イメージでとらえる「to」を使った句動詞や語句の意味と使い方!
今回の記事では「toの句動詞や語句」をまとめてみました!
英語で「to」と言えば「~へ」という意味で知られていますが、それ以外にも様々な意味があります。更に動詞とくっつけることで句動詞となり、爆発的に応用できる範囲を広げることができます。
そんな句動詞を使いこなすには、意味をひとつひとつ覚えていくのも大事ですが、イメージで覚えるのも大事です。
そこで、今回の記事では「句動詞(toが使われている語句)」をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
- 1 toのイメージ
- 1.1 toのイメージ①「到達・方向・対象」
- 1.1.1 bring to「正気にする・意識を戻させる」
- 1.1.2 come to「(考えなどが)浮かぶ・思いつく」
- 1.1.3 come to「~するようになる」
- 1.1.4 come to「意識が戻る」
- 1.1.5 get to「到着する・行く」
- 1.1.6 get to「取りかかる・始める」
- 1.1.7 get to「機会を得る・チャンスを得る」
- 1.1.8 get to「影響を与える・感動を与える」
- 1.1.9 keep to「(ルールなどを)守る・従う」
- 1.1.10 look to「~の方を見る・~に目をやる」
- 1.1.11 look to「~を頼る・~を待ち望む・~を当てにする」
- 1.1.12 look to「~する事を目指す」
- 1.1.13 look forward to「~を楽しみにする」
- 1.1.14 see to「引き受ける・気をつける・世話をする」
- 1.1.15 see to「修理する」
- 1.1.16 speak to「~に話す」
- 1.1.17 take to「~に熱中する・好きになる・習慣にする」
- 1.1.18 take to「(避難所)に移動する」
- 1.1.19 talk to「~に話しかける・~と話す」
- 1.1.20 turn to「~に変わる・~になる」
- 1.1.21 turn to「頼る・助けを求める」
- 1.2 toのイメージ②「数値」
- 1.1 toのイメージ①「到達・方向・対象」
toのイメージ
「to」のイメージ
「到達点(到達・方向・対象・数値)」
1.到達・方向・対象
2.数値
主に使われているイメージは上記4つです。この2つのイメージを掴むことで「文脈に合わせて句動詞を使いこなすこと」ができます。
句動詞を扱う上で、ポイントになるのは2つの語句のイメージです。なので「動詞のイメージ」と「副詞や前置詞のイメージ」を理解し、それぞれのイメージの組み合わせを意識するのが重要です。
toのイメージ①「到達・方向・対象」
bring to「正気にする・意識を戻させる」
・We brought him to.
・私たちは彼を正気づかせた
⇒彼の意識を到達点(正気)へ持ってきたイメージ
・They brought him to life.
・彼らは彼の意識を取り戻させた
⇒彼の意識を到達点(生活)へ持ってくるイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
come to「(考えなどが)浮かぶ・思いつく」
・A new idea came to me.
・新しいアイデアが思いつきました
⇒新しいアイデアが頭に到達したイメージ
come to「~するようになる」
・She has come to be able to speak English.
・彼女は英語を話せるようになった
⇒彼女が英語を話せる状態に到達したイメージ
・She came to get up early.
・彼女は早起きするようになった
⇒彼女が早く起きる状態に到達したイメージ
come to「意識が戻る」
・He finally came to.
・彼はついに意識を取り戻した
⇒彼の意識が頭に到達したイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
get to「到着する・行く」
・I got to the station on time.
・時間通りに駅に着いた
⇒時間通りに駅に到達したイメージ
・Where has my smartphone got to?
・スマホどこに行ったんだろう?
⇒スマホが私の元に到達するように探しているイメージ
・I got to the homepage.
・ホームページにたどり着きました
⇒ホームページに到達したイメージ
get to「取りかかる・始める」
・Let’s get to it.
・さあ、始めましょう
⇒取りかかるイメージ
・We got to thinking about the problem.
・我々はその問題について考え始めた
⇒我々はその問題について考えるのを始めたイメージ
・He couldn’t get to sleep last night.
・彼は昨夜眠れませんでした
⇒彼が昨夜睡眠を始められなかったイメージ
get to「機会を得る・チャンスを得る」
・Did you get to talk to her?
・彼女と話すことができましたか?
⇒彼女と話す機会を得られたか尋ねるイメージ
get to「影響を与える・感動を与える」
・It really got to me.
・感動しました
⇒それが私の心に到達したイメージ
・This book got to her.
・この本は彼女に感動を与えました
⇒この本が彼女の心に到達したイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
keep to「(ルールなどを)守る・従う」
・He didn’t keep to the speed limits.
・彼は制限速度を守らなかった
⇒彼が制限速度(対象)を守らなかったイメージ
・He didn’t keep to his promise.
・彼は約束を守らなかった
⇒彼が約束(対象)を守らなかったイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
look to「~の方を見る・~に目をやる」
・She looked to the sky.
・彼女は空を見上げた
⇒彼女が意識的に空に目を向けたイメージ
・He looked to the overseas market.
・彼は海外市場に目を向けました
⇒彼が意識的に海外市場に目を向けたイメージ
look to「~を頼る・~を待ち望む・~を当てにする」
・He looked to me for help.
・彼は私に助けを求めました
⇒彼が意識的に私に助けを求めた(待ち望む)イメージ
look to「~する事を目指す」
・I’m looking to buy a Rolex.
・ロレックスの購入を検討しています
⇒ロレックスを買うことを見ているイメージ
・We are looking to cut costs.
・私たちはコスト削減を目指しています
⇒私たちがコスト削減を見ているイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
look forward to「~を楽しみにする」
・I look forward to working with you.
・あなたと一緒にお仕事させていただくのを楽しみにしています
⇒あなたと一緒に仕事をするのを楽しみに見ているイメージ
・forwardのイメージ ⇒ 「前に向かって」
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
see to「引き受ける・気をつける・世話をする」
・We will see to the preparations for the ceremony.
・私たちが式典の準備を引き受けます
⇒私たちが式典の準備の方を見るイメージ
・Could you see to the children while I’m cooking.
・私が料理をしている間、子供たちに見てもらえますか?
⇒私が料理をしている間、相手に子供たちの方を見てもらうイメージ
see to「修理する」
・My car was broken, can you see to it?
・私の車が壊れてしまったのですが、見てもらえますか?
⇒壊れた車を見てもらう(修理してもらう)イメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
speak to「~に話す」
・She spoke to him.
・彼女は彼に話しました
⇒彼女が彼に話したイメージ
・The TV show speaks to a lot of people.
・新聞は大勢の人に語りかけている
⇒テレビ番組が大勢の人に声を出していったイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
take to「~に熱中する・好きになる・習慣にする」
・She took to drink.
・彼女は酒の味を覚えた(飲酒の癖がつく)
⇒彼女が酒の味(to以下)をひょいっと取ったイメージ
・I don’t take to ball game.
・私は球技が好きではありません
⇒私が球技(to以下)をひょいっと取れないイメージ
・They soon took to each other.
・彼らはすぐにお互いに打ち解けました
⇒彼らがお互い(to以下)をひょいっと取ったイメージ
・He has taken to running after working.
・彼は仕事が終わった後にランニングをするようになった
⇒彼が仕事終わりにランニング(to以下)をひょいっと取るイメージ
take to「(避難所)に移動する」
・The snake took to the bushes.
・蛇は茂みに隠れた
⇒蛇が茂み(to以下)をひょいっと取ったイメージ
・They took to the lifeboat.
・彼らは救命ボートに乗りました
⇒彼らが究明ボート(to以下)をひょいっと取ったイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
talk to「~に話しかける・~と話す」
・She was talking to herself.
・彼女は独り言を言っていた
⇒彼女が彼女自身と会話をするイメージ
・I decided to talk to him.
・彼と話すことにしました
⇒彼と会話をするイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
turn to「~に変わる・~になる」
・The rain turned to snow after midnight.
・雨は夜半過ぎから雪に変わりました
⇒雨が夜半過ぎに雪に到達したイメージ
turn to「頼る・助けを求める」
・She turned to me for help.
・彼女は私に助けを求めました
⇒彼女が私に向けて助けを求めたイメージ
・She turns to him for every little thing.
・彼女は何もかも彼に頼りっぱなしです
⇒彼女が彼に向けて助けを求めるイメージ
・toのイメージ ⇒ 「到達・方向・対象」
toのイメージ②「数値」
come to「合計が~になる」
・The total comes to 50 dollars.
・合計50ドルになります
⇒合計が50ドルに至ったイメージ
・toのイメージ ⇒ 「数値」
get to「(時間・数値など)着く・達する」
・My grandfather got to 100 years old.
・私の祖父は100歳になりました
⇒私の祖父が100歳に到達したイメージ
・It got to 10 p.m.
・午後10時になった
⇒午後10時に到達したイメージ
・toのイメージ ⇒ 「数値」
run to「(金額・数量などが)~に及ぶ・達する」
・The book runs to 300 pages.
・この本は300ページにも及びます
⇒この本が300ページまで到達したイメージ
・The cost runs to over $100,000.
・費用は10万ドル以上かかります
⇒費用が10万ドル以上に到達するイメージ
・toのイメージ ⇒ 「数値」
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では「toが使われている表現」をまとめてみました。
toは「~へ」という意味でお馴染みですが、英語本来のイメージは「到達点(到達・方向・対象・数値)」になります。
もちろん、イメージですので、今回紹介したイメージ意外にも紹介しきれていないイメージもあります。ですが、上記のイメージをベースに句動詞の意味を考えると、実際に使う際に応用が利くので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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