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これでスッキリ「be動詞」の捉え方!状態と存在のイメージと分詞構文!

 

 

今回は「be動詞の捉え方」についてお話します。

授業で英語に始めて触れた際に、多くの人が最初に教わるのが「be動詞」ですよね?実際「This is a pen.(これはペンです)」のような例文を最初に学んだという人も多いのではないでしょうか?

その際、学校の授業では「is=~です」といった感じで教わった人も多いと思いますが、実は「be動詞」はそんな単純なものではありません。。

そこで、今回の記事では「be動詞の正しい捉え方」についてお伝えしていこうと思います。

 

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be動詞のイメージ

 

さて、では「be動詞」を正しく使いこなすために、まずは「be動詞のイメージ」をから捉えてみましょう。

 

 

そのイメージは「その状態にある」「何かがそこにある」になります。感覚的に捉えると「××が○○の範囲内にある」といった感じですね。

・I am Taro.
・私は太郎です。
⇒私という人物が「太郎(名前)の範囲内」にある。

・I am busy.
・私は忙しい。
⇒私という人物が「忙しい(状態)の範囲内」にある。

・I am 28.
・私は28歳です。
⇒私という人物が「28歳(年齢)の範囲内」にある。

・I am a teacher.
・私は教師です。
⇒私という人物が「教師(職業)の範囲内」にある。

・I’m home.
・ただいま。
⇒私という人物が「我が家(場所)の範囲内」にある。

 

 

なので、例えば冒頭でお伝えした「This is a pen.」という例文をイメージで捉えると、以下のようになるため「これはペンです」という意味になるという訳です。

・This is a pen.
・これはペンです。
⇒これ(物)が「ペン(モノ)の範囲内」にある

簡単ですね♪

授業では「is=~です」のように教わった人も多いと思いますが、実際には「be動詞」にそんな日本語の意味はありません。正しいイメージは「××が○○の範囲内にある」です。

 

 

 

第二文型:「状態のbe動詞」

 

 

そんな「be動詞」ですが、お伝えしたイメージ「その状態にある」のとおり、「主語の状態」を表現するのが得意です。

●第二文型:「状態のbe動詞」

・He is drunk.
・彼は酔っ払っている。
⇒彼は酔っ払うという状態にある。

・She is an English teacher.
・彼女は英語の教師です。
⇒彼女は英語の教師という状態にある。

実際に例文を見てみると「彼は酔っ払っている」「彼女は英語の教師」といった感じで、「主語の状態」を表現しているのが分かりますよね?

このように「be動詞」は「主語の状態を表現することができる動詞」なのですが、その際は基本的には「第二文型」の文になります。

 

ただし、注意点として1つあげられる点があるのですが「状態を表すbe動詞」の場合、「be動詞自体」には日本語に相当する意味がないという点です。

実際「He is drunk.(彼は酔っ払っている)」という例文を見てみても、「be動詞」は「彼」と「優しい」をつなげる働きをしているだけで、日本語に相当する意味はないですよね?

・He is drunk.
・彼は酔っ払っている。
⇒「is」は「彼」と「酔っ払う」をつなげているだけ。

これは、日本語と英語の文法の違いから来ているもので、日本語には「形容動詞」と呼ばれる。物事の性質や状態を説明する「動詞+形容詞」の働きをする品詞があるのに対し、英語には「1つの言葉で動詞と形容詞の働きをする品詞」は存在しません。

そのため「be動詞」を使って「He」と「drunk」をつなげる形をとります。

 

この感覚は「現在進行形」に近い感覚で、実際に「現在進行形」の文を見てみても「be動詞自体」には意味が存在していないですよね?

●現在進行形の例文(第一文型)
・He is playing tennis.
・彼はテニスをしています。
⇒「is」は「彼」と「テニスをしている状態」をつなげているだけ。

このように「be動詞」には「主語」と「状態」をつなげる働きがあるのですが、その際「状態のbe動詞」には、実質的な意味は存在しません。

 

 

第一文型:「存在のbe動詞」

 

 

さて、ではそれを踏まえて、今度は2つ目の「be動詞」のイメージ、「何かがそこにある」を見ていきましょう。

●第一文型:「存在のbe動詞」

・He is in my room.
・彼は私の部屋にいる。
⇒彼が私の部屋の中にある(状態⇒存在)。

・The apple pie is on the table.
・そのアップルパイはテーブルの上にある。
⇒そのアップルパイがテーブルの上 にある(状態⇒存在)。

実際に例文を見てみると「彼は部屋にいる」「アップルパイがテーブルの上にある」といった感じで、「主語の存在」を表現しているのが分かりますよね?

このように「be動詞」は「主語の存在も表現することができる動詞」なのですが、その際は基本的に「第一文型」の文になります。

 

ただし、先ほどの「状態を表すbe動詞」とは異なり、「存在を表すbe動詞」の場合は「be動詞自体」に日本語の意味が発生します。

実際「He is in my room.(彼は私の部屋にいる)」という例文を見てみても、「be動詞自体」に「~いる」という日本語の意味が発生していますよね?

・He is in my room.
・彼は私の部屋にいる。
⇒「is」に「~いる」という日本語の意味が発生している。

なぜ「存在を表すbe動詞には意味があるのか?」というと、後ろに続く「in my room」が「動詞を修飾する副詞句」になっているため、「be動詞自体に意味がないと動詞を修飾することができなくなってしまうから」です。

そのため「存在を表すbe動詞」には「~いる」や「~ある」といった感じで、実質的な意味が生まれます。

 

 

構文:「be動詞」を用いた分詞構文

 

 

ここまで「状態を表すbe動詞」と「存在を表すbe動詞」について以下のようにお伝えしました。

●「状態を表すbe動詞」
・日本語の相当する意味はない
・第二文型になる(現在進行形などは除く)

●「存在を表すbe動詞」
・日本語に相当する意味がある
・第一文型になる

この2つの違いは、一見するとどうでもいいように感じますが、実は試験などによく出てくる「分詞構文」という構文を考える上で、すごく重要な要素になります。

 


そもそもの「分詞構文の作り方」について細かく見ていくと以下のようになります。

・When the man saw the police, he ran away.
Seeing the police, the man ran away.
・警察を見てその男は逃げだした

上記の文は、元々は「接続詞(when)を使った文」なのですが、「分詞構文」を用いて同じ意味の文を作っています。

 

この「分詞構文」の具体的な作り方ですが、まず「従属節の接続詞」を消します。

・When the man saw the police, he ran away.
When the man saw the police, he ran away. ←  接続詞を消す

次に、「主節(he ran away)の主語(he)」が「従属節(when the man saw the police)の主語(the man)」と一致しているのであれば、「従属節の主語(the man)」を消します。 その際は「主節の主語がheのままで」は、突然「彼」と言われても「誰だかわからない」ので、「主節の主語をthe man」に置き換えましょう。

・When the man saw the police, he ran away.
When the man saw the police, he ran away.
When the man saw the police, the man ran away.  ← 主語を整える

最後に、残った動詞を「ing形に変換」して「分詞構文」の完成です。

・When the man saw the police, he ran away.
When the man saw the police, he ran away.
When the man saw the police, the man ran away.
When the man Seeing the police, the man ran away.  ← 従属節の動詞を分詞にする

少し難しい構文なので、慣れるまでは大変な構文ですが、この構文は試験でよく出てきます。

 


上記で扱った構文は「一般動詞」を使った「分詞構文」なのですが、「分詞構文」には「一般動詞」ではなく「be動詞」を使ったモノもあり、その際は「状態のbe動詞なのか?存在のbe動詞なのか?」で「構文の形(be動詞の省略)」に影響が出てきます。

●「状態のbe動詞」の「分詞構文」
・When I was walking in the park, I saw the man walked with his dog.
(Being) walking in the park, I saw the man walked with his dog.
⇒文頭の「being」には実質的な意味がないため省略が可能。

●「存在のbe動詞」の「分詞構文」
・As there is no bus, I have to walk to the station.
・There being no bus, I have to walk to the station.
⇒文頭の「being」には実質的な意味があるため省略できない。

一見すると「状態のbe動詞なのか?存在のbe動詞なのか?」は大したことではないように感じますが、そこに注目することで「英文全体のとるべき形」や「be動詞を省略できるか否か」など、多くのことが分かるようになります。

今回お伝えした「分詞構文」は難しい構文ですし、会話で使うことは滅多にないと思いますが、試験では非常によく出てくる構文なので、「be動詞を省略できる場合とできない場合」と「なぜ、省略できないときがあるのか?」を合わせて覚えておきましょう。

 

いかがでしたでしょうか?

 

英語を学習する際に最初に習う「be動詞」ですが、そのイメージは「××が○○の範囲内にある」で「日本語の意味(~です)」ではありません。

もちろん「~いる」や「~ある」など「存在のbe動詞」のように日本語な意味を持つこともありますが、それはあくまでイメージからそういう日本語訳に訳せるだけなので、実際に会話などで使う際は日本語の意味で考えるのではなく、イメージを優先させて使うようにしましょう。

ただし、試験などでよく出てくる「be動詞を使った分詞構文」の場合は、「be動詞の省略の有無」に注意が必要になります。そこは「be動詞に実質的な意味が宿っているか否か」で判断するようにしてください。

 

 

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