これで完璧!前置詞「from」の4つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「from」と言えば、一般的には「~から」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「from」は日本語で言うところの「~から」という意味で使うことができますが、それは前置詞「from」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「from」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「fromのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
「fromのイメージ」
前置詞「from」のイメージですが「何かの起点」です。
この「何かの起点」のイメージから、日本語で言うところの「出身地を表す(~から)」「時間的な起点(○時から)」「原材料(ワインは葡萄から)」といった「~から」という意味が生まれています。
・from Japan ⇒ 東京から
・from 9 to 5 ⇒ 9時から5時まで
・from hard waork ⇒ ハードワークで
・right from wrong ⇒ 善悪の区別
※何かの起点のイメージから、起点・出発点・原因・分離などの意味が生まれます。
さて、そんな「何かの起点」のイメージがある前置詞「from」ですが、大きく4つの用途に分けることができます。
1.起点・起源・産地・出身の「from」
2.出発点の「from」
3.原因・根拠・観点の「from」
4.分離・区別・抑制の「from」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
起点・起源・産地・出身の「from」
1つ目の「from」は「起点・起源・産地・出身のfrom」です。具体的な例をあげると「日本から」や「ブドウから」や「友人から」など「起点・産地・出身」を表現できます。
・I’m from Japan.
・私は日本から来ました
⇒人の出身
・Wine is made from grepes.
・ワインはブドウからできている
⇒ワインの起点
・He works from home.
・彼は在宅勤務です
⇒家が起点
・He is a friend from work.
・彼は職場の友人です
⇒仕事場が起点
・I just got a call from friend of mine.
・たった今友人から電話がありました
⇒友人が起点
前置詞「from」のイメージは「 何かの起点」なので「起点・起源・産地・出身」を表現できます。こちらの表現は一般的によく使われる表現ですし簡単ですね。
出発点の「from」
2つ目の「from」は「出発点のfrom」です。具体的な例をあげると「9時から5時まで」や「50ドルから100ドル」など「出発点」を表現できます。
・She walked from the station to the office.
・彼女は駅からオフィスまで歩いた
⇒駅を出発点にオフィスまで
・She works from 9 to 6.
・彼女は9時から6時まで働きます
⇒9時を出発点に6時まで
・Prices range from $50 to $100.
・価格は50ドルから100ドルまでです
⇒50ドルを出発点に100ドルまで
・I get stomachahes from time to time.
・私は時々お腹が痛くなります
⇒ある時点を出発点に他のある時点まで
・The building was burnt from bottom to top.
・建物は下から上まで焼けた
⇒下を出発点に上まで
前置詞「from」のイメージは「何かの起点」なので「出発点」を表現できます。こちらの表現も一般的によく使われる表現ですし簡単ですね。
原因・根拠・観点の「from」
3つ目の「from」は「原因・根拠・観点のfrom」です。具体的な例をあげると「ハードワークで」や「過労で」や「私から見れば」といった感じで「原因・根拠・観点」を表現します。
・I was exhausted from hard waork.
・ハードワークでクタクタです
⇒ハードワークが原因
・They are tired from the long flight.
・長旅で疲れた
⇒長旅が原因
・He got a sick from overwork.
・彼は過労で病気になった
⇒過労が原因
・She is suffering from depression.
・彼女はうつ病を患っている
⇒鬱が原因
・From my point of view, it seems like a good idea.
・私には、良いアイデアのように思えますが
⇒私の観点から見ると
前置詞「from」のイメージは「何かの起点」なので、そこから「原因・根拠・観点」を表現することができます。こちらも「起点」から連想しやすいのでイメージも掴みやすいと思います。
分離・区別・抑制の「from」
4つ目の「from」は「分離・区別・抑制のfrom」です。具体的な例をあげると「彼女と彼女の双子の妹の区別」や「悪友とは」といった感じで「何かと何かを区別すること」ができます。
・I can’t tell her from her twin sister.
・彼女と彼女の双子の妹の区別がつかない
⇒彼女と彼女の双子の妹の区別
・He knows right from wrong.
・彼は善悪の区別が付く
⇒善と悪の区別
・Men are totally different from women.
・男性は女性と全く異なります
⇒男性と女性の区別
・Five from seven is two.
・7-5=2
⇒7から5の分離
・Keep away from bad company.
・悪い奴らとはつきあうな
⇒悪い奴らとのつきあいの抑制
・Please refrain from smoking.
・喫煙はご遠慮ください
⇒喫煙の抑制
前置詞「from」のイメージは「何かの起点」なので、「その起点から離れること」で「区別や分離」の意味を生み出すことができます。更にその「区別や分離」から「何かを抑制・阻止する」という意味にも使えます。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「fromのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「from」は一般的には「~から」という意味で使われていますが、それは「何かの起点」というイメージから生まれています。
この「何かの起点のイメージ」は「起点・起源・産地・出身」や「出発点」を表現するにはピッタリのイメージですし、また「起点・起源」から「原因・根拠・観点」といった意味にまで広げることができます。
更に「起点・出発点から離れた位置」をイメージすることで「分離・区別・抑制」といった意味にまでイメージを広げることが可能です。
日本語に訳すと「~から」といった単純に感じられる「from」ですが、その日本語の意味は前置詞「from(何かの起点)」から生まれた意味なので、それを意識しながら使いこなしていくようにしましょう。
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