これで完璧!前置詞「without」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「without」と言えば、一般的には「~なしで」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「without」は日本語で言うところの「~のなしで」という意味で使うことができますが、それは前置詞「without」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「without」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「withoutのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
「withoutのイメージ」
前置詞「without」のイメージですが「共にない」になります。
元々のイメージが「共にない」なので、日本語訳の「~のなしで」などのた意味が生まれています。
以前に別の記事で前置詞「with」は「共にある」とご紹介したのですが、正にその逆ですね。イメージとしては「共にある(with)からアウト(out)している」、つまり「共にある状態から外に出ている」ので「共にない」になる訳です。
・without you ⇒ あなた無しで
・without smartphone ⇒ スマホ無しで
・without saying good bye ⇒ サヨナラも言わずに
※共にないから「人・物・状態などが無し」を表現できる。
さて、そんな「共にない」のイメージがある前置詞「without」ですが、大きく3つの用途に分けることができます。
1.人がなしを表現する「without」
2.物がなしを表現する「without」
3.状態がなしを表現する「without」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
人がなしを表現する「without」
1つ目の「without」は「人がなしを表現するwithout」です。具体的な例をあげると「あなた無しでは生きられない」や「私なしでは何もできない」や「あなた達が居なくて寂しい」といった感じで「人が居ない状態」を表現します。
・I can’t live without you.
・君なしでは生きられない
⇒君が居ない状態
・You can’t do anything without me.
・お前は私なしでは何もできない
⇒私が居ない状態
・I don’t konw what should I do without her.
・彼女なしでは何をすべきかわかりません
⇒彼女が居ない状態
・I’m lonely without you.
・君達がここに居なくて寂しいです
⇒君達が居ない状態
・I couldn’t have done it without her.
・彼女なしではできなかったよ
⇒彼女が居ない状態
前置詞「without」のイメージは「共にない」なので、「人が居ない状態」を表現できます。これに関してはイメージの通りなので簡単ですね。
因みに、最後の文の「I couldn’t have done it without ~」は「~なしではできなかった」という決まり文句になっているので、覚えておくと便利ですよ。
物がなしを表現する「without」
2つ目の「without」は「物がなしを表現するwithout」です。具体的な例をあげると「水なしでは生きられない」や「スマホがない生活は想像できない」や「趣味がないと人生はつまらない」といった感じで「物がない状態」を表現できます。
・It’s impossible to live without water.
・水なしでは生きられない
⇒水がない状態
・She went out without a coat.
・彼女はコートなしででかけた
⇒コートがない状態
・I can’t imagine life without smartphone.
・スマホがない生活は想像できない
⇒スマホがない状態
・I prefer coffee without sugar and milk.
・コーヒーは砂糖とミルクなしの方が好きです
⇒砂糖とミルクがない状態
・Life is empty without hobby.
・趣味がないと人生はつまらない
⇒趣味がない状態
前置詞「without」のイメージは「共にない」なので、文字通り「物がない状態」を表現できます。
この「物がない状態」は「実際に”その物”を持っていない状態」を表現することもできますし、「物を抽象的な物として捉えて持っていない状態」を表現することもできます。
具体的な例をあげると「without a coat(コートなしで)」は、実際に「コートを着ていない状態」という意味になり、「without smartphone(スマホなしで)」は「スマホそのものではなく、一般的なアイテム」として捉えています。
・She went out without a coat.
・彼女はコートなしででかけた
⇒冠詞「a」があるのでコートは実物
・I can’t imagine life without smartphone.
・スマホがない生活は想像できない
⇒冠詞がないのでスマホは実物ではなく一般的なアイテム
区別は「冠詞の有る無し」で判断できるので、「物がない状態」を表現する際には、その点にも注目しましょう。
状態がなしを表現する「without」
3つ目の「without」は「状態がなしを表現するwithout」です。具体的な例をあげると「彼はサヨナラも言わずに立ち去った」や「彼は寝ずにゲームをやっている」や「彼は疑いもなく有罪だ」といった感じで「その状態が無い」を表現します。
・He left us without saying good bye.
・彼はサヨナラも言わずに立ち去った
⇒サヨナラなしで
・He has been playing video game without sleeping.
・彼は寝ずにゲームをやっている
⇒睡眠なしで
・She did it without difficulty.
・彼女は難なくそれをやってのけた
⇒苦労なしで
・He is guilty without doupt.
・彼は疑いもなく有罪だ
⇒疑いなしで
・It goes without saying that smoking is bad for health.
・喫煙は体に悪いということは言うまでもない
⇒言及なしで
前置詞「without」のイメージは「共にない」なので、「その状態がなし」を表現できます。これもイメージの通りなので簡単ですね。
因みに、最後の文の「It goes without saying that ~」は「~ということは言うまでもない」という決まり文句になっていので、こちらも合わせて覚えておきましょう。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「withoutのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「without」は一般的には「~なしで」という意味で使われていますが、それは「共にない」というイメージから生まれてきています。感覚としても、反意語の「with(共にある)+out(外へ)」で「without(共にあるの外=共にない)」なので捉えやすいのではないでしょうか?
英語を学ぶ際のポイントとして覚えておいて欲しい点があるのですが、それは「英語と日本語は全く別の進化を辿った言語だ」という点です。なので、日本語の訳は一応ありますが、それはあくまで私たち日本人が英語の意味を理解するためにこじつけただけにすぎません。
真の意味で英語を理解して使いこなすためには、ネイティブが感じているイメージを理解するのが重要なポイントになりますので、単語を学ぶ際には、日本語の意味だけでなく、その単語に宿っている英語本来のイメージも覚えるようにしてくださいね。
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