動詞「do」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「do」と言えば、一般的には「する」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「do」は日本語で言うところの「する」という意味で使われていますが、それは「do」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「do」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「doのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
「doのイメージ」
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まず、「do」のイメージですが「物事をちゃんと行う」になります。
この「物事をちゃんと行う」のイメージから、よく使われる「do」という意味が生まれています。
動詞「do」を使う際には「物事をちゃんと行う」というイメージを意識しながら、様々な意味に触れていくと「する」以外の意味をや「疑問文」「否定文」などを深く理解できるようになりますので、意識しながらいろいろな例文に触れてみてください。
では、さっそく動詞「do」を使った例文をいくつか見ていきましょう。
・I’ll do my homework.
・宿題をします
⇒宿題をちゃんと行うイメージ
・What do you do?
・何のお仕事をされているんですか?
⇒仕事として何を行っているかを尋ねるイメージ
このように、動詞「do」は「物事をちゃんと行う」というイメージがあり、そのイメージから「する」などの意味で使うことができます。
「doの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「do」の本来のイメージ「物事をちゃんと行う」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
do(~をする・行為を行う)
・He did his homework.
・彼は宿題をやった
⇒彼が宿題をちゃんと行うイメージ
・What are you doing next Sunday?
・来週の日曜日は何をする予定ですか?
⇒来週の日曜日に何を行うかを尋ねるイメージ
・How are you doing?
・調子どう?
⇒日常生活をどう行っているかを尋ねるイメージ
do(果たす・尽くす)
・Do your duty.
・義務を果たしなさい
⇒義務をちゃんと行うように伝えるイメージ
・I did my best.
・全力を尽くしました
⇒全力を出して行ったイメージ
・Do your best.
・全力を尽くしなさい
⇒全力を出して行うように伝えるイメージ
do(振る舞う・演じる)
・Do as you are told.
・言われたとおりにしなさい
⇒言われたとおりに行うように伝えるイメージ
・He did a Hamlet.
・彼はハムレットを演じた
⇒彼がハムレットを行っているイメージ
do(もたらす・利益や損害を与える)
・The medicine will do you good.
・その薬を飲めばよくなります
⇒その薬が仕事をちゃんと行うイメージ
・The hurricane has done terribe damage to the city.
・ハリケーンは都市にひどい損害を与えた
⇒ハリケーンが破壊を行うイメージ
このように動詞「do」には「物事をちゃんと行う」というイメージがあるため「する」「果たす・尽くす」「振る舞う・演じる」「もたらす・利益や損害を与える」などの意味を生み出します。
「疑問文や否定文のdo」
前述したとおり、動詞「do」は様々な意味で使うことができますが、その他に大きな役割として、一般動詞の疑問文や否定文に使われるという側面があります。
なぜ、疑問文や否定文に「do」が使われるのかというと、それもやはり動詞「do」の「物事をちゃんと行う」というイメージから来ています。
疑問文のdo
一般動詞を使った文を疑問文にする場合には、文頭に「Do / Does / Did」を置き「Do / Does / Did + 主語 + 動詞 ~?」の形を取る。
・Do you play the guitar?
・ギターを弾けますか?
⇒ギターを弾けるか(演奏を行えるか?)を尋ねるイメージ
・Do you know him?
・彼を知っていますか?
⇒彼を知っているか(知っているという状態を行えるているか?)を尋ねるイメージ
動詞「do」のイメージは「物事をちゃんと行う」なので、文頭に置いた「Do / Does / Did」の後ろに「尋ねたい内容を置くこと」で「Do / Does / Did以下の内容を行えるのか?」を尋ねている意味合いになる。
因みに、その際「文頭のDo / Does / Did」は「動詞を補助する役割の助動詞」になります。
否定文のdo
一般動詞を使った文を疑問文にする場合には、動詞の後ろに「do not / does not / did not」を置き「主語 +do not / does not / did not + 動詞 ~.」の形を取る。
・I don’t play the guitar.
・私はギターを弾けません
⇒ギターを弾けるか(演奏を行えるか?)を尋ねるイメージ
・I don’t know him.
・私は彼を知りません
⇒彼を知っているか(知っている状態を行えるているか?)を尋ねるイメージ
動詞「do」のイメージは「物事をちゃんと行う」なので、動詞の前に「do not / does not / did not」を置くことで「do / does / did以下の内容を否定(not)する」を意味合いになる。
因みに、その際「do not / does not / did not」は「動詞を補助する役割の助動詞」になります。
一般動詞の疑問文や否定文を始めて教わったときに「何でいきなりdoやdo notが出てくるんだろう?」って思いませんでしたか?その理由は動詞「do」のイメージが疑問文や否定文を作るのにピッタリだったからなんですね。
「do(強調表現)」
さて、そんな動詞「do」はなのですが、疑問文や否定文だけでなく、動詞を強調したいときにも使うことができます。
・I love her.
・私は彼女を愛しています
・I do love her.
・私は彼女を[とても]愛しています
・He knows the fact.
・彼女は事実を知っている
・He does know the fact.
・彼は事実を[よく]知っている
その理由も動詞「do」のイメージは「物事をちゃんと行う」から来ています。これに関してはイメージのとおりなので簡単ですね。
ただし、強調と言っても「好き」や「知っている」などの「事実」を強めているのであって、「どれくらい好き」だとか「どれくらい知っている」だとか「度合い」を強めているわけではありません。
・I love her.
・私は彼女を愛しています
・I do love her.
・私は彼女を[とても]愛しています
⇒愛しているという事実を強めているイメージ
・I really love her.
・私は彼女を[本当に]愛しています
⇒愛の度合いを強めているイメージ
・He knows the fact.
・彼女は事実を知っている
・He does know the fact.
・彼は事実を[よく]知っている
⇒知っているという事実を強めているイメージ
・He really know the fact.
・彼は事実を[詳しく]知っている
⇒知っている度合いを強めているイメージ
強めている部分が異なるのでニュアンスの違いを意識して使い分けでくださいね。
「日常会話で使える5つの便利な表現」
動詞「do」には日常生活や会話で使える魔法のような表現が5つあります。この5つを自然に使いこなすことができるようになると、表現の幅が一気に広がります。ぜひ、マスターして使いこなしてみてくださいね。
Do + the + 名詞:(家事など身近な生活で便利な表現)
1つ目の表現は「Do the 名詞」の表現です。この表現は「家事」などの「身の回りの生活に行う動作を表現すること」ができます。
・Do the dishes
・皿を洗う
・Do the laundry
・洗濯をする
・Do the bathroom
・風呂掃除をする
・Do the clearning
・掃除をする
・Do the kitchen
・台所仕事をする
・Do the housework
・家事をする
・Do the yard.
・庭仕事をする
・Do the shopping
・[家事や仕事]として買い物をする
直訳すると「Do the dishes(お皿をする)」や「Do the bathroom(お風呂をする)」など、意味不明になりますが、ネイティブの会話では非常に良く使われる表現です。
ただし、この「Do the 名詞」の表現を使う際には「相手があなたの伝えたいニュアンスを理解している」というのが重要になります。
・I do the room and you do shopping.
・私は部屋の掃除するから、あなたは買い物にいってね
おそらく、上記の例文ような文であれば「今日はお客様が家に来るから、部屋の掃除とおもてなしの準備が必要」ということなのでしょう。それをお互いに理解していて「私は掃除をするから、あなたは必要な物を買ってきてね」という認識があることになります。
その証拠に「買い物をする」が「「do shopping」になっています。
普通レジャーとして買い物に行くのであれば「go shopping」が適当な表現です。ですが「do shopping」になっているということは「作業の一環として買い物してね」という意図が込められているという訳なのですね。
Do + 身支度:「身体の周りのことをやる」
2つ目の表現は「Do + 身支度」の表現です。この表現は「メイクをする・ネイルをする」などの「身体の周りのことをやる際の表現」になりす。
・Do my make-up
・メイクをする
・Do my nails
・ネイルをする
・Do my hair
・髪を整える
実際に文にしてみると、以下のような文になります。
・I have to do my hair before I leave.
・出発前に髪の毛を整えなくちゃ
⇒出かける前に髪を整えなくてはいけないイメージ
こちらは難しくないですし、感覚的にも日本語に近いので理解しやすいですね。
Do + 業務:「仕事をやる(作業や業務)」
3つ目の表現は「Do + 業務」の表現です。この表現は「業務の内容・ある作業をする」などの「行っている業務の表現」になります。
・Do engineer.
・エンジニアです
・Do management.
・マネジメントです
・Do editing.
・エディターをです
・Do planning.
・プランナーです
・Do sales.
・営業です
相手の仕事をたずねる際に「What do you do?」と質問するので、イメージも掴みやすいと思います。また、上記のような業務だけでなく、作業内容も表現できます。
・Do the copy
・コピーを取る
・Do software updates
・ソフトの更新をする
学校の英語の授業では、相手の仕事をたずねる際の表現として「What is your job?」と教わった人が多いと思いますが、ネイティブとの会話では「What do you do?」と聞かれることの方が圧倒的に多いです。
・What do you do?
・仕事は何ですか?
・I do management.
・マネジメントをやっています
その際は、こちらも普通に「do」を使って「I do management.」といった感じで答えるようにしましょう。
Do + スポーツ:「スポーツや格闘技をする」
4つ目の表現は「Do + スポーツ」の表現です。この表現は「運動をする・柔道をやる」など「スポーツや格闘技を行う際の表現」になります。
・Do judo
・柔道をする
・Do karte
・空手をする
・Do kendo
・剣道をする
・Do yoga
・ヨガをする
・Do aerobics
・エアロビをする
・Do exercises
・体操をする、稽古をする、運動をする
・Do gymnastics
・体操競技(鞍馬や鉄棒など)をする
一般的に「スポーツをする」を表現する際には「play」が知られています。
ですが、動詞「play」は、バスケットボールや野球やサッカーなどの「球技」や「チームスポーツ」などに使われることが多く、剣道や柔道のといった「格闘技」、エアロビやヨガといった「体操」などの場合は、動詞「do」が使われます。
That will do:「十分だよ・それで大丈夫だよ」
5つ目の表現は「That will do」です。この表現は相手に「それで十分だよ」「それで事足りるよ」と伝えたいときに使える便利な表現です。
・Do you have something to write with?
・何か書くものはある?
・I only have this.
・これしかないよ
・That will do.
・それで十分だよ
こちらに関しては、動詞「do」の「物事をちゃんと行う」のイメージがそのまま生きているので分かりやすいですよね?「That will do.(それでちゃんと行えるよ)」ということです。
この表現に似た表現として「Either will do.(どっちでも良いよ)」という表現もあります。
・Which do you want strawberry or blueberry?
・イチゴとブルーベリーどっちがいい?
・Either will do.
・どっちでも良いよ
実際に例文を作ると上記のような文ですね。こちらも動詞「do」のイメージのままなので分かりやすいと思います。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「doのイメージ」は掴めましたでしょうか?
特に最後にお伝えした「5つの便利な表現」は、日常会話で非常に良く使われる表現なので、使いこなすことができると、会話がスムーズになりますし、自然な感じで相手に伝わります。
ただし、5つ目にお伝えした「That will do. / Either will do.」は、場合によっては「まぁ、それでもいっか/どっちでもいいや」くらいに聞こえる可能性があるので、ビジネスの場や相手との関係性によっては、気をつけて使った方が良いです。カジュアルな関係性のときに使うようにしましょう。
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