徹底解説!helpと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「helpの文型」や「helpを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「helpを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
helpのコアイメージ
まず、helpの英語本来のイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」です。
この「手を貸す」というイメージから、よく使われる「助ける」という意味が生まれています。また、その他にも「手伝う・役立つ・促進する・自由に取る・避けられない・抑えれない」など「手を貸す感覚」があれば、使うことができます。
●手を貸す(困っている状況を救う)
1.助ける・手伝う
2.役立つ・促進する
3.自由に取る
4.避けられない・抑えれない
その中でも特によく使われるのが上記の4つです。もちろん、コアイメージの「手を貸す(困っている状況を救う)」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
help(助ける・手伝う)
helpのイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、そこから「助ける・手伝う」などの意味になります。
・Please help me!
・助けてください
⇒手を貸すイメージ
・May I help you?
・どうなさいました?
⇒手を貸すイメージ
・He helped me in the business.
・彼は私をビジネスで助けてくれました
⇒彼が私のビジネスに手を貸したイメージ
「help(助ける)」のポイント
そんな動詞「help」ですが注意点があります。それは「help(助ける)」で使う際には、必ず「人」がくるという点です。
例えば、「私は彼の宿題を手伝った」という文を作る際に「宿題を手伝った」のだから、目的語に直接「宿題」を置いてしまう場合があります。
× I helped his homework.
× 私は彼の宿題君を手伝いました
⇒動詞「help」が直接「彼の宿題君」にかかってしまう
ですが、上記の文だと「彼の宿題君を手伝った」という意味になってしまいます。
○ I helped him with his homework.
○ 私は彼の宿題を手伝いました
⇒動詞「help」が直接「彼」にかかってくるのでOK
あくまでも、助ける相手は「人」であって「宿題などの作業」ではないので、宿題のなどの作業を手伝う際には「人 with 作業などの形にする必要がある」ので、覚えておきましょう。
help(役立つ・促進する)
helpのイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、そこから「役立つ・促進する」などの意味になります。
・His advice helped me to get the job.
・彼の助言は私の就職に役立った
⇒彼の助言が困っている状況を救ったイメージ
・This website helped me raise my children.
・このウェブサイトは私の子育てに役立った
⇒このウェブサイトが困っている状況を救ったイメージ
・This book helped me to study English.
・この本は私が英語を勉強するのに役立ちました
⇒この本が困っている状況を救ったイメージ
help(自由に取る)
helpのイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、そこから「自由に取る」などの意味になります。
・Please help yourself.
・ご自由にお取りください
⇒自分自身に手を貸すイメージ
・Help yourself to the soup.
・自由にスープをおとりください
⇒自分自身に手を貸すイメージ
help(避けられない・抑えれない)
helpのイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、そこから「避けられない・抑えられない」などの意味になります。
・It cannot be helped.
・それはどうしようもない
⇒困っている状況を救うことができないイメージ
・We couldn’t help laughing.
・私たちは笑わずにはいられなかった
⇒笑うことを止めることができないイメージ
・We cannot help wondering about the man.
・我々はその男のことを不審に思わずにはいられない
⇒不審に思っていることを止めることができないイメージ
helpは「手を貸す(困っている状況を救う)」というイメージです。なので「手伝う・役立つ・促進する・自由に取る・避けられない・抑えれない」などの意味を作ります。
helpのイメージ ⇒ helpのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
helpの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
help help + with 名詞 |
助ける・手伝う・役に立つなど 手伝うなど |
第三文型 (S+V+O) |
help + 人 help + 人以外 help + 人 + with 名詞 help + to 不定詞 help + 動詞の原型 help + 名詞 + to 不定詞 help + 名詞 + 動詞の原型 |
Oを助ける・手伝うなど Oに役立つ・Oを促進するなど Oをするのを助ける・手伝う Oをするのに役立つ・促進する Oをするのを助ける・手伝う OがVするのを助ける・手伝う OがVするのを助ける・手伝う |
helpは第一文型、第三文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「手を貸す(困っている状況を救う)」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
help help + with 名詞 |
助ける・手伝う・役に立つなど 手伝うなど |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
helpは「手を貸す(困っている状況を救う)」というイメージです。第一文型に使った場合は「助ける・手伝う・役に立つ」などの意味になり「主語自身の単純な動作」を表します。
help「助ける・手伝う・役に立つ」など
・This helps a lot.
・これはとても役に立ちます
⇒手を貸す(困っている状況を救う)イメージ
・This will help to work.
・これは仕事に役立ちます
⇒手を貸す(困っている状況を救う)イメージ
主な訳し方としては「助ける・手伝う・役に立つ」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + with 名詞「手伝う」など
・I helped with the harvest.
・収穫を手伝いました
⇒手を貸す(困っている状況を救う)イメージ
・She helps with the housework.
・彼女は家事を手伝います
⇒彼女が手を貸す(困っている状況を救う)イメージ
主な訳し方としては「手伝う」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
help + 人 help + 人以外 help + 人 + with 名詞 help + to 不定詞 help + 動詞の原型 help + 名詞 + to 不定詞 help + 名詞 + 動詞の原型 |
Oを助ける・手伝うなど Oに役立つ・Oを促進するなど Oをするのを助ける・手伝う Oをするのに役立つ・促進する Oをするのを助ける・手伝う OがVするのを助ける・手伝う OがVするのを助ける・手伝う |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
helpは「手を貸す(困っている状況を救う)」というイメージです。第三文型に使った場合は「Oを助ける・Oを手伝う・Oをするのに役立つ」などの意味になり、「主語がOを助けるなど影響を与える文を作ること」ができます。
help + 人「Oを助ける・手伝う」など
・He helped his friend.
・彼は友人を助けた
⇒彼が友人に手を貸した(困っている状況を救う)イメージ
・She helped me a lot.
・彼女は私をたくさん助けてくれました
⇒彼女が私に手を貸した(困っている状況を救う)イメージ
主な訳し方としては「Oを助ける・手伝う」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + 人以外「Oに役立つ・Oを促進する」など
・This information will help the patient.
・この情報は患者に役立ちます
⇒情報が患者の困っている状況を救うイメージ
・This system helped the company make money.
・このシステムは会社が利益を上げるのに役立ちました
⇒システムが会社が利益を上げるのを手伝っているイメージ
主な訳し方としては「~に役立つ・促進する」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + 人 + with 名詞「Oをするのを助ける・手伝う」など
・She helped his son with the homework.
・彼女は息子の宿題を手伝った
⇒彼女が息子の宿題に手を貸したイメージ
・He helped me with the work in the kitchen.
・彼は私の台所での仕事を手伝ってくれました
⇒彼が私の台所仕事に手を貸したイメージ
主な訳し方としては「Oをするのを助ける・手伝う」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + to 不定詞「Oをするのに役立つ・促進する」など
・His advice helped to win.
・彼のアドバイスが勝利に貢献した
⇒彼のアドバイスが勝利を手助けをしたイメージ
・This book helped to raise my children.
・この本は私の子育てに役立ちました
⇒本が子育ての手助けをしたイメージ
主な訳し方としては「Oをするのに役立つ・促進する」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + 動詞の原型「Oをするのに役立つ・促進する」など
・Yoga helps improve our health.
・ヨガは私たちの健康を改善するのに役立つ
⇒ヨガが健康の改善に役立つイメージ
・Recycling helps reduce waste
・リサイクルは廃棄物の削減に役立ちます
⇒リサイクルが廃棄物の削減に役立つイメージ
主な訳し方としては「Oをするのに役立つ・促進する」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
help + 名詞 + to 不定詞 / 動詞の原型「OがVするのを助ける・手伝う」など
・She helped me to clean my room.
・彼女は私が部屋を掃除するのを手伝ってくれました
⇒彼女が私が部屋の掃除をするのを手助けしてくれたイメージ
・This book will help you to learn English.
・この本はあなたが英語を学ぶ手助けとなるでしょう
⇒本があなたの英語の学習を手助けしてくれたイメージ
・I helped him do the work.
・私は彼がその仕事をするのを手伝った
⇒私が彼の仕事を手助けしたイメージ
主な訳し方としては「OがVをするのを助ける・手伝う」などになります。イメージ通り「手を貸す(困っている状況を救う)感覚」ですね。
・I helped him to do the work.
・私は彼がその仕事をするのを手伝った
※仕事をするのを手伝う過程を重要視
・I helped him do the work.
・私は彼がその仕事をするのを手伝った
※仕事をするのを手伝うといった結果を重要視
意味として大きな違いはないですが、不定詞の方は過程にフォーカスするのに対し、動詞の原型の方は結果にフォーカスします。
helpを使った表現
helpの用法 | helpの表現 | 一般的な日本語訳 |
helpを使った表現 | help + 人 + to do help + 人 + with can’t help ~ing |
人が~するのを助けるなど 人が~するのを助けるなど ~せずにはいられないなど |
help + 人 + to do「人が~するのを助ける」など
1つ目のhelpを使った表現は「help + 人 + to do」です。
・She helped me to do homework.
・彼女は私が宿題をするのを手伝ってくれた
⇒私が宿題をするのを手伝うイメージ
・They helped us to do our new project.
・彼らは私たちの新しいプロジェクトを手伝ってくれました
⇒私たちが新しいプロジェクトをするのを手伝うイメージ
こちらの表現は「人が~するのを助ける」という意味になります。感覚的にも「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、分かりやすいですね。
help + 人 + with「人が~するのを助ける」など
2つ目のhelpを使った表現は「help + 人 + with」です。
・She helped me with my homework.
・彼女は私の宿題を手伝ってくれた
⇒私が宿題をするのを手伝うイメージ
・They helped us with our new project.
・彼らは私たちの新しいプロジェクトを手伝ってくれました
⇒私たちが新しいプロジェクトをするのを手伝うイメージ
こちらの表現は「人が~するのを助ける」という意味になります。感覚的にも「手を貸す(困っている状況を救う)」なので、分かりやすいですね。
can’t help ~ing「~せずにはいられない」など
3つ目のhelpを使った表現は「can’t help ~ing」です。
・He can’t help playing the game.
・彼はゲームをせずにはいられない
⇒ゲームをすることを止めることができないイメージ
・I can’t help thinking about it.
・そのことを考えずにはいられません
⇒そのことを考えることを止めることができないイメージ
・We couldn’t help laughing.
・我々は笑わずに入られなかった
⇒笑うことを止めることができなかったイメージ
こちらの表現は「~せざるを得ない・どうしても(思わず)~してしまう」という意味になります。直訳としては「~せずにはいられない」です。
「can’t help ~ing」と「cannot help but」
■「can’t help ~ing」と「cannot help but」
・can’t help ~ing ⇒ ~せずにはいられない
・cannot help but ⇒ ~せずにはいられない
実際に例文を見ると以下のようになります。
・We couldn’t help laughing.
・我々は笑わずに入られなかった
⇒~するのを止めることができない
・We couldn’t help but laugh whether I think of his act.
・彼の行為を思い出すたびに私たちは笑わざるを得なかった
⇒~するのを止めることができない
上記のようにニュアンスの違いはほとんどないですが「can’t help ~ing」の方が一般的なので、基本的にはこちらを使うと良いと思います。
helpを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | helpの表現 | 一般的な日本語訳 |
help | help out | (人)を助ける |
最後に、よく使われる「helpを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
help out「(人)を助ける」など
1.help out「(人)を助ける」など
・I helped him out with his homework.
・彼の宿題の手伝いをした
⇒彼の宿題に手を貸すイメージ
・Please help her out.
・彼女を助けてあげてください
⇒彼女に手を貸すイメージ
2つのイメージ「help:手を貸す(困っている状況を救う)」+「out:内から外へ」で「人を助ける」などの意味になります。感覚としては「困っている状況の外へ救い出す」です。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「helpが使われている表現」をまとめてみました。
helpは「助ける」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「手を貸す(困っている状況を救う)」です。そのことから「手伝う・役立つ・促進する・自由に取る・避けられない・抑えれない」などの意味になります。
イメージの「手を貸す(困っている状況を救う)」を意識しておけば、難しい使われ方は一切無いので、イメージを意識しながら使いこなしていくようにしましょう。
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