動詞「have」の意味と使い方!英語のイメージを掴んで英会話の幅を広げよう!
動詞の「have」と言えば、一般的には「持つ」という意味でお馴染みですが、他にも「食べる・ある・飼っている・過ごす」などたくさんの意味がありますよね?
学生時代は、意味を一つ一つ覚えたものですが、「have」という動詞に関しては、文脈によって、信じられないくらいの意味を生み出すことができる動詞なので、覚えても覚えてもキリがありません。
とはいえ、本当によく使う動詞なので、臨機応変に使いこなせるように理解しておく必要があります。
そこで、今回の記事では、そんな「haveのイメージと正しい使い方」をご紹介していきます。
この記事の目次
「haveのイメージ」
まず、「haveの英語本来のイメージ」は「近くにある、周辺に存在する」です。
感覚的に捉えると、自分のテリトリーや縄張りみたいなモノがあって、「そのテリトリーの中にある」と捉えると分かりやすいと思います。
つまり、代表的な「持つ」という意味は、「自分のテリトリーの中にあるから派生して生まれた意味の1つにすぎない」というわけなのですね。
では、せっかくなので、例文とイラストを使って、より深く理解していきましょう。
・I have a new car.
・新車を持っています
⇒私のテリトリーに新車がある
・I have a cat.
・猫を飼っています
⇒私のテリトリーに猫がいる
・I had a meeting.
・ミーティングがあった
⇒私のテリトリーにミーティングがあった
・I have a cold.
・風邪をひきました
⇒私のテリトリーに風邪がある
・I had a great time.
・楽しかった
⇒私のテリトリーに最高の時間があった
1つ1つ意味を覚えるのではなく、こうやって「haveのイメージ(テリトリー)」を意識すると「have」が生み出す様々な日本語の意味が理解しやすくなりますよね?
こんな感じで、日本語の意味は「英語のイメージ」から派生した意味に過ぎないので、その意味を生み出す「英語のイメージ」を掴むようにしましょう。
「haveの使い方(基本編)」
では、haveの本来のイメージ「テリトリー(なわばり)」を意識して、簡単な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
have(所有している・ある)
・I have a pen.
・ペンを持っている
⇒私のテリトリーにペンがある
・I have an idea.
・アイデアがあります
⇒私のテリトリーにアイデアがある
・She has blue eyes.
・彼女は青い目をしている
⇒彼女のテリトリーに青い目がある
・She has a good memory.
・彼女は記憶力が良い
⇒彼女のテリトリーに高い記憶力がある
・This building has a smoke room.
・このビルには喫煙室があります
⇒このビルのテリトリーには喫煙室がある
have(経験する)
・Have a nice day.
・良い一日を
⇒あなたのテリトリーに良い一日がある
・I had a dinner yesterday with Tom.
・昨夜、トムと食事をしました
⇒私のテリトリーにトムと食事の時間があった
・We had a lot of snow yesterday.
・昨日は大雪だった
⇒私たちのテリトリーに大雪があった
・She had an accident.
・彼女は事故に遭った
⇒彼女のテリトリーに事故の経験があった
・He has an English lesson every evening.
・彼は毎晩英語のレッスンを受けている
⇒彼のテリトリーに毎晩の英語のレッスンがある
have(手に入れる・受け取る)
・Can I have your name?
・お名前をいただいてもよろしいですか?
⇒私のテリトリーにあなたの名前をいただいてもいいですか?
・I had phone call from my friend last night.
・昨夜、友人から電話をもらいました
⇒私のテリトリーに電話が入って来る(かかって来る)
こうやって見ると「所有している・ある」「経験する」「手に入れる・受け取る」、全て「自分のテリトリーにある」というのが分かりますよね?
このように「have」の本当の意味は「持つ」ではなく、「自分が所有権が及ぶエリアにある感覚」、つまり「近くにある、周辺に存在する」というイメージになります。。
「haveの使い方(応用編)」
では、haveの本来のイメージ「近くにある、周辺に存在する(テリトリー)」を意識して、もう少し複雑な例文を見ながら「正しい使い方」を理解していきましょう。
have+過去分詞(完了形)
・I have been to Kyoto.
・京都へ行ったことがある
⇒私のテリトリーに京都へ行ったという過去の経験がある
・I have lived in Tokyo since last year.
・昨年から東京に住んでいます
⇒私のテリトリーに昨年から東京に住んでいるという状況がある
haveを使った助動詞相当の語句
・I have to do homework.
・私は宿題をしなければならない
⇒私のテリトリーに宿題をするという義務がある
have(使役動詞)
・I had Tom my hair cut.
・トムに髪を切ってもらった
⇒私のテリトリーにトムに髪を切ってもらうという動作があった
・I had my bag stolen.
・私はカバンを盗まれた
⇒私のテリトリーにカバンが盗まれるという動作があった
・I had my brother bring my suitcase.
・私は弟にスーツケースを運ばせた
⇒私のテリトリーに弟が私のスーツケースを運ぶという状況があった
こうやって見ると「完了形」も「助動詞相当の語句」も「使役動詞」も、「テリトリーにある」、つまり「そういう状況が近くにある、周辺に存在する」となっているのが分かりますよね?
この「状況が近くにある、周辺に存在する」という解釈で「have」を理解しておけば、どんなに長い複雑な文でも恐れることはありません。
「動画で復習しよう」
いかがでしたか?「haveのイメージ」は掴めましたでしょうか?
この「have」という動詞に関しては、日本語の「持つ」で解釈している人が多いと思いますので、どうしても「テリトリーの意識」を掴むというのが難しい場合は、「そういう状況を持つ」と捉えても大丈夫です。
あらゆる状況、物理的なモノでも、概念でも、経験でも、ありとあらゆるもの持っている。周囲に存在している。そんな感覚でイメージをおさえてみてくださいね。
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