徹底解説!putと基本文型!よく使われる熟語やイディオムを例文で紹介!
今回の記事では「putの文型」や「putを使った熟語やイディオム」をまとめてみました。
英語は動詞ひとつとっても「全体の構造や文脈や他の単語との組み合わせ」で意味が変わるので、慣れていないと難しいですよね?
この記事では、そんなモヤモヤを払拭できるように「putを使った表現」を徹底的に解説してみたので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- 1 putのコアイメージ
- 2 putの文型
- 3 putを使った熟語やイディオム
- 3.1 put across「上手に伝える」など
- 3.2 put away「片付ける・入れる・蓄える・放棄する・食べる」など
- 3.3 put aside「片付ける・脇へやる・無視する・取っておく」など
- 3.4 put forward「提案する・前面に押し出す・目立たせる」など
- 3.5 put in「入れる・言葉をはさむ・取り入れる・費やす・提出する」など
- 3.6 put off「延期する・言い逃れをする・うんざりさせる」など
- 3.7 put on「装う」など
- 3.8 put out「消す・外に出す・追い出す・解雇する」など
- 3.9 put through「やり遂げる・通過させる・受けさせる・つなぐ」など
- 3.10 put together「まとめる・寄せ集める・組み立てる・構成する」など
- 3.11 put up「建てる・掲示する・飾る・泊める・宿泊する」など
putのコアイメージ
まず、「putのイメージ」ですが「何かをどこかに位置させる」になります。
説明上「何かをどこかに位置させる」と堅苦しく表現しましたが、明確に「特定の場所に位置させる」という感じではなく「気軽にポンと置くような感覚」です。
なので、一般的によく知られている「置く」という意味の他にも、位置させることを表す「入れる・貼る」などの意味でも使うことができます。
このように、putは「何かをどこかに位置させる」というイメージなので、日本語で言う「置く・入れる・貼る」などの「何かをどこかへ位置させるという意味」で使うことができるのですが、putが表現する位置は、物理的なモノだけではなく「状態や評価」などにも用いることが可能です。
●ポンッと置く感覚があればOK
1.置く・入れる・貼る
2.ある状態にする
3.表現する・言い表す
4.見積もる・評価する
5.記入する・書く
実際、上記のように「位置させる感覚」があれば、様々な使い方が可能です。
put(置く・入れる・貼る)
putのイメージは「何かをどこかに位置させる」なので、そこから「置く・入れる・貼る」などを表現することができます。
・She put the box on the fridge.
・彼女は冷蔵庫の上に箱を置いた
⇒彼女は冷蔵庫の上に箱をポンと置いたイメージ
・I put suger in the coffee.
・コーヒーに砂糖を入れた
⇒コーヒーに砂糖をポンと置いたイメージ
・He put a stamp on the letter.
・彼は手紙に切手を貼った
⇒彼が手紙の表面に切手をポンと置いたイメージ
put(ある状態にする)
putのイメージは「何かをどこかに位置させる」なので、そこから「ある状態にする」という意味を表現することができます。
・He put his tie straight.
・彼はネクタイを真っ直ぐに直した
⇒彼がネクタイを真っすぐな状態へ置いたイメージ
・He put the novel into Japanese.
・彼はその小説を日本語に翻訳した
⇒彼がその小説を日本語の状態へ置いたイメージ
・They put a tax on alcohol.
・彼らは酒類に税金を課した
⇒彼らが酒類を税金を置いたイメージ
put(表現する・言い表す)
putのイメージは「何かをどこかに位置させる」なので、そこから「表現する・言い表す」という意味を作ることができます。
・She put the point well.
・彼女は要点をうまく表現した
⇒彼序が要点をうまく表現できている状態へ置いたイメージ
・Can you put it into easy English?
・簡単な英語で言ってもらえますか?
⇒話の内容を簡単な英語の状態へ置き直してもらいたいイメージ
・Let me put it in another way.
・別な言い方で言わせて
⇒話の内容を別な言い方へと置き直したいイメージ
put(見積もる・評価する)
putのイメージは「何かをどこかに位置させる」なので、そこから「見積もる・評価する」という意味を作ることができます。
・He put the losses at 1 million yen.
・彼はその損失を1億円とみている
⇒彼がその損失を1億円という評価に置いたイメージ
・We put a high value on her ability.
・我々は彼女の能力を高く評価している
⇒我々が彼女の能力を高い評価というランクに置いたイメージ
put(記入する・書く)
putのイメージは「何かをどこかに位置させる」なので、そこから「記入する・書く」という意味を作ることができます。
・Could you put your name on the sheet.
・シートに名前を書いていただけますか?
⇒名前をシートの上に置くイメージ
・He put his signature to the conntract.
・彼はその契約書に署名をした
⇒彼が名前を契約書の上に置いたイメージ
このように、putは「何かをどこかに位置させるイメージ」から、数多くの意味を生み出します。なので、日本語訳の「置く」だけに囚われていると使いこなすのが難しくなってしまいます。
また、それとは逆に「日本語で置く」という意味だとしても、putを使わないこともあります。
・Do you have alcohol ?
・お酒は置いてありますか?
⇒所有しているイメージなのでhaveを使う
・I left my umbrella at the convenience store.
・コンビニに傘を置いてきてしまった
⇒残して去るイメージなのでleaveを使う
日本語訳は、あくまで「その単語のイメージに近い日本語」を語訳として付けているだけにすぎません。真の意味で英語を理解するためには語訳だけでなく、元々の英語のイメージも掴むようにしましょう。
putのイメージ ⇒ putのイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
putの文型
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
句動詞 例:put back(句動詞) 例:put out(句動詞) ※方向を表す句動詞 |
Sが進む・向かう |
第三文型 (S+V+O) |
put + 名詞 | SがOを置くなど ※前後の語句による |
句動詞 例:put on + 名詞 例:put in + 名詞 |
SがOを~する ※句動詞による |
|
第五文型 (S+V+O+C) |
put + 名詞 + 副詞(※形容詞) | SがOをCにする |
句動詞 例:put + 名詞 + on + 名詞 例:put + 名詞 + in + 名詞 例:put + 名詞 + to + 名詞 ※ほとんどの前置詞が使える |
SがOをCにする ※名詞や前置詞に応じて変化 |
putは「第一文型、第三文型、第五文型」で使うことができます。ただし、実際に「putと基本5文型」を考える際は気をつけなければいけません。
というのも、putは後ろの語句とくっついて「句動詞として意味を作ることが多い動詞」だからです。なので、実際に英文を作る際には「put + 前置詞なのか?」それとも「句動詞(2つの単語で1つの動詞)なのか?」を判断する必要があります。
第一文型(S+V)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第一文型 (S+V) |
例:put back(句動詞) 例:put out(句動詞) ※方向を表す句動詞 |
Sが進む・向かう |
第一文型は「主語の単純な動作を表現する文」を作ります。
putは「何かをどこかに位置させる」というイメージです。第一文型に使った場合は「主語が進む・向かう」といった意味になります。ポイントは「put back」や「put out」といった句動詞で使われることが多いという点です。
put back / put out(句動詞)「Sが進む・向かう」
・The ship put out to sea.
・船が出港した
⇒船を海に位置させる
・The ship put back to the port.
・船は港に戻りました
⇒船を港に位置させる
基本的に「put」は他動詞なので、通常であれば第一文型を取りません。ですが、上記のように句動詞にして使う際には、第一文型を取ることができます。
上記以外にも「putを使った句動詞が第一文型を取る場合がある」ので、文の構造から判断するようにしましょう。
第三文型(S+V+O)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第三文型 (S+V+O) |
put + 名詞 | SがOを置くなど ※前後の語句による |
句動詞 例:put on + 名詞 例:put in + 名詞 |
SがOを~する ※句動詞による |
putは「何かをどこかに位置させる」というイメージです。第三文型に使った場合は「主語が何かをどこかに置く・記入する」など意味になります。一方、putの句動詞を使った文は「前後の語句によって日本語訳が変化」します。
また、第三文型は「主語が何かに動詞の動作の影響を与える文を作る」ので、その点も意識しながら例文を見ていきましょう。
put + 名詞「SがOを置く・記入する」
・He put his signature to the conntract.
・彼はその契約書に署名をした
⇒彼が名前を契約書の上に置いたイメージ
・He put it in his memo.
・彼はそれをメモに書き残した
⇒彼が情報をメモの上に置いたイメージ
・He put a letter in the mailbox.
・彼はポストに手紙を入れた
⇒彼が手紙をポストの中に置いたイメージ
putは「何かをどこかに位置させる」というイメージなので、前置詞と一緒に使うことで「主語が何かをどこかへ置く・記入する」などの意味になります。
put on / put in(句動詞) + 名詞「SがOを着る / SがOを費やす」
・She puts on a kimono.
・彼女は着物を着ています
⇒着物を自分に位置させる
・He put in a lot of work on the project.
・彼はプロジェクトに多くの労力を費やした
⇒労力をプロジェクトに位置させる
putは「句動詞として使われることが多い動詞」です。今回の例文の場合は「~を着る」や「~を費やす」という意味になるため、文型としては、目的語が必要な第三文型になっています。
上記以外にも「putを使った句動詞が第三文型を取る場合がある」ので、文の構造から判断するようにしましょう。
基本的にputは前置詞とセット!
動詞「put」は少し変わった動詞です。
というのも「何かをどこかに位置させる」というコアイメージがあるものの「動詞単体で使われることがほとんどない動詞」だからです。
そのため、他の語句とくっついて「句動詞として使われるか?」、後ろに前置詞を置いて「どこかへ位置させるか?」の2択になることが多くなります。
つまり、putの「何かをどこかに位置させる」というイメージは「前後の語句」とセットになることで、その力を発揮することが多くなります。
■句動詞として使われる
・put across ⇒ 考えなどをうまく伝える
・put away ⇒ 片づける
・put in ⇒ 費やす
・put on ⇒ 着る
・put off ⇒ 延期する
■どこかに位置させる
・She put a letter on the desk.
・彼女は手紙をその机の上に置いた
・She put a letter into an envelope.
・彼女は手紙を封筒に入れた
・She put a stamp on the envelope.
・彼女が切手をその封筒に貼った
※動詞「put」は単体で使われることはほとんどない
よく考えてみれば、動詞「put」のイメージは「何かをどこかに位置させる」というイメージなんですから、元々「前置詞(位置を表す語句)」との相性は抜群なんですよね。
というか、位置を指示しないと「どこに位置させるか?」が分からなくなってしまうので「前置詞や副詞とくっついて句動詞になったり、後ろに前置詞を置いて位置を表す」のも必然とも言えます。
第五文型(S+V+O+C)
基本5文型 | 品詞(句・節など) | 一般的な日本語訳 |
第五文型 (S+V+O+C) |
put + 名詞 + 副詞(※形容詞) | SがOをCにする |
句動詞 例:put + 名詞 + on + 名詞 例:put + 名詞 + in + 名詞 例:put + 名詞 + to + 名詞 ※ほとんどの前置詞が使える |
SがOをCにする ※名詞や前置詞に応じて変化 |
第五文型は「主語が何かを何かとみなす文」を作ります。
基本的に、副詞は補語にすることができないのですが、putの場合は「目的語の後ろに置かれる副詞が位置」を表します。それが「主語が目的語が補語の状態を作る」という感覚に当たるため、本来は補語になれない副詞を補語として捉えることができます。
put + 名詞 + 副詞(※形容詞)「SがOをCにする」
・He put his tie straight.
・彼はネクタイを真っ直ぐに締めた
⇒ネクタイを真っ直ぐな状態に置く
・I put the plug in.
・プラグを差し込みました
⇒プラグを刺さった状態に置く
・Put your hands up!
・手を挙げろ!
⇒手を上げた状態に置く
前述したとおり、普通は副詞を補語として使うことはできません。ですが「その位置にある=その位置にある状態」と捉えることで、副詞を補語として捉えることができます。
実際、第五文型の補語の条件として「O = C(O be C)が成り立つ」というのがありますが、上記の例文でもそれが成り立っています。
put + 名詞 + on + 名詞(句動詞)「SがOをCにする」
・He put his loss at a million yen.
・彼は損失を100万円と見積もった
⇒損失を100万円の状態に置く
・She put his words into Japanese.
・彼女は彼の言葉を日本語に翻訳した
⇒彼の言葉を日本語の状態に置く
putは句動詞として使われることが多い動詞です。句動詞の意味によっては第一文型や第三文型だけでなく、第五文型にも使うことが可能です。
前置詞が入っているので、一見すると第三文型に感じますが「putと前置詞のセットで1つの動詞」として機能しています。また、第五文型の補語の条件の「O = C(O be C)が成り立つ」もクリアしているため、第五文型に分類することができます。(SがOをCの状態にすると考えるのが自然)
putを使った熟語やイディオム
熟語・イディオム | putの表現 | 一般的な日本語訳 |
put | put across put away put aside put forward put in put off put on put out put through put together put up |
上手に伝えるなど 片付ける・施設に入れる・蓄えるなど 片付ける・無視する・取っておくなど 提案する・押し出すなど 入れる・言葉を挟む・取り付けるなど 延期する・言い逃れをするなど 着る・装う・増すなど 消す・外に出す・・追い出す・解雇するなど やり遂げる・受けさせる・つなぐなど まとめる・寄せ集める・組み立てるなど 建てる・掲示する・泊めるなど |
最後に、よく使われる「putを使った熟語」をまとめてみました。せっかくなので、例文とイラストを交えてご紹介しようと思います。
put across「上手に伝える」など
1.put across「上手に伝える」など
・She put her opinion across well.
・彼女は上手に意見を伝えた
⇒意見などを広く横切って位置させる
・I couldn’t put my idea across to them.
・考えを彼らに伝えることができませんでした
⇒意見などを広く横切って位置させる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「across:平面を横切る」で「上手に伝える」などの意味になります。感覚としては「意見などを広く横切って位置させる」といった感覚ですね。
put away「片付ける・入れる・蓄える・放棄する・食べる」など
1.put away「片付ける」など
・He put his toys away.
・彼はおもちゃを片付けた
⇒物を離れた場所に置く
・Those files are put away in this hard disk.
・それらのファイルはこのハードディスクに保管されます
⇒物を離れた場所に置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「away:離れる」で「片付ける」などの意味になります。感覚的には「物を離れた場所に置く」といった感覚ですね。
2.put away「施設(刑務所・精神病院など)入れる」など
・They put him away for 15 years.
・彼は15年の懲役刑に処された
⇒人を離れた場所に置く
・The judge put him away for life.
・裁判官は裁判官を終身刑に処した
⇒人を離れた場所に置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「away:離れる」で「施設(刑務所・精神病院など)入れる」などの意味になります。感覚的には「人を離れた場所に置く」といった感覚ですね。
3.put away「(お金など)蓄える」など
・She is putting some money away for her dream.
・彼女は夢のためにお金を貯めています
⇒お金を離れた場所に置く
・She put a little money away.
・彼女は少しお金を蓄えた
⇒お金を離れた場所に置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「away:離れる」で「(お金など)蓄える」などの意味になります。感覚的には「お金を離れた場所に置く」といった感覚ですね。
4.put away「(考えなど)放棄する・見捨てる」など
・He should put away such prejudices.
・彼はそのような偏見を捨てるべきだ
⇒意見や考えなどを離れた場所に置く
・Put away your worries.
・心配事は捨ててください
⇒意見や考えなどを離れた場所に置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「away:離れる」で「(考えなど)放棄する・見捨てる」などの意味になります。感覚的には「意見や考えなどを離れた場所に置く」といった感覚ですね。
5.put away「(食べ物など)たくさん食べる」など
・She put away a whole cake in one sitting.
・彼女はホールケーキを一度に食べた
⇒食べ物を遠くに置いたかのように消す
・He put all of hot dogs away.
・彼はホットドックを全て平らげた
⇒食べ物を遠くに置いたかのように消す
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「away:離れる」で「(考えなど)放棄する・見捨てる」などの意味になります。感覚的には「食べ物を遠くに置いたかのように消す」といった感覚ですね。この感覚は少しトリッキーなので、言われてみないと分からないですね。
put aside「片付ける・脇へやる・無視する・取っておく」など
1.put aside「(物や考など)片付ける・脇へやる・無視する」など
・He put aside my luggage.
・彼は私の荷物を脇に置いてくれた
⇒物や考えなどをわきへ置く
・He couldn’t put aside his pride.
・彼はプライドを捨てることができなかった
⇒物や考えなどをわきへ置く
・Put your work aside and relax a little.
・仕事は置いておいてリラックスしてください
⇒物や考えなどをわきへ置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「aside:何かをわきにやる」で「(物や考など)片付ける・脇へやる・無視する」などの意味になります。感覚的には「物や考えなどをわきへ置く」といった感覚ですね。
2.put aside「(金・時間など)取っておく」など
・He should put aside some money.
・彼はいくらかお金を取っておくべきだ
⇒お金や時間をわきへ置いておく
・She puts aside time every night to read to her son.
・彼女は毎晩息子に本を読む時間を取っています
⇒お金や時間をわきへ置いておく
・He puts aside an hour every morning to study English.
・彼は毎朝 1時間を英語の勉強のために確保している
⇒お金や時間をわきへ置いておく
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「aside:何かをわきにやる」で「(金・時間など)取っておく」などの意味になります。感覚的には「お金や時間をわきへ置いておく」といった感覚ですね。
put forward「提案する・前面に押し出す・目立たせる」など
1.put forward「提案する」など
・She put forward her ideas at the meeting.
・彼女は会議で自分のアイデアを提案した
⇒意見などを前に置く・出す
・She put forward a hypothesis.
・彼女は仮説を提示した
⇒意見などを前に置く・出す
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「forward: 前に向かって」で「提案する」などの意味になります。感覚的には「意見などを前に置く・出す」といった感覚ですね。
2.put forward「(人)前面に押し出す・目立たせる」など
・They put her name forward as their candidate.
・彼らは彼女の名前を候補者として挙げた
⇒人を前面に置く・出す
・We put him forward for leader.
・我々は彼をリーダーに推した
⇒人を前面に置く・出す
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「forward: 前に向かって」で「(人)前面に押し出す・目立たせる」などの意味になります。感覚的には「人を前面に置く・出す」といった感覚ですね。
この他にも「目立たせる・周知させる、時計を進める」などの意味もあります。
put in「入れる・言葉をはさむ・取り入れる・費やす・提出する」など
1.put in「入れる・差し込む」など
・She put gas in a car.
・彼女は車にガソリンを入れた
⇒ある空間の中へ入れる・差し込む
・He put in a nail.
・彼は釘を打ち込んだ
⇒ある空間の中へ入れる・差し込む
・He put in a million yen.
・彼は100万円つぎ込んだ(投資した)
⇒ある空間の中へ入れる・差し込む
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「in:ある空間の中」で「入れる・差し込む」などの意味になります。感覚的には「ある空間の中へ入れる・差し込む」といった感覚ですね。
2.put in「言葉をはさむ」など
・She put in a word to help him out.
・彼女は彼に助け舟を出した
⇒ある空間の中へ口を挟む
・He put in a good word for her to win the match.
・彼は彼女が試合に勝てるように言葉をかけた
⇒ある空間の中へ口を挟む
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「in:ある空間の中」で「言葉をはさむ」などの意味になります。感覚的には「ある空間の中へ口を挟む」といった感覚ですね。
3.put in「取り付ける・取り入れる」など
・He put an air conditioner in.
・彼はエアコンを設置した
⇒ある空間の中へ置く
・They put in a new system.
・彼らは新しいシステムを導入した
⇒ある空間の中へ置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「in:ある空間の中」で「取り付ける・取り入れる」などの意味になります。感覚的には「ある空間の中へ置く」といった感覚ですね。
4.put in「(時間や力)費やす」など
・He put in much time learning English.
・彼は英語の勉強に多くの時間を費やした
⇒時間や労力をある空間の中に置く・使う
・He is putting in a lot of overtime recently.
・彼は最近残業が多いです
⇒時間や労力をある空間の中に置く・使う
・They put in a lot of work on this.
・彼らはこれに多くの労力を費やした
⇒時間や労力をある空間の中に置く・使う
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「in:ある空間の中」で「(時間や力)費やす」などの意味になります。感覚的には「時間や労力をある空間の中に置く・使う」といった感覚ですね。
5.put in「提出する・申請する」など
・She put in a document.
・彼女は書類を提出した
⇒ある空間の中に置く・出す
・She put her order in yesterday.
・彼女は昨日注文を入れました
⇒ある空間の中に置く・出す
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「in:ある空間の中」で「提出する・申請する」などの意味になります。感覚的には「ある空間の中に置く・出す」といった感覚ですね。
この他にも「仕入れる・行う・果たす・仕上げる・預ける」など10以上の意味があります。新しい意味に出会ったら、イメージと照らし合わせて覚えるようにしましょう。
put off「延期する・言い逃れをする・うんざりさせる」など
1.put off「延期する・後回しにする」など
・The game has been put off till tomorrow.
・試合は明日に延期された
⇒離れている場所に置く
・He put off doing his homework.
・彼は宿題を先延ばしにした
⇒離れている場所に置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「off:離れている(分離)」で「延期する・後回しにする」などの意味になります。感覚的には「離れている場所に置く」といった感覚ですね。
2.put off「言い逃れをする・言い抜ける」など
・He tried to put off with words.
・彼は言葉で言い逃れようとした
⇒離れている場所に分離する・置く
・Don’t put it off!
・はぐらかすな!
⇒離れている場所に分離する・置く
・He will put you off mere promises.
・彼は口約束だけで君をはぐらかすつもりだ
⇒離れている場所に分離する・置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「off:離れている(分離)」で「言い逃れをする・言い抜ける」などの意味になります。感覚的には「離れている場所に分離する・置く」といった感覚ですね。
3.put off「うんざりさせる・気をそぐ・嫌がらせる」など
・It puts me off.
・もう、うんざりだよ
⇒気持ちや気分を離れている場所に置かせる
・The smell put him off.
・その匂いは彼を不快にした
⇒気持ちや気分を離れている場所に置かせる
・They are put off by his attitude.
・彼らは彼の態度にうんざりしている
⇒気持ちや気分を離れている場所に置かせる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「off:離れている(分離)」で「言い逃れをする・言い抜ける」などの意味になります。感覚的には「気持ちや気分を離れている場所に置かせる」といった感覚ですね。
この他にも「片付ける・逃れる・接触を避ける・物を片付ける・妨げる・取り去る・捨てる・出かける・出発する」など10以上の意味があります。
put on「装う」など
1.put on「ふりをする・気取る・装う」など
・She put on an innocent air.
・彼女は無邪気なフリをしていた
⇒状態などを別の状態に接触させる・置く
・She put on a brave face.
・彼女は平静を装っていた
⇒状態などを別の状態に接触させる・置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「on:接触」で「ふりをする・気取る・装う」などの意味になります。感覚的には「状態などを別の状態に接触させる・置く」といった感覚ですね。
2.put on「(体重などが)増す・(スピードを)出す」など
・Did you put on some weight?
・ちょっと太りました?
⇒体重やスピードなどを置いていく
・He put on full speed.
・彼は全速力で走った
⇒体重やスピードなどを置いていく
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「on:接触」で「体重などが)増す・(スピードを)出す」などの意味になります。感覚的には「体重やスピードなどをどんどん置いていく」といった感覚ですね。
3.put on「(音楽やレコードなど)かける」など
・Could you put some music on?
・音楽をかけてくれますか?
⇒レコードなどの音源がオン(接触した状態)になっている
・Can I put on some music?
・音楽をかけていい?
⇒レコードなどの音源がオン(接触した状態)になっている
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「on:接触」で「(音楽やレコードなど)かける」などの意味になります。感覚的には「レコードなどの音源がオン(接触した状態)になっている」といった感覚ですね。オンになった状態へ置くですね。
4.put on「着る」など
・He put on his shoes.
・彼は靴を履きました
⇒
・She put some lipstick on.
・彼女は口紅を塗りました
⇒服やアクセサリーなどを接触した状態にする
・She puts on a kimono.
・彼女は着物を着ています
⇒服やアクセサリーなどを接触した状態にする
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「on:接触」で「着る」などの意味になります。感覚的には「服やアクセサリーなどを接触した状態にする」といった感覚ですね。
「put on」と「wear」の違い
句動詞「put on」も動詞「wear」も「着る」という意味ですがニュアンスが異なります。
■句動詞「put on」と動詞「wear」のニュアンスの違い
・put on ⇒ ~を身につける(動作)
・wear ⇒ ~を身につけている(状態)
■句動詞「put on」と動詞「wear」の例文
・She puts on a kimono.
・彼女は着物を着ています
・She wears a kimono.
・彼女は着物を着ています
つまり、putの「何かをどこかに位置させる」というイメージは「前後の語句」とセットになることで、その力を発揮することが多くなります。
この他にも「上演する・劇などに出す・物を乗せる・積み込む・からかう」など多くの意味があります。
put out「消す・外に出す・追い出す・解雇する」など
1.put out「(火や明かりを)消す・(視力を)失わせる」など
・I put out my cigarette.
・タバコを消しました
⇒あったものが外へ出て無くなる
・The firemen put out the fire.
・消防士は火を消し止めた
⇒あったものが外へ出て無くなる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「out:内から外へ」で「(火や明かりを)消す・(視力を)失わせる」などの意味になります。感覚的には「あったものが外へ出て無くなる」といった感覚ですね。
2.put out「外に出す・追い出す・解雇する」など
・She put out the trash.
・彼女はゴミを出した
⇒中にあったものを外へ出す
・He has put out many books.
・彼はたくさんの本を出してきました
⇒中にあったものを外へ出す
・They have put out a new album.
・彼らは新しいアルバムをリリースした
⇒中にあったものを外へ出す
・She is supposed to put out.
・彼女は解雇されたと考えられる
⇒中にあったものを外へ出す
・He put out the work.
・彼は仕事を外注した
・彼は作品をリリースした
⇒中にあったものを外へ出す
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「out:(中との対比)外に」で「外に出す・追い出す・解雇する」などの意味になります。感覚的には「中にあったものを外へ出す」といった感覚ですね。
この他にも「生産する・製造する・お金を出す・外注する・予測や結果を狂わせる・てこずらせる」など10以上の意味があります。
put through「やり遂げる・通過させる・受けさせる・つなぐ」など
1.put through「やり遂げる・やり通す・達成する・(法案など)通過させる」など
・He must put through the work.
・彼はその仕事をやり遂げなければならない
⇒何かが何かを通過させて置く
・The bill put through yesterday.
・その法案は昨日通過した
⇒何かが何かを通過させて置く
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「やり遂げる・やり通す・達成する・(法案など)通過させる」などの意味になります。感覚的には「何かが何かを通過させて置く」といった感覚ですね。
2.put through「受けさせる」など
・He put me through hard training.
・彼は私をみっちりしごいた
⇒何かを通してある状況に配置させる
・We need to put this machine through testing.
・我々はこの機械をテストする必要があります
⇒何かを通してある状況に配置させる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「受けさせる」などの意味になります。感覚的には「何かを通してある状況に配置させる」といった感覚ですね。
3.put through「(学校を)卒業させる」など
・He put himself through the college.
・彼は自力でその大学を出た
⇒何かを通してある状況に配置させる
・My brother put me through school.
・兄が学校に行かせてくれた
⇒何かを通してある状況に配置させる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「受けさせる」などの意味になります。感覚的には「何かを通してある状況に配置させる」といった感覚ですね。
4.put through「(電話で人に)をつなぐ」など
・I’ll put you through.
・おつなぎします
⇒誰かを通して位置させる
・Could you put me through to the sales manager?
・営業部長につないでもらえますか?
⇒誰かを通して位置させる
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「through:始めから終わりまで通り抜ける」で「(電話で人に)をつなぐ」などの意味になります。感覚的には「誰かを通して位置させる」といった感覚ですね。
put together「まとめる・寄せ集める・組み立てる・構成する」など
1.put together「まとめる・寄せ集める」など
・Don’t put these medicine together.
・これらの薬を一緒にしないでください
⇒一緒に置く(まとめる)
・They put those items together and ordered.
・彼らはそれらの商品をまとめて注文した
⇒一緒に置く(まとめる)
・We have to put together a plan for the business.
・我々はビジネスの計画をまとめなければならない
⇒一緒に置く(まとめる)
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「together:一緒に・集まる」で「まとめる・寄せ集める」などの意味になります。感覚的には「一緒に置く(まとめる)」といった感覚ですね。
2.put together「組み立てる・構成する」など
・He is putting the puzzle together.
・彼はパズルを組み立てている
⇒一緒に置く(組み立てる・構成する)
・He put together a model ship.
・彼は船の模型を組み立てた
⇒一緒に置く(組み立てる・構成する)
・They put together a team for a project.
・彼らはプロジェクトのためにチームを結成した
⇒一緒に置く(組み立てる・構成する)
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「together:一緒に・集まる」で「組み立てる・構成する」などの意味になります。感覚的には「一緒に置く(組み立てる・構成する)」といった感覚ですね。
put up「建てる・掲示する・飾る・泊める・宿泊する」など
1.put up「建てる・掲示する・飾る」など
・I put up a fence.
・柵を建てた
⇒上に置く(見えるところに置く)
・They put up the jolly roger.
・彼らは海賊旗を掲げた
⇒上に置く(見えるところに置く)
・We put up Christmas decorations.
・クリスマスの飾り付けをしました
⇒上に置く(見えるところに置く)
・They put this notice up on the wall.
・彼らはその通知を壁に貼り出しました
⇒上に置く(見えるところに置く)
・She put up a website to sell handmade accessories.
・彼女は手作りアクセサリーを販売するサイトを立ち上げました
⇒上に置く(見えるところに置く)
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「up:上へ」で「建てる・掲示する・飾る」などの意味になります。感覚的には「上に置く(見えるところに置く)」といった感覚ですね。
2.put up「泊める・宿泊する」など
・I put up my friends for the night.
・私は友達を一晩泊めた
⇒上に置く(家に上げて置く)
・We put up at the hotel for the night.
・私たちはその夜ホテルに泊まりました
⇒上に置く(家に上げて置く)
2つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「up:上へ」で「泊める・宿泊する」などの意味になります。感覚的には「上に置く(家に上げて置く)」といった感覚ですね。
この他にも「資金を出す・発表する・提出する・立候補する・候補者に推薦する・価格を上げる・缶詰にする・片付ける」など20以上の意味があります。
3.put up with「我慢する・耐える」
・I put up with his bad attitude.
・私は彼の悪い態度を我慢した
⇒with A(Aを受け入れて)put up(上に置く)
・He has to put up with his boss.
・彼は上司に我慢しなければならない
⇒with A(Aを受け入れて)put up(上に置く)
3つのイメージ「put:何かをどこかに位置させる」+「up:上へ」+「with:共にある」で「我慢する・耐える」などの意味になります。感覚的には「with A(Aを受け入れて)put up(上に置く)」といった感覚です。
ちょっと難しい感覚ですが、受け入れたくないものを受け入れて上に置くから「我慢する」といった感じになります。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「putが使われている表現」をまとめてみましたが、紹介しきれないほど様々な意味があります。
putは「何かをどこかに位置させる」というイメージなので、前置詞との相性が抜群です。その結果、句動詞で使われることも多く、後ろに続く前置詞や副詞によって、様々な意味を生み出します。
なので、日本語の意味を覚えるだけでなく、英語本来のイメージの組み合わせから意味を掴むようにしましょう。
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