例文で解説!「fast, quick, rapid, early」のニュアンスと意味の違いと使い方!
今回の記事では「fast と quick と rapid と early の違い」をまとめてみました!
英語を使いこなすには、日本語の意味だけでなく「語句が文中でどういうニュアンスになるのか?」を理解するのが重要です。
そこで、今回の記事では「fast と quick と rapid と early のニュアンスの違い のニュアンスの違い」を解説してみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
「fast と quick と rapid と early」の違い
語句 | ニュアンス | 主な日本語訳 |
fast | 動作の速度がはやい ※継続的 ※物理的な速度 |
速い・素早い 速く |
quick/quickly | 瞬間的にはやい ※瞬発的 ※時間がかからない様子 |
速い・素早い・迅速な 速く・素早く |
rapid/rapidly | 劇的にはやい ※急激な速度の変化 |
速い・急速な・急激な 速く・急速に・急激に |
early | 時間がはやい ※時間や時期が早い |
早い・初期の 早く |
「fast」のニュアンス
「fast」の意味:(速い・素早い・速く)
・He can type fast.
・彼は速くタイピングできます
⇒彼は速くタイプすることができるというイメージ
・We took a fast train.
・私たちは快速電車に乗った
⇒私たちが速い電車に乗ったというイメージ
・Children are growing up really fast.
・子どもたちは本当に早く成長します
⇒子どもたちが本当に早く成長するというイメージ
fastのイメージは「動作の速度がはやい」です。「速い速度での継続的な動作」を表す際に使われます。ポイントは「動作の物理的な速さ」を表すという点にあります。あくまで「動作の速さ」を表現するため、動作を終えるのにかかった時間の長さは関係ありません。
※継続的
※物理的な速度
「quick / quickly」のニュアンス
「quick / quickly」の意味:(速い・素早い・速く・素早く)
・He is a quick thinker.
・彼は頭の回転が速い
⇒彼の頭の回転は迅速だというイメージ
・Let me do a quick check.
・ちょっと確認させてください
⇒素早く確認させてくださいと頼んでいるイメージ
・He finished his homework quickly.
・彼は宿題を早く終わらせた
⇒彼が宿題を迅速に終わらせたというイメージ
quickのイメージは「瞬間的にはやい」です。「動作や反応の瞬発的な速さ」を表す際に使われます。ポイントは「瞬発的な速さ」を表す点にあるため。物事の動作や反応にかかった「瞬発力」に焦点が当たります。
・The train was so fast.
・電車はとても速かった
※動作:速度(電車の動きが速い)
・The train arrived in Tokyo quickly.
・電車はすぐに東京に到着した
※時間:すぐに到着(時間がかからない様子)
実際に上記の例文を比べてみると、fastの方は「動作の速さ」を表現しているのに対して、quicklyの方は「時間がかからない様子」を表現しているのが分かりますよね。
※瞬発的
※時間がかからない様子
「rapid / rapidly」のニュアンス
「rapid / rapidly」の意味:(速い・急速な・急激な)
・The Chinese economy grew rapidly.
・中国経済は急速に成長した
⇒中国の経済は急速に成長したというイメージ
・The boat was caught a rapid stream.
・船は急流に巻き込まれた
⇒船が急激な流れに巻き込まれたというイメージ
・We took a rapid train.
・私たちは快速電車に乗った
⇒私たちが速い電車に乗ったというイメージ
rapidのイメージは「劇的にはやい」です。fastと同じく「動作の速さ」を表現しますが、主に「速度の劇的な変化」を表します。
※急激な速度の変化
「early」のニュアンス
「early」の意味:(早い・早く・初期の)
・He got up early in the morning.
・彼は朝早く起きた
⇒彼が朝早く起きたというイメージ
・He had an early breakfast before going to the top of the mountain.
・彼は山頂に行く前に早めに朝食をとった
⇒彼が山頂に行く前に早めに朝食をとったというイメージ
・I have to go to work early tomorrow.
・明日は早く仕事に行かなければならない
⇒明日は早く仕事に行かなければならないというイメージ
earlyのイメージは「時間がはやい」です。紹介した他の「はやい」を意味する単語とは違い、動作や反応ではなく「時間や時期が早い」というニュアンスで使われるのがポイントです。
※時間や時期が早い
「fast と quick と rapid と early」の例文
「fast」の例文
・The clock is ten minutes fast.
・時計は10分進んでいます
⇒時計が10分進んでいるというイメージ
・She learns fast.
・彼女は学習が早い
⇒彼女は学ぶのが早いというイメージ
・He ran as fast as he can.
・彼は全力で走った
⇒彼ができる限り速く走ったというイメージ
動きが速いと伝えたい時に使われる単語です。主に「動作の速度の速さ」を表現することができます。形容詞として使われることが多いですが、副詞として使うこともできます。
「quick」の例文
・He took a quick shower.
・彼はササっとシャワーを浴びた
⇒彼が急いでシャワーを浴びたというイメージ
・He is a quick learner.
・彼は学習が早い
⇒彼が学ぶのが早いというイメージ
・Thank you for your quick decision.
・迅速な決定をありがとうございます
⇒迅速な決定に感謝しているというイメージ
瞬間的な速さを伝える時に使われる単語です。そのため「瞬発力や短時間で完了する様子」を表現できます。動きの速さではなく「時間がかからない様子を表す」といった感じですね。
「rapid / rapidly」の例文
・She won rapid promotion.
・彼女は昇進するのが速かった
⇒彼女が昇進するのが速かったというイメージ
・The company is experiencing rapid growth.
・会社は急速な成長を遂げている
⇒会社が急速な成長を遂げているというイメージ
・The population of this city has increased rapidly.
・この都市の人口は急速に増加した
⇒この都市の人口が急速に増加したというイメージ
速さの変化を伝える時に使われる単語です。主に「速度の急激な変化や進行」を表すことができます。なので「急成長や急展開などを表現する」のが得意です。
「early」の例文
・He returned from his business trip early.
・彼は出張から早く帰ってきた
⇒彼が出張から早く帰ってきたというイメージ
・He has to go to work early tomorrow.
・彼は明日早く仕事に行かなければならない
⇒彼が明日早く仕事に行かなければならないというイメージ
・I’m going to have an early lunch.
・早めの昼食をとるつもりです
⇒早めの昼食をとるつもりだというイメージ
動作の速度ではなく「時間・時期的な早さ」を表します。感覚としては「予定よりも時間的に早い様子」といった感じですね。
いかがでしたでしょうか?
こうやって例文を並べて比べてみると「はやいを意味する語句」でもニュアンスが異なるのが分かりますね。
細かいニュアンスの違いを理解して使いこなすためには、それぞれの語句「fast と quick と rapid と early」のイメージを掴むことが重要です。また、実際に語句が使われている英文や前後の話の流れなども意識することも英語力を伸ばすポイントになります。
ぜひ、もう一度この記事を読み直して「それぞれの語句のニュアンス」を掴むようにしましょう。
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