動詞「stay」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「stay」と言えば、一般的には「とどまる」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「stay」は日本語で言うところの「とどまる」という意味で使われていますが、それは「stay」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「stay」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「stayのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「stayのイメージ」
まず、「stay」のイメージですが「その場にとどまる(場所・状態)」になります。
この「その場にとどまる(場所・状態)」のイメージから、よく使われる「とどまる」という意味が生まれています。動詞「stay」が表す「とどまる」は実際の場所だけでなく、関係性から状態まで多岐に渡ります。
動詞「stay」を使う際には「その場にとどまる(場所・状態)」というイメージを意識しながら、様々な意味に触れていくと「とどまる」以外の意味をより深く理解できるようになりますので、意識しながら多くの例文に触れてみてください。
では、さっそく動詞「stay」を使った例文をいくつか見ていきましょう。
・Where did you stay?
・どこに泊まったの?
⇒どこにとどまったのか聞いているイメージ
・I stay at ABC hotel in Manhattan.
・私はマンハッタンのABCホテルに泊まります
⇒ABCホテルにとどまるイメージ
・Stay with me, please.
・一緒にいてください
⇒自分のところにとどまってくれのイメージ
このように、動詞「stay」は「その場にとどまる(場所・状態)」というイメージがあり、そのイメージから「とどまる」などの意味で使うことができます。
「stayの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「stay」の本来のイメージ「その場にとどまる(場所・状態)」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
stay(滞在する・とどまる)
・How long are you going to stay Tokyo?
・東京にはどのくらい滞在する予定ですか?
⇒相手がどのくらい東京にとどまるのかを尋ねるイメージ
・She has to stay home today.
・彼女は今日家にいなければならない
⇒彼女は今日家にとどまっておかなければならないイメージ
stay(延期する・遅らせる)
・The judge stayed the execution order.
・裁判官は死刑命令を延期させた
⇒裁判官が命令をとどまらせているイメージ
・He took a new drug to stay his cancer.
・彼はガンの進行を遅らせるために新薬を摂取した
⇒彼がガンの進行をとどまらせるために新薬を試したイメージ
stay(~のままである)
・It stayed cold yesterday.
・昨日はずっと寒かった
⇒寒い状態がずっととどまっていたイメージ
・He stays awake all day.
・彼は一日中起きていた
⇒彼が起きた状態でとどまっているイメージ
・They stayed friends.
・彼らは友達のままでいた
⇒彼らが友達の状態でとどまっているイメージ
このように動詞「stay」には「その場にとどまる(場所・状態)」というイメージがあるため「滞在する・とどまる」「延期する」「~のままである」などの意味を生み出すことができます。
「stayの使い方(応用編)」
動詞「stay」は様々な語句と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。
stay up(夜遅くまで起きている)
動詞「stay」の「その場にとどまる(場所・状態)」に「up(上)」のイメージが加わり「夜遅くまで起きている」という意味になります。
・Don’t stay up late.
・夜更かしはするな
⇒アップした状態にとどまるイメージ
・He’ll stay up all night this weekend.
・彼は今週末は徹夜をするつもりだ
⇒アップした状態にとどまるイメージ
イメージとしては「アップした状態にとどまる」といったイメージです。日本語でも寝てしまうことを「寝落ちする」というので、その逆で「up」が使われるは、違和感はないと思います
stay in(外出しない・家にいる)
動詞「stay」の「その場にとどまる(場所・状態)」に「in(中)」のイメージが加わり「外出しない・家にいる」という意味になります。
・She stayed in reading books all day long.
・彼女は一日中本を読んでいた
⇒彼女が中にとどまって本を読み続けたイメージ
・He was made to stay in.
・彼は居残りをさせられた
⇒強制的に中にとどめられたイメージ
イメージとしては「in(中)にstay(とどめる)」なので、文字通りで分かりやすいです。
stay out of(~に関わらない・口出ししない)
動詞「stay」の「その場にとどまる(場所・状態)」に「out(外)」と「of(全体と部分・切っても切れない関係)」のイメージが加わり「~に関わらない・口出ししない」という意味になります。
・Stay out of it!
・口出しするな
⇒問題の外側にとどまれというイメージ
・You stay out of this!
・お前は引っ込んでいろ
⇒問題の外側にとどまれというイメージ
・I want to stay out of this matter.
・私はこの案件には関わりたくありません
⇒案件の外側にとどまりたいというイメージ
こちらは、文字通り「切手も切れない関係の外にいろ!中に入るな!」というイメージです。
stay away from(~から離れる・留守にする・欠席する)
動詞「stay」の「その場にとどまる(場所・状態)」に「away(離れて)」と「from(起点)」のイメージが加わり「~から離れる・留守にする・欠席する」という意味になります。
・Stay away from me.
・私に近づかないで
⇒私から離れたところにとどまるイメージ
・I stayed away from him at the party.
・パーティで彼に近づけなかった
⇒彼から離れたところにとどまったイメージ
・She stays away from junk food.
・彼女はジャンクフードを避けるようにしている
⇒ジャンクフードから離れたところにとどまったイメージ
・He stayed away from school.
・彼は学校を欠席した
⇒彼が学校から離れたところにとどまったイメージ
こちらは、直訳どおり「起点から離れたままでいる」というイメージなので非常に掴みやすいと思います。
このように動詞「stay」には「その場にとどまる」というイメージがあるので「滞在する・とどまる」「延期する・遅らせる」「~のままである」などの意味で使うことができます。
動詞「stay」で表せる「その場にとどまるイメージ」は、実際の場所でなくても、関係性や状態などにも使うことができます。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「stayのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「stay」は一般的には「とどまる・滞在する」という意味で使われていますが、それは根本のイメージである「その場にとどまる(場所・状態)」から派生した意味になります。
また、動詞「stay」は場所だけでなく、状態や関係性など非物理的なモノから、命令や病気などの様々なものをとどまらせることができるため、汎用性が高い動詞です。同じように「相手の動作を止める」ことができる動詞として「wait」がありますが、「wait」は「何次にすることを待たせる」のに対し、「stay」は「その場にとどまらせる」というニュアンスがあります。
訳語的には似たような意味の動詞ですが、受ける印象が異なるのであわせて覚えておきましょう。
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