徹底解説!workと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「workの文型」や「workを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「workを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
workのコアイメージ
まず、workの英語本来のイメージは「本来持っている機能を発揮する」です。
この「本来持っている機能を発揮する」というイメージから、よく使われる「働く」という意味が生まれています。
また、その他にも「動く・勉強する・携わる・取り組む・効く・機能する・上手くいく・動かす・働かせる・影響を与える」など、機能を発揮する感覚があれば使うことができます。
●本来持っている機能を発揮する
1.働く・勤める・動く
2.勉強する・携わる・取り組む
3.効く・機能する・上手くいく
4.動かす・働かせる・影響を与える
5.造る・細工する・加工する
その中でも特によく使われるのが上記の5つです。もちろん、コアイメージの「本来持っている機能を発揮する」が適用できるのであれば、上記の日本語訳以外にも使うことができます。
work(働く・勤める・動く)
workのイメージは「本来持っている機能を発揮する」なので、そこから「働く・勤める・動く」などの意味になります。
・He works in the bank.
・彼はその銀行で働いている
⇒本来持っている機能を発揮する
・She works as a teacher.
・彼女は教師として働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
・This machine doesn’t work.
・この機械は動きません
⇒本来持っている機能を発揮する
work(勉強する・携わる・取り組む)
workのイメージは「本来持っている機能を発揮する」なので、そこから「勉強する・携わる・取り組む」などの意味になります。
・He worked hard to pass the exam.
・彼は試験を突破するために一生懸命勉強した
⇒本来持っている機能を発揮する
・She’s working at her senior thesis.
・彼女は卒業論文に取り組んでいます
⇒本来持っている機能を発揮する
・We’re working toward settling the problem.
・私たちは問題解決に向けて取り組んでいます
⇒本来持っている機能を発揮する
work(効く・機能する・上手くいく)
workのイメージは「本来持っている機能を発揮する」なので、そこから「効く・機能する・上手くいく」などの意味になります。
・The madicine worked well.
・その薬は良く効きます
⇒本来持っている機能を発揮する
・Do you think it will work?
・それは上手くいくと思いますか?
⇒本来持っている機能を発揮する
・His plan worked well.
・彼の計画は上手くいきました
⇒本来持っている機能を発揮する
work(動かす・働かせる・影響を与える)
workのイメージは「本来持っている機能を発揮する」なので、そこから「動かす・働かせる・影響を与える」などの意味になります。
・His speech worked his audience into a frenzy.
・彼のスピーチは聴衆を熱狂させた
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked his employees long hours.
・彼は従業員を長時間労働させた
⇒本来持っている機能を発揮する
・They worked the slaves to death.
・彼らは奴隷を死ぬまでこき使った
⇒本来持っている機能を発揮する
work(造る・細工する・加工する)
workのイメージは「本来持っている機能を発揮する」なので、そこから「造る・細工する・加工する」などの意味になります。
・She works the clay into a vase.
・彼女は粘土で花瓶を作っています
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked a ring in silver.
・彼は銀の指輪を作りました
⇒本来持っている機能を発揮する
・She has worked a scarf.
・彼女はマフラーを編んだ
⇒本来持っている機能を発揮する
workは「本来持っている機能を発揮する」というイメージです。なので上記のように「働いたり動いたりすること」を表現することができます。
workのイメージ ⇒ workのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
workの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
work work + 前置詞/副詞 |
働くなど 働くなど(※前置詞や副詞による) |
第二文型 (S+V+C) |
work + 形容詞 | 徐々に~になるなど |
第三文型 (S+V+O) |
work + 名詞 | SがOを~するなど |
第五文型 (S+V+O+C) |
work + 名詞 + 形容詞 | SがOをCの状態へ動かすなど |
workは第一文型、第二文型、第三文型、第五文型に使うことができます。どの文型に使うにせよ「本来持っている機能を発揮する」を意識するようにしましょう。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
work work + 前置詞/副詞 |
働くなど 働くなど(※前置詞や副詞による) |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
workは「本来持っている機能を発揮する」というイメージです。第一文型に使った場合は「働く」などの意味になります。また、前置詞や副詞と一緒に使うことで様々な意味で使うことができます。
work「働く」など
・He works.
・彼は働く
⇒本来持っている機能を発揮する
・This plan works
・この計画は上手くいっている
⇒本来持っている機能を発揮する
主な訳し方としては「働く」などになります。イメージ通り「本来持っている機能を発揮する」といった感覚ですね。
work + 前置詞/副詞「働く(※前置詞や副詞による)」など
・He works in car dealer.
・彼は車屋で働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked very hard.
・彼はとても一生懸命働いた
⇒本来持っている機能を発揮する
・She works as a nurse.
・彼女は看護師として働いている
⇒本来持っている機能を発揮する
主な訳し方としては「働く」などになります。イメージ通り「本来持っている機能を発揮する」といった感覚なので簡単ですね。
・He works out at the gym twice a week.
・彼は週に2回ジムでトレーニングをしている
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked on the garden on last Sunday.
・彼は先週の日曜日に庭の手入れをした
⇒本来持っている機能を発揮する
句動詞なので、訳し方は「前置詞や副詞によって異なります」が、感覚的には「本来持っている機能を発揮する」といった感覚です。
第二文型(S+V+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第二文型 (S+V+C) |
work + 形容詞 | 徐々に~になるなど |
第二文型は「主語の状態を説明する文」を作ります。
workは「本来持っている機能を発揮する」というイメージです。第二文型に使った場合は「徐々に~になる」などの意味になり、主語の状態を表します。
work + 形容詞「 徐々に~になる」など
・The screw has worked loose.
・ネジが緩んでしまった
⇒本来持っている機能を発揮する
・The rope worked loose.
・ロープが緩んできた
⇒本来持っている機能を発揮する
主な訳し方としては「徐々に~になる」などになります。感覚的には「本来持っている機能を発揮した結果、状態が変化していく」といった感覚です。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
work + 名詞 | SがOを~するなど |
第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文」を作ります。
workは「本来持っている機能を発揮する」というイメージです。第二文型に使った場合は「SがOを~する」などの意味になり、主語の状態を表します。
work + 名詞「SがOを~する」など
・He worked the machine.
・彼はその機械を動かした
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked his employees long hours.
・彼は従業員を長時間労働させた
⇒本来持っている機能を発揮する
・She has worked a scarf.
・彼女はマフラーを編んだ
⇒本来持っている機能を発揮する
主な訳し方としては「主語が目的語を~する」などになります。感覚的には「本来持っている機能を発揮する」といった感覚です。
第五文型(S+V+O+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第五文型 (S+V+O+C) |
work + 名詞 + 形容詞 | SがOをCの状態へ動かすなど |
第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。
workは「本来持っている機能を発揮する」というイメージです。第五文型に使った場合は「SがOをCの状態へ動かす」などの意味になります。
work + 名詞 + 形容詞「SがOをCの状態へ動かす」など
・She worked herself ill.
・彼女は働きすぎて病気になった
⇒本来持っている機能を発揮する
・The screw worked itself loose.
・ネジが勝手に緩んでしまった
⇒本来持っている機能を発揮する
主な訳し方としては「主語が目的語を形容詞の状態へ動かす」などになります。感覚的には「本来持っている機能を発揮した結果、状態が変化する」といった感覚です。
workを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | workの表現 | 一般的な日本語訳 |
work | work for work in work on work out work through work up |
働く・役に立つ・都合がいい・予定が合うなど 働くなど 取り組む・対処する・効くなど 運動をする・上手くいく・解決する・計算するなど 克服するなど あおる・まとめ上げる・作り上げる・少しずつのぼるなど |
最後に、よく使われる「workを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
work for「働く・役に立つ」など
1.work for「働く・役に立つ」など
・I work for Apple.
・私はアップルで働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
・Who do you work for?
・どちらにお勤めですか?
⇒本来持っている機能を発揮する
・I’m sure this information will work for you.
・この情報はきっとあなたの役に立つと思います
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「for:向かう・目の前の方向」で「働く・役に立つ」などの意味になります。感覚としては「持っている機能をある方向に向ける感覚」です。
2.work for「都合がいい・予定が合う」など
・Sunday works for me.
・日曜日は都合いいです
⇒本来持っている機能を発揮する
・Does that work for you?
・それで構いませんか?
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「for:向かう・目の前の方向」で「都合がいい・予定が合う」などの意味になります。主に日程などの都合が合う時に使われます。感覚としては「相手に向けて機能を発揮する感覚」です。
work in「働く」など
1.work in「働く」など
・I work in a hospital.
・私は病院で働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
・I work in Apple Headquarters.
・私はアップル本社で働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
・I work in the sales department at Apple Headquarters.
・ 私はアップル本社の営業部門で働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「in:ある空間の中」で「働く」などの意味になります。感覚としては「ある空間の中で本来持っている機能を発揮する感覚」です。
「work for」と「work at」と「work in」の違い
■「work for」と「work at」と「work in」のニュアンスの違い
・work for ⇒ 雇用主を意識している
・work at ⇒ 働く場所を指している
・work in ⇒ 働く環境を意識している
感覚的にいうと「work for」は「for(~のために)」が使われているため、忠誠心のような感覚があるようです。ですが、実際には「work at」と大差はないのでどちらでも良いそうです。
・I work for Apple.
・私はアップルで働いています
⇒私がアップルのために機能を発揮しているイメージ
・I work at Apple.
・私はアップルで働いています
⇒私がアップルという地点で機能を発揮しているイメージ
・I work at the Apple Store
・私はアップルストアで働いています
⇒私がアップルストアという地点で機能を発揮しているイメージ
ですが「work in」に関しては、文字通り「in(~中)」の感覚が宿るため「その空間や部門で働いている」というニュアンスになります。
・I work in a hospital.
・私は病院で働いています
⇒私が病院の中で機能を発揮しているイメージ
・I work in Apple Headquarters.
・私はアップル本社で働いています
⇒私がアップル本社で機能を発揮しているイメージ
・I work in the sales department at Apple Headquarters.
・ 私はアップル本社の営業部門で働いています
⇒私が営業部門で機能を発揮しているイメージ
なので、具体的な企業名や会社名ではなく「一般的な場所(空間)や部門」を表す語句を使うようにしましょう。
work on「取り組む・対処する」など
1.work on「取り組む・対処する」など
・We are working on a new product.
・私たちは新製品の開発に取り組んでいます
⇒本来持っている機能を発揮する
・She is working on a new novel.
・彼女は新しい小説を執筆しています
⇒本来持っている機能を発揮する
・He works on the farm.
・彼はその農場で働いています
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「on:接触」で「取り組む・対処する」などの意味になります。感覚としては「接触して機能を発揮する感覚」です。
2.work on「効く」など
・That energy drink worked on me.
・そのエナジードリンクは私に効きました
⇒本来持っている機能を発揮する
・That didn’t work on me.
・それは私には効かなかった
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「on:接触」で「効く」などの意味になります。感覚としては「接触して機能を発揮する感覚」です。
work out「運動をする・上手くいく・解決する・計算する」など
1.work out「運動をする・鍛える」など
・They work out every day.
・彼らは毎日運動をしている
⇒本来持っている機能を発揮する
・He works out in the gym every day.
・彼は毎日ジムで運動しています
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「out:内から外へ」で「運動をする・鍛える」などの意味になります。感覚としては「内から外へ自身の身体能力を発揮する感覚」です。
2.work out「上手くいく・成功する」など
・Everything works out.
・全て上手くいくさ
⇒本来持っている機能を発揮する
・It didn’t work out very well.
・それはあまり上手くいかなかった
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「out:内から外へ」で「上手くいく・成功する」などの意味になります。感覚としては「内から外へ機能を発揮する感覚」です。
3.work out「解決する・捻りだす・考案する」など
・He worked out the problem by himself.
・彼はその問題を自分で解決した
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked out the difficult questions.
・彼は難題を解いた
⇒本来持っている機能を発揮する
・We worked out the details of the plan.
・我々は計画の具体的な詳細を詰めた
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「out:内から外へ」で「解決する・捻りだす・考案する」などの意味になります。感覚としては「内から外へ機能を発揮する感覚」です。
4.work out「計算する・算定する」など
・The fees work out $100.
・料金は100ドルになります
⇒本来持っている機能を発揮する
・The mortgage works out at 80.000 yen a month.
・住宅ローンは月々8万円です
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「out:内から外へ」で「計算する・算定する」などの意味になります。感覚としては「内から外へ機能を発揮する感覚」です。
work through「克服する」など
1.work through「克服する」など
・He worked through difficulties.
・彼は困難を乗り越えた
⇒本来持っている機能を発揮する
・It’s important to work through your fear.
・恐怖を克服することが重要です
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「克服する」などの意味になります。感覚としては「困難を通り抜けて機能を発揮する感覚」です。
work up「あおる・まとめ上げる・作り上げる・少しずつのぼる」など
1.work up「(勇気・興味・熱意などを)扇動する・あおる・動かす」など
・We worked up courage and try it.
・勇気を出して挑戦してみました
⇒本来持っている機能を発揮する
・The smell of spices worked up his appetite.
・スパイスの香りが彼の食欲を刺激した
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「up:上へ」で「(勇気・興味・熱意などを)扇動する・あおる・動かす」などの意味になります。感覚としては「本来持っている機能を上へ発揮する感覚」です。
2.work up「まとめ上げる・作り上げる・拡張する」など
・We worked up the plan for our client.
・私たちはクライアントのために計画を練りました
⇒本来持っている機能を発揮する
・She worked up a sketch into the picture.
・彼女はスケッチをまとめてその絵に仕上げた
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「up:上へ」で「まとめ上げる・作り上げる・拡張する」などの意味になります。感覚としては「本来持っている機能を上へ発揮する感覚」です。
3.work up「徐々に上がる・少しずつのぼる」など
・He worked up to the position of president.
・彼は社長の地位まで昇りつめました
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked up in the company until the retirement age.
・彼は定年までその会社で働きました
⇒本来持っている機能を発揮する
・He worked his way up in politics.
・彼は政界でのし上がった
⇒本来持っている機能を発揮する
2つのイメージ「work:本来持っている機能を発揮する」+「up:上へ」で「徐々に上がる・少しずつのぼる」などの意味になります。感覚としては「本来持っている機能を発揮して上へ行く感覚」です。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「workが使われている表現」をまとめてみました。
workは「働く」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「本来持っている機能を発揮する」です。
本来持っている機能を発揮するイメージがあることから「働く・動く・勉強する・取り組む・効く・上手くいく・動かす・働かせる・影響を与える・造る」などの主語自身の機能を発揮したり、主語が目的語の機能を発揮させるなどを表現するのが得意です。
相性の良い文型としては、第一文型・第二文型・第三文型・第五文型がありますが、第一文型で用いられることが多いので、まずは第一文型を意識すると意味が掴みやすくなると思います。
【学校では教えてくれない英語のイメージを知りたい方へ】
英語の本来のイメージを『ネイティブ感覚インストール講座』にてお伝えしております。当サイトではお伝えしていない内容も動画で配信中。
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