これで完璧!前置詞「off」の3つの意味と使い方!英語のイメージで表現の幅を広げよう!
前置詞の「off」と言えば、一般的には「離れる」という意味でお馴染みですよね?
実際、前置詞「off」は日本語で言うところの「離れる」という意味で使うことができますが、それは前置詞「off」のイメージから生みだされた意味の1つにすぎません。では、他に「off」には、どのような使い方があるのでしょうか?
今回の記事では「offのイメージと正しい使い方」を例文とイラストでじっくり解説していきます。
「offのイメージ」
前置詞「off」のイメージですが「離れている」になります。
この「離れている」というイメージから、日本語でお馴染みの「離れる」という意味が生まれてきています。対の単語としては前置詞「on(接触)」があげられ、前置詞「off」は正にその逆のイメージなので、合わせて覚えておくと良いと思います。
・get off the train ⇒ 電車を降りる
・be off the point ⇒ 要点が外れる
・be off alcohol ⇒ お酒を控える
※離れているから「分離(動き・位置)・停止・休止」などを表現できます。
さて、そんな「離れている」というイメージがある前置詞「off」ですが、大きく4つの用途に分けることができます。
1.分離(動き)を表す「off」
2.分離(位置)を表す「off」
3.停止・休止を表す「off」
では、せっかくなので、それぞれのか使い方を例文とイラストを交えながら見ていきましょう。
分離(動き)を表す「off」
1つ目の「off」は「分離(動き)を表すoff」です。具体的な例をあげると「彼は次の駅で電車を降りた」や「芝生に入らないでください」や「その会社は昨日彼女を解雇した」といった感じで「分離(動き)」を表現することができます。
・He got off the train at the next station.
・彼は次の駅で電車を降りた
⇒彼が電車から離れる動き(離れている)
・Keep off the grass.
・芝生に入らないでください
⇒人が芝生から離れる動き(離れている)
・The company laid off her yesterday.
・その会社は昨日彼女を解雇した
⇒彼女が会社から離れる動き(離れている)
・He sent off a New Year’s card to his old friend.
・彼は旧友に年賀状を送った
⇒手紙が彼から離れる動き(離れている)
・She cut off a branch from the tree.
・彼女は木から枝を切り離した
⇒枝が木から離れる動き(離れている)
・A button came off his shirt.
・ボタンが彼のシャツから外れました
⇒ボタンがシャツから離れる動き(離れている)
前置詞「off」のイメージは「離れている」なので、文字通り「分離(動き)」を表現することができます。どうしてもイメージを捉えられないという方は「lift off(ロケットの発射)」や「take off(飛行機の離陸)」を想像してみてください。
どちらも「元々くっついていた場所(陸)から分離して離れていく動き」ですよね?そのイメージが前置詞「off」の「分離(動き)」のイメージです。
分離(位置)を表す「off」
2つ目の「off」は「分離(位置)を表すoff」です。具体的な例をあげると「彼は出世コースから完全に外れてしまった」や「通常価格の2割引きです」や「そのお店は道路からちょっと入った所にある」といった感じで「分離(位置)」を表現することができます。
・He was completely off the career track.
・彼は出世コースから完全に外れてしまった
⇒彼が出世コースから離れた位置にいる(離れている)
・His remark was off the point.
・彼の意見は要点が外れていた
⇒彼の意見が要点から離れた位置にある(離れている)
・You can save 30% off the usual price.
・通常価格の3割引きです
⇒価格が通常価格から3割離れた位置にある(離れている)
・The shop is just off the road.
・そのお店は道路からちょっと入った所にある
⇒そのお店が道路から離れた位置にある(離れている)
・She stays a hotel just off the main street.
・彼女はメインストリートのからちょっと離れたのホテルに滞在している
⇒ホテルがメインストリートから離れた位置にある(離れている)
前置詞「off」のイメージは「離れている」なので、文字通り「分離(位置)」を表現することができます。イメージのままなので簡単ですね。
「off」と「away」の違い
今回ご紹介している単語「off」の他に「away」も「離れる」を意味することができますが、以下のように少しニュアンスが異なります。
・off ⇒ 離れている
・away ⇒ 視点の置かれているところから離れていく
なので、実際の例文を比べると意味が異なります。
・His house is a mile off my house.
・彼の家は私の家から 1 マイル離れています
⇒どちらの家にも視点がなく離れているということを説明
・His house is a mile away from my house.
・彼の家は私の家から 1 マイル離れています
⇒彼の家が自分の家から1マイル離れているということを説明
このように「away(視点から離れる)」には「視点のある場所から離れる」というイメージがあるため、その場所から「一目散に離れる」といった感覚が強いです。(視点のあるところから離れることが重要)
その結果、以下の例文ように「何かから一目散に逃げる際」は「run off」ではなく、「run away」が使われがちです。
・He ran off.
・彼は逃げた
⇒その場を離れている感覚
・He ran away from the police.
・彼は警察から逃げた
⇒警察(視点があるところ)から離れていく感覚
※単語「off」は「分離」に焦点が当たっているため、単語「away」のように「視点となるところから離れる感覚」はない、そのため、視点を意識させる単語「from」との相性はあまり良くはない。
停止・休止を表す「off」
3つ目の「off」は「停止・休止を表すoff」です。具体的な例をあげると「彼は仕事をしていない」や「彼はお酒は飲まないことにしている」や「彼女は電気を消した」といった感じで「停止・休止」を表現することができます。
・He’s off work.
・彼は仕事をしていない
⇒彼が労働から離れている(離れている)
・He’s off sick today.
・彼は今日病欠した
⇒彼が学校や労働から離れている(離れている)
・He is off alcohol.
・彼はお酒は飲まないことにしている
⇒彼がお酒から離れている(離れている)
・She is off duty tomorrow.
・彼女は明日非番です
⇒彼女が労働から離れている(離れている)
・She turned off the light.
・彼女は電気を消した
⇒回路が繋がった上体から離れている(離れている)
前置詞「off」のイメージは「離れている」なので、「停止・休止」を表現できます。
こちらの表現は「分離(位置)」から派生した感覚ですね。感覚としては「稼動している状態(位置)から稼動していない状態(位置)への分離」になります。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「offのイメージ」は掴めましたでしょうか?
前置詞「off」は一般的には「離れる」という意味で使われていますが、それは「離れている」というイメージから生まれてきています。
この前置詞「off(離れている)」というイメージは、前置詞「on(接触)」の真逆のイメージなので、対となる単語として合わせて覚えるのがおすすめです。ぜひ、両方のイメージをマスターして使いこなしていくようにしましょう。
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