができます。
普通に日本語の「思う」に近い感覚なので、使いこなす上で困ることは少ないですね。
●頭の中で何か考える
1.考える・思う
2.思い出す
3.想像する
4.みなす
その中でも特によく使われるのが上記の4つです。もちろん、コアイメージの「頭の中で何か考える」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
think(考える・思う)
thinkのイメージは「頭の中で何か考える」なので、そこから「考える・思う」などの意味になります。
・What do you think?
・どう思いますか?
⇒相手に頭の中でどう思っているのかを尋ねるイメージ
・I’m thinking about my future.
・私は自分の将来について考えています
⇒頭の中で自身の将来について考えているイメージ
・I was thinking about watching to the movie.
・映画を観ようと思っていました
⇒頭の中で映画を観ようかな?と思っていたイメージ
think(思い出す)
thinkのイメージは「頭の中で何か考える」なので、そこから「思い出す」などの意味になります。
・Whenever I go there, I think of my childhood.
・そこへ行くといつも子供の頃のことを思い出す
⇒子供の頃のことが頭の中に浮かんでくるイメージ
・When I watch the movie, I think about when I was young.
・この映画を見ると若かった頃のことを思い出します
⇒若い頃のことが頭の中に浮かんでくるイメージ
「think」と「remember」の違い
動詞「remember」も「think」と同じように「思い出す」という意味で使うことができますが、ニュアンスが異なります。
●thinkとrememberのニュアンスの違い
・think (of / about) ⇒ 想起する(何かのきっかけで思い起こされる)
・remember ⇒ 記憶を思い出す(頭の中で思い出す)
例文を比べてみると、以下のようになります。
・When they saw the pictures, they thought of the trip.
・写真を見て彼らは旅行のことを思い出しました
⇒写真がきっかけで思い起こされた(思い出す)
・I remembered to call my friend today.
・今日、友達に電話することを思い出した
⇒頭の中で思い出した
上記のように「think:想起する」と「remember:思い出す」の違いがあるので、覚えておくと良いでしょう。
think(想像する)
thinkのイメージは「頭の中で何か考える」なので、そこから「想像する」などの意味になります。
・He thought the worst.
・彼は最悪の事態を想像した
⇒彼が頭の中で最悪の事態を想像したイメージ
・I can’t think of anything.
・何も思いつきません
⇒頭の中で何も考えが浮かばないイメージ
・It was more difficult than I thought.
・想像していた以上に難しかった
⇒頭の中で想像していたよりも難しかったイメージ
think(みなす)
thinkのイメージは「頭の中で何か考える」なので、そこから「みなす」などの意味になります。
・I think him a honest person.
・私は彼を誠実な人だと思っている
⇒頭の中で相手のことを誠実な人だとみなしているイメージ
・She is thought to be a great singer.
・彼女は偉大な歌手だと思われている
⇒世間一般で彼女は偉大な歌手だとみなされているイメージ
thinkは「頭の中で何か考える」というイメージです。なので「考える・思う・思い出す・想像する・みなす」などの意味を作ります。
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thinkの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
think think + about 名詞 think + of 名詞 |
思う・考えるなど 名詞について考えるなど 名詞について考えるなど |
第三文型 (S+V+O) |
think + wh節 think + that節 |
wh節以下について考えるなど that節以下について思うなど |
第五文型 (S+V+O+C) |
think + 名詞 + (to be) 名詞/形容詞 think + 名詞 + to 動詞 |
OをCだと思うなど OはVするものだと思われているなど |
thinkは第一文型、第三文型、第五文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「頭の中で何か考える」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
think think + about 名詞 think + of 名詞 |
思う・考えるなど 名詞について考えるなど 名詞について考えるなど |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
thinkは「頭の中で何か考える」というイメージです。第一文型に使った場合は「思う・考える」などの意味になり「主語自身の単純な動作」を表します。
think「思う・考える」など
・Don’t think, just do.
・考えるな行動しろ
⇒頭の中でごちゃごちゃ考えず行動させるイメージ
・Don’t think. Feel.
・考えるな、感じろ
⇒頭の中でごちゃごちゃ考えず感覚で掴ませるイメージ
主な訳し方としては「思う・考える」などになります。イメージ通り「頭の中で何か考える動作」ですね。
think + about 名詞「名詞について考える」など
・I think about my future.
・将来について考えます
⇒頭の中で将来について考えているイメージ
・I’m thinking about you.
・あなたのことを考えています
⇒頭の中で相手について考えているイメージ
・He thought about memories of his student years.
・彼は学生時代の思い出に想いを馳せた
⇒頭の中で高校時代の思い出について考えているイメージ
主な訳し方としては「~について考える」などになります。こちらも「頭の中で何か考える動作」ですね。
think + of 名詞「名詞について考える」など
・He is thinking of studying abroad.
・彼は留学を考えています
⇒彼が頭の中で留学について考えているイメージ
・She thinks of her career.
・彼女は自分のキャリアについて考えています
⇒彼女が頭の中で自分のキャリアについて考えているイメージ
・She thought of a good idea.
・彼女は良いアイデアを思いつきました
⇒彼女が頭の中で良いアイデアを思いついたイメージ
主な訳し方としては「~について考える」などになります。こちらも「頭の中で何か考える動作」ですね。
「think about」と「think of」の違い
句動詞「think about」と「think of」は、どちらも「~について考える」という意味で使うことができますが、ニュアンスが異なります。
●「think about」と「think of」の違い
・think about ⇒ 対象とその周辺を含めて考える
・think of ⇒ 対象のことを考える
例文を比べてみると、以下のようになります。
・I think about you.
・君のことを考えます
⇒相手と相手の周辺(相手の環境や周りのこと)について
・I think of you.
・君のことを考えます
⇒相手のことについて
1つ目の文は「think about:相手とその周りも含めて考える」のに対し、2つ目の文「I think of you.」は「think of:相手のことだけを考える」といった感覚になります。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
think + wh節 think + that節 |
wh節以下について考えるなど that節以下について思うなど |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
thinkは「頭の中で何か考える」というイメージです。第三文型に使った場合は「~について考える」などの意味になり「主語がOを考えるなどの影響を与える文」を作ります。
think + wh節「wh節以下について考える」など
・I can’t think why she married him.
・なぜ彼女が彼と結婚したのかわからない
⇒頭の中で彼女が彼と結婚した理由を考えているイメージ
・He is thinking what to do next.
・彼は次に何をすべきかを考えています
⇒彼が頭の中で次に何をすべきかを考えているイメージ
主な訳し方としては「~について考える」などになります。イメージ通り「頭の中でO(wh節以下)を考える感覚」ですね。
think + that節「that節以下について考える」など
・I think so too.
・私もそう思う
⇒頭の中で彼女が彼と結婚した理由を考えているイメージ
・I think that he is right.
・彼は正しいと思います
⇒彼が頭の中で次に何をすべきかを考えているイメージ
主な訳し方としては「~について思う」などになります。イメージ通り「頭の中でO(that節以下)を考える感覚」ですね。
「think」の基本は自動詞
動詞「think 」ですが、扱う上ですごく難しい要素があります。それは「thinkは自動詞なのか?他動詞なのか?」です。
第三文型や第五文型で使えるので、他動詞としての役割も果たせるのですが、実は基本的には自動詞です。
●動詞「think」は自動詞
○ I think about it.
○ 私はそれについて考えた
⇒自動詞なので後ろに直接名詞や代名詞は置けない
× I think it.
× 私はそれを考えた
⇒自動詞なので後ろに直接名詞や代名詞は置けない
動詞「think」の後ろに直接名詞や代名詞を置いてしまうと、それらが目的語ということになってしまうため、自動詞という定義が破綻してしまう。
ですが、文の形を工夫することで他動詞として使うことは可能です。
○ I think about it.
○ 私はそれについて考えた
⇒自動詞なので後ろに直接名詞や代名詞は置けない
× I think it.
× 私はそれを考えた
⇒自動詞なので後ろに直接名詞や代名詞は置けない
○ I think that you are going to be a great actor.
○ あなたは偉大な俳優になると思うよ
⇒自動詞なので後ろに直接名詞や代名詞は置けないが節は置ける
上記のように、動詞「think」は後ろに直接的な名詞や代名詞を置くことはできないのですが、名詞節は置くことができます。
ただし、ポイントとして「後ろに続く節を代名詞に置き換える際は、itではなくsoになる」というのがポイントです。
○ I think that you are going to be a great actor.
× I think it.
○ I think so.
⇒that節を代名詞に置き換える際は、代名詞「so」しか使えない
上記のように「置き換える際の代名詞がsoである」というのが非常に重要なので注意しましょう。
第五文型(S+V+O+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第五文型 (S+V+O+C) |
think + 名詞 + (to be) 名詞/形容詞 think + 名詞 + to 動詞 |
OをCだと思うなど OはVするものだと思われているなど |
第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。
thinkは「頭の中で何か考える」というイメージです。第五文型に使った場合は「主語がOをCだと思う」などの意味になり、「主語がOをCと思うなど何かとみなす文」を作ります。
think + 名詞 + (to be) 名詞/形容詞「OをCだと思う」など
・He is thought to be a great president.
・彼は偉大な大統領であると考えられている
⇒彼は世間的に偉大な大統領だと思われているイメージ
・We thought him very smart.
・我々は彼がとても賢いと思いました
⇒彼は我々から賢いと思われているイメージ
・Everyone thinks her a good player.
・誰もが彼女を良い選手だと思っている
⇒彼女はみんなから良い選手だと思われているイメージ
主な訳し方としては「OをCだと思う」などになります。イメージ通り「Sが頭の中でOをCだと思っている感覚」ですね。
think + 名詞 + to 動詞「OはVするものだと思われている」など
・He was thought to change his job.
・彼は転職するものだと思われていた
⇒彼は周りから転職するだろうと思われていたイメージ
・She was thought to enter to a university.
・彼女は大学に進学すると思われていた
⇒彼女は周りから大学に進学するだろうと思われていイメージ
主な訳し方としては「OがVするだろうと思われていた」などになります。イメージ通り「Sが頭の中でOをVするだろうと思っている感覚」ですね。
thinkを使った表現
thinkの用法 | thinkの表現 | 一般的な日本語訳 |
thinkを使った表現 | think well of + 名詞 think ill of + 名詞 think badly of + 名詞 think highly of + 名詞 think much of + 名詞 think better of + 名詞 think a lot of + 名詞 think little of + 名詞 think nothing of + 名詞 think out of the box |
~を良く思うなど ~を悪く思うなど ~を悪く思うなど ~を尊重する・高く評価するなど ~を尊重する・評価するなど ~を見直す・考え直すなど ~を重視するなど ~を軽視するなど ~をなんとも思わないなど 枠組みにとらわれないなど |
think ~ of + 名詞「名詞を~だと思う」など
・I think well of her.
・私は彼女のことをよく思っている
※思う/良く/~について⇒良く思う
・I think ill of her.
・私は彼女のことを悪く思っている
※思う/悪く/~について⇒悪く思う
・Please don’t think badly of me.
・私の事を悪く思わないでください
※思う/悪く/~について⇒悪く思う
・We think highly of his presentation.
・私たちは彼のプレゼンテーションを高く評価しています
※思う/高く/~について⇒尊重する・高く評価する
・We think much of her opinion.
・私たちは彼女の意見をとても重視しています
※思う/非常に/~について⇒尊重する・評価する
・I think better of you than I did before.
・以前より君を見直しました
※思う/より良く/~について⇒見直す・考え直す
・The boss thinks a lot of him.
・上司は彼のことをとても評価しています
※思う/大きく/~について⇒重視する
・He thinks little of me.
・彼は私を見下している
※思う/小さく/~について⇒軽視する
・He thinks nothing of showing up late.
・彼は遅刻することをなんとも思っていない
※思う/取るに足らない/~について⇒なんとも思わない
・He thinks out of the box.
・彼はいつも既存の考えにはとらわれません
※箱の外に思う⇒枠組みにとらわれない
この「think ~ of + 名詞」という表現は数多くあるので、一気にまとめてみましたが、それぞれの単語のイメージから想像できますね。
thinkを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | thinkの表現 | 一般的な日本語訳 |
think | think about think of think over |
~について考える・思うなど ~について考える・思うなど ~を熟考する・よく考えるなど |
最後に、よく使われる「thinkを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
think about「~について考える・思う」など
1.think about「~について考える・思う」など
・I think about you.
・君のことを考えています
⇒相手とその周辺について考えているイメージ
・We must think about global warming.
・私たちは地球温暖化について考えなければなりません
⇒地球温暖化を取りまくものごとについて考えるイメージ
2つのイメージ「think:頭の中で何か考える感覚」+「about:ざっくり・だいたいその周り」で「~について考える・思う」などの意味になります。感覚としては「何かとその周辺について考える感覚」です。
think of「~について考える・思う」など
1.think of「~について考える・思う」など
・I think of you.
・君のことを考えています
⇒相手のことを考えているイメージ
・I am thinking of moving to Tokyo.
・東京への引っ越しを考えています
⇒東京へ引っ越すことを考えているイメージ
2つのイメージ「think:頭の中で何か考える感覚」+「of:切っても切れない繋がり」で「~について考える・思う」などの意味になります。感覚としては「何かについて考える感覚」です。
think over「~を熟考する・よく考える」など
1.think over「~を熟考する・よく考える」など
・I’ll think it over again.
・もう一度考え直します
⇒考えるだけでなく上から覆うように更に考えるイメージ
・Please think over what I said.
・私の言ったことをよく考えておいてください
⇒言われたことを上から覆うように更に考えるイメージ
・Let’s think over this proplem again.
・この問題について、もう一度よく考えましょう
⇒考えるだけでなく上から覆うように更に考えるイメージ
2つのイメージ「think:頭の中で何か考える感覚」+「over:上の方を覆って」で「~を熟考する・よく考える」などの意味になります。感覚としては「覆うように更に考える感覚」です。
また、同じような意味の熟語として「think through」や「think out」があり、代わりの動詞としては「consider」がよく使われます。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「thinkが使われている表現」をまとめてみました。
thinkは「考える・思う」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「頭の中で何か考える」です。そのことから「考える・思う・思い出す・想像する・みなす」などの意味になります。
日本語の「思う・考える」と感覚はほとんど変わらないので、ニュアンスは掴みやすいと思います。
重要なポイントとして「thinkの後ろに直接的な名詞や代名詞を置くことができない」という点だけ注意するようにしましょう。
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