これで完璧!前置詞「along」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「along」と言えば、一般的には「~に沿って」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「along」は日本語で言うところの「~に沿って」という意味で使うことができますが、それは前置詞「along」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「along」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「alongのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
この記事の目次
「alongのイメージ」
前置詞「along」のイメージですが「細長いモノに沿う」になります。
この「細長いモノに沿う」というイメージから「~に沿って」という意味が生まれてきているのですが、この沿う感覚は「道路や川などの物理的なモノ」だけでなく「時間や感情などの概念的なモノ」にも使うことができます。
また、川などを長いモノに見立てた場合、川に沿って進む際には、同じように川の流れも沿ってついてくるため、そこから「一緒に」という感覚も生まれできます。
・along the river ⇒ 川に沿って
・along the way to school ⇒ 学校に行く途中に
・along with her ⇒ 彼女と一緒に
※細長いモノに沿うイメージから「沿って進む・存在・付帯」などを表現することができます。
さて、そんな風に「細長いモノに沿う」というイメージがある前置詞「along」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。
1.沿って進む「along」
2.沿って存在する「along」
3.一緒にを表す「along」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
沿って進む「along」
1つ目の「along」は「沿って進むalong」です。具体的な例をあげると「川に沿って歩く」や「君の計画に賛成する」や「その方針に従って作る」といった感じで「何かに沿って進む様子」を表現することができます。
・We walked along the river.
・私たちは川に沿って歩いた
⇒川という細長いモノに沿って進む
・The ship sailed along the river.
・その船は川沿いを運航した
⇒川という細長いモノの中を進む
・I walk my dog along the beach.
・私は犬に海岸沿いを散歩させている
⇒海岸線という細長いモノに沿って進む
・We will go along with your plan.
・我々は君の計画に賛成します
⇒計画という時間の流れに沿って進む
・We made it along the following lines.
・私たちは次の方針に従ってそれを作った
⇒方針という進捗に沿って進む
前置詞「along」のイメージは「細長いモノに沿う」なので、歩くや泳ぐといった「進む動作」と一緒に使うことで「細長いモノに沿っての進行」を表現できます。
実際、上記の例文を見てみても「walk along the river(川に沿って歩く)」や「sail along the river(川に沿って運行する)」といった感じで「進む動作」との相性が良いのが分かりますよね。
また「進む動作」でも、歩くなどの「動的なモノ」だけでなく、計画や作るなどの「時間の経過と共に進むモノ」とも使うことができます。
沿って存在する「along」
2つ目の「along」は「存在を表すalong」です。具体的な例をあげると「ホテルがビーチ沿いに建っている」や「通りに沿ってお店がある」や「学校に行く途中で人に会う」といった感じで「存在」を表現できます。
・Many hotels stand along the beach.
・ビーチ沿いに多くのホテルが建っています
⇒ビーチという細長いモノに沿ってホテルが存在する
・There are many shop along this street.
・この通りにはたくさんお店がある
⇒通りという細長いモノに沿ってお店が存在する
・There are beautiful cherry trees along the street.
・通り沿いに美しい桜並木が並んでいる
⇒通りという細長いモノに沿って桜の木々が存在する
・You will see the shop along the main street.
・メインどおりに沿って進むとそのお店が見えます
⇒メインどおりにそってお店が存在する
・I met him along the way to school.
・私は学校に行く途中で彼に会った
⇒学校に行く過程に沿って進んでいたら彼に出くわした
前置詞「along」のイメージは「細長いモノに沿う」なので、上記の例文のように「The house stands along the beach.(ビーチ沿いに家がある)」といった感じで「細長いモノに沿って存在しているモノ」を表現することも可能です。
一緒にを表す「along」
3つ目の「along」は「一緒にを表すalong」です。具体的な例をあげると「彼は彼女とそこへ行く」や「おやつと飲み物を持っていく」といった感じで「一緒の状態(付帯)」を表現することができます。
・He went there along with her.
・彼は彼女とそこへ行った
⇒彼に沿って彼女もその場所に行く
・Do you get along with him?
・彼とは上手くいっていますか?
⇒彼に沿えているかを尋ねている
・He brought along his wife there.
・彼はそこに妻を連れて行った
⇒彼の妻も彼に沿わせてその場所に連れて行く
・I’ll bring along a picnic lunch.
・ピクニック用の昼食を持っていきます
⇒ピクニックへ行く私に昼食を付帯している
・Let’s take along some snacks and drinks.
・おやつと飲み物を持っていこう
⇒我々が向かう先におやつと飲み物を付帯させている
前置詞「along」のイメージは「細長いモノに沿う」なので「主語の進行方向へ何かを沿わせること」ができます。その何かは人でも物でも概念でもなんでもOKです。特に感覚的に難しくないですし分かりますね。
「along with」と「together with」の違い
今回ご紹介した「along with」と同じように「together with」も「~と一緒(付帯)」を表現ことができますが、少しニュアンスが異なります。
・He went along with her.
・彼は彼女と一緒に行った
⇒彼と彼女が沿って一緒に行く感覚
※「long(長い)」に接頭辞「a」がついている
・He went togther with her.
・彼は彼女と一緒に行った
⇒彼と彼女が集まって一緒に行く感覚
※「gether(集まる)」に前置詞「to」がついている
このことから、同じ「~と一緒」でも「along with」の方が「together with」よりも一体感を感じることができます。日本語に訳すと同じ訳語になりますが、若干ニュアンスが異なるので覚えておきましょう。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「alongのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「along」は一般的には「~に沿って」という意味で使われていますが、それは「細長いモノに沿う」といったイメージから生まれています。
そこから、歩くや泳ぐといった「進む動作を表す動詞」と一緒に使うことで「細長いモノに沿っての進行」を表現できますし、見えるやそこにあるといった「存在を表す動詞」と一緒に使うことで「細長いモノに沿っての存在している様子」も表現できます。
また、それらの使い方からの派生として「細長いモノに沿って一緒に進んでいる様子」も表現することができるので、合わせて覚えておくようにしましょう。
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