動詞「work」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「work」と言えば、一般的には「働く」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「work」は日本語で言うところの「働く」という意味で使われていますが、それは「work」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「work」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「workのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「workのイメージ」
まず、「work」のイメージですが「本来持っている機能を発揮する」になります。
この「本来持っている機能を発揮する」というイメージから、よく使われる「働く」という意味が生まれています。一見すると「本来持っている機能を発揮する」と「働く」が結びつかない感じがしますが、「人や機械などが本来持っている機能を発揮する」ということは「働いたり動いたりすること」と解釈できる訳です。
今後、動詞「work」のイメージ「機能を発揮する」を意識しながら意味に触れていくと「働く」以外の意味をより深く理解できるようになりますので、意識しながら多くの例文に触れてみてくださいね。
では、動詞「work」を使った例文を見ていきましょう。
・I work as an engineer.
・私はエンジニアとして働いています
⇒私がエンジニアとして機能を発揮しているイメージ
・She works for a company which makes movies.
・彼女は英語を作っている会社で働いている
⇒会社において人としての機能を発揮しているイメージ
・My legs didn’t work for a while.
・足がしばらく動かなかった
⇒足としての機能を発揮できなかったイメージ
・The elevator didn’t work after the earth quake.
・地震の後そのエレベーターは動かなかった
⇒エレベーターが本来持っている機能を発揮できなかったイメージ
このように、動詞「work」は「本来持っている機能を発揮する」というイメージがあり、そのイメージから「働く、動く」などの意味で使うことができます。
「workの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「work」の本来のイメージ「本来持っている機能を発揮する」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
work(働く・動く)
・He works in the bank.
・彼はその銀行で働いている
⇒彼が銀行で本来持っている機能を発揮しているイメージ
・He worked hard to pass the exam.
・彼は試験を突破するために一生懸命勉強した
⇒彼が試験を突破するために本来持っている機能を発揮したイメージ
・This machine doesn’t work.
・この機械は動きません
⇒エレベーターが本来の機能を発揮できなかったイメージ
work(効く・機能する・上手くいく)
・The madicine worked well.
・その薬は良く効きます
⇒薬が本来の機能を発揮したイメージ
・Do you think it will work?
・それは上手くいくと思いますか?
⇒それが本来持っている機能を発揮できるかを尋ねているイメージ
このように、動詞「work」には「本来持っている機能を発揮する」というイメージがあるため、「働く、動く、取り組む」などの意味を生み出します。また「本来持っている機能を発揮する」から「効く、機能する、上手くいく」など「機能を発揮した結果」をイメージさせる意味になることもあります。
上記でお伝えした以上に多くの意味がありますので、新しい訳語に触れる度に「本来持っている機能を発揮する」というイメージと結び付けて落とし込んでいくようにしましょう。
「workの使い方(応用編)」
動詞「work」は前置詞や副詞等と合わせることで、動詞単体で使うよりも多くの意味を生み出すことができます。
work out(解決する・上手くいく・運動をする)
動詞「work」の「本来持っている機能を発揮する」に「out(外へ)」が加わって「解決する・何とかなる・解ける」などの意味になります。感覚的には「機能を発揮した結果が外へ出た」といったイメージですね。
・Everything worked out in the end.
・最終的には丸く収まりました
⇒最終的に機能を発揮して全てが上手くいったイメージ
・The project has worked out very well so far.
・そのプロジェクトは今のところ上手くいっている
⇒機能が発揮されてプロジェクトが上手くいっているイメージ
・The cost worked out at $1,000.
・費用は1000ドルと算定された
⇒費用が算出された結果が外へ出てきたイメージ
また、この他にも「運動(トレーニング)をする」という意味でも広く知られています。こちらの使い方は「ワークアウト」という言葉で日本語でも使われているので、ご存知の方も多いと思います。
・We work out in the gym every day.
・私たちは毎日ジムでトレーニングをしています
⇒私たちの体が毎日ジムで機能を発揮しているイメージ
筋肉などが本来持っている機能を発揮して結果をもたらす、つまり「運動(トレーニング)する」ですね。
work up(計画などを練り上げる・ひねり出す)
動詞「work」の「本来持っている機能を発揮する」に「up(~上に)」で「練り上げる・捻り出す」という意味になります。感覚的には「機能を発揮した結果を上に」といった感覚です。
・They worked up a detailed plan for success.
・彼らは成功までの詳細な計画を練り上げた
⇒彼らが機能を発揮して成功までの計画を捻り出したイメージ
・She worked up a new song.
・彼女は新曲を完成させた
⇒彼女が機能を発揮して新しい曲を捻り出したイメージ
また、この他に「増進させる・増強させる・奮い起こす」などの意味も生み出します。
・I just can’t work up the courage.
・どうしても勇気を出せません
⇒本来持っている機能を発揮できずにいるイメージ
こちらのイメージとしては「本来持っている機能(欲求など)が上がって(溜まって)いる」という感じです。
work on(取り組む)
動詞「work」の「本来持っている機能を発揮する」に「on(接触)」で「取り組む」という意味になります。感覚としては「今まさに接触し機能を発揮している」といった感覚です。
・She is working on a book.
・彼女は本を執筆中です
⇒彼女が機能を発揮して本を執筆しているイメージ
・The company is working on a new product.
・その会社は新製品の開発に取り組んでいます
⇒その会社が機能を発揮して新製品の開発に取り組んでいるイメージ
ニュアンスとしては「今まさに集中して主語が自身の機能を発揮している」という感覚ですね。
work for(~に都合が良い・~で働いている)
動詞「work」の「本来持っている機能を発揮する」に「for(~に向かって)」で「予定が合う・都合がいい」などの意味になります。前置詞「for(~に向かって)」は「~のために」という意味にもなるので、そこから考えるとイメージしやすいと思います。
・That works for me.
・それでいいですよ
⇒それが自分にとって都合が良いというイメージ
・Does that work for you?
・あなたはそれでいいですか?
⇒それが相手に対して都合が良いかを尋ねているイメージ
・Sunday works for me.
・日曜で大丈夫です
⇒日曜日でも自分にとって都合が良いというイメージ
また「work for」は「~のために働く」という文字通りの意味にもなるので、そちらも合わせて覚えておきましょう。
・Who do you work for?
・お勤めはどちらですか?
⇒あなたは誰のために働いているかと尋ねているイメージ
・He works for ANA as a pilot.
・彼は全日空のパイロットです
⇒彼がパイロットとして全日空で働いているイメージ
日本語訳としては「~に勤めている」という意味になりますが、前置詞「for」が「~ために」という意味になるため「有名な企業や場所や人のために働いている(雇用主を意識して働いている)」という感覚になります。
work in(割り込ませる・~で働いている)
動詞「work」の「本来持っている機能を発揮する」に「in(~の中)」で「~で働いている」などの意味を作ります。
・I work in sales.
・私は営業職です
⇒私が営業職で本来持っている機能を発揮しているイメージ
・I work in Tokyo.
・東京で勤務しています
⇒私が東京で本来持っている機能を発揮しているイメージ
・I work in a restaurant.
・私はレストランで働いている
⇒私がレストランで本来持っている機能を発揮しているイメージ
先ほど「work for(~で働く)」という意味を紹介しましたが、この「work in(~で働く)」も一般的な表現です。
●「work for」「work at」「work in」の違い
お伝えしたとおり、動詞「work」は「働く」という意味になりますが、後ろにつく前置詞によって、感覚が少し異なります。
・work at ⇒ 働く場所を指している
・work in ⇒ 働く環境を意識している
感覚的にいうと「work for」は「for(~のために)」が使われているため、忠誠心のような感覚があるようです。ですが、実際には「work at」と大差はないのでどちらでも良いそうです。
・I work for Apple.
・私はアップルで働いています
⇒私がアップルのために機能を発揮しているイメージ
・I work at Apple.
・私はアップルで働いています
⇒私がアップルという地点で機能を発揮しているイメージ
・I work at the Apple Store
・私はアップルストアで働いています
⇒私がアップルストアという地点で機能を発揮しているイメージ
ですが「work in」に関しては、文字通り「in(~中)」の感覚が宿るため「その空間や部門で働いている」というニュアンスになります。
・I work in a hospital.
・私は病院で働いています
⇒私が病院の中で機能を発揮しているイメージ
・I work in Apple Headquarters.
・私はアップル本社で働いています
⇒私がアップル本社で機能を発揮しているイメージ
・I work in the sales department at Apple Headquarters.
・ 私はアップル本社の営業部門で働いています
⇒私が営業部門で機能を発揮しているイメージ
なので、具体的な企業名や会社名ではなく「一般的な場所(空間)や部門」を表す語句を使うようにしましょう。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「workのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「work」は一般的には「働く」という意味で使われていますが、それは根本のイメージである「本来持っている機能を発揮する」から派生した意味になります。なので、機械が「動く」、計画が「上手くいく」、薬が「効く」などの意味も生み出します。
また、動詞だけでなく名刺としても使われることもあり、意味としては「仕事」「作品」「細工」などの意味になります。イメージとしては「本来持っている機能を発揮した結果生み出されるモノ」といった感じになります。
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