動詞「take」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「take」と言えば、一般的には「持っていく」や「取る」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「take」は日本語で言うところの「持っていく」や「取る」という意味で使われていますが、それらの意味は、動詞「take」のイメージから生まれた意味になります。
そこで、今回の記事では「takeのイメージと正しい使い方」をご紹介していきます。
この記事の目次
「takeのイメージ」
まず、「takeのイメージ」ですが「ひょいっと手に取る」になります。
感覚的に捉えると、文字通り「ひょいっと手に取る」なのですが、手に取ることができるモノは物だけでなく、人でも、概念でも、なんでも手に取ることができます。
また、「手に取る」とは表現していますが、実際に手に取るのではなく、イメージとして「手に取るような感覚・積極的に取るような感覚」になります。
では、せっかくなので、例文とイラストを使って、より深く「takeのイメージ」を理解していきましょう。
・I took a box lunch.
・弁当を取りました
⇒私が弁当をひょいっと取るイメージ
・Let’s take a break.
・休憩をしよう
⇒休憩という行為をひょいっと取るイメージ
・Could take a photo of us?
・あたしたちの写真を撮ってくれますか?
⇒写真をひょいっと撮るイメージ
このように、弁当のような物理的なものから、休憩のような形のないものまで、「ひょいっと手に取るイメージ」です。
説明では「ひょいっと手に取る」と表現していますが、イメージしていただきたいのは、物や概念など「ありとあらゆるものを自分のところに意識して取ってくる感覚」です。
「takeの使い方(基本編)」
では、takeの本来のイメージ「ひょいっと手に取る」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
take(捕まえる・取得する)
・They took fish in snare.
・彼らは罠で魚を捕らえた
⇒彼らが罠で魚をひょいっと捕らえたイメージ
・He was taken prisoner.
・彼は捕虜になった
⇒彼が捕虜としてひょいっと捕らえられたイメージ
・She took first prize at the race.
・彼女はそのレースで1位になった
⇒彼女がそのレースで1位の座をひょいっと取ったイメージ
take(取る・掴む・持っていく・受ける)
・He took my hand.
・彼は私の手を取った
⇒彼が私の手をひょいっと取るイメージ
・Someone took my umbrella.
・誰かが私の傘を持っていった
⇒誰かが私の傘をひょいっと取っていくイメージ
・He takes the English lesson.
・彼はその英語のレッスンを受けている
⇒彼がその英語のレッスンをひょいっと取るイメージ
take(食べる・取り入れる)
・They had dinner.
・彼らは夕食を取った
⇒彼らが夕食を内部に取り入れるイメージ
・She takes the medicine.
・彼女はその薬を摂取している
⇒彼女がその薬を内部に取り入れるイメージ
・Take a deep breath.
・深呼吸をしなさい
⇒空気を内部に取り入れるイメージ
・We took her into the team.
・私たちは彼女をチームに加えた
⇒私たちが彼女をチームにひょいっと加えるイメージ
take(買う・選ぶ・借りる)
・She took a ticket for the concert.
・彼女はそのコンサートのチケットを買った
⇒彼女がそのコンサートのチケットを手に取るイメージ
・I’ll take this shirt.
・このシャツください
⇒私が色々なシャツの中からこのシャツを手に取るイメージ
・He took the room for a week.
・彼は1週間その部屋を借りた
⇒彼が多くの部屋の中からその部屋を取るイメージ
・I took the road on the right.
・私は道を右へ曲がった
⇒私が左右の道から右の道をひょいっと選んだイメージ
take(乗る)
・She takes the bus to work.
・彼女はバスで通勤する
⇒彼女があらゆる交通手段の中からバスを選んでいるイメージ
・We take a ship to Europe.
・私たちはヨーロッパまで船で行きます
⇒私たちがあらゆる交通手段の中から船を選んでいるイメージ
take(必要とする)
・It takes long to download.
・ダウンロードするのに長時間かかる
⇒ダウンロードに時間を取られるイメージ
・It took a lot of money to do the project.
・そのプロジェクトを行うには大金がかかった
⇒そのプロジェクトを行うために大金を取られたイメージ
このように、動詞「take」は「ひょいっと手に取るイメージ」から、数多くの意味を生み出します。
今回ご紹介した意味以外にも、例えば「(意見などを)求める」「(何かや誰か)を採用する」「(新聞など)を購読する」「(財産など)を相続する」「(何かから)引用する」など、様々な意味を生み出しますが、根本にあるイメージは「ひょいっと手に取る」です。
感覚としては、色々なモノの中から「積極的に選び取る感覚」ですね。
なので、その動作自体に「ひょいっと手に取るイメージ」があるのであれば、様々な意味に変化することできるのが「takeの特徴」とも言えます、
「takeの使い方(応用編)」
では、takeの本来のイメージ「ひょいっと手に取る」を意識して、もう少し複雑な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
take + 人・物 + to 場所・地位など(連れていく・運ぶ・到達させる)
・He took me to the hospital.
・彼は私を病院へ連れて行った
⇒彼が私をひょいっと取って病院へ運ぶイメージ
・Business takes me to NY.
・仕事で私はニューヨークへ行きます
⇒仕事が私をひょいっと取ってニューヨークへ運ぶイメージ
・Hard work took her to the top of the class.
・ハードワークは彼女をクラスのトップにした
⇒ハードワークが私をクラスのトップへ運んだイメージ
動詞「take」のイメージは「ひょいっと手に取る」なので、すぐ後ろに「人やモノ」などを置いて、その後ろに到達地点を指し示す前置詞「to」と「場所など」を置くことで、「~を~へ運ぶ・連れていく」といった意味を生み出すことができます。
take + 人・物 + to be 補語(~を~だと思う)
・I take him to be an honest man.
・私は彼を正直な男だと思う
⇒私はたくさんの選択肢の中から彼に対して「正直な男だ」と受け取ったイメージ
・I took her to be a good wife.
・私は彼女を良い奥さんだと思った
⇒私はたくさんの選択肢の中から彼女に対して「良い奥さん」だと受け取ったイメージ
動詞「take」のイメージは「ひょいっと手に取る」なので、すぐ後ろに「人やモノ」などを置いて、その後ろに到達地点を指し示す前置詞「to」と「補語」を置くことで、「~を~だと思う」といった意味を生み出すことができます。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「takeのイメージ」は掴めましたでしょうか?
この「take」という動詞は「ひょいっと手に取るイメージ」があるので、そのイメージからお馴染みの「持っていく」や「取る」などの意味が生まれています。
根本にある感覚は、選択肢の中から自分のテリトリーに引き込むといった感覚になりますので、そのような感覚が感じられるのであれば、様々な意味として使うことができるのがポイントです。
本当に数多くの意味を生み出すことができる動詞ですので、今後英語を学んでいく中で、新しい意味の「take」に出会ったら、徐々に自分のモノにしていってくださいね。
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