動詞「pass」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「pass」と言えば、一般的には「通過する」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「pass」は日本語で言うところの「通過する」という意味で使われていますが、それは「pass」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「pass」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「passのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「passのイメージ」
まず、「pass」のイメージですが「ある地点を通過」になります。
この「ある地点を通過」のイメージから「通過する」という意味が生まれています。ポイントは「通過されるものは場所などの物理的なモノだけでなく、試験や時間なのど非物理的なモノも通過の対象にできるという点」です。
では、そんな「ある地点を通過のイメージ」を意識しながらいくつか例文を見ていきましょう。
・The rain storm will pass.
・暴風雨が通り過ぎるでしょう
⇒暴風雨がある地点を通過するイメージ
・She passed through the forest.
・彼女は森を通り抜けた
⇒彼女が森林という地点を通り過ぎたイメージ
・I think He will pass the exam.
・彼は試験に受かると思うよ
⇒彼が試験という地点を通り過ぎるイメージ
このように動詞「pass」は「ある地点を通過」というイメージがあるため、「通過する」という意味になります。先ほどもお伝えしたとおり、ポイントは「通過するものを問わない」という点です。
「passの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「pass」の本来のイメージ「ある地点を通過」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
pass(通る・通り過ぎる)
・The train passed the bridge.
・電車は橋を渡りました
⇒電車が橋という地点を通過したイメージ
・Please let me pass
・すみません通してください
⇒あなたのいる場所を通り過ぎるイメージ
・I just passed away.
・ちょっと通りかかりました
⇒ある地点を通過するイメージ
pass(手渡す・回す・渡す)
・Pass me the salt.
・塩取って
⇒自分と相手の間を通過して塩が渡されるイメージ
・She passed the book to him.
・彼女はその本を彼に手渡した
⇒彼女と彼の間を通過して本が渡されるイメージ
pass(合格する・受かる)
・He passed the entrance exam.
・彼は入試に合格した
⇒入試という地点を通過したイメージ
・The committee passed the bill.
・委員会はその議案を可決した
⇒議案が委員会を通過したイメージ
pass(時がたつ・過ぎる)
・Time passed.
・時が過ぎた
⇒時間が通過していったイメージ
・Three years have passed.
・三年が過ぎた
⇒三年の時間が通過していったイメージ
pass(過ごす)
・She passed the time by reading.
・彼女は読書をして時間をつぶした
⇒読書で時間を通過させたイメージ
・They passed an uneasy night.
・彼らは不安な夜を過ごした
⇒不安な気持が夜を通過したイメージ
このように動詞「pass」は「ある地点を通過」というイメージがあるため「通る・通り過ぎる」という意味になりますが、物理的なモノ以外も通過できるため「合格する・受ける」「(時間を)過ごす・時がたつ」などの意味も生み出します。
「passの使い方(応用編)」
動詞「pass」は様々な語句と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。
pass out(意識を失う・気が遠くなる)
動詞「pass(ある地点を通過)」に「out(外)」のイメージが加わり「意識を失う・気が遠くなる」という意味になります。
・He passed out during the soccer game.
・彼はサッカーの試合中に意識を失った
⇒意識が通過して頭から出て行ってしまったイメージ
・I went home and passed out yeterday.
・昨日は家に帰って速攻で寝た
⇒意識が通過して頭から出て行ってしまったイメージ
このフレーズは一般的には「気絶する」という意味でも知られていますよね。文字通り「意識がなくなる」=「pass(ある地点を通過)+out(外へ)」なので分かりやすいと思います。
pass away(亡くなる・死亡する)
動詞「pass(ある地点を通過)」に「away(離れる)」のイメージが加わり「亡くなる・死亡する」という意味を生み出します。
・The doctor passed away three years ago.
・その医者は3年前に亡くなった
⇒人生を通り過ぎて遠くへ行ってしまったイメージ
この「away(離れる)」という単語には「ここではないどこかへ離れる」というイメージがあるため「ここ(現世)から離れる」、つまり「亡くなる」になります。
pass up(辞退する・逃す)
動詞「pass(ある地点を通過)」に「up(すっかり・完全に・終わりまで)」のイメージが加わり「辞退する・逃す」という意味を生み出します。
・I couldn’t pass it up.
・断れなかったんだ
⇒それを完全に通り過ぎないイメージ
・I can’t pass up this opportunity.
・このチャンスは逃せません
⇒このチャンスを完全に通りすぎないイメージ
このフレーズは基本的に「絶好の機会」や「良いチャンス」を辞退したり、逃してしまった際に使われます。
一見すると意味をイメージするのが難しいフレーズですが、「pass(通り過ぎる)+up(完全に)」なので「辞退する・逃す」という意味になるわけですね。
pass as / for(~として通用する・~で通る)
動詞「pass(ある地点を通過)」に「as(として)」のイメージが加わり「~として通用する・~で通る」という意味を生み出します。
・She can pass as a model.
・彼女はモデルと言っても通用する
⇒モデルと言っても信用させられる(通過できる)イメージ
また、動詞「pass(ある地点を通過)」に「for(向かう)」も同じような意味になります。
・He passes for the name of Mikey.
・彼はマイキーという名で通っている
⇒彼がマイキーと言う名前で向かう(通過できる)イメージ
まず「pass as」ですが、こちらは「as(~として)」なので簡単ですし、2つ目の「pass for」ですが、こちらは「for(向かう)」なので、これも簡単だと思います。
pass by(~のそばを通る・無視する)
動詞「pass(ある地点を通過)」に「by(すぐ側)」のイメージが加わり「~のそばを通る」という意味になります。
・I just passed by the post office.
・郵便局を通り過ぎたところだよ
⇒郵便局の側を通過したイメージ
・He passed by the shop on his way to school.
・彼は学校へ行く途中にその店の側を通りました
⇒学校の側を通過したイメージ
また、この他に「pass by」は「無視する」という意味になります。
・I can’t pass such behavior by.
・そのような行為を見過ごすわけにはいかない
⇒そのような行為を通過できないというイメージ
・I can’t pass by your talk.
・あなたの話は無視できない
⇒あなたの話を通過することはできないというイメージ
こちらの2つの意味は文字通りなの簡単ですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「passのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「pass」は一般的には「通り過ぎる」という意味で使われていますが、それは「ある地点を通過イメージ」から生まれています。ポイントは「場所などの物理的なモノだけでなく、時間などの非物理的なモノも通過できる」という点です。
この「通り過ぎるイメージ」は非常に使い勝手が良いので、いろいろな語句と組み合わせることで、たくさんの意味生み出します。なので、できるだけ多く例文に触れて「pass」の感覚を掴んでいきましょう。
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