これで完璧!前置詞「within」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「within」と言えば、一般的には「~の中」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「within」は日本語で言うところの「~の中」という意味で使うことができますが、それは前置詞「within」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「within」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「withinのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
この記事の目次
「withinのイメージ」
前置詞「within」のイメージですが「境界線の範囲内・内側」になります。
この「境界線の範囲内・内側」というイメージから、日本語でお馴染みの「~の中」という意味が生まれました。前置詞「within」を使う際のポイントは「境界線の中が強く意識される」という点にあります。
・within the mall ⇒ モール内
・within an hour ⇒ 1時間以内
・within our reach ⇒ 手の届くところ
※境界線の範囲内・内側から「物理的・時間的・範囲・限界・規則の内側」などを表現することができます。
さて、そんな「境界線の範囲内・内側」というイメージがある前置詞「within」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。
1.物理的な内側を表す「within」
2.時間的な内側を表す「within」
3.範囲・限界・規則などの内側を表す「within」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
物理的な内側を表す「within」
1つ目の「within」は「物理的な内側を表すwithin」です。具体的な例をあげると「モール内は禁煙です」や「その城は壁の内側にある」や「彼らは湖が見えるところでキャンプをした」といった感じで「物理的な範囲の内側」を表現することができます。
・There is no smoking within the mall.
・モール内は禁煙です
⇒モールの内側(境界線の範囲内・内側)
・The castle are within the walls.
・その城は壁の内側にある
⇒壁の内側(境界線の範囲内・内側)
・There is a hospital within 3 kilometers.
・3キロ以内に病院がある
⇒3キロの範囲の内側(境界線の範囲内・内側)
・She lives within walking distance of office.
・彼女はオフィスの徒歩圏内に住んでいます
⇒徒歩圏内(境界線の範囲内・内側)
・They camped within sight of the lake.
・彼らは湖が見えるところでキャンプをした
⇒湖が見える範囲内(境界線の範囲内・内側)
前置詞「within」のイメージは「境界線の範囲内・内側」なので、文字通り「物理的な内側」を表現することができます。
時間的な内側を表す「within」
2つ目の「within」は「時間的な内側を表すwithin」です。具体的な例をあげると「1時間以内に戻ります」や「彼らは1年で3回値上げした」や「VRは数年以内に普及するでしょう」といった感じで「時間的な内側」を表現することができます。
・I will return within an hour.
・1時間以内に戻ります
⇒1時間という時間の範囲内(境界線の範囲内・内側)
・Let’s leave within an hour.
・1時間以内に出発しよう
⇒1時間という時間の範囲内(境界線の範囲内・内側)
・We’ll let you know the result within a week.
・結果は1週間以内にお知らせします
⇒1週間という期間の範囲内(境界線の範囲内・内側)
・They raised the price 3 times within a year.
・彼らは 1年で3回値上げした
⇒1年という期間の範囲内(境界線の範囲内・内側)
・VR will be popular within a few years.
・VRは数年以内に普及するでしょう
⇒数年という期間の範囲内(境界線の範囲内・内側)
前置詞「within」のイメージは「境界線の範囲内・内側」なので、先ほどの「物理的な内側」だけでなく「時間的な内側」を表現することができます。
前置詞「within」と前置詞「in」の違い
前置詞「in」も「within」と同じように「時間的な内側」を表現ことができますが。以下のようにニュアンスが異なります。
・within ⇒ 境界線の範囲内・内側
・in ⇒ 空間の中
具体的な例文を見ながらイメージすると感覚が掴みやすいので例文を見てみましょう。
・She will be back within 5 minutes.
・彼女は5分以内に戻ってきます
⇒境界線の中が強く意識されるため境界線を過ぎることはない
・She will be back in 5 minutes.
・彼女は5分後に戻ってきます
⇒空間が意識されるため境界線の意味になる
それぞれの前置詞のイメージの違いから、上記のように「within(~以内)」「in(~後)」という意味になります。なので、時間を厳守したい場合や断言する場合は「境界線の中の意識が強いwithin」を使うのがおすすめです。
範囲・限界・規則などの内側を表す「within」
3つ目の「within」は「範囲・限界・規則などの内側を表すwithin」です。具体的な例をあげると「幸運はいつも我々の届くところにある」や「予算は100ドル以内です」や「身の丈にあった生活をするべきだ」といった感じで「範囲・限界・規則など」を表現することができます。
・A fortune is always within our reach.
・幸運はいつも我々の届くところにある
⇒手の届く範囲にある(境界線の範囲内・内側)
・She still exists within me.
・彼女は今でも私の心の中で生きている
⇒心の中にいる(通過した時点に焦点)
・The budget is within $100.
・予算は100ドル以内です
⇒100ドル以内(通過した時点に焦点)
・I bought a new car within the budget.
・予算内で新車を購入しました
⇒予算内(通過した時点に焦点)
・You should live within your income.
・身の丈にあった生活をするべきだ
⇒収入の範囲内(通過した時点に焦点)
前置詞「within」のイメージは「境界線の範囲内・内側」なので、「範囲・限界・規則など」を表現できます。境界線や範囲の内側が強く意識される点に注意しましょう。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「withinのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「within」は一般的には「~の中」という意味で使われていますが、それは「境界線の範囲内・内側」というイメージから生まれてきています。
ポイントは「境界線の範囲内・内側が強く意識される」という点です。同じように「~の中」を意味する前置詞として「in」が有名ですが、前置詞「in」の方は「空間が意識」されています。そのため「何かの中」という範囲や境界線をキッチリと厳密に表現したい場合は「within」を使うのがおすすめです。
特に時間を表現する際は「in」と「within」の違いは、明確な違いとして認識されるので、実際に英語を使う際には意識して使い分けるようにしましょう。
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