動詞「want」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「want」と言えば、一般的には「欲しい」という意味でお馴染みですよね?
実際、動詞「want」は日本語で言うところの「欲しい」という意味で使われていますが、それは「want」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。
では、他に「want」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「wantのイメージと正しい使い方」を解説していきます。
この記事の目次
「wantのイメージ」
まず、「want」のイメージですが「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」になります。
この「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」というイメージから、よく使われる「欲しい」という意味が生まれています。
単純に「何かを欲する」と聞くと「物理的なモノ」を想像しがちですが、動詞「want」で「欲することができるモノ」は「概念」や「行為」などの「物理的ではないモノ」にも適用することが可能です。
では、せっかくなので、動詞「want」を使った例文を見ていきましょう。
・I want the game.
・私はそのゲームが欲しい
⇒私がそのゲームを欲しがっているイメージ
・We want textbooks.
・私たちは教科書が欲しい
⇒私たちが教科書を欲しているイメージ
・I want your advice.
・あなたのアドバイスが欲しい
⇒あなたのアドバイスを欲しているイメージ
・She wants truth.
・彼女は真実を知りたがっている
⇒彼女が真実を欲しているイメージ
・My house wants painting.
・私の家は塗り替えが必要だ
⇒私の家に対し塗り替えという行為を欲しているイメージ
このように、動詞「want」は「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」から「欲しい、知りたい、必要としている」などの意味で使われます。その際、ポイントになるのは「直接な欲求を訴えている」という点です。
「wantの使い方(基本編)」
ここからは、動詞「want」の本来のイメージ「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
want(欲する)
・I want a new wacth.
・新しい時計が欲しい
⇒私が新しい時計を欲しているイメージ
・She wants a divorce.
・彼女は離婚したがっている
⇒彼女が離婚という行為を欲しているイメージ
want(必要とする)
・We want plenty of sleep.
・私たちには十分な睡眠が必要だ
⇒私たちが十分な睡眠を欲しているイメージ
・This air condisioner wants repairing.
・このエアコンは修理が必要だ
⇒このエアコンに対して修理を欲しているイメージ
・You’re wanted on the phone.
・君に電話だよ
⇒相手があなたと電話で話すことを欲しているイメージ
・I want you as a secretary.
・君に秘書になって欲しい
⇒私があなたを秘書として欲しているイメージ
want(望む)
・I want it done now.
・それをすぐしてもらいたい
⇒その作業にすぐに取り掛かってと欲しているイメージ
・What do you want from me?
・どういうご用でしょうか?
⇒相手に何を欲しているのか尋ねているイメージ
このように、動詞「want」には「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」というイメージがあるため、「欲しい、必要としている、望んでいる」などの意味を生む出します。
尚、この「何かを欲するイメージ」は「生々しい欲求」なので、相手に対して「遠慮なく直球で自分の欲しているモノを伝えている印象」になるので覚えておきましょう。
「wantの使い方(応用編)」
動詞「want」は「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」なので、「物理的にも非物理的にも何かを要求する際に使える動詞」なのですが、その欲する感覚から様々な使い方ができます。
S want(主語が欲する)
動詞「want」の「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」のイメージから「主語が欲する」という意味で使えます。
・You can come with me, if you want.
・一緒に来たいのなら来てもいいよ
⇒テレビがついていない状態から作動させたイメージ
・You can stay up as late as you want.
・好きなだけ遅くまで起きていていいよ
⇒明かりついていない状態から作動させたイメージ
この使い方は「主語が望むなら~だよ」といった感じの表現です。口語でよく使われている表現なので、聞き馴染がありますね。
S want O 副詞(主語が目的語に~をして欲しい)
動詞「want」の「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」の後ろに「O(目的語)+副詞」を置くことで、「S(主語)がO(目的語)に~をして欲しい」という意味になります。
・Do you want me out?
・席を外しましょうか?
⇒席を外すことを欲しているか尋ねるイメージ
・I want my book back.
・本を返して欲しい
⇒私が本を返してもらいたいと思っているイメージ
先ほどもお伝えしましたが「want」は「物理的なモノ以外も欲することができる」ので「主語が目的語に~をして欲しい」と伝える際にも使えます。この表現も日常会話の中ではよく聞く表現なので覚えておきたいパターンの1つです。
S want to do(主語が~をしたい)
動詞「want」の「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」の後ろに「to do」を置くことで、「S(主語)が~をしたい」という意味になります。
・I want to go to Hawaii.
・私はハワイに行きたい
⇒私がハワイに行くという行為を欲しているイメージ
・She wants to be a teacher.
・彼女は教師になりたがっている
⇒彼女が教師になるという行為を欲しているイメージ
・He wants to make a lot of money.
・彼はお金をたくさん稼ぎたがっている
⇒彼がお金をたくさん稼ぐという行為を欲しているイメージ
先ほどもお伝えしましたが「want」は「物理的なモノ以外も欲することができる」ので「主語が~をしたい」と言いたい時にも使えます。
●「Do you want to do」の表現
先ほど「S want to do」は「主語が~をしたい」になるとお伝えしましたが、「主語」が「you」の場合はニュアンスが異なる場合もあります。
・Do you want to go to Hawaii?
・ハワイに行きたいですか?
⇒あなたがハワイに行く行為を欲しているかを尋ねるイメージ
・Do you want to have some beer with me?
・ビール飲みにいこうよ?
⇒あなたが私と一緒にビールを飲む行為を欲しているかを尋ねるイメージ
※相手に欲しているかを尋ねているが、実際には勧誘的なニュアンス
・Do you want to wake me up at five tomorrow?
・明日5時に私を起こしてくれませんか?
⇒あなたが5時に私を起こす行為を欲しているかを尋ねるイメージ
※相手に欲しているかを尋ねているが、実際には依頼的なニュアンス
この「Do you want to do?」の表現は一見すると「相手に~をしたいか?」を尋ねているように聞こえますが、それ以外に「勧誘」や「依頼」のニュアンスになることがあります。友人同士なんかで使われるカジュアルな言い回しですね。
S want O C(主語が目的語を補語の状態にすることを望む)
動詞「want」の「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」の後ろに「O(目的語)」+「C(補語)」を置くことで、「S(主語)がO(目的語)をC(補語)にすることを望む」という意味になります。
・I want my steak medium rare.
・ステーキはミディアムレアでお願いします
⇒ステーキの焼き具合をミディアムレアにしてと欲しているイメージ
・Do you want this coffe cold?
・コーヒーは冷たいのがいいですか?
⇒コーヒーは冷たい状態のを欲しているかを尋ねるイメージ
動詞「want」は「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」なので上記のような使い方もできる訳ですね。
S want O to do(主語が目的語に~することを望む)
動詞「want」の「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)」の後ろに「O(目的語)」+「to do」を置くことで、「S(主語)がO(目的語)に~をして欲しい」という意味のを作ることができます。
・Do you want me to help you?
・手伝おうか?
⇒私の手伝いを欲しているかを尋ねるイメージ
・Do you want me to buy you one?
・それ買って欲しい?
⇒それを買ってくる行為をして欲しいかを尋ねるイメージ
・Do you want me to pick you up at the station tonight?
・今夜駅に迎えに行こうか?
⇒今夜駅まで迎えに行く行為をして欲しいかを尋ねるイメージ
こちらの「Do you want to do?」は「あなたは私に~して欲しいですか?」といった感じでです。感覚的には「相手に喜んでもらうために自ら何かをすることを提案している」といった感覚ですね。
実際の会話としてはこんな風に使われています。
・Do you want me to do the dishes?
・お皿洗おうか?
・ If you want.
・うん、もしよかったらお願い
あまり効きなじみがない表現かもしれませんが、ネイティブ同士ではよく使われる表現です。カジュアルだけど相手への気遣いも含まれている表現なので、夫婦の会話なんかで使うと良い感じですね。
このように「want」は「自分の~したい」「相手に~して欲しい」という欲求だけでなく、相手からの欲求に対して「自分から~しようか?」という意味まで幅広く応用することができます。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「wantのイメージ」は掴めましたでしょうか?
動詞「want」は一般的には「欲しい」という意味で広く知られていますが、それは根本のイメージである「欠けているモノを欲する(生々しい欲求)イメージ」から派生した意味になります。
物理的なモノだけでなく、概念や行為などの非物理的なモノを欲することもでき、使い方によっては勧誘や依頼など様々なニュアンスを持たせることもできます。日常会話でも使える非常に使い勝手の良い動詞ですので、ぜひ、イメージを掴んで使いこなしていってください。
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