英語で「延期する」は何?状況で使い分ける先延ばしの表現
何か物事を先延ばしにしたい時、英語で何て言ったら良いか分かりますか?
辞書などで調べてみると「延期する(postpone)」という動詞が真っ先に出てくるので、この単語をご存知の人も多いかもしれませんね。確かに「延期する(postpone)」で間違いないのですが、この動詞はどちらかと言えば、ビジネスなどのフォーマルな場面で使われる動詞のため、日常会話ではあまり使われません。
そこで今回は、日常的によく使われる「延期」の表現をご紹介いたします。
この記事の目次
「一旦保留にする」外的要因で保留する時の表現(フォーマル)
今回、最初にご紹介する「延期」の表現は「保留する(put on hold)」です。
こちらは、ビジネスシーンなどに使われることが多い表現で、一時的に仕事や計画などを保留する際に使う表現になります。延期の理由としては、自身に何か問題などがあった場合ではなく、何か事件や事故など「外的要因」が基で物事を延期する際に使われます。
具体的な例をあげると、例えば「今行っている仕事の計画を延期したい場合」に「仕事の計画を延期する(put the business plan on hold)」といった形で「put ~ on hold」という形で使います。また、この他に「電話を受けて少々お待ちくださいという場合」にも「put on hold」と言うこともあります。
この表現は、海外ドラマや映画でもよく出てくるので、聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
・We decided to put the business plan on hold until next year.
・そのビジネスプランは来年まで持ち越すことになりました。
・We put the campaign on hold because our shopping site kept crashing.
・当社のショッピングサイトがクラッシュしていたのでキャンペーンを一時停止した
・We put the business plan on hold considering the financial situation in this company.
・当社の財政状況を考慮してそのビジネスプランを延期した
・My father put his retirement on hold. He still has so many things to do.
・父はリタイアを延期した。やりたいことがまだたくさんあるのだ
・Put on hold.
・少々お待ちください(電話)
「予定を後ろにずらす」延期したい時の表現(カジュアル&フォーマル)
つづいての「延期」の表現は「後ろにずらす(push back)」です。
こちらの表現は、ビジネスの場面で使うこともありますが、私も日常的にもよく使う表現で、「push back」という読んで字のごとく「何か物事を後ろに押しずらすイメージ」になります。
なので、「友達との約束などを後ろにずらしたい場合」など、日常的な場面で用いると良いでしょう。
・Can you push back the lesson to 8 p.m.?
・8時にレッスンをずらしてもいいですか?
・Could I push back the lesson by 10 minutes?
・レッスンを10分後ろ倒しにしていただけますか
・The accident might push back the schedule.
・その事故でスケジュールが遅れるかもしれない
・The meeting was pushed back to Friday.
・ミーティングは金曜に延期になった
「後回しにする」自分の判断で先延ばしたい時(カジュアル)
つづいての「延期」の表現は「後回しにする(put off)」です。
こちらの表現は、「何か外的な要因で後回しにする(put on hold)」とは異なり、「自分の意志や判断で先延ばしにする際」に使います。感覚としては「今はやりたくないから後でやる」といった感覚になので、少しネガティブな感情が含まれます。
・I’m going to put the homework off until this weekend.
・宿題は週末にやります
・They put off the event because of the heavy rain.
・彼らは豪雨のためそのイベントを延期した
・Don’t put off what you can do today.
・今日できることを先延ばしするな
・I put off a visit to the dentist as long as I could.
・私はできるだけ歯医者に行くのを遅らせた
「延期する」ビジネスでも使える表現(カジュアル&フォーマル)
最後の「延期」の表現は「後回しにする(postpone)」です。
こちらの「延期する(postpone)」は、どんな状況の時にも使うことができますが、少々堅めの表現になるので、ビジネスなどの正式な場で使われる表現になります。なので、日常的な会話で「延期」を表現する際には、カジュアルな「push back」や「push off」を使うと良いでしょう。
因みに、「postpone」という単語は、ラテン語 「ponere」 が由来になっており、「置く( to place)」を意味しています。
・Let’s postpone the meeting to Friday.
・会議は金曜日に延期しましょう。
・The soccer game was postponed because of the typhoon.
・そのサッカーの試合は台風のため延期された
・She has postponed her departure until next week.
・彼女は来週まで出発を延期した
・The movie star decided to postpone his trip because so many people knew about it.
多くの人に知られてしまったため、その映画スターは旅行を延期することにした
「動画で復習しよう」
いかがでしたでしょうか?
計画や予定を遅らせたい時、何か約束事を遅らせたい時、フォーマルな場面やカジュアルな場面、それぞれの場面に合わせて使い分けをすることができますので、ぜひ、様々な表現を身に付けて使いまわしていきましょう。
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