英語で「自粛」って何て言う?シチュエーションで使い分ける4つの表現!
今回は「自粛」の英語表現です。
災害や病気の感染の恐れなどでイベントや学校行事などを自粛する、不祥事のため公に出るのを自粛すると言った「自粛」は、英語でどのように表現したらいいでしょうか?
そもそも「自粛」という日本語自体、漢字も難しいですし、固い雰囲気の日本語ですが、「それをすることを控える」「慎む」といった意味から考えて、英語にしてあげるとイメージが膨らみやすくなります。。
そこで、今回の記事では「英語で自粛はなんと言うのか?」についてお伝えいたします。
「自粛する」の英語表現
最初の英語表現は、災害時などに使われる「自粛」の表現で「refrain from ~ing(~を自粛する)」です。
冒頭でお話ししましたが、自粛するという動作がどういう動作なのかを考えてあげると、英語にできます。なので「控える」や「謹む」といった意味の動詞「refrain」を使ってあげると表現することができます。
具体的な例文をあげると「After the big earthquake, a lot of companies refrained from advertising.(大きな地震の後、多くの会社は広告するのを控えた)」といった文ですね。
この表現は、災害時だけでなく、例えば「refrain from smoking(タバコを吸うのを控える)」や「refrain from going out(外出を控える)」のように日常的に使うことも可能です。
・Please refrain from smoking in this facility.
・当施設内での喫煙はお控えください。
・The government asked the residents to refrain from non-essential excursions.
・政府は住民に不必要な遠出を控えるように要請した。
・We need to refrain from downloading free applications from certain websites.
・私たちは特定のサイトからの無料アプリのダウンロードは控える必要がある。
・Aさん : I’ve gotten a call from her. Hi,Mary.
・Aさん : あ、彼女から電話だ。やあメアリー。
・Bさん : You need to refrain from talking on the phone here.
・Bさん : 車内で電話は控えた方がいいよ。
・Bさん : It’s annoying.
・Bさん : 迷惑だし。
・Aさん : Yeah, right.
・Aさん : そうだな。
「~しないことにする」の英語表現
つづいての「自粛」の英語表現は、「choose not to do ~(~しないことを選ぶ)」です。
こちらの表現は、ストレートに「自粛する」と言っている訳ではないのですが、「やるはずだった事を、やらないことに決めた」なので、これも一種の「自粛」の表現になりますよね?
具体的な例文をあげると「The company chose not to hold the event.(その会社はイベントをしないことにした)」といった文ですね。
英語で「自粛する」と言いたい時に、先程お伝えした「refrain(~を控える)」のような単語が思いつかない場合は、「自粛という動作がどういうことなのか?」を考えて、言い方を変えてあげると表現することができます。
・He chose not to go to the office because of the flu.
・彼はインフルエンザのため会社に行かないことにした。
・She chose not to get marry him.
・彼女は彼と結婚しないことを選んだ。
・Aさん : When is your son leaving?
・Aさん : 息子さんいつ出発するの?
・Bさん : Actually he chose not to go to the States.
・Bさん : 実は息子はアメリカにはいかないことにしたんだ。
・Aさん : Why? What happened?
・Aさん : なぜ。何かあった?
・Bさん : He prefer to going to high school in Japan.
・Bさん : 日本の高校に行きたいんだってさ。
・Aさん : I see.
・Aさん : なるほどね。
「自制(我慢)する」の英語表現
つづいての「自粛」の英語表現は、「hold back(自制・我慢をする)」です。
こちらの表現も、ストレートに「自粛する」と言っている訳ではないのですが、「やるはずだった事を我慢する」なので、この表現でも「自粛」を表現することができます。先ほどまでご紹介した「自粛との大きな違い」があるとすれば、「自分自身で感情を抑制する」といったイメージがある点ですね。
具体的な例文をあげると「I’m holding back until this is all over.(これが落ち着くまで自粛します)」といった文です。この文で使われている「over」は「終わる」を意味する形容詞になります。
・He held back in front of his boss.
・彼は上司の前では遠慮していた。
・All the employees were holding back from saying their opinions.
・すべての社員は意見を言うことは控えていた。
・Aさん : Don’t hold back. Say what you want to say.
・Aさん : 我慢しないで言いたいこと言えよ。
・Bさん : Are you sure?
・Bさん : 本気か?
・Aさん : Yeah.
・Aさん : ああ
・Bさん : I hate you . Your every attitude makes me mad.
・Bさん : お前が大っ嫌いだよ。その態度全部がムカつくぜ。
「自粛ムード」の英語表現
最後の「自粛」の英語表現は、「a voluntary restraint mood(自粛ムード)」です。
今回お伝えしている「自粛」という日本語を、そのまま英語にすると「voluntary restraint」になります。この表現で使われている「voluntarily」は「自主的に」という意味で、日本語でもお馴染みの「ボランティア」と同じ語源です。そして、もう一つ「restraint」という単語は「抑制すること・おさえること」を意味する名詞になります。
具体的な例文をあげると「There was a voluntary restraint mood in Japan after the earthquake.(地震後、日本では自粛ムードだった)」といった文です。
尚、「a voluntary restraint mood(自粛ムード)」という語句は、会話で使うことはまずありません。というのも基本的には「文語」だからです。会話で使う場合は、先程ご紹介した「refrain from ~ing(~を自粛する)」や「hold back(自制・我慢をする)」などを使うのが一般的と言えます。
・In times of disaster, there is a voluntary restraint mood nationwide.
・全国的に、災害時には自粛ムードになる。
・People refrained from going out after the natural disaster. It was a kind of voluntary restraint mood.
・自然災害のあと人々は外出を控えた。それは一種の自粛ムードだった。
「動画で復習しよう」
いかがでしたでしょうか?
大きな災害や危機などがあると、自粛ムードになることがありますよね?2020年4月現在だと、新型コロナウイルスの影響で、世界的に「外出を控えるように」という通知が出ています。
実際、海外のニュースサイトなどを見てみても、今回お伝えした表現が使われていますので、もし英語で見る機会があったら、復習してみてくださいね。
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