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簡単!英語の目的語とは?補語や品詞との関係も分かりやすく解説!

 

 

今回は「目的語」についてお話します。

英語を勉強していると頻繁に目にする「目的語」ですが、あなたは「目的語とは何なのか?」ご存知ですか?実は、あまりよく分からないけど「なんとなく流してしまっている」なんていう方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回の記事では「目的語とは何なのか?」「真の意味での目的語とは?」など、目的語について分かりやすく解説してみました。

他のサイトにはない重要なポイントもお伝えしていますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

 

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英語の目的語とは?

 

 

では早速、本題に入っていきますが「目的語」とは一体なんなのでしょうか?

 

その答えは「配置」です。

 

「え?配置?」。。。と思った方もいらっしゃると思いますが「目的語とは配置」です。

 

英語を学ぶ際に最初に教わった「基本5文型」ってありましたよね?

●基本5文型

・第一文型 主語(S)+動詞(V)
・第二文型 主語(S)+動詞(V)+補語(C)
・第三文型 主語(S)+動詞(V)+目的語(O)
・第四文型 主語(S)+動詞(V)+目的語(O)目的語(O)
・第五文型 主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)

上記を見ると、そのままですが「目的語はここ」とはっきりと示されています。

なので、当たり前ですが「第一文型・第二文型には目的語は存在しない」ですし、「第三文型・第四文型・第五文型でも、目的語の位置に置かれた単語は以外は目的語ではない」ということになります。

 

 

真の意味での目的語とは?

 

 

さて、では「目的語とは配置のことだ」と意識した上で、深く目的語について掘り下げていこうと思いますが、いろいろなサイトや参考書などで、目的語とは「動詞の動作が及ぶ対象」という解説がなされていますよね?

・目的語 ⇒ 動詞の動作が及ぶ対象

確かに「目的語は動詞の動作が及ぶ対象」なのですが、そう言われても「正直よく分からないな」と思いませんか?

 

 

そうなんです。よく分からないんですよ。

 

なので、初心者用に噛み砕いて「日本語の『~を』『~に』に当たる部分が目的語」という解説もよく見かけます。

目的語の一般的な解説

・動詞の動作が及ぶ対象
・日本語の『~を』『~に』に当たる部分が目的語

 

実際に「猫がネズミを捕まえた」という文を見てみると、目的語は「~を」に当たる部分なので「ネズミ」だと分かりますよね?

・The cat caught a mouse.
・猫がネズミを捕まえた
⇒目的語は「~を」の部分なので「ネズミ」だと分かる

では「猫はネズミが好きだ」という文では、目的語は何になるでしょうか?

・The cat likes mice.
・猫はネズミが好きだ

この文には「『~を』『~に』がない」ので、日本語を目安に目的語を見つけることはできません。

 

 

そこで出てくるのが「目的語とは動詞の動作が及ぶ対象」です。このヒントから推測すると「動作が及ぶ対象→ネズミ」なので「目的語はネズミだ」と分かりますね。

・The cat likes mice.
・猫はネズミが好きだ
⇒動詞の動作の対象「好きだ→ネズミが」なので「目的語=ネズミ」だと分かる

 

ですが、この定義だけで目的語は完璧なのでしょうか?

 

確かに、目的語は「動詞の動作が及ぶ対象」ですし、日本語で考えれば「~を・~に」に当たる部分です。

しかし、実際に英語を使う場面では「直接、英語を見聞きすることになる」ので、その際に意味が理解できていなかったら「動詞の動作が及ぶ対象」や「日本語」をヒントに目的語を見つけ出すことは難しくないですか?

 

 

そうなんです。確かに「日本語から英語にする時」であれば、「動詞の動作が及ぶ対象(『~を・~に』の部分)」をヒントに目的語を見つけることができるのですが、実際に英語を使う場面では日本語を介さず、英語を英語のまま理解しなければなりません。

 

そしてその際は、従来の方法「動詞の動作が及ぶ対象(『~を・~に』の部分)から目的語を見つける」のは困難です。だって、英文の意味が理解できていないのですから。。。

 

では、英語で目的語を考える際に「絶対に揺るがないルール」は何でしょうか?

 

それは「配置」です。

 

つまり、目的語とは「基本5文型の第三文型・第四文型・第五文型の目的語の位置に置かれる単語のこと」であり、逆を言えば「日本語的に目的語の条件を満たしている単語だとしても、目的語の位置に置かれなければ目的語ではない」ということが言えます。

 

そもそも「The cat likes mice.」の「mice」は、「目的語の位置(第三文型の目的語の位置)に置かれたからこそ目的語になれた」のであって、それ以外の位置に置かれてしまったら「動詞の動作及ぶ対象にはなれない」のです。

 

 

配置と目的語の関係性

 

 

では、実際に「配置」を意識しながら「目的語」について詳しく見ていきましょう。日本語的な理屈では「動詞の動作が及ぶ対象(『~を・~に』の部分)が目的語」でしたよね?

なので、日本語の場合は、いくら語順を変えても「猫がネズミを捕まえた」という文の目的語は「ネズミ」です。

・猫がネズミを捕まえた!
・猫が捕まえた!ネズミを
・捕まえた!猫がネズミを
・捕まえた!ネズミを猫が
・ネズミを猫が捕まえた!
・ネズミを捕まえた!猫が

実際、上の例文を見ても、動詞「捕まえた」が及ぶ対象は「ネズミ」ですし、日本語的にも「猫がネズミを捕まえた」なので「目的語=ネズミ」と分かります。日本語的に若干おかしく感じる文もありますが、普通に意味は分かりますよね?

 

では、今度は上記の日本語を配置を無視して英語にしてみたらどうでしょうか?

・The cat a mouse caught.
・The cat caught a mouse.
・Caught the cat a mouse.
・Caught a mouse the cat.
・A mouse the cat caught.
・A mouse caught the cat.

あれ?確か理屈では「動詞の動作が及ぶ対象『(日本語の『~を・~に』の部分)が目的語」のはずなのに、なんだかおかしくないですか?

・The cat a mouse caught. ← 意味不明
・The cat caught a mouse. ← 正解
・Caught the cat a mouse. ← 意味不明
・Caught a mouse the cat. ← 意味不明
・A mouse the cat caught. ← 意味不明
・A mouse caught the cat. ← 意味が変わってしまう

そうなんです。「動詞の動作が及ぶ対象(日本語の『~を・~に』の部分)」という考えだけで、英文を作ってしまうと上記の文のような不都合が生じてしまうのです。

事実、上の例文を見ると「ネズミ(a mouse)」が「目的語」になっている文は1つしかありません。特に最後の文は「ネズミが猫を捕まえた(目的語は猫)」になってしまっていますよね?

 

もちろん、他のサイトや参考書でも解説されている「目的語=動詞の動作が及ぶ対象(『~を・~に』の部分)」という解釈は結果的に見れば正解です。

・The cat a mouse caught. ← 意味不明
・The cat caught a mouse. ← 正解
・Caught the cat a mouse. ← 意味不明
・Caught a mouse the cat. ← 意味不明
・A mouse the cat caught. ← 意味不明
・A mouse caught the cat. ← 意味が変わってしまう

ただし、それはしっかりと「基本5文型の配置(正しい位置に正しい単語を配置していればの話)」です。

 

むしろ、英語的に目的語を考えると理屈としては逆なんです。

●英語的な考え方(目的語とは配置)

・The cat caught a mouse.
・猫がネズミを捕まえた
⇒第三文型(主語S+動詞V+目的語O)
※目的語の位置に「a mouse」を配置したので目的語なれた
※その位置以外に配置してしまうと「a mouse」は目的語ではない

しっかりと「正しい位置に正しい単語を配置した」から、結果的に「動詞の動作が及ぶ対象が『ネズミ』になった訳」ですし、日本語訳としても「『猫がネズミを捕まえた』という意味になった訳」です。

 

 

実際、「配置」を無視して英語を組み立ててしまったら、意味不明な文になってしまったり、意味が変わってしまったりします。

●目的語とは配置なので位置を間違えるとダメ

・A mouse caught the cat.
・ネズミがを捕まえた
⇒第三文型(主語S+動詞V+目的語O)
※目的語の位置以外に配置してしまうと「a mouse」は目的語ではなくなってしまう

英語は配置が非常に重要な言語なので、概念的には目的語でも「正しい位置に正しい単語を配置」しなければ、目的語ではなくなってしまうんですね。

●正しい位置に目的語にしたい単語を置くのが正解

・The cat caught a mouse.
・猫がネズミを捕まえた
⇒第三文型(主語S+動詞V+目的語O)
※目的語の位置に「a mouse」を配置したので目的語なれた
※その位置以外に配置してしまうと「a mouse」は目的語ではない

そのことから考えても「目的語とは動詞の動作が及ぶ対象(『~を・~に』の部分)」というのは配置あってのことで、英語的な考え方で言うと「目的語とは配置」のことになります。

 

配置と目的語のまとめ

目的語とは「配置」である

以下は、日本語を介して目的語を考えるヒントとして有効だが、英語視点で考えると「正しい位置に配置された正しい単語が目的語」になる。

●結果的に以下の条件が成り立つ

1.動詞の動作が及ぶ対象
2.日本語の「~を」や「~に」に当たる部分

つまり、基本5文型「第三文型・第四文型・第五文型の目的語の位置に配置された単語が目的語」(※動詞の動作が及ぶ対象「日本語の『~を』『~に』に当たる部分」というのは配置次第)

 

 

目的語と品詞

 

 

目的語とは配置のことなのですが、実は目的語になれる品詞は「名詞(代名詞)※名詞相当の語句」と決まっており、目的語の位置に置きさえすれば「なんでもかんでも目的語なれる」というわけではありません。

 

■文の要素と品詞

文の要素 主語 動詞 目的語 補語 修飾語 補足情報
品詞 名詞
代名詞
動詞 名詞
代名詞
名詞
代名詞
形容詞
(※副詞)
形容詞
副詞
前置詞
接続詞
間投詞

※補語の位置の副詞には様々な見解があります。解釈が多岐にわたり、参考書や学者によっても意見が分かれるので難しいのですが、基本的には「補語の位置に置かれる品詞は、名詞・代名詞・形容詞の3つ」と覚えておきましょう。

 

なので、「目的語になれない品詞(例えば形容詞など)」を目的語の位置に置くことはできません。

具体的な例をあげると「beautiful」などですね。「beautiful」は「形容詞」なので、目的語と同じ位置に置いた場合は補語になってしまい「第二文型SVCか第五文型SVOCの文を作ること」になります。どうしても目的語の位置に「beautiful(形容詞)」を置きたいのであれば、品詞を変化させて「beauty(名詞)」にしなければいけません。

 

目的語になれる品詞は「名詞(代名詞)※名詞相当の語句」

 

 

目的語の位置には「名詞(代名詞)※名詞相当の語句しか使えない」とお伝えしましたが、具体的にどのような語句を使うことができるのか例文で確認してみましょう。

 

■名詞と代名詞

・She likes cats.
・彼女は猫が好き

・She likes him
・彼女は彼が好き

 

■動名詞

・He likes playing soccer.
・彼はサッカーをするのが好き

・He stoped smoking.
・彼はたばこを辞めた

 

■不定詞の名詞的用法

・She decided to move.
・彼女は引っ越すことを決めた

・I forgot to tell him about that.
・彼にそのことを伝えるのを忘れていた

 

■that節

・I heard that he got married her.
・彼が彼女と結婚したと聞きました

・He said that he want to quit  his job.
・彼は仕事を辞めたいと言った

 

■間接疑問文

・I couldn’t understand what he said.
・私は彼が言ったことが理解できなった

・I don’t know where the shop is.
・私はそのお店がどこにあるか知りません

このように、名詞や代名詞だけでなく「名詞相当の語句」であれば、目的語の位置に置くことができます。

 

目的語と品詞のまとめ

目的語になれる品詞は「名詞(代名詞)※名詞相当の語句」

目的語の位置に置くことができる品詞は「名詞(代名詞)※名詞相当の語句」だけです。その他の品詞、例えば「beautiful(形容詞)」は目的語の位置に置くことはできません。どうしても置きたいのであれば、目的語として使える品詞「beauty(名詞)」に変化させましょう。

※目的語とは「正しい位置に置かれた正しい単語」なので品詞に注意しよう!

 

補語と目的語の違いと見分け方

 

 

さて、目的語については、だいぶ分かってきたと思いますが、「補語と目的語の違いが分からない」という方もいるのではないでしょうか?実際、配置だけを見ると「補語と目的語は似たような位置にある」ので混同しやすいんですよね。

そこで、補語と目的語を見分ける方法として「主語・目的語=補語が成り立つか否か?」というのがあります。

 

実際、例文を見てみると以下のとおりです。こちらの見分け方は一般的によく使われている見分け方なので、ご存知の方も多いですよね。

●第二文型
・She / is / the singer.
・彼女がその歌手だ
⇒「She = the singer」が成り立っている

●第三文型
・She / likes / the singer.
・彼女はその歌手が好き
⇒「She = the singer」が成り立たない

●第四文型
・She / made / her son / a cake.
・彼女は息子にケーキを作った
⇒「her son = a cake」が成りたない

●第五文型
・She / made / her son / a doctor.
・彼女は息子を医者にした
⇒「her son = a doctor」が成り立つ

それぞれの文の要素の性質「補語とは主語や目的語の説明をする」「目的語とは動詞の動作が及ぶ対象」と覚えておくと見分けがつくので、この機会に「補語と目的語の役割」を覚えて判断していくようにしましょう。

 

補語と目的語の役割のまとめ

補語は「第二文型と第五文型の補語の位置に配置される単語」で、役割としては「主語や目的語の説明」になります。目的語は「第三文型と第四文型と第五文型の目的語の位置に配置される単語」で、役割としては「動詞の動作が及ぶ対象」になります。

■第二文型

・補語は主語の説明をする
⇒補語は主語の説明をするので「主語=補語」が成り立つ

■第三文型

・目的語は動詞の動作が及ぶ対象
⇒目的語は動詞の動作が及ぶ対象なので「主語=補語」が成り立たない

■第四文型

・目的語は動詞の動作が及ぶ対象
⇒目的語は動詞の動作が及ぶ対象なので「目的語=補語」が成り立たない

■第五文型

・補語は目的語の説明をする
⇒補語は目的語の説明をするので「目的語=補語」が成り立つ

補語と目的語は同じ位置にあるため「配置」で見分けることはできません。なので「文中での役割(補語は主語や目的語の説明・目的語は動詞の動作の及ぶ対象)」で見分けるようにしましょう。

 

 

いかがでしたか?目的語について理解できましたか?

 

目的語は「動詞の動作が及ぶ対象」で「日本語訳では『~を』『~に』に訳されることが多い」です。ですが、それは「正しい位置に正しい形で単語が配置されたらの話」であって、配置を間違えてしまうと、その条件を満たしていたとしても目的語にはなれません。

なので、目的語を考える上で最も重要なポイントは「文中での配置」になります。

基本5文型の「第三文型・第四文型・第五文型の目的語の位置に正しい品詞で置かれた単語が目的語」です。

自分で英語を組み立てる際は「目的語にしたい語句を正しい位置に正しい形で配置すること」を心がけて、英文を組み立てるようにしましょう。

 

 

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