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これで完璧!前置詞「over」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!

 

 

前置詞の「over」と言えば、一般的には「~を超えて」という意味でお馴染みですよね?

実際、前置詞「over」は日本語で言うところの「~を超えて」という意味で使うことができますが、それは前置詞「over」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「over」には、どのような使い方があるのでしょうか?

今回の記事では「overのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。

 

 

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「overのイメージ」

 

 

前置詞「over」のイメージですが「上の方を覆って」になります。

この「上の方を覆って」というイメージから、日本語でお馴染みの「~を超えて」という意味が生まれてきているのですが、感覚としては「上の孤を描くような感覚」になります。そのため、位置関係で上という意味はもちろんのこと、孤を描いて上を越えていくという意味も生み出すことが可能です。

 

●前置詞「over」は「上の方を覆って」のイメージ
・be a bridge over the river ⇒ 川の上には橋がある
・go all over the world ⇒ 世界中を行く
・jump over the fence ⇒ フェンスを飛び越える
・prefer tea over coffee ⇒ コーヒーよりお茶が好み
・stay home over the weekend ⇒ 週末は家で過ごす
※上の方を覆うイメージから「位置・超える動き・終了(端から端)」などを表現することができます。

 

さて、そんな風に「上の方を覆って」というイメージがある前置詞「over」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。

1.覆うを表す「over」
2.越えるを表す「over」
3.終了・手段を表す「over」

では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。

 

 

覆うを表す「over」

 

 

1つ目の「over」は「覆うを表すover」です。具体的な例をあげると「川の上に橋がある」や「ジャケットを羽織る」や「書類に目を通す」といった感じで「上の方を覆う感覚」の際に使うことができます。

 

 

・There is a long bridge over the river.
・川の上には長い橋がある

⇒川を覆うように橋が架かっている

・She wore a jacket over the dress.
・彼女はドレスの上にジャケットを羽織った
⇒彼女のドレスを覆うようにジャケットがある

・He went all over the world.
・彼は世界中に行った

⇒世界を覆うようにあちこちを移動する

・She put her hands over her ears.
・彼女は両手で耳をふさぎました

⇒手で耳を覆う

・She looked over the document.
・彼女はその書類にざっと目を通した

⇒書類に覆うように目を通す(書類を孤を描いて見通す感覚)

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆う」なので、文字通り「上(位置など)」を表現することができます。その際、注意すべき点としてあげられるのが、単純に上にあるではなく「上から覆うような感覚がある」という点です。

 

 

この「上から覆う感覚」によって、位置的に上を表現できるだけでなく、以下のように「上から押さえつける、支配する、優位な状況にある」といった意味を生み出すことができます。

・He rules over his team like a boss.
・彼はチームのボスのようにふるまっている

⇒彼がチームに上から覆いかぶさっている(支配している感覚)

こちらの感覚としては物理的な位置ではないですが、立場的に上にいる(覆いかぶさって支配している)ようなイメージになります。

 

前置詞「over」と前置詞「above」の違い

前置詞「above」も「over」と同じように「上」を表現ことができますが。以下のようにニュアンスが異なります。

●over ⇒ 上を覆う
・The bookstore is over the cafe.
・その本屋はカフェの上にあります
⇒カフェのすぐ上(カフェが1階なら本屋は2階)
※覆う感覚があるため、すぐ上の階にある

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆う」なので「上を覆うように、つまりすぐ上の階という意味」になります。

●above ⇒ 位置や立場が基準よりも上
・The bookstore is above the cafe.
・その本屋はカフェの上にあります
⇒カフェの上(カフェが1階なら本屋は2階以上のどこかの階)
※位置や立場が上なので、上にあれば何階でもOK

前置詞「above」のイメージは「位置や立場が基準よりも上」なので「特に階数には言及しておらず、上の階にあれば何階でも大丈夫」ということになります。

 

 

越えるを表す「over」

 

 

2つ目の「over」は「越えるを表すover」です。具体的な例をあげると「彼が柵を乗り越える」や「彼女は50歳を過ぎている」や「議論を次の会議に持ち越す」といった感じで「超える様子」を補助することができます。

 

 

・He climbed over the fence.
・彼はその柵を乗り越えた

⇒柵を越える(上の方を孤を描いて超える)

・The computer cost over 50,000 yen.
・そのパソコンは5万円以上する

⇒5万円という価格を越える(上の方を孤を描いて超える)

・She is over 60 years old.
・彼女は60歳を過ぎている

⇒60歳という年齢を越えている(上の方を孤を描いて超える)

・I would prefer tea over coffee.
・コーヒーよりお茶がいいです

⇒お茶がコーヒーを越えている(上の方を孤を描いて超える)

・We got over the difficult situation.
・我々は困難なその状況を乗り越えた

⇒我々が困難な状況を越えていく(上の方を孤を描いて超える)

・He looked over his shoulder at me.
・彼は肩越しに私を見た

⇒彼の視線が肩を越えて私に向く(上の方を孤を描いて超える)

・We carried over the discussion to the next meeting.
・私たちはその議論を次の会議に持ち越した

⇒議論が今回の会議を越えて次の会議へ(上の方を孤を描いて超える)

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆って」なので、そこから「上の方を孤を描いて超える動き」を表現することができます。先ほどの「覆うを表現するover」は、基本的には単純な位置などを表していましたが、こちらに関しては「孤を描く動き」がある点がポイントです。

 

 

そういった意味では、先ほどの例文「彼女はその書類にざっと目を通した」なんかはこちらに分類しても良いかもしれません。

●「上の方を覆う」で解釈
・She looked over the document.
・彼女はその書類にざっと目を通した

⇒書類に覆うように目を通す(書類を孤を描いて見通す感覚)

●「上の方を孤を描いて超える」で解釈
・She looked over the document.
・彼女はその書類にざっと目を通した

⇒書類に覆うように目を通す(書類を孤を描いて見通す感覚)

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆う」なので、どちらのイメージで捉えても感覚的に分かると思います。

 

 

終了・手段を表す「over」

 

 

3つ目の「over」は「終了・手段を表すover」です。具体的な例をあげると「もうおしまいだ」や「彼らは食事中に話し合った」や「ラジオでそのニュースを聞いた」といった感じで「終了・手段」を表すことできます。

 

 

・It’s over now.
・もうおしまいだ

⇒スタートからゴールへたどり着く(上に孤を描くイメージ)

・I will stay home over the weekend.
・週末はずっと家にいるつもりです

⇒初日から最終日まで家にいる(上に孤を描くイメージ)

・Let’s talk over lunch.
・ランチをしながらお話しましょう

⇒食事の最初から最後まで話す(上に孤を描くイメージ)

・They had a discussion over dinner last night.
・彼らは昨日の夕食中に話し合った

⇒食事の最初から最後まで話し続ける(上に孤を描くイメージ)

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆って」なので、覆い始めるスタート地点と覆い終わるゴール地点に着目することにより「終了」の意味を生み出します。スタート地点からゴール地点(端から端)まで孤を描いて進む感覚ですね。

更に、そこから「電話・ラジオ・テレビなどの手段」を使って、「話す・聞く・見るなど」の意味も作ることができます。

・She talked about the trip over the phone.
・彼女は旅行について電話で話した(手段)

⇒初日から最終日まで家にいる(上に孤を描くイメージ)

・She heard the news over the radio.
・彼女はラジオでそのニュースを聞いた(手段)

⇒食事の最初から最後まで話し続ける(上に孤を描くイメージ)

イメージとして、発信元から受信元へ孤を描いて届くといったイメージですね。電波が飛んでくる(端から端)ということをイメージしても掴みやすいと思います。

 

 

前置詞「over」と前置詞「through」の違い

 

 

前置詞「through」も「over」と同じように「~の間」を表現ことができますが。以下のようにニュアンスが異なります。

●over ⇒ 比較的短い期間(上に弧)
・They camped here over weekend.
・彼らは週末ここでキャンプをした
⇒週末のスタートからゴールの間
※上に弧⇒超える感覚から時間経過が短い
※上に孤を描く感覚があるため比較的短い期間との相性が良い

前置詞「over」のイメージは「上の方を覆う」なので、週末や休日や祭日といった「比較的短い期間」に使われることが多い。

●through ⇒ 比較的長い期間(中を通過)
・They camped here through the summer.
・彼らは夏の間ここでキャンプをした
⇒夏という期間を通じて
※中を通過⇒期間を突き進む感覚から時間経過が長い
※中を通過する感覚があるため比較的長い期間との相性が良い

前置詞「through」のイメージは「中を通過」なので、夏の間や年間を通してなど「比較的長い期間」に使われることが多い。

ただし、短い長いといっても、厳密に長さの制限があるわけではないため「over the summer(夏の間)」や「through the night(夜の間)」のように使っても問題ありません。あくまで話者がその期間をどう捉えて使い分けるかによるので、そこまで深く考えなくても大丈夫です。

 

 

「動画で復習しよう」

 

 

いかがでしたか?「overのイメージ」は掴めましたでしょうか?

前置詞「over」は一般的には「~を超えて」という意味で使われていますが、それは「上の方を覆って」というイメージから生まれてきてます。

この「上の方を覆って」というイメージですが、解説したとおり、大きく分けて3つに分類することができますが、根本にある感覚は「上に弧を描く感覚」です。上に弧を意識しながら様々な例文に触れていくと、より深く「over」の使い方を習得できるようになりますので、ぜひ、イメージを大事にしながら学んでいってくださいね。

 

 

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