これで完璧!前置詞「between」の2つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「between」と言えば、一般的には「~の間」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「between」は日本語で言うところの「~の間」という意味で使うことができますが、それは前置詞「between」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「between」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「betweenのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
この記事の目次
「betweenのイメージ」
前置詞「between」のイメージですが「区別できる1つ1つのモノの間」になります。
学校の授業では、前置詞「between」は「2つのモノの間」で、前置詞「among」は「2つ以上のモノの間」と教わった人も多いと思いますが、実はそうではありません。
実際のイメージは、前置詞「between」は「1つ1つ区別することができるモノの間」というニュアンスで、「among」は「区別することができないごちゃごちゃしたモノの間」というニュアンスになります。
このように、前置詞「between」は、1つ1つ区別をはっきりとするため、聞き手も「挟んでいるモノをしっかりと識別することができる」をという特徴があります。
・between Tokyo and Osaka ⇒ 東京と大阪の間
・between you and me ⇒ あなたと私の間の
※区別できる1つ1つのモノの間のイメージから「位置・人物事の間」を表現することができます。
さて、そんな風に「区別できる1つ1つのモノの間」というイメージがある前置詞「between」ですが、大きく2つの用途に分けることができます。
1.位置を表す「between」
2.人物事などの間を表す「between」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
位置を表す「between」
1つ目の「between」は「位置を表すbetween」です。具体的な例をあげると「父親と母親の間に座る」や「秋葉原~新宿間を走る」や「雲と雲の間を飛ぶ」といった感じで「位置」を表現することができます。
・He sits between his father and mother.
・彼は彼の父と母の間に座っている
⇒父親と母親(区別できる1つ1つのモノの間)
・The train runs between Akihabara and Shinjuku.
・その電車は秋葉原~新宿間を走っている
⇒秋葉原と新宿(区別できる1つ1つのモノの間)
・There was a wall between the two coutries.
・その2つの国の間には壁がある
⇒2つ国(区別できる1つ1つのモノの間)
・The shop is between the bookstore and the bank.
・そのお店は本屋と銀行の間にあります
⇒本屋と銀行(区別できる1つ1つのモノの間)
・The plane goes between the clouds.
・飛行機は雲の間を航行している
⇒雲と雲(区別できる1つ1つのモノの間)
前置詞「between」のイメージは「区別できる1つ1つのモノの間」なので、はっきりと区別できるモノの間、つまり「位置」を表現することができます。
人物事などの間を表す「between」
2つ目の「between」は「人物事などの間を表すbetween」です。具体的な例をあげると「間食をする」や「あなたと私の間の秘密」や「幼稚園と保育園の違い」といった感じで「人物事の間」を表現できます。
・Do you usually between meals?
・あなたはよく間食をしますか?
⇒食事と食事(区別できる1つ1つのモノの間)
・Just keep it between you and me.
・あなたと私の秘密です
⇒あなたと私(区別できる1つ1つのモノの間)
・What’s the difference between kindergarten and nursery school?
・幼稚園と保育園の違いは何ですか?
⇒幼稚園と保育園(区別できる1つ1つのモノの間)
・Tom shared the apple pie between John, Ken and Rachael.
・トムはアップルパイをジョンとケンとレイチェルと分け合った
⇒トムとジョンとケンとレイチェル(区別できる1つ1つのモノの間)
・There were some children between ages 5 and 8 in the park.
・公園に5歳から8歳までの子供たちがいた
⇒5歳の子供と8歳の子供(区別できる1つ1つのモノの間)
前置詞「between」のイメージは「区別できる1つ1つのモノの間」なので、はっきりと区別できるモノの間、つまり「両者の間」を表現することができます。
・love between the three people.
・三角関係
⇒3人の人(区別できる1つ1つのモノの間)
よくある三角関係なども、前置詞「between」を使って表現することができます。三角関係の場合ははっきりと人物を特定していませんが、それぞれの人物に焦点が当たる関係であり、はっきりと区別できるため、前置詞「between」との相性が良いです。
前置詞「among」と前置詞「between」の違い
この2つの単語については、学校の授業などでは「among=3つ以上のモノの間で、between=2つのモノの間」と教わった教わった人も多いと思いますが、実は違います。
本当の英語のイメージをご紹介するとこうです↓
・among ⇒ 何かに取り囲まれている状態
・between ⇒ はっきりと個々を認識できるモノの間
なので、3つ以上のモノでも個々に認識するのであれば「between」が使われますし、個々を認識しないのであれば「among」を使います。
・The negotiations between France, Italy, England and Germany are going well.
・フランスとイギリスとドイツの交渉は順調に進んでいる
⇒はっきりと国を識別しているので3つ以上でも「between」が使われている
・The negotiations among the countries of Europe are going well.
・ヨーロッパの国々の交渉は順調に進んでいる
⇒国を識別していないので「among」が使われている
※識別していないので、広くヨーロッパの国々という意味になっている
このように、前置詞「among」と前置詞「between」を使う際は、数ではなく「そのモノをはっきりと識別しているか否かがポイント」という訳なのですね。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「betweenのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「between」は一般的には「~の間」という意味で使われていますが、それは「1つ1つ区別できるモノの間」というイメージから生まれてきてます。
その際、ポイントになるのが、囲まれているものが「2つか3つ以上か?といった数ではなく、そのモノを識別しているか否か」という点になります。
このように日本語訳では、同じ「~間」の一言で訳されてしまう「among」と「between」ですが、実際に使う際は、大きくニュアンスが異なるということを意識して使い分けていくようにしましょう。
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