これで完璧!前置詞「into」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「into」と言えば、一般的には「外から中へ」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「into」は日本語で言うところの「~の中へ」という意味で使うことができますが、それは前置詞「into」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「into」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「intoのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
「intoのイメージ」
前置詞「into」のイメージですが「外から中へ」になります。
この「into」という前置詞は、ただ単純に位置を表すのではなく「外から中へ入るの動き」を連想される単語で、前置詞「in(~の中)」と前置詞「to(~の方へ)」の2つの単語のイメージが組み合わさってできています。
・come into the room ⇒ 部屋に入る
・turn into a storm ⇒ 嵐に変わる
・be into golf ⇒ ゴルフにはまる
※外から中へのイメージから「空間の中への動き・変化・追求」などを表現することができます。
さて、そんな風に「外から中へ」というイメージがある前置詞「into」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。
1.空間の中へを表す「into」
2.変化を表す「into」
3.追求を表す「into」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
空間の中へを表す「into」
1つ目の「into」は「空間の中へを表すinto」です。具体的な例をあげると「望遠鏡を覗き込む」や「部屋に入る」や「車が壁にぶつかる」といった感じで「空間の中へ入る動作」を補助することができます。
・They threw the ball into the cage.
・彼らはボールをかごへ投げ入れた
⇒ボールを外からかごへ(外から中へ)
・He came into the room.
・彼は部屋に入ってきた
⇒部屋の外から中へ入る(外から中へ)
・He looked into a telescope.
・彼は望遠鏡を覗きこんだ
⇒望遠鏡を覗き込む(外から中へ)
・He looked into her smartphone.
・彼は彼女のスマホを覗き込んだ
⇒スマホを覗き込む(外から中へ)
・The car crashed into the wall.
・その車は壁にぶつかった
⇒外から壁の中へ(外から中へ)
前置詞「into」のイメージは「外から中へ」なので、文字通り「中へ入り込む動き」を表現できます。こちらの使い方に関してはイメージ通りなので難しくないと思います。
変化を表す「into」
2つ目の「into」は「変化を表すinto」です。具体的な例をあげると「雨が嵐へ変わる」や「彼女が突然泣き出す」や「小説が様々な言語に翻訳される」といった感じで「変化」を表現できます。
・She burst into tears.
・彼女は突然泣き出した
⇒泣いていない状態から泣いているの状態へ(外から中へ)
・The rain turned into a storm.
・雨は嵐へと変わった
⇒嵐でない状態から嵐の状態へ(外から中へ)
・She fell into a deep sleep.
・彼女は深い眠りについた
⇒寝ていない状態から寝ている状態へ(外から中へ)
・He got into trouble at school.
・彼は学校でトラブルに巻き込まれた
⇒トラブルに巻き込まれていない状態から巻き込まれた状態へ(外から中へ)
・Her novel was translated into several languages.
・彼女の小説は様々な言語に翻訳された
⇒翻訳されていない状態から翻訳されている状態へ(外から中へ)
前置詞「into」のイメージは「外から中へ」なので、部屋などの物理的な空間へ入るだけでなく「ある状態からある状態への変化」も表現することができます。こちらに関しては「ある状態を1つの空間」としてイメージすると納得できますよね。
また「変化の派生」として「分割」も同じように表現が可能です。
・2 into 8 is 4.
・8÷2=4
⇒8を2つに分けてない状態から分けた状態へ(外から中へ)
・She cut the cake into eight pieces.
・彼女はケーキを八等分にした
⇒ケーキを8つに分けてない状態から分けた状態へ(外から中へ)
感覚としては、元々は分かれていなかった状態から分かれている状態へ変化するといった感覚です。分かれている状態を「分かれている空間」という風に捉えていただいてもニュアンスが掴めると思います。
追求を表す「into」
3つ目の「into」は「追求を表すinto」です。具体的な例をあげると「彼女はゴルフにはまっている」や「もっと詳細を調べる必要がある」や「その問題を調査し続ける」といった感じで「追求」を表現することできます。
・She is into golf these days.
・彼女は最近ゴルフにはまっている
⇒ゴルフにのめり込む(外から中へ)
・I’m into snowboarding.
・スノボにはまっています
⇒スノボにのめり込む(外から中へ)
・He really gets into Pokemon GO.
・彼はポケモンGOに夢中です
⇒ポケモンGOにのめり込む(外から中へ)
・You have to go into more detail.
・もっと詳細を調べる必要があります
⇒深く入り込んで調べる(外から中へ)
・He has been looking into the matter.
・彼はその問題を調査し続けている
⇒深く入り込んで調べ続ける(外から中へ)
前置詞「into」のイメージは「外から中へ」なので、趣味やスポーツなどにのめり込むという意味を生み出すことができます。また、ただ調査するだけでなく、更に深く調査するなどの意味も生み出します。これらの意味も「入り込んで見る(外から中へ)」なので感覚的に掴みやすいですね。
前置詞「in」と前置詞「into」の違い
この2つの単語は、パッと見は似たような意味に感じるかもしれませんが、少しニュアンスが異なります。
・in ⇒ 空間の中(位置)
・into ⇒ 空間の中へ(位置+到達地点)
前置詞「in」は「既に空間の中にいる」のに対し、前置詞「into」は「外から空間の中へ移動して入る」という感覚になります。
・He ran in the park.
・彼は公園を走った
⇒彼は既に公園の中にいて走っていた
・He ran into the park.
・彼は公園に駆け込んだ
⇒彼は公園の外から中へ走って入った
このように、前置詞「in」と前置詞「into」では、意味が全く異なります。この辺はしっかりと前置詞のイメージを掴めていれば簡単ですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「intoのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「into」は一般的には「~の中へ」という意味で使われていますが、それは「外から中へ」というイメージから生まれてきてます。
この「外から中へのイメージ」には、前置詞としては珍しい「位置+到達地点」の要素が宿っており、そこから、単純に「空間の外から中へ入る動き」を補助するだけでなく「変化」や「追及」といった意味も生み出すことができます。
しっかりとイメージを掴むことができれば、決して難しい単語ではないので、この記事で紹介した例文や参考書などの例文を見ながら、感覚を養っていくようにしましょう。
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