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これであなたも英語の達人!第三文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

 

 

英語を勉強していると「基本5文型」って耳にしますよね?実際、学校の授業で最初に習った方も多いのではないでしょうか?

ですが、最初に習った「基本5文型」を真の意味で理解し、会話や実生活で活用できている人は多くありません。

そこで、今回の記事では、そんな「基本5文型」のひとつ「第三文型」について徹底的に解説してみました。この記事を読めば、第三文型の基本的な特徴や使い方を理解できるだけでなく、実際の会話や生活の中で活かす方法も学ぶことができますので、ぜひ、英語の学習に役立ててくださいね。

 

 

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英語は5つの型しかない

 

 

英語には基本となる型が5つあるのはご存知ですよね?

いわゆる「基本5文型」と呼ばれているものなのですが、その「基本5文型」を使いこなすことによって「自由自在に正しく英文を組み立てること」がでるようになります。

具体的には、以下の5つの型が「基本5文型」なのですが、実は「基本5文型」には「それぞれの文型ごとに生み出すことができる話の流れ(文の意味)」があります。

■基本5文型

第一文型 S+V
主語の単純な動作を表現する文を作る

第二文型 S+V+C
主語の状態を説明する文を作る

第三文型 S+V+O
主語が何かに動詞の動作の影響を与える文を作る

第四文型 S+V+O+O
主語が何かを何かに授受する文を作る

第五文型 S+V+O+C
主語が何かを何かとみなす文を作る
※主語が目的語を補語の状態にする

もちろん、疑問文や感嘆文などの例外はありますが、英語はどんなに長い文でも基本5文型のどれかに則して作られており「基本的には上記の5つの型以外の語順で英文を作ること」はできません。

 

 

なので、例えば「彼は猫を飼っている」といった「主語の動作が目的語に影響を与える文を作る場合」は「第三文型に正しい単語を配置しないと作ることができない」ということになります。

●第三文型(S+V+O)

・He has a cat.
・彼は猫を飼っている

⇒第三文型は主語の動作が目的語に影響を与える文を作る

つまり、逆を言うと英語は「基本5文型」の通りに英単語を並べないと、意味の通じる英文を組み立てることができないという訳なのですね。

 

 

文の要素(主語・動詞・目的語・補語・修飾語)

 

 

さて、そんな基本5文型を学ぶ際に重要なポイントになるのが「文の要素」です。

英語の文には「主語・動詞・目的語・補語・修飾語」の5つの文の要素があり、中でも「主語・動詞・目的語・補語」の4つは「文の主要素」と呼ばれ「基本5文型を形成する重要な要素」です。

■文の要素

●主語 (S:Subject)
文の主人公、文中の動作を行う動作主を表す
日本語にすると「~は、~が」に当たる部分になることが多い

●動詞「述語動詞」( V :Verb)
主語の状態・主語の動作や行為を表す
日本語にすると「~する、~です」に当たる部分になることが多い

●目的語 (O:Object)
動詞の動作や行為の対象を表す(動詞の影響を受ける)
日本語にすると「~に、~を」に当たる部分になることが多い

●補語 (C:Complement)
主語や目的語の性質や状態を説明する(主語や目的語を補う)

●修飾語 M(Modifier)
文の主要素や文全体に情報を付加する
修飾語は情報を付加する役割のため無くてもOK
あくまで追加情報であり、修飾語がなくても意味が通じる文を作ることができる

英文はこれら5つの文の要素からできており、中でも「文の主要素(主語・動詞・目的語・補語)」は「基本5文型を構成する要素」になるため、それらがないと文を作ることができません。

それに対して「修飾語」は「補足情報を与える役割」になるため、主語などの文の主要素と異なり、無くても問題なく意味の通じる文を作ることができ、定位置もないため、ある程度自由に配置することが可能です。

 

 

第三文型とは?

 

 

では、ここまでを踏まえて、今回の記事の命題である「第三文型」について掘り下げていきましょう。

まずは、第三文型の特徴です。

第三文型は「主語と動詞と目的語の3つの主要素で構成されている文」で、主語の動作が目的語に影響を与える文を作る際に用いる文型です。

●第三文型の特徴

・S+V+Oだけでで意味の通じる文を構成
・主語の動作が目的語に影響を与える

 

●第三文型の例文

 

実際に第三文型の例文を見ると、先ほどお伝えした第三文型の特徴どおりなのが分かると思います。

1.She / plays / the piano.
1.彼女はピアノを演奏している

⇒彼女の演奏という動作がピアノに影響

2.I / want / someting [to drink].
2.何か飲み物が欲しい

⇒私の欲しいという気持ちが飲み物へ影響

3.He / likes / to play soccer.
3.彼はサッカーをするのが好きだ

⇒彼の好きという気持ちがサッカーへ影響

4.I / couldn’t understand / what he said.
4.私は彼の言ったことが理解できなかった

⇒私の理解するという動作が彼の言ったことへ影響

5.We / discussed / whether we should continue the business.
5.私たちは事業を継続すべきかどうか話し合った

⇒私たちの議論するという動作が事業の継続へ影響

実際、1と3と4と5の例文は主語と動詞と目的語だけで文が完成していますし、2の例文は修飾語がなくても意味が通じる文になっています。

 

「第三文型とは?」のまとめ

第三文型は「主語と動詞と目的語」の3つの主要素だけで構成されている文で、文全体で「主語が目的語に動作の影響を与える文」を作ることができる。

●第三文型の構成
・主語と動詞と目的語だけで文を作れる
・修飾語がつくことがある

第三文型は「主語+動詞+目的語」で構成される、そこに修飾語が加わることがあるが、どんなに修飾語が加わっても「文全体の意味(主語が目的語に動作の影響を与えている)」のは変わらない。

 

 

第三文型と他動詞

 

 

そんな第三文型ですが、第三文型で使える動詞は他動詞のみです。

他動詞とは「主語の動作が他の何かに影響を与える動詞」で、主語の動作が他の何かに影響を与えるため、文中に動作の影響を受ける目的語を使わなければなりません。

具体的には以下のような動詞です。

・have(~を持つ)
・sent(~を送る)
・watch(~を観る)
・like(~を好む)
・want(~を欲する)

実際、上記の動詞「have(~を持つ)」は、主語が何かを持っている様子を表す動詞なので、主語の持つという動作が「持たれる何か(目的語)」に影響を与えていますよね?

このような動詞を「他動詞」と呼び、他動詞は「第三文型と第四文型と第五文型で使われる動詞」になります。

 

 

そんな他動詞ですが、他動詞と対となる動詞に自動詞があります。

自動詞とは「主語の動作が他の何かに影響を与えない動詞」で、主語の動作が他の何かに影響を与えないため、文中に動作の影響を受ける目的語を使うことができません。

具体的には以下のような動詞ですね。

・be(~である)
・go(~になる)
・get(~になる)
・feel(~に感じる)
・taste(~の味がする)

実際、上記の動詞「go(~になる)」は主語の変化を表現しているだけなので、主語の動作は他の何にも影響を与えていません。その結果、影響受ける目的語を文中に置いてしまうと意味不明になってしまいます。

このような動詞を「自動詞」と呼び、自動詞は「第一文型と第二文型で使われる動詞」になります。

 


ここまでが自動詞と他動詞の基本的なポイントなのですが、厄介なことに「英語には同じ単語なのに自動詞にも他動詞にもなれる単語」が多く存在し、更に「自動詞として使うか?他動詞として使うか?によって意味が変わる動詞」がたくさんあります。

具体的な動詞をひとつあげると「get」のような動詞です。

 

・He got sick.(第二文型)
・He got a lot of money.(第三文型)

実際、上記の2つの文は同じ動詞が使われていますが、実は「文全体の意味」も「動詞の意味」も全く異なります。

・He got sick.
・彼は病気になった
⇒第二文型は主語の状態を説明する文型
※主語の状態の説明なので「get」は自動詞で「~になる」という意味

・He got a lot of money.
・彼は大金を得た

⇒第三文型は主語の動作が何かに影響を与える文を作る文型
※主語の動作が何かに影響を与えるので「get」は他動詞で「~を得る」という意味

このように、英語は単語自体にも意味がありますが、その単語の意味は「基本5文型の影響を受ける」という特徴があります。

 

なので、英語をマスターし使いこなすためには、まずは「基本5文型を軸に文を作る感覚」を養う必要があり、更にその文型に相応しい「動詞(自動詞・他動詞)」を選択して文に組み込む必要があります。

 

自動詞と他動詞 ⇒ 自動詞と他動詞の概念をわかりやすく解説!

 

今回の記事は「第三文型」について掘り下げているので、自動詞や他動詞については、ここまでにしておきますが、英語は「基本文型と動詞と文全体の意味が密接に結びついている」と覚えておきましょう。

 

「第三文型と他動詞」のまとめ

第三文型は「主語の動作が目的語に影響を与える文を作る文型」なので「他動詞」しか使うことができません。

●他動詞の例
・have(~を持つ)
・sent(~を送る)
・watch(~を観る)
・like(~を好む)
・want(~を欲する)

他動詞とは、主語の動作が他の何かに影響を与える文に使われる動詞で、他の何かに影響を与えるため、文中に主語の動作の影響を受ける目的語を置かなければなりません。

動詞には、他動詞の対となるものとして自動詞があるのですが「多くの動詞は自動詞にも他動詞にもなれる」ため、文中で使われている動詞が「自動詞なのか?他動詞なのか?」は、文全体の意味や基本5文型から判断するようにしましょう。

 

 

第三文型で使われやすい動詞一覧

 

 

第三文型で使われる動詞は全て他動詞ですが、動詞は自動詞にも他動詞にもなれる動詞が多く、更に日本語訳では同じ意味に感じる動詞でも、自動詞であったり、他動詞であったりする場合もあるため、動詞の意味だけで自動詞と他動詞を判断するのはほとんど不可能です。

なので、自動詞と他動詞を見分けるためには「文型(目的語)の有無」から判断するしかありません。

 

具体的な例をあげると「見る」という動詞が非常に分かりやすいです。

・I saw a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た

・I looked at a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た

・I watched a cat on the roof.
・私は屋根の上の猫を見た

 

これら3つの動詞は、日本語訳では「見る」という意味で括られていることが多いですが、実はそれぞれニュアンスが異なり、動詞としての受け取り方(自動詞・他動詞)も異なります。

 

 

●自動詞と他動詞の違いと例文

・I saw a cat on the roof.
・私は壁の上の猫を見た
⇒ニュアンスは猫の姿が目に飛び込んできたという感覚
※主語の視界が猫に影響を与えているので他動詞になる

・I looked at a cat on the roof.
・私は壁の上の猫を見た
⇒ニュアンスは猫に目を向けるという主語自身の動作
※主語自身が猫の方へ見を向けただけなので自動詞になる

・I watched a cat on the roof.
・私は壁の上の猫を見た
⇒ニュアンスは猫を見る目的で見ている感覚
※主語の視線が猫に影響を与えているので他動詞になる

このように、日本語訳では同じ「見る」という意味になりますが、動詞に元々宿っているニュアンスが異なるため、動詞の意味から自動詞と他動詞を見分けるのは非常に困難です。

 

では、自動詞と他動詞を見分けるにはどうしたら良いのか?

 

それはやはり、文の形「文型(目的語の有無)」で見分けるしかありません。ですが、英語の動詞は、他動詞または自動詞としても他動詞としても使える動詞の方が圧倒的に数が多いです。

なので、まずは他動詞の可能性が高いと意識しながら構造をチェックし、目的語が存在しなければ、自動詞であると判断するのが良いと思います。

 

自動詞と他動詞の見分け方

 

自動詞と他動詞は「文の構造(目的語の有無)」でしか見分けることはできません。ですが、その目的語自体を見分けられないという方も少なくないと思います。その際は以下の3点を意識しながら、自動詞と他動詞を見分けてみてください。

 

1.英語の動詞は他動詞が圧倒的に多い

英語の動詞は他動詞が圧倒的に多いです。自動詞と他動詞の見分けがつかない場合は、まずは「他動詞である可能性が高い」と疑って、文の構造をチェックしていきましょう。

 

2.名詞や代名詞以外に「目的語になれるモノ」を意識する

目的語には、名詞や代名詞が使われることが多いですが、純粋な名詞や代名詞以外にも「目的語になれるモノ」がいくつかあります。

・不定詞の名詞的用法
・動名詞
・名詞句
・名詞節(that節など)
・間接疑問文

上記のような、純粋な名詞や代名詞以外で「目的語になり得るモノ」を覚えておくと、自動詞と他動詞の区別がつきやすくなります。

 

3.動詞と目的語の間に副詞が入ることがある

副詞は比較的自由な位置に配置できるため、動詞と目的語の間に置かれることがあります。副詞は動詞を修飾できる品詞なので、動詞と結びつくことも多いです。

そのため「主語+動詞+副詞+目的語」という配置も多く存在します。動詞の直後に目的語が見つからないからといって、自動詞であると早急に判断するのはやめましょう。

 

 

第三文型の一般動詞

 

 

英語の動詞は「他動詞または自動詞としても他動詞としても使える動詞」がほとんどです。こちらでは、そんな動詞の中から代表的なものをいくつかご紹介します。

 


1.他動詞としてしか使えない一般動詞

bring 持ってくる enjoy 楽しむ
have 持つ need 必要とする
put 置く use 使う

※文や話の流れ次第で上記の意味以外で使われることもあります。

・The dog brought the ball back to me.
・犬がボールを持ってきた

・She has a big smile on her face.
・彼女は顔に大きな笑みを浮かべています

・I put my books on the desk.
・私は本を​​机の上に置いた

 


2.自動詞と他動詞で使える一般動詞

allow 許可する ask 尋ねる
begin 始める buy 買う
catch 捕まえる cook 料理する
drink 飲む eat 食べる
finish 終える get 得る
help 助ける hope 望む
know 知っている learn 学ぶ
like 好きである marry 結婚する
meet 会う open 開ける
play する、演奏する read 読む
ride 乗る say 言う
see 見る、会う sell 売る
send 送る sing 歌う
speak 話す start 始める
stop 止める study 勉強する
tell 伝える think 思う
visit 訪れる want 欲する
wash 洗う write 書く

※文や話の流れ次第で上記の意味以外で使われることもあります。

・They buy movie tickets for the weekend.
・彼らは週末の映画のチケットを買います

・He visits the hospital for his yearly check-up.
・彼は年に一度の健康診断のためにその病院へ行っています

・I wash my hands before eating.
・私は食べる前に手を洗います

 


3.自動詞と他動詞で意味が大きく変わる一般動詞

自動詞 他動詞
attend 注意する attend 出席する
do 役に立つ、十分である do する
give たわむ、ゆるむ、譲る give 与える
make 進む make 作る
run 走る run 運営する
stand 立つ stand 立てかける、我慢する

※文や話の流れ次第で上記の意味以外で使われることもあります。

・She attends dance class after school.
・彼女は放課後、ダンス教室に通っています

・They gave our old clothes to charity.
・彼らは古着を寄付しました

・He stood the ladder against the wall.
・彼ははしごを壁に立てかけた

 

この他にも、他動詞として第三文型に用いられる動詞はたくさんあります。また、動詞の意味も上でご紹介した意味だけでなく「話の流れや文脈などによって変化」します。

ご紹介した動詞や動詞の意味や区分けは、あくまで一例にすぎないので、今後いろいろな例文に触れ、新たな使われ方を覚えていくようにしましょう。

 

一般動詞は「自動詞にも他動詞にもなれる動詞」がたくさんあるため、どうしても見分けがつかない場合は「何を?」と聞く必要があるか否かで判断すると分かりやすいです。

●自動詞 ⇒ 「何を?」と聞く必要が無い

・なる  →「何を?」とは聞かないので自動詞
・変わる →「何を?」とは聞かないので自動詞
・見える →「何を?」とは聞かないので自動詞
・感じる →「何を?」とは聞かないので自動詞
・味がする→「何を?」とは聞かないので自動詞

●他動詞 ⇒ 「何を?」と聞く必要がある

・得る  →「何を?」と聞くので他動詞
・楽しむ →「何を?」と聞くので他動詞
・食べる →「何を?」と聞くので他動詞
・送る  →「何を?」と聞くので他動詞
・書く  →「何を?」と聞くので他動詞

100%完璧ではないですが、自動詞と他動詞の見分ける際のとしてヒントにはできるので、どうしても見分けがつかない場合は、使ってみてくださいね。

 

 

第三文型の例文

 

 

では、第三文型の特徴や動詞を踏まえた上で、例文を見ながら感覚を養ってみましょう。

 


1.他動詞としてしか使えない動詞の例文

 

●他動詞としてしか使えない動詞

・bring 持ってくる
・enjoy 楽しむ
・have 持つ

主語の動作が目的語に影響を与える動詞は、第三文型に使われます。

・She brought her son to the dental clinic.
・彼女は息子を歯医者へ連れて行った

・They enjoy their trip.
・彼らは旅行を楽しんでいます

・He has a dog.
・彼は犬を飼っています

これらの文を確認すると「主語と動詞と目的語だけで成り立っている」のがわかりますよね?第三文型の特徴どおりですし、動詞も第三文型の他動詞の特徴「主語の動作が目的語に影響」に当てはまっています。

 


2.自動詞と他動詞で使える動詞の例文

 

●自動詞と他動詞で使える動詞

・begin 始める
・get 得る
・know 知っている
・marry 結婚する
・think 思う

主語の動作が目的語に影響を与える動詞は、第三文型に使われます。

・He began to play the saxophone.
・彼はサックスを演奏し始めた

・The cat got a fish.
・猫は魚を手に入れた

・She knows the truth of the matter. 
・彼女は事の真相を知っている

・She married a childhood friend.
・彼女は幼なじみと結婚した

・I think that they will win the game.
・彼らが試合に勝つと思います

これらの文を確認すると「主語と動詞と目的語だけで成り立っている」のがわかりますよね?第三文型の特徴どおりですし、動詞も第三文型の他動詞の特徴「主語の動作が目的語に影響」に当てはまっています。

 


3.自動詞と他動詞で意味が大きく変わる動詞の例文

 

●第一文型:自動詞として使う場合

・do 役に立つ、十分である
・give たわむ、ゆるむ、譲る
・make 進む
・run 走る
・stand 立つ

主語の単純な動作を表す動詞は、第一文型に使われます。

●第一文型:自動詞を使った例文

・This courch will do for three people to sit on.
・このソファは3人が座るのに十分です

・Her knees gave.
・彼女はひざが立たなくなった

・They made for the test center.
・彼らは試験会場に向かった

・She runs in the park.
・彼女は公園を走っている

・He stood on the top of the mountain.
・彼は山頂に立った

これらの文を確認すると「主語と動詞だけで成り立っている」のがわかりますよね?第一文型の特徴どおりですし、動詞も第一文型の自動詞の特徴「主語の単純な動作」に当てはまっています。

 

 

●第三文型:他動詞として使う場合

・do する
・give 与える
・make 作る
・run 運営する
・stand 我慢する

主語の動作が目的語に影響を与える動詞は、第三文型に使われます。

●第三文型:他動詞を使った例文

・She does her homework.
・彼女は宿題をしている

・She gave a present to her friend.
・彼女は友達にプレゼントをあげました

・She makes a teddy bear.
・彼女はテディベアを作っている

・She runs the park.
・彼女は公園を運営している

・He couldn’t stand the noise.
・彼は騒音に耐えられなかった

これらの文を確認すると「主語と動詞と目的語だけで成り立っている」のがわかりますよね?第三文型の特徴どおりですし、動詞も第三文型の他動詞の特徴「主語の動作が目的語に影響」に当てはまっています。

 

こうやってじっくりと「第三文型のポイント」を抑えながら確認すると、英文の構造や基本文型と動詞の相性、目的語が必要な理由も見えてきたのではないでしょうか?

 

 

第一文型と第二文型と第三文型の見分け方

 

 

では、次は「第一文型と第二文型と第三文型の見分け方」を見ていきましょう。以下の文をご覧ください。

・She keeps at home.
・She keeps silent.
・She keeps a secret.

上記の文は、1つ目の文は第一文型の文、2つ目の文は第二文型の文、3つ目の文は第三文型です。ここまで当記事を読んできた方なら簡単に見分けられますね。

 

 

●第一文型 S+V

・She keeps at home.
・彼女は家にいる

⇒主語の単純な動作を表現する文を作る
※主語の存在を表す一般動詞は第一文型に使用される

詳しくはこちら ⇒ 第一文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

●第二文型 S+V+C

・She keeps silent.
・彼女は黙っている

⇒主語の状態を説明する文を作る
※主語の状態を表す一般動詞は第二文型に使用される

詳しくはこちら ⇒ 第二文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

●第三文型 S+V+O

・She keeps a secret.
・彼女は秘密を守っている

⇒主語の動作が他の何かに影響を与える文を作る
※主語の動作が目的語に影響を与える一般動詞は第三文型に使用される

第一文型と第二文型と第三文型のそれぞれの特徴からも判断できますし、一般動詞の使われ方からも判断できます。

上記の例文のように、一般動詞は様々な文型で利用することが可能です。

ただし、各文型によって生み出される文の意味が異なるため、それぞれの文型に合わせて動詞の意味も変化します。なので「自動詞や他動詞、動詞の意味、更にそれらから生み出される文全体の意味は文型とセットになる」と覚えておきましょう。

 

 

第三文型と第四文型の書き換え

 

 

つづいて、「第三文型と第四文型の書き換え」を見ていきましょう。以下の文をご覧ください。

・She gave a present to her friend.
・She gave her friend a present.

上記の文は、1つ目の文は第三文型の文、2つ目の文は第四文型の文です。

●第三文型 S+V+O

・She / gave / a present [to her friend].
・彼女は友達にプレゼントをあげた

⇒主語の動作が何かに影響する文を作る
※第三文型の場合は「to her friend」はプレゼントが向かう到達地点なので修飾語

●第三文型 S+V+O+O

・She / gave / her friend / a present.
・彼女は友達にプレゼントをあげた
⇒主語が何かに何かを授受する文を作る
※第四文型の場合は「her friend」は主語の動作が影響を及ぼす目的語

基本的に第三文型と第四文型は書き換えが可能なことが多いです。

 

第四文型から第三文型への書き換えが可(基本編)

 

 

この書き換えに関しては学校の授業でも習ったので、そこまで難しくはないのですが、実は動詞によって方向を表す前置詞を使い分ける必要があります。

●書き換えの際に前置詞「to」を使う場合

○ He gave me a watch.
○ He gave a watch to me.
⇒前置詞「to」が使われる動詞は「give型」と呼ばれる

●書き換えの際に前置詞「for」を使う場合

○ He bought me a watch.
○ He bought a watch for me.
⇒前置詞「for」が使われる動詞は「buy型」と呼ばれる

この前置詞の違いは、前置詞のイメージの違いからきており、単純に「相手が必要な動作であればto、一人でできる動作であればforになる」と覚えておきましょう。

●書き換えの際に前置詞「to」を使う場合

○ He gave me a watch.
○ He gave a watch to me.
⇒あげる動作「give」には受け取る相手が必要

●書き換えの際に前置詞「for」を使う場合

○ He bought me a watch.
○ He bought a watch for me.
⇒買う動作「buy」には受け取る相手は必ずしも必要ではない

参考書などでは、よく「give型/buy型」と呼ばれている書き換えのルールです。第四文型と第三文型の書き換えの基本的なルールなので、覚えておくと、試験だけでなく実際の会話でも役立つと思います。

 

前置詞「for」と前置詞「to」の違い

前置詞「to」も「for」と同じように「方向」を表現することができますが。以下のようにニュアンスが異なります。

・He ran to the sea.
⇒海を目指して走った
※前置詞「to」は到達地点を指す
※到達地点なので実際に海に到達している

・He ran for the sea.
⇒海を目指して走った
※前置詞「for」は目的地を指す
※目的地なので実際に海に到達したかは不明
※あくまでそちらに向かうというだけ

前置詞「to」は「到達地点を指す」ため「その場所への到達」を意味します。一方の前置詞「for」は「目的地を指す」ため「あくまで目的地へ向かった」ということになり、実際にその場所へ到達したかどうかは不明です。

・to ⇒ 到達地点(相手がいる)
・for ⇒ 目的地(相手はいらない)

これらの前置詞のイメージから「相手に届くことが前提の動詞(相手がいないとその動作ができない)」には前置詞「to」が使われ、「一人でもできる動作を表す動詞(相手がいなくてもその動作ができる)」には前置詞「for」が使われます。

 

第四文型から第三文型への書き換えが可(例外編)

 

 

このように第四文型から第三文型への書き換えは基本的には、前置詞「to/for」が使われることが多いのですが、動詞によっては「前置詞がtoやforにならないこと」もあります。

●書き換えの際に前置詞「of」を使う場合

○ May I ask you a favor?
○ May I ask a favor of you?
・お願いがあるのですが
⇒動詞「ask」の書き換えの場合は前置詞「of」が使われる

上記の動詞「ask」は代表例ですね。試験でも非常によく見かける書き換えなので覚えておくと便利ですよ。

 

第四文型から第三文型への書き換えが不可

 

 

また、それだけでなく「第四文型から第三文型への書き換えができない動詞」もいくつかあります。

○ The car cost me $1,000.
× The car cost $1,000 for me .
・その車は1000ドルだった
⇒動詞「cost(かかる)」は第四文型から第三文型への書き換は不可

○ I envy Tom his happiness 
× I envy his happiness to Tom.
・私はトムの幸せを妬んでいる
⇒動詞「envy(羨む)」は第四文型から第三文型への書き換えは不可

○ It took me an hour.
× It took an hour for me.
・それに一時間を費やした
⇒動詞「take(要する)」は第四文型から第三文型への書き換えは不可

○ The bus saved me the trouble of walking.
× The bus saved the trouble of walking for me.
・バスのおかげで歩く手間が省けた
⇒動詞「save(省く)」は第四文型から第三文型への書き換えは不可
※人が所有するものを省く

ただし「save(とっておく)」の場合は、とっておく相手が必要になるので書き換えることができます。

・He saved me a cake.
・He saved a cake for me.
・彼はケーキをとっておいてくれた
⇒動詞「save(とっておく)」は第四文型から第三文型への書き換えが可能
※人に物を所有させようとする行為

書き換えが不可になる理由は「動詞の意味」を考えれば、なんとなく分かりますよね?

 

 

例えば「cost(かかった)」は「費用がかかった」という意味であって、相手に到達したかは関係ありません。あくまで「金額の提示」です。

また「envy(羨む)」は「主語が相手を羨んでいる」のであって、それは一方的な感情です。主語が誰かを羨んでいても、その想いが相手に到達することはありません。

つまり、第四文型から第三文型へ書き換えは「人にモノを持たせようとする動作(人にモノを到達させようとする時)のみ可能」ということになります。

 

いかがでしたでしょうか?

こうやって第三文型について深く掘り下げていくと「英語という言語の細かいルールや構造、文型と動詞の相性や特徴」など、さまざまなことが見えてきたのではないでしょうか?

少し難しく感じるかもしれませんが、英語の構造を論理的に理解し「正しい語順と正しい単語の組み合わせを自分で判断」できるようになると、自由に伝えたいことを英語で表現できるようになります。

もちろん、理解するだけでなく、実際に英語を組み立てる練習も必要ですが、英文を組み立てる第一歩として、ぜひ、基本5文型の使い方や特徴を掴んで、自分の中に落とし込んでみてくださいね。

 

 

【一生使える本物の英語力を身につけたい方へ】  

 

これまでいろいろな英語学習法を試してきたけど「英語の上達が実感できない」、英会話スクールやオンライン英会話をやっているのに「全然英語を話せるようにならない」、そんな経験したことないですか?

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私も大学を卒業後、海外のドラマや映画を翻訳する仕事に就きましたが、仕事の場で使う英語では「なんとなくの英語力」では通じず、大人になってから英文法の基礎、それこそ「基本5文型」から勉強をやり直しました。

その結果、それまで「曖昧だった表現」や「ネイティブが使い分けている細かい言葉選び」などの違いが分かるようになり、現在はそのノウハウをまとめて、英語コーチとして英語を学びたい大人の方に向けた指導を行っております。

 

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英語は、年齢に関係なく誰でも習得することが可能です。もし、あなたが「実践で使える本物の英語力を身につけたい」「基礎からしっかりと英語を学びなおしたい」、そう思っているのであれば、地道な努力が必要ですが、ぜひ、当講座を通じて「英語を習得した後の世界」を体感してみてください。

 

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