例文で解説!「raise, grow, bring up, foster」のニュアンスと意味の違いと使い方!
今回の記事では「raise と grow と bring up と foster の違い」をまとめてみました!
英語を使いこなすには、日本語の意味だけでなく「語句が文中でどういうニュアンスになるのか?」を理解するのが重要です。
そこで、今回の記事では「raise と grow と bring up と foster のニュアンスの違い」を解説してみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
「raise と grow と bring up と foster」の違い
語句 | ニュアンス | 主な日本語訳 |
raise | 主に人や動物を育てる ※教育やしつけ ※持ち上げて高くする |
育てる 養う 飼育する 栽培する |
grow | 主に植物を育てる ※成長 ※自然に大きくなる |
育てる 栽培する 生やす 伸びる |
bring up | 主に子供を育てる ※育て上げる ※カジュアル |
育てる しつける |
foster | 事情のある子供や動物を育てる ※一時的に育てる |
育てる 養育する 世話をする |
促進・助長 | 促進する 養う |
「raise」のニュアンス
「raise」の意味:(育てる・飼育する・栽培する)
・He is raising his children on his own.
・彼は一人で子供たちを育てている
⇒彼が一人で子供たちを育てたイメージ
・They raise pigs on their farm.
・彼らは農場で豚を飼育している
⇒彼らが農場で豚を飼育しているイメージ
・He was born and raised here.
・彼はここで生まれ育った
⇒彼がここで生まれて育ったイメージ
raiseのイメージは「主に人や動物を育てる」です。植物を育てるという意味でも使われることもありますが、かなり稀なケースです。
× She raises tomatoes in the garden.
〇 She grows tomatoes in the garden.
⇒彼女が庭でトマトを育てているイメージ
※植物を育てる場合は「grow」を使う
元々「raise:持ち上げて高くする⇒育てる」なので、植物のように自然に成長するモノに使う場合は「grow:成長⇒育てる」の方が相性が良いということですね。
※教育やしつけ
※持ち上げて高くする
「grow」のニュアンス
「grow」の意味:(育てる・栽培する・生やす・伸びる)
・They grow some vegetable at the field.
・彼らは畑で野菜を育てている
⇒彼らが畑で野菜を育てているイメージ
・She has grown her hair long.
・彼女は髪を長く伸ばした
⇒彼女が髪を成長させたイメージ
growのイメージは「成長(自然に大きくなる)」です。「植物・才能・会社を育てる」など幅広い意味で使うことができますが「人を育てる」には使えません。
× She grows her kids by herself.
〇 She raises her kids by herself.
⇒彼女が女手一つで子供たちを育てているイメージ
※人を育てる場合は「raise(bring up)」を使う
元々「grow:成長(自然に大きくなる)⇒育てる」なので、子供のように育て上げる感覚がある場合は「raise:持ち上げて高くする⇒育てる」の方が相性が良いということですね。
※成長
※自然に大きくなる
「bring up」のニュアンス
「bring up」の意味:(育てる・しつける)
・They were brought up in remote island.
・彼らは離島で育ちました
⇒彼らが離島で育てられたイメージ
・She brought up three children on her own.
・彼女は女手一つで三人の子供を育てた
⇒彼女が女手一つで三人の子供を育てたイメージ
bring upのイメージは「主に子供を育てる」です。元々のニュアンスが「bring:話題の中心に持っていく」+「up:上へ(すっかり・完全に・終わりまで)」なので感覚的にも掴みやすいですね。
・up ⇒ 上(すっかり・完全に・終わりまで)
※育て上げる
「foster」のニュアンス
「foster」の意味:(育てる・養育する・世話をする)
・He fostered the dog.
・彼はその犬を保護した
⇒彼がその犬を保護して育てたイメージ
・She was fostered by a rich family.
・彼女は裕福な家庭に育てられた
⇒彼女が裕福な家庭に里子として育てられたイメージ
fosterのイメージは「事情のある子供などを育てる」です。人や動物を里子として育てるといったニュアンスになります。また、訳ありの子の一時預かりなどにも使えす。
・She fostered good relationships with her neighbors.
・彼女は近所の人々と良好な関係を築いた
⇒彼女が近所の人々と良好な関係を育てたイメージ
また「促進させる・助長させる」というニュアンスもあるため。上記のように「関係性や才能を育てる」という意味でも使えます。
※一時的に育てる
「raise と grow と bring up と foster」の例文
「raise」の例文
・He was raised on The Beatles.
・彼はビートルズ世代です
⇒彼がビートルズを聴いて育ったイメージ
・They raised their children in the countryside.
・彼らは田舎で子供たちを育てた
⇒彼らが田舎で子供たちを育てたイメージ
raiseは「育てる」という意味で使うことができますが「植物を育てる時」は使うことができません。(※極稀に作物としての植物ならば使われることもある)
「grow」の例文
・She is growing herbs in her farm.
・彼女は畑でハーブを栽培している
⇒彼女が畑でハーブを育てているイメージ
・She has grown her nail long.
・彼女は爪を長く伸ばしている
⇒彼女が爪を長く成長させているイメージ
growは「育てる」という意味で使うことができますが「人を育てる」と表現したい場合は使うことができません。
「bring up」の例文
・She was raised by wolves.
・彼女は山犬に育てられた
⇒彼女が山犬によって育てられたイメージ
・He was brought up to respect others.
・彼は他人を尊重するように育てられた
⇒彼が他人を尊重するように育てられたイメージ
日常的でカジュアルな表現です。誰かや何かを育てるだけでなく「しつける」という意味でも使えます
「foster」の例文
・They fostered her musical talent.
・彼らは彼女の音楽的才能を育てた
⇒彼らが彼女の音楽的才能を育てたイメージ
・We fostered a good relationship with our business partner.
・我々はビジネスパートナーと良好な関係を築きました
⇒我々はビジネスパートナーと良好な関係を育てたイメージ
fosterは「事情のある子供などを育てる」だけでなく、上記のように「関係性や才能などの促進(関係性や才能を育てる)」というニュアンスでも「使うことができます。
いかがでしたでしょうか?
こうやって例文を並べて比べてみると「同じ育てるを意味する語句」でもニュアンスが異なるのが分かりますね。
細かいニュアンスの違いを理解して使いこなすためには、それぞれの語句「aise と grow と bring up と foster」のイメージを掴むことが重要です。また、実際に語句が使われている英文や前後の話の流れなども意識することも英語力を伸ばすポイントになります。
ぜひ、もう一度この記事を読み直して「それぞれの語句のニュアンス」を掴むようにしましょう。
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