英語で「~だと思う」は何て言う?「I think ~」以外の表現
英語を使っていると「いつも同じ表現ばかりになっているな」って思う時ありませんか?
私も普段、生徒さんに英語を教えていて、レッスンの中で英語で会話をするのですが、いつも同じ表現ばかりになってしまっている生徒さんも少なくありません。
その中でも特に代表的なのが「~だと思う(I think ~)という表現」なのですが、今回は「状況や確信の度合いによって使い分ける“~だと思う(I think ~)”の表現」についてご紹介して行きます。
この記事の目次
「絶対こうだ」と思う時の表現(確信度80%以上)
日本語で「ポジティブ」と聞くと、「明るい」だと「前向きな」などの性格に関する単語だと思いがちですが、英語では、性格に関する意味だけではありません。
どちらかというと「positive」という単語は、「明確な」だとか「疑いようがない」といった「何か物事をはっきりさせる」といったイメージの単語になので、そこから派生して「自信のある」といった意味が生まれています。
そのことから「I’m positive ~」=「確信度の高い“~だと思う”」という意味になっているという訳なのですね。因みに、日本語で言うところの「ポジティブ=前向き・明るい」などの意味も、英語の「はっきりさせる」というイメージから切り取られた意味になります。
・I’m positive it will work.
・絶対に上手くいくよ
・I’m positive about that.
・それには自信がある
・I’m positive that he stole my bicycle.
・あいつが自転車を盗んだのに間違いない
・Aさん : Are you sure you closed the window?
・Aさん : 窓ちゃんと閉めたの?
・Bさん : I’m positive.
・Bさん : 間違いないよ
「間違いない」と思う時の表現(確信度60%くらい)
つづいて、ネイティブが日常的によく使う「~だと思う」という表現は「I bet ~」です。
この「bet」という単語は、元々は「何か賭け」をする際に使われる単語なので、そのことから「お金を賭けられるくらい確信度の高い“~だと思う”」という意味になります。例えば、具体的な例をあげると、誰か上手くやっているかどうか気になる人がいたとして、「きっと彼は上手くやっているよ」などと言いたい場合に「I bet that he is ok.」といった感じで使います。
これと同じくらいの確信度として「I’m sure ~」という表現もありますね。
・I bet it’s going to snow.
・きっと雪になるだろう
・I bet things will be okay.
・事態は良くなるよ
・I bet she won’t come to the party.
・彼女はパーティーに来ないだろうね
・I bet she will like it.
・彼女、きっとそれ気に入るだろうね
「私はこう思う」意見を述べる時の表現(確信度40%くらい)
つづいての「~だと思う」の表現は、お馴染みの「I think ~」です。
こちらは確信度の高さで言えば40%くらいで、確固たる根拠はないけど「話し手の意見や感想」として「~だと思う」といった意味になります。こちらも具体例をあげると「このパスタは美味しい」と言いたい場合などに「I think the pasta tastes good.」といった感じで使います。
因みに、同じくらいの確信度の高さの表現として「I guess ~」という表現もあります。こちらは「guess」という単語自体に「~だと見当つける」という意味があるので、「I think ~」と同じく「話し手の意見や感想」になります。
・I think so.
・そう思います
・I don’t think it will rain tomorrow.
・明日は雨にならないと思う
・I think this novel is more interesting than that one.
・この小説はあの小説より面白いと思う
・I think you should quit smoking.
・タバコ吸うの辞めたほうがいいと思うよ
※単に「You should ~」と言うより柔らかい表現になります
「仮定すると」経験に基づく表現(確信度20%くらい)
つづいての「~だと思う」の表現は、「I suppose ~」という表現です。
この「suppose」という単語には、元々「仮定すする」だとか「想像する」といった意味があるので、日本語訳では「同じ“~だと思う”」になるのですが「比較的根拠が薄い形での意見」になります。
ですが「supposeの想像」は「話し手の経験や知識に基づいた想像」になるため、確信度が低いとはいえ「どのくらいの確信度なのか?」は個人によって異なります。客観的には20~30%くらいの確信度で受け止められると思っておくと良いでしょう。
・I suppose he will come.
・多分彼は来るだろう
・I suppose she will come to the party.
・多分彼女はパーティーに来るだろう
・I suppose he is right
・彼は正しいんじゃないかな
・I suppose she is a teacher.
・多分彼女は先生だよ
「残念だけど」何か残念なことを伝える表現
最後の「~だと思う」の表現は、「I’m afraid ~」という表現です。
この「I’m afraid ~」という表現は、これまで紹介してきた「~だと思う」とは少しイメージが異なり、「話し手が残念に持っていること」を表現する際に使われます。
日本語的な感覚としては「(残念ながら)~だと思う」だとか「せっかくだけど~だ」という感覚になり、何か言いにくいことを告げる場合に使うと良いでしょう。
・I’m afraid that he won’t come to the party.
・残念だけど彼はパーティーに来ないんじゃないかな
・I’m afraid he isn’t here right now.
・申し訳ございませんが、彼は今ここにいません(電話で)
・We are afraid that we are unable to fulfill your request.
・申し訳ございませんが、ご要望にお応えするのが難しそうです
・I’m afraid to say that your offer was rejected.
・申し上げにくいのですが、あなたの提案は却下されました
・Aさん : Did he steal the bike?
・Aさん : 彼は自転車を盗んだのか?
・Bさん : I’m afraid so.
・Bさん : 残念ながらそうだ
「動画で復習しよう」
いかがでしたでしょうか?
このように「~だと思う」と一言で言っても、話し手の確信度の高さやニュアンスによって使いわけることができますので、いつも「同じ表現(I think ~)」ばかり使ってしまっているという方は、使い分けてみると良いと思います。
ぜひ、意識してみてくださいね。
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