徹底解説!lookと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「lookの文型」や「lookを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「lookを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- 1 lookのコアイメージ
- 2 lookの文型
- 3 lookを使った表現
- 4 lookを使った熟語やイディオム
- 4.1 look about / look around「見回す・見張る・探し回る」など
- 4.2 look after「~を世話をする・~を見送る」など
- 4.3 look ahead「備える・前を見る」など
- 4.4 look at「~を見る・~を調べる・観察する」など
- 4.5 look as if「~のように見える」など
- 4.6 look back「ふり返って見る・思い出す」など
- 4.7 look down「見下ろす・下を見る」など
- 4.8 look for「~を求める・ 探す」など
- 4.9 look forward to「~を楽しみにして待つ・期待する」など
- 4.10 look in「中を覗く・ちょっと立寄る」など
- 4.11 look into「~を覗き込む・~を調査する」など
- 4.12 look on as「~と見なす・~を見物する・見る」など
- 4.13 look over「ざっと見る・調べる・視察する」など
- 4.14 look through「(穴などを)通して見る・目を通す」など
- 4.15 look to / look toward「~の方を見る・~を待ち望む」など
- 4.16 look up「見上げる・上を見る・(言葉などを)調べる」など
lookのコアイメージ
まず、lookの英語本来のイメージは「意識的に目を向ける」です。
この「意識的に目を向ける」というイメージから、よく使われる「見る」という意味が生まれています。ポイントは「こちらから視線を向ける感覚がある」という点になります。
代表的な日本語訳としては「見る・見える」ですが、他にも「確認する・調べる・気をつける・~を向いている・~に面している・~に見える・~と思われる・気持ち・意志を表す」などの意味にもなります。
●意識的に目を向ける
1.見る
2.確認する・調べる・気をつける
3.~を向いている・~に面している
4.~に見える・~と思われる
5.気持ち・意志などを表す
その中でも特によく使われるのが上記の5つです。もちろん、コアイメージの「意識的に目を向ける」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
look(見る)
lookのイメージは「意識的に目を向ける」なので、そこから「見る」などの意味を表現することができます。
・They looked up at the stars.
・彼らは星空を見上げた
⇒意識的に星空に目を向けたイメージ
・She looked at herself in the mirror.
・彼女は鏡に映っている自分を見た
⇒意識的に鏡に映っている自分に目を向けたイメージ
・She looked down at the sea.
・彼女は海を見下ろした
⇒意識的に海に目を向けたイメージ
look(確認する・調べる・気をつける)
lookのイメージは「意識的に目を向ける」なので、そこから「確認する・調べる・気をつける」などの意味を表現することができます。
・He looked at the file.
・彼はファイルを確認した
⇒意識的にファイルに目を向けたイメージ
・He looked up the word in the dictionary.
・彼は辞書でその単語を調べた
⇒意識的に辞書に目を向けたイメージ
・We must look to our health.
・我々は健康に注意しなければならない
⇒意識的に健康に目を向けるイメージ
look(~を向いている・~に面している)
lookのイメージは「意識的に目を向ける」なので、そこから「~を向いている・~に面している」などの意味を表現することができます。
・The veranda looks to the south.
・ベランダは南向きだ
⇒ベランダが南に目を向けている(南に面している)イメージ
・The room looks toward the lake.
・その部屋は湖に面している
⇒部屋が湖に目を向ける(湖に面している)イメージ
look(~に見える・~と思われる)
lookのイメージは「意識的に目を向ける」なので、そこから「~に見える・~と思われる」などの意味を表現することができます。
・He looks ill.
・彼は体調が悪そうだ
⇒意識的に体調に目を向けるイメージ
・She doesn’t look her age.
・彼女は年相応には見えない
⇒意識的に容姿に目を向けるイメージ
・It looks heavy rain tomorrow.
・明日は大雨のようだ
⇒意識的に天気に目を向けるイメージ
look(気持ち・意志などを表す)
lookのイメージは「意識的に目を向ける」なので、そこから「気持ち・意志」などを表現することができます。
・She looked her thanks.
・彼女は感謝の表情を浮かべた
⇒彼女の表情に目を向けた(感情を目で表現した)イメージ
・He looked his joy in the face.
・彼は顔に喜びの表情を浮かべた
⇒彼の表情に目を向けた(感情を目で表現した)イメージ
lookは「意識的に目を向ける」というイメージです。ポイントは「自発的に見る」という点になります。
lookのイメージ ⇒ lookのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
「see」と「watch」と「look」の違い
lookもwatchと同じように「見る」という意味を生み出しますが、ニュアンスが若干異なります。
■「see」「look」「watch」のニュアンスの違い
・see ⇒ 向こうから視界に入ってくる(自然と見える)
・look ⇒ こちらから視線を向ける(意識的に目を向ける)
・watch ⇒ じっくり見る・注意して見る(動くものを見る)
・I saw a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た
⇒屋根の上に猫を見かけたというニュアンス
・I looked at a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た
⇒屋根の上の猫に視線を向けたというニュアンス
・I watched a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た
⇒屋根の上の猫を観察するようなニュアンス
同じ「見る」を意味しますが、こうやってニュアンスを比べてみると、その意識の違いが分かりますよね。
lookの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
look look at + 名詞 |
見る ~を見る(※前置詞による) |
第二文型 (S+V+C) |
look + 形容詞 look like + 名詞 |
Cに見える |
第三文型 (S+V+O) |
look + 感情名詞 | Oを目や表情で表す |
lookは第一文型、第二文型、第三文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「意識的に目を向ける」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
look look at + 名詞 |
見る ~を見る(※前置詞による) |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
lookは「意識的に目を向ける」というイメージです。第一文型に使った場合は「見る/見える」などの意味になり、文字通り「主語自身が目を向ける動作」を表現します。
look / look at + 名詞「見る / ~を見る(※前置詞による)」など
・Look over there.
・あっちを見て
⇒意識的にあっちに目を向けるイメージ
・She looked at me.
・彼女は私を見た
⇒意識的に私に目を向けたイメージ
・She looked up the milky way.
・彼女は天の川を見上げた
⇒意識的に天の川に目を向けたイメージ
・He looked down the ground.
・彼は地面を見下ろした
⇒意識的に地面に目を向けたイメージ
・My room looks to the south.
・私の部屋は南向きです
⇒部屋が南に目を向ける(南に面している)イメージ
主な訳し方としては「見る・面する」などになります。感覚的には「意識的にある方向に目を向ける・向けている」といった感覚ですね。
第二文型(S+V+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第二文型 (S+V+C) |
look + 形容詞 look like + 名詞 |
Cに見える |
第二文型は「主語の状態を説明する文」を作ります。
lookは「意識的に目を向ける」というイメージです。第二文型に使った場合は「~に見える」などの意味になり、文字通り「主語の状態」を表現します。
look + 形容詞 / look like + 名詞「 Cに見える」など
・You look terrible.
・ひどい顔をしているよ
⇒意識的に相手の表情に目を向けるイメージ
・She looked in a hurry.
・彼女は急いでいるようだった
⇒意識的に彼女の様子に目を向けたイメージ
・It looks like we made it.
・どうやら上手くいったようだ
⇒意識的に状況に目を向けたイメージ
ポイントは、形容詞を使う場合は「look + 形容詞」、名詞を使う場合は「look like + 名詞」という点にあります。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
look + 感情名詞 | Oを目や表情で表す |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
lookは「意識的に目を向ける」というイメージです。第三文型に使った場合は「Oを目や表情で表す」などの意味になります。文字通り「Oに影響を与える文を作ること」ができます。
look + 感情名詞「 Oを目つきで表す」など
・She looked her anger at me.
・彼女は怒りを私に向けました
⇒感情を表情や目に宿した(感情を目で表現した)イメージ
・She looked her thanks.
・彼女は感謝の表情を浮かべた
⇒感情を表情や目に宿した(感情を目で表現した)イメージ
少し特殊な表現になりますが、主語の感情を目や表情で表現することができます。
lookを使った表現
lookの用法 | lookの表現 | 一般的な日本語訳 |
lookを使った表現 (第三文型) |
look to do be looking to |
~することを期待する ~しようとしている |
look to do(~することを期待する)
1つ目のlookを使った表現は「look to do」です。
・We look to have a good crop this year.
・今年は豊作が期待できます
⇒意識的に収穫に目を向けるイメージ
・This looks to be a good year for the grape crop.
・今年はブドウの豊作の年となりそうです
⇒意識的に収穫に目を向けるイメージ
こちらは「予定・期待・意思」を表現することができます。感覚としては「未来の動作を見る・先の動作を見通す」といった感覚になります。
be looking to(~しようとしている)
2つ目のlookを使った表現は「be looking to」です。
・We are looking to buy a cottage in Karuizawa.
・軽井沢で別荘の購入を検討しています
⇒意識的に別荘の購入に目を向けるイメージ
・I’m looking to start my own business.
・自分でビジネスを始めようと思っています
⇒意識的に自身のビジネスに目を向けるイメージ
こちらは「予定・期待・意思」を表現することができます。感覚としては「未来の動作を見る・先の動作を見通す」といった感覚になります。
lookを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | lookの表現 | 一般的な日本語訳 |
look | look about / look around look after look ahead look at look as if look back look down look down on look for look forward to look in look into look on as look over look through look to / look toward look up look up to |
見回す・見張る・探し回るなど 世話をする・見送るなど 備える・前を見るなど 見る・調べる・観察するなど ~のように見えるなど ふり返って見る・思い出すなど 見下ろす・下を見るなど 見下すなど 求める・ 探すなど 楽しみにして待つ・期待するなど 中を覗く・ちょっと立寄るなど 覗き込む・~を調査するなど 見なす・見物する・見るなど ざっと見る・調べる・視察するなど (穴などを)通して見る・目を通すなど ~の方を見る・待ち望むなど 見上げる・上を見る・調べるなど 尊敬するなど |
最後に、よく使われる「lookを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
look about / look around「見回す・見張る・探し回る」など
1.look about / look around「見回す・見張る・探し回る」など
・I was just looking around.
・ちょっと見て回っていたところです
⇒意識的に周りに目を向ける(見て回る)イメージ
・I’m going to look around the shop a little more.
・もう少し店内を見て回ってみます
⇒意識的に店内全体に目を向ける(見て回る)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「around:ぐるっと囲む」で「見回す・見張る・探し回る」などの意味になります。感覚としては「ぐるっと周りを見る感覚」ですね。
・She looked about nervously.
・彼女は不安そうに周囲を見回した
⇒意識的に周辺に目を向けた(周りを見た)イメージ
・He looks about for a job.
・彼は仕事を探しています
⇒意識的に求人に目を向ける(探す)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「about:ざっくり・だいたいその周り」で「見回す・見張る・探し回る」などの意味になります。感覚としては「ざっくり周辺を見る感覚」ですね。
look after「~を世話をする・~を見送る」など
1.look after「~を世話をする・~を見送る」など
・She looked after her dog.
・彼女は犬の世話をした
⇒意識的に犬の状態に目を向けた(後ろから見守った)イメージ
・She looked after her ill husband.
・彼女は病気の夫の世話をした
⇒意識的に病気の夫に目を向けた(後ろから見守った)イメージ
・They looked after the children.
・彼らは子供たちを見送った
⇒意識的に子供たちに目を向けた(後ろから見守った)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「after:対象になるモノの後についていく」で「~を世話をする・~を見送る」などの意味になります。感覚としては「対象になるモノを後ろから見る感覚」ですね。
「look after」と「take care of」の違い
熟語「take care of」も「look after」と同じように「世話をする」という意味ですが、ニュアンスが若干異なります。
■「take care of」と「look after」のニュアンスの違い
・take care of ⇒ 習慣的ではなく一時的に世話をする
※要望や問題に対処するという意味でも使われる
・look after ⇒ 毎日のように習慣的に世話をする
※子供や動物(社会的弱者)などの世話をする
・I took care of the baby yesterday.
・昨日赤ちゃんの世話をした
⇒習慣的ではなく一時的に世話をする
・I am good at looking after young children.
・小さい子どもたちの世話をするのが得意だ
⇒習慣的に世話をする
同じ「世話をする」という意味になりますが、こうやって例文を比べてみると、その意識の違いが分かりますよね。
look ahead「備える・前を見る」など
1.look ahead「備える・前を見る」など
・He always looks ahead to the future.
・彼は常に未来を見据えています
⇒意識的に将来に目を向ける(将来を見る)イメージ
・She needed to look ahead her future.
・彼女は将来に備えておく必要があった
⇒意識的に将来に目を向ける(将来を見る)イメージ
・Look ahead when you’re driving.
・運転中は前方を見てください
⇒意識的に前方に目を向ける(前方を見る)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「ahead:前方に」で「備える・前を見る」などの意味になります。感覚としては「将来や前を見る感覚」ですね。
look at「~を見る・~を調べる・観察する」など
1.look at「~を見る」など
・Look at the cat.
・あの猫を見て
⇒意識的に猫に目を向ける(ある一点を見る)イメージ
・She looked at the shooting star.
・彼女は流れ星を見た
⇒意識的に流れ星に目を向けた(ある一点を見た)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「at:ある一点」で「~を見る」などの意味になります。感覚としては「ある一点を見る感覚」ですね。
2.look at「~を調べる・観察する」など
・She looked at the problem.
・彼女はその問題を調べた
⇒意識的にその問題に目を向けた(ある一点を見た)イメージ
・The police is looking at the matter.
・警察がその件を調べている
⇒意識的にその件に目を向ける(ある一点を見る)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「at:ある一点」で「~を調べる・観察する」などの意味になります。感覚としては「ある一点を見る感覚」ですね。
look as if「~のように見える」など
1.look as if「~のように見える」など
・She looks as if she had been ill.
・彼女はまるで病気であったかのように見える
⇒彼女の状態に目を向ける(何かと何かがイコールに見える)イメージ
・It looks as if it will rain.
・雨が降りそう
⇒天気に目を向ける(何かと何かがイコールに見える)イメージ
3つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「as:2つのモノがイコール」+「if:条件・仮定」で「~のように見える」などの意味になります。感覚としては「何かと何かがイコールに見える感覚」ですね。
look back「ふり返って見る・思い出す」など
1.look back「ふり返って見る・思い出す」など
・He looked back his school days.
・彼は学生時代を振り返った
⇒意識的に学生時代に目を向けた(過去を見た)イメージ
・They looked back on their activities
・彼らは自らの活動を振り返った
⇒意識的に自らの活動に目を向けた(過去を見た)イメージ
・She looked back.
・彼女は振り返った
⇒意識的に後方に目を向けた(後ろを見た)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「back:後ろ」で「ふり返って見る・思い出す」などの意味になります。感覚としては「後ろを見る感覚」ですね。
look down「見下ろす・下を見る」など
1.look down「見下ろす・下を見る」など
・She looked down at the sea.
・彼女は海を見下ろした
⇒意識的に下にある海に目を向けた(下を見た)イメージ
・You look down.
・元気がないね
⇒意識的に相手の状態に目を向けるイメージ
※下を向くところから派生したイメージ
・She is looking down.
・彼女はうつむいている
⇒意識的に彼女の状態に目を向けた結果のイメージ
※下を向くところから派生したイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「down:下へ」で「見下ろす・下を見る」などの意味になります。感覚としては「下を見る感覚」ですね。
・Don’t look down on others.
・他人を見下してはいけません
⇒意識的に相手を下に見るイメージ
・She always looks down on us.
・彼女はいつも私たちを見下している
⇒意識的に相手を下に見るイメージ
3つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「down:下へ」+「on:接触」で「~を見下す」などの意味になります。感覚としては「下に見る感覚」ですね。
look for「~を求める・ 探す」など
1.look for「~を求める・ 探す」など
・What are you looking for?
・何をお探しですか?
⇒意識的に探し物の方に目を向けるイメージ
・She is looking for the evidence.
・彼女は証拠を探している
⇒意識的に証拠の方に目を向けるイメージ
・He is looking for a job.
・彼は仕事を探しています
⇒意識的に求職情報に目を向けるイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「for:向かう(両腕を広げた領域とその方向)」で「~を求める・ 探す」などの意味になります。感覚としては「ある方向を見る感覚」ですね。
「look for」と「search」の違い
動詞「search」も「look for」と同じように「調べる」という意味ですが、ニュアンスが若干異なります。
■「search」と「look for」のニュアンスの違い
・search ⇒ 広い範囲で何か探す
※鍵やスマホや財布など一般的な物・いなくなってしまった人など
※徹底的に探す・注意深く探す
・look for ⇒ 狭い範囲で何かを探す
※鍵やスマホや財布など身近にあった物・はぐれてしまった人など
※探すという意味では使用範囲が広く最も一般的
・He is looking for his smartphone.
・彼はスマートフォンを探しています
⇒生活圏だけでなく広い範囲を徹底的に探すイメージ
・He is looking for his smartphone.
・彼はスマートフォンを探しています
⇒生活圏を中心に狭い範囲をきょろきょろ探すイメージ
同じ「探す」を意味しますが、こうやってニュアンスを比べてみると、その意識の違いが分かりますよね。
look forward to「~を楽しみにして待つ・期待する」など
1.look forward to「~を楽しみにして待つ・期待する」など
・I look forward to your success.
・あなたの成功を楽しみにしています
⇒相手の将来に目を向けているイメージ
・They are looking forward to meeting each other.
・彼らは会うのを楽しみにしている
⇒将来の約束に目を向けているイメージ
・He is looking forward to his summer vacation.
・彼は夏休みを楽しみにしている
⇒夏休みの予定に目を向けているイメージ
3つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「forward:前に向かって」+「to:目的地」で「~を楽しみにして待つ・期待する」などの意味になります。感覚としては「前方の目的地を見る感覚」ですね。
「look forward to」と「be looking forward to」の違い
「look forward to」と「be looking forward to」は「楽しみに待つ・期待する」という意味ですが、ニュアンスが若干異なります。
■「look forward to」と「be looking forward to」のニュアンスの違い
・look forward to ⇒ フォーマル(落ち着いた感じでの期待)
・be looking forward to ⇒ カジュアル(心が躍っている感じでの期待)
・He looks forward to traveling to NY.
・彼はニューヨークへの旅行を楽しみにしています
⇒落ち着いた感じでの期待
※フォーマルな感覚なので出張などの旅行にぴったり
・He is looking forward to traveling to NY.
・彼はニューヨークへの旅行を楽しみにしています
⇒心が躍っている感じでの期待
※カジュアルな感覚なのでバカンスなどでの旅行にぴったり
同じ「楽しみに待つ・期待する」を意味しますが、こうやってニュアンスを比べてみると、感覚の違いが分かりますよね。
look in「中を覗く・ちょっと立寄る」など
1.look in「中を覗く・ちょっと立寄る」など
・She looked in a store window.
・彼女は店のウィンドウを覗いた
⇒意識的に店の中に目を向けたイメージ
・She looked in the mirror.
・彼女は鏡を覗き込んだ
⇒意識的に鏡の中に目を向けたイメージ
・She looked in on my office.
・彼女は私の事務所に立ち寄った
⇒意識的に事務所の中に目を向けたイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「in:ある空間の中」で「中を覗く・ちょっと立寄る」などの意味になります。感覚としては「ある空間の中を見る感覚」ですね。
look into「~を覗き込む・~を調査する」など
1.look into「~を覗き込む・~を調査する」など
・He looks into a viewfinder.
・彼はカメラのファインダーを覗き込んでいる
⇒意識的にカメラのファインダーを覗き込むイメージ
・The police looked into the matter.
・警察はその件を調べた
⇒意識的に事件を覗き込むイメージ
・We are looking into the cause of the problem.
・我々は問題の原因を調べている
⇒意識的に問題の原因を覗き込むイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「into:追求(外から中へ)」で「~を覗き込む・~を調査する」などの意味になります。感覚としては「外から中へ入って見る感覚」ですね。
look on as「~と見なす・~を見物する・見る」など
1.look on as「~と見なす・~を見物する・見る」など
・We look on his as a liar.
・私たちは彼を嘘つきだと見ています
⇒見て接触して同じものとして判断しているイメージ
・I look on her as a little sister.
・私は彼女を妹のように思っています
⇒見て接触して同じものとして判断しているイメージ
3つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「on:接触」+「as:2つのモノがイコール」で「~と見なす・~を見物する・見る」などの意味になります。感覚としては「見て接触して同じものとして判断する感覚」ですね。
look over「ざっと見る・調べる・視察する」など
1.look over「ざっと見る・調べる・視察する」など
・She looked over the documents.
・彼女は書類に目を通した
⇒孤を描くように見たイメージ
・They looked over a car.
・彼らは車を点検した
⇒孤を描くように見たイメージ
・The doctor looked over the x-rays.
・医師はレントゲンに目を通した
⇒孤を描くように見たイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「over:上の方を覆って」で「ざっと見る・調べる・視察する」などの意味になります。感覚としては「孤を描くように見る感覚」ですね。
look through「(穴などを)通して見る・目を通す」など
1.look through「(穴などを)通して見る・目を通す」など
・He looks through a telescope.
・彼は望遠鏡を覗いている
⇒望遠鏡を通して見ているイメージ
・He looked through a book.
・彼は本をざっと調べた
⇒本を通すように見たイメージ
・He is looking through the manual.
・彼はマニュアルに目を通している
⇒マニュアルを通すように見たイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「(穴などを)通して見る・目を通す」などの意味になります。感覚としては「通して見る・通すように見る感覚」ですね。
look to / look toward「~の方を見る・~を待ち望む」など
1.look to / look toward「~の方を見る・~を待ち望む」など
・She looked to the sky.
・彼女は空を見上げた
⇒意識的に空に目を向けたイメージ
・We looked toward the castle.
・私たちは城の方を見た
⇒意識的に城に目を向けたイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「to / toward:到達点/~の方へ」で「~の方を見る」などの意味になります。感覚としては「到達点の方を見る感覚」ですね。
・I looked to him for help.
・彼の助けをあてにしていた
⇒意識的に彼の助けを見た(待ち望む)イメージ
・They look toward him for leadership.
・彼らは彼にリーダーシップを求めてる
⇒意識的に彼のリーダーシップを見ている(待ち望んでいる)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「to / toward:到達点/~の方へ」で「~を待ち望む」などの意味になります。感覚としては「到達点の方を見る感覚」ですね。
look up「見上げる・上を見る・(言葉などを)調べる」など
1.look up「見上げる・上を見る」など
・She looked up the milky way.
・彼女は天の川を見上げた
⇒意識的に見上げて天の川を見たイメージ
・Look up! You can get another chance!
・元気出せ!新たなチャンスがまだあるよ!
⇒意識的に見上げる(顔を上げる)イメージ
・The economy is starting to look up.
・経済は上向き始めています
⇒経済が上を見ている(上向いている)イメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「up:上へ」で「見上げる・上を見る」などの意味になります。感覚としては「上を見る感覚」ですね。
2.look up「(言葉などを)調べる」など
・I looked up the word in the dictionary.
・その単語を辞書で調べました
⇒終わりまで(分かるまで)見たイメージ
・He looked it up on the Internet.
・彼はインターネットでそれを調べました
⇒終わりまで(分かるまで)見たイメージ
2つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「up:終わりまで」で「(言葉などを)調べる」などの意味になります。感覚としては「終わりまで見る感覚」です。
・I look up to her.
・彼女に憧れている
⇒目標としている人(到達点にいる人)を見るイメージ
・We look up to our boss.
・私たちは上司を尊敬しています
⇒尊敬している人(到達点にいる人)を見るイメージ
3つのイメージ「look:意識的に目を向ける」+「up:上へ」+「to:到達点」で「~を尊敬する」などの意味になります。感覚としては「上にいる・目標としている人を見る感覚」です。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「lookが使われている表現」をまとめてみました。
lookは「見る・見える」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「意識的に目を向ける」です。
意識的に目を向けるイメージがあることから、位置や方向を表す前置詞との相性が良く、実際「見る」という意味で使う際は、見る方向を示す前置詞「at, to, for, to」などとセットになることがほとんどです。逆に前置詞とセットで無い場合は「主語が~に見える(主語の状態を表す)」ことが多くなります。
他に同じ「見る」を意味する動詞として「watch:じっくり見る・注意して見る」や「see:視界に入る(自然に見える)」などがありますが、イメージが異なるので会話の流れやニュアンスに合わせて使い分けていくようにしましょう。
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