1. TOP
  2. 英文法
  3. 英語の品詞とは?品詞を見分けるとっておきのコツとポイント!
Sponsored Link

英語の品詞とは?品詞を見分けるとっておきのコツとポイント!

 

英文法を学んでいるとよくみかける品詞という言葉。当たり前のように出てくる言葉なので、あまり意識したことがないという方も多いのではないでしょうか?

実際、英文法を学ぶ際に品詞について詳しく言及しているモノは少なく、言及していたとしても、「品詞とは単語の意味から、ある特定のルールで分類したモノ」くらいにしか解説されていません。

確かに、定義すると「単語の種類」で正しいのですが、実は英語の品詞を理解するためには、それだけでは足りません。

そこで、今回の記事では「品詞を正しく理解し見分けるためのポイント」をわかりやすく解説していきます。

 

Sponsored Link

英語の品詞とは?

 

英語の品詞とは、簡単に言うと「単語の種類」のことです。

参考書などには「品詞とは単語の意味から、ある特定のルールで分類したモノ」のように紹介されていることが多いですが、小難しいので「品詞とは単語の種類」と覚えておくと簡単です。

具体的にいくつ「品詞(単語の種類)」があるのかというと、以下の8つの品詞に分類されます。

 

品詞 品詞ごとの特徴
名詞(noun)  人や物の名前
代名詞(pronoun)  名詞の代わり
動詞(verb)  動作や状態
形容詞(adjective)  名詞の状態や性質
副詞(adverb)  動詞・形容詞・他の副詞・または文全体を修飾
接続詞(conjunction)  単語や語句や文章を繋げる
前置詞(preposition)  位置や方向や時間など
間投詞(interjection)  感情を表現

 

大きく分けると、上の表の8種類になります。

参考書やサイトなどによっては、他にも助動詞や冠詞などに細かく分ける場合もありますが、とりあえず置いておいて、品詞とは「単語の種類」と覚えておきましょう。

 

 

品詞の見分け方(意味・位置・繋がり)

 

 

ここまで、品詞とは「単語の種類」とお伝えしてきました。

ですが、英語を勉強していると、同じ単語なのに「文によっては、名詞になったり動詞になったり形容詞になったり、訳がわからない」なんて思ったことはないですか?

そうなんです。

英語の品詞の難しいところは、同じ単語なのに「文によって品詞が変わることがある」という点にあります。

 

具体的な例をあげると、例えば「talk」という単語、この単語は一般的には「話す」という意味で知られている動詞ですが、文によっては「会話」という意味の名詞として使われることもあります。

・He talked to his teacher about homework.
・彼は課題の件で担任に相談した

・She made small talk with her neighbor.
・彼女はご近所さんとおしゃべりをした。

実際、上の例文を見てみると、同じ「talk」という単語でも、1つ目の文では「相談する」という動詞、2つ目の文では「おしゃべり」という名詞として使われていますよね?

 

このように、英語は同じ単語でも使い方によって、品詞が変わることが多くあります。

 

上の例文のような短文であれば、比較的簡単に単語の意味や品詞を見分けることが可能ですが、長文になると区別するのが難しくなってきます。

 

では、単語の意味や品詞を掴むにはどうしたら良いのでしょうか?

 

その答えは、以下の3つの品詞の見分け方を意識し、文中での個々の単語の役割を理解することです。

1.単語の意味から品詞を見分ける
2.文中での位置から品詞を見分ける
3.他の部分との繋がりから品詞を見分ける

せっかくなので、1つずつ見分け方を見ていきましょう!

 

1.単語の意味から品詞を見分ける

 

 

品詞を見分けるための最も一般的な方法は「単語の意味から品詞を見分ける方法」です。

例えば、先程の例文で使われている「talk」という単語ですが、この単語の意味を覚えた際に「話す」という動詞としての意味と一緒に「話」という名詞としての意味もある。

そう覚えておくと、文全体の意味や単語の意味から品詞を見分けることができます。

・He talked to his teacher about homework.
・彼は課題の件で担任に相談した
⇒単語の意味「相談する」から動詞だと判断できる。

・She made small talk with her neighbor.
・彼女はご近所さんとおしゃべりをした。
⇒単語の意味「おしゃべり」から名詞だと判断できる。

ですが、この方法だけでは品詞を見分けるには不十分です。

というのも、文中の単語が知っている単語であれば、品詞を見分けることは難しくないと思いますが、知らない単語の場合、単語の意味から品詞を見分けることはできないからです。

 

2.文中での位置から品詞を見分ける

 

 

品詞を見分けるための有効な方法の1つとして「文中での位置から品詞を見分ける方法」があげられます。

英語を学ぶ際にあまり意識しないことはないですが、単語は品詞によって「文中での位置」が決まっています。

その際に重要になるのが基本5文型なのですが、具体的に品詞は以下の位置に配置する必要があります。

 

品詞 文中での位置
名詞  主語・目的語・補語
代名詞  主語・目的語・補語
動詞  動詞
形容詞  補語・修飾語
副詞  補語(意味上で形容詞句になるなどの場合)・修飾語
前置詞  補足情報
接続詞  補足情報
間投詞  補足情報

 

例えば、例文で使われている単語「talk」の品詞を文中での位置を基に考えると以下のようになります。

・He / talked [to his teacher about homework].
・彼は課題の件で担任に相談した
⇒単語「talk」は動詞の位置にあるので動詞。

・She / made / small talk [with her neighbor].
・彼女はご近所さんとおしゃべりをした。
⇒単語「talk」は目的語の位置にあるので名詞。

つまり、動詞の位置に「talk」があれば、品詞は動詞になりますし、目的語の位置に「talk」があれば、品詞は目的語ということになる訳です。

この方法を意識すれば、仮に単語の意味がわからなくても、単語の文中での位置から、おおよその品詞を導き出すことができますね。

 

3.他の部分との繋がりから品詞を見分ける

 

 

品詞を見分けるための有効な方法の1つとして「他の部分との繋がりから品詞を見分ける方法」があげられます。

この方法は英語を理解する上で、先程の文中での位置と同じくらい重要なポイントになるのですが、品詞には「品詞ごとに相性の良い品詞と相性の良くない品詞が存在」します。

具体的な例をあげると、基本的に助動詞は動詞と一緒に使う品詞ですし、形容詞は修飾語として使う場合は名詞と繋がります。この他にも、前置詞は必ず名詞の前に置かなくてはいけない。副詞は名詞以外を修飾するなどの細かなルールがいくつかあります。

 

 

各品詞ごとの細かいルールについては、今後それぞれの品詞の章で詳しく解説しますが、以下の例文の「talk」の品詞をルールを基に見分けると、以下のようになります。

・She / made / small talk [with her neighbor].
・彼女はご近所さんとおしゃべりをした。
⇒単語「talk」は形容詞「small」に修飾されているので名詞

少し難しい判断基準ですが、この「他の部分との繋がり」というのは、品詞の本質でもあり、英文を組み立てる際の重要なポイントでもあります。

この方法をマスターすることができれば、単語のイメージを基に様々な文を組み立てることができるようになるので、英語を学ぶ際は「単語や語句の繋がり」は常に意識しておくようにしましょう。

 

 

名詞の特徴

 

 

名詞は人や物などの名前を表します。

以下の例文だと「car(車)」「Mt. Fuji(富士山)」「friend(友達)」「beer(ビール)」が名詞です。

・He bought a car.
・He went to Mt. Fuji with his friend.
・They drank a lot of beer.

 

そんな名詞ですが、大きく2つにわけることができます。

可算名詞(数えられる名詞)  cat, pen, houseなど
不可算名詞(数えられない名詞)  water, love, wool, butter, moneyなど

 

名詞の種類をさらに詳しく分けると以下のようになります。

普通名詞  cat, pen, houseなど
集合名詞  family, people, team, policeなど
物質名詞  water, air, wool, ironなど
抽象名詞  love, kindness, news, informationなど
固有名詞  Taro, Mt, Fuji, Googleなど

名詞は、文中では主語・目的語・補語の位置に置かれます。

 

 

代名詞の特徴

 

 

代名詞は名詞の代わりに使う単語です。

以下の例文だと「He(彼)」「She(彼女)」「her(彼女の)」「They(彼ら)」が代名詞です。

He bought a car.
She went to Mt. Fuji with her friend.
They drank a lot of beer.

 

代名詞の種類をさらに詳しく分けると以下のようになります。

人称代名詞  I, my, me, mineなど
指示代名詞  this, that, these, thoseなど
不定代名詞  all, any, some, bothなど
疑問代名詞  what, who, when, など
関係代名詞  what, that, who, whenなど

代名詞は、文中では主語・目的語・補語の位置に置かれます。

 

 

動詞の特徴

 

 

動詞は動作や状態を表す単語です。

以下の例文だと「bought(買う)」「went(行く)」「drank(飲む)」が動詞です。

・He bought a car.
・He went to Mt. Fuji with his friend.
・They drank a lot of beer.

 

そんな動詞ですが、大きく2つにわけることができます。

自動詞(主語の動作が何にも影響を及ぼさない)  sleep, sit, cryなど
他動詞(主語の動作が何かに影響を及ぼす)  have, play, enjoyなど

 

動詞の種類をさらに詳しく分けると以下のようになります。

動作動詞  run, play, useなど
状態動詞  be, become, existなど

動詞は、文中では動詞の位置に置かれます。他にも助動詞などがありますが、今回は動詞の下位区分としておきます。

 

 

形容詞の特徴

 

 

形容詞は状態や性質を表す単語です。

以下の例文だと「new(新しい)」「beautiful(美しい)」が形容詞です。

・He bought a new car.
・Mt. Fuji is beautiful.

 

そんな形容詞ですが、いくつかにわけることができます。

評価・感想  happy, famous, big, oldなど
強調  real, positiveなど
 blue, black, white, redなど
材料  wooden, leatherなど
分類  empty, possibleなど
数量  no, all, one, two, tenなど

形容詞の分け方は、人によって分類は様々ですが、上記のようにいくつかの種類に分けることができ、文中では補語や修飾語の位置に置かれます。

この他に「a」や「the」などの冠詞もありますが、今回は形容詞の下位区分としておきます。

 

 

副詞の特徴

 

 

副詞は動詞・形容詞・他の副詞・または文全体を修飾する単語です。

以下の例文だと「really(本当に)」「yesterday(昨日)」が副詞です。

・He bought a really nice car.
・He  went to shopping yesterday.

 

そんな副詞ですが、いくつかにわけることができます。

 yesterday, last night, tomorrowなど
場所  nearby, here, thereなど
程度  almost, very, reallyなど
頻度  always, often, sometimeなど
感情  honestly, happilyなど

副詞の分け方は、人によって分類は様々ですが、上記のようにいくつかの種類に分けることができ、文中では補語(特殊な場合のみ)や修飾語の位置に置かれます。

 

 

前置詞の特徴

 

 

前置詞は名詞や代名詞の前に置かれ、場所・時間・方向などを表す単語です。

以下の例文だと「at(~で)」「by(~で)」が副詞です。

・He bought a  car at the shop.
・They went to shopping by bus.

 

そんな前置詞ですが、名詞などとくっついて初めて意味のある単語になり、前置詞ごとに基本的なイメージがあります。

at「点」 in「中」 on「接触」
to「到達点」 for「目標」 from「起点」
about「まわり」 before「順序が前」 after「ついていく」

前置詞は、文中では名詞の前に置かれます。

 

 

接続詞の特徴

 

 

接続詞は名詞や代名詞の前に置かれ、場所・時間・方向などを表す単語です。

以下の例文だと「and(~と)」「because(なぜなら)」が副詞です。

・They went to shopping and watching movie.
・He was very happy because he got a new car.

 

そんな副詞ですが、単語や語句や文章を繋げる働きがあります。

等位接続詞(対等な関係で繋げる)  and, but, orなど
従位接続詞(主と従の関係で繋げる)  because, if, althoughなど

 

 

間投詞の特徴

 

 

間投詞は感情を表現する単語です。

よく使う間投詞として以下の単語があります

・Wow(わお!)
・Oops!(おっと)
・Well(ええと)

口語表現になるので、基本的には書き言葉として使われることは少ないですね。

 

 

品詞の理解が重要な理由

 

 

いかがでしたか?

ここまで、品詞の種類と見分け方をご紹介してきましたが理解できましたでしょうか?

 

普段、何気なく使っている名詞や形容詞といった品詞、参考書などで当たり前のように使われている動詞や副詞といった品詞ですが、ここまで読んでいただいて、知らなかったことも多かったのではないでしょうか?

品詞なんて知らなくても、英語ができるようになると思いがちですが、品詞を見分けられるようになった方が、加速度的に英語力を上達させることができます。

というのも、英語は日本語と違い「単語の位置が文全体の意味を決める言語」だからです。つまり「品詞の概念なくして英文を組み立てることはできない」ということになります。

一見遠回りに感じられますが、英語は「単語の配置が重要な言語」なので、しっかりと品詞の概念を理解して、違いを区別できるようにしておいてくださいね。

 

 

【一生使える本物の英語力を身につけたい方へ】  

 

これまでいろいろな英語学習法を試してきたけど「英語の上達が実感できない」、英会話スクールやオンライン英会話をやっているのに「全然英語を話せるようにならない」、そんな経験したことないですか?

実は英語力って、なんとなくフワフワした感じでも、ある一定のレベルまでは上げることができるのですが、実践で使える本物の英語力を身につけるには「基礎からしっかり積み上げないとダメ」なのです。

 

 

私も大学を卒業後、海外のドラマや映画を翻訳する仕事に就きましたが、仕事の場で使う英語では「なんとなくの英語力」では通じず、大人になってから英文法の基礎、それこそ「基本5文型」から勉強をやり直しました。

その結果、それまで「曖昧だった表現」や「ネイティブが使い分けている細かい言葉選び」などの違いが分かるようになり、現在はそのノウハウをまとめて、英語コーチとして英語を学びたい大人の方に向けた指導を行っております。

 

オリジナル英会話教材 ⇒ ネイティブ感覚式英文法(大人のやり直し英文法)

 

英語は、年齢に関係なく誰でも習得することが可能です。もし、あなたが「実践で使える本物の英語力を身につけたい」「基礎からしっかりと英語を学びなおしたい」、そう思っているのであれば、地道な努力が必要ですが、ぜひ、当講座を通じて「英語を習得した後の世界」を体感してみてください。

 

Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

英語チャンネルの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

英語チャンネルの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

  • 何が違う?日本語&英語の主語と述語の違いと捉え方!

  • 準補語(擬似補語)って何?基本5文型との関係と補語との違い!

  • これであなたも英語の達人!第二文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

  • これであなたも英語の達人!第一文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

  • これであなたも英語の達人!第五文型の動詞一覧と例文!特長と見分け方!

  • これでスッキリ「be動詞」の捉え方!状態と存在のイメージと分詞構文!