40代・50代のミドル世代から英語を初めてペラペラになる方法!
今回は「40代・50代の方が今から英語がペラペラになるための方法」をお伝えします。
本当は英語を習得したいという夢があるのに「今からこの年からやっても無理なんじゃないか」なんて半ば諦めてる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もう年だから無理だとか。自分に呪いをかけずに真剣に取り組めば、40代・50代から始めても英語は必ず上達しますし、今から始めても全然遅くありません。
今回お伝えする方法を実践すれば、絶対に英会話を習得することができますので、年齢のことは気にせず、是非ポジティブに取り組んでみてください。
この記事の目次
40代・50代の英語学習は基礎固めから始めよう
では、ミドル世代の英語学習で何から始めたら良いのかについてなのですが、まず、皆さんにやっていただきたいのは「基礎文法のインプットとアウトプット」です。
よく「英文法ばっかりやってたから話せない」とか、英語を話せない原因として「文法が悪者になりがち」なのですが「文法の学習はやはり必須」になります。
私も英語の学習をやり直した時に「英会話と英文法っていうのは別のもので、英会話はなんとなく外国人の方と楽しく話してるうちに上達する」みたいな錯覚を持っていました。
ですが、それは錯覚でしかなくて、元々、英語を話すことができない人が「いきなり外国人と対面して英語を話そうとしても、そもそも最初から英語が口から出てくることはない」のです。
実際、英会話教室などでで外国人の先生と対面しても「冷や汗ばかりかいて時間が過ぎるのを待つしかない」なんていう経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それもそのはずで、英会話だから英語を話す練習をしようとしても「英語のルールを知らずに英語を口から出すというアウトプットができないのは至極当然」なので、英会話を習得したいのであれば、英語のルールである英文法をまずはやり直す(インストールすること)が必要になってきます。
英文法が分からないとどうなるか?
では、実際に英文法が分からないとどうなるのか具体例をあげて見ていきましょう。
例えば、英語で「私はこの会社に20年勤めてきました」と言いたかったとします。なので、その日本語を英単語を使って日本語の語順どおりに並べると以下のような文になります。
・I this company 20 years work.
⇒単語が合っていても日本語の語順では正しい英文は作れない
使用している英単語は、それぞれ日本語に対応している正しい単語になのですが、残念ながらこれでは相手に意味が伝わりません。
というのも「英語には日本語とは違う英語の語順のルールがある」ため、その英語のルール通りに単語を配置していかなければ、意味をなす英文を完成させることができないからです。
英語の語順は「主語(誰が)⇒動詞(どうした)の語順」が基本です。なので「私はこの会社に20年勤めてきました」を相手に伝わる正しい英文にしたい場合は、以下のような語順で単語を配置しないといけません。
・I have worked for this company for 20years.
⇒単語はもちろん、語順も英語のルールに従わないとダメ
逆に間違った語順ではいくら英単語が正しくても、以下のように意味不明な文になってしまいます。
× I this company 20 years work.
× I 20 years work this company.
つまり、英語のルールが分かっていないと、英単語が分かっていたとしても「いつまで経っても相手に伝わる英語を口から出すこと」はできないですし、実際に口に出そうとしても「自信が持てないために口ごもって黙ってしまう」なんてことが起こります。
今回の記事で英文法の細かいルールはご紹介いたしませんが、意味が通じる英文を組み立てるためのルールが英文法です。
一般的に「英文法は退屈だ」とか「英文法はつまらない」とか言われがちですが、英文法を避けてると「いつまで経ってもずっと英語が苦手なまま」で終わってしまいますし、逆に英文法が分かっているのであれば「自信を持って自分の言葉で英文を組み立てること」できるようになります。
もうこれは断言しますので、初心者でも中級の方でも「基礎的な英文法」はしっかり抑えておきましょう。
40代・50代におすすめの英文法の学習法
英文法は知ってると思ってる方でも意外と忘れてることも多いものです。ですが「基礎から英文法をやり直す教材や参考書」などはいっぱいあるので、40代・50代の方は、まずは、そういったものを片手に「英文法の見直しをしていただきたい」と思います。
その際にポイントになるのが「分かりづらい項目などはノートにまとめる」など、インプットしながら自分で噛み砕いて要点を整理することです。
一見、地味で泥臭い作業なんですが、英文法を習得する際にはインプットしながらアウトプットするのが一番効率的な学習法です。
私自身も英語でつまづいていた時期に、初心に戻り「文法をやり直すところ」からやったところ、曖昧だったところがクリアになって、自信もついて「TOEICも英会話も1段上のレベルに行けた経験」があります。そんなわけで「英文法のやり直し」というのは、もう良い事づくめなのですね。
さて、先ほど「英文法は分かりづらいところや要点などをノートにまとめる」という話をしましたが、今の時代は便利なアプリも色々あるので「アプリなどで勉強すれば良いんじゃないの?」と思った方もいらっしゃると思います。
ですが、英文法の学習に関しては「アプリでポチポチやっていても難しいかな」と私は思っています。
というのも、文法項目ごとに「全体像とか疑問点とかそういったものを即座に見渡せるモノ」は、やっぱりノートしかないんですよね。
なので「ノートと鉛筆を使って、大事な箇所にはハイライトペンで線を引き、いつでも即座にチェックしやすくする」といった学習法が最強だと思います。一見すると全時代的ですし「昭和かよ!」か思われるかもしれないですが、アプリでスワイプして学ぶのではなく、自分で噛み砕いてチェックする。
それが「英文法の学習において最強」で「一番定着しやすい学習法」ですので、是非自分の手で書き、まとめたところを行ったり来たり見返すということをやってみてください。
もし、ノートのまとめに時間がかかりすぎるし、そんな時間もないというのであれば、ノートも止めて「教材や参考書そのものにハイライトペンで印をつけたりとか、気づいたことをそのまま直接書き込む」でも問題ありません。
アプリでスワイプして覚えたつもりではなく、泥臭く自分の手でまとめる。そうすることによって、英文法をインプットしながらアウトプットすることができますので、是非やってみてください。
英文法はインプットしながらアウトプット
さて、英文法の学習ですが「知識をインプットすると同時にアウトプットすること」で、爆発的にあなたの英語のスキルを延ばすことができます。
英会話を習得する際は「英文法の知識を得るのが大事(インプット)」というお話をしましたが、英会話とは「英語を使った会話」です。会話なので「自分の口から英語を発する(アウトプット)練習」が必要がです。
実際、インプットはしたけれどアウトプットをしていないせいで、英会話が上達しないという方も多くいらっしゃいます。
ですが「アウトプットをする」と言われても、具体的にどうしたら良いんだろう?
と、悩んでしまう方もいらっしゃると思いますが、難しく考えず「使っている教材や参考書の例文を声に出して音読するだけでOK」です。
例えば、英文法を学習していて知覚動詞の項目で、以下のような例文があったとします。
・I saw my son run.
・私は息子が走るのを見た
実際、こういう短くて単純な例文は教材や参考書にいっぱい載っていますよね?
こういった例文を何度も音読してみてましょう。最低でも20回とか単純な文を音読して欲しいです。それでも例文が自分の中に入ってこないのであれば、更に10回、20回、全部で50回とか、そのぐらい音読しても全然OKです。
上限はありません。納得いくまで音読をしてみてください。
黙読じゃなくて音読するというのがポイントですね。英語を声に出すっていうことです。最初は恥ずかしいかもしれませんが、英語を話す場面では「英語を声に出さなきゃいけない」わけですから、その際の練習にもなります。
英会話は英語を声に発するという動作なのですから、実際に声に出す練習をしていないのに、ぶっつけ本番で英語を話せるなんてことはありません。
ゴルフなどのスポーツと一緒です。まずは正しいフォームを見てインプットする。そして実際にそのフォームで素振りをして練習する。ゴルフなどのスポーツは、インプットしてアウトプットの練習をすることで上達しますよね?
英会話もそれと同じです。英文を音読する方が英文を黙読して目で追うよりも何十倍も効果が出ます。
そして例文の音読に慣れてきたら、今度は例文に使われている単語を自分の身の回りのもの置き換えて、自分の文を作るべくアレンジをしてみてください。
具体的に、先ほどの例文を自分の文に置き換えてみると、こんな感じにアレンジできます。
●元の英文
・I saw my son run.
・私は息子が走るのを見た
●元の例文を自分の身の回りのことに合わせてアレンジ
・I saw my son run in the park.
・私は息子が公園で走るのを見た
・I saw my son run in the park this afternoon.
・私は今日の午後に息子が公園で走っているのを見ました
・I saw my dog sleeping.
・私は私の犬が寝ているのを見ました
・I saw my dog sleeping in the garden.
・私は私の犬が庭で寝ているのを見ました
こんな感じで、自分の身の回りにあるものに単語を置き換たり足したりしながら、自分の言葉に置き換えて英文にすることで、自分のセリフを作ります。
他人のセリフではなく、自分のセリフや自分が言いそうなことで英語で作り、作った例文を何度も音読で口に出すことで、自分の感覚に落とし込んでいきます。
英文法をただ知識のインプットで終わらせずに、自分の言葉にしてアウトプットしてみてくださいね。
40代・50代の英単語学習のポイント
さて、ミドル世代の英語学習のポイントとして、まずは「英文法の学習が必須」とお伝えしましたが、それと平行してやっていく必要があるのが「英単語の習得」です。
そう言われても「40代・50代になると英単語を覚えたくても覚えられない」と嘆く方もいらっしゃいますよね?
ですが、英単語を覚えられないのは年齢のせいではありません。
これまで受け持ってきた生徒さんのお話を聞いても、英単語を覚えられない原因は年齢にあるのではなく「英単語を学習する頻度とコミットする時間に原因がある」と私は思います。
英会話で必要な単語数と学習の頻度は?
では、実際に「英単語を覚えるにはどうしたら良いのか」をお伝えします。
まず、知っていて欲しいのですが「日常的な英会話(海外旅行や買い物なども含め)で必要な英単語の数は2000語」と言われています。
ビジネスや専門的な会話をするというのであれば別の話ですが、日常的な英会話で必要な英単語を習得したいのであれば、語彙の本は「英会話初心者向けの単語の本1冊で十分」です。
TOEICや英検を受ける予定がある場合は「該当のスコアの本1冊で大丈夫」です。英単語の習得のために、語彙の本を何冊も用意する必要はありません。
そして、学習頻度ですが「毎日やるのが基本」です。
というのも「英単語の記憶というものは頻度がモノを言うから」です。なぜなら、英単語に限らず「人間の脳は翌日には7割くらいは忘れてしまう」と科学的にも言われているので、定着させるためには反復が重要になるんですね。
なので「前日に見た英単語なのにもう忘れてる、やっぱり年のせいだ」などとショックを受けなくても大丈夫です。若い人でも普通に忘れます。
知らない単語や忘れてしまった単語を見た際は「ああ、コレも知らない、アレも知らない」とビクビクするのではなく、逆に「あ、コレに出会えた、アレも知ることができた」といった感じで「新たに単語に出会う喜び」を感じポジティブに捉えていただきたいです。
英単語を覚えるためのテクニック
次に英単語を覚えるためのテクニックをお伝えいたします。
英単語を覚えるためのテクニックは、英文法と同じく「インプットとアウトプットを繰り返すこと」です。
英単語を覚える際は、まずは「語彙の本を見ながら英単語を覚えるインプット」を行います。そしてそれと同時に「今見ているその単語を声に出して発音するアウトプット」を行ってください。その際は「英語と日本語の意味の両方を声に出す」のがポイントです。
また、注意点として「単語のアクセントの位置に注意を払う」のも重要です。
というのも、最初に覚える際に間違ったアクセントで覚えてしまうと「間違ったアクセントで定着してしまい、後で修正するのが難しくなってしまうから」です。
因みに、最近の語彙の本は英単語の音声リンクが付属で付いている本も多いので、ダウンロードしてスマホに入れておくと便利です。パソコンじゃだめですよ、はっきり言って「スマホに入れておかないと聞かない人が多い」ので、音声データをいつでもどこでも持ち歩くスマホに入れて隙間時間に聞くのがおすすめです。
そして、音声を聞きながら単語を見てアクセントの位置もチェックしながらインプットとアウトプットを行うようにしましょう。
英単語を覚えたら反復練習と再確認
そうやって英単語を覚えたら、次の日に前の日にやった単語を再確認していきます。そうやって確認作業を行うと、かなりの割合で忘れてしまった英単語が見つかるので、その際は、もう一度、前の日と同じようにインプットアウトプットをしてください。
そうすることで、あなたの語彙力は以前よりも格段にアップし、同時にリスニング力も上げることができます。
とは言っても、お話したとおり学習したはずなのに、中には「どうしても覚えられない単語」が出てきます。実際、私もそうでしたし、今でも覚えづらい単語はあります。
その際は、覚えられない単語に印を付けて、なんなら何回見たかなど回数を付けても良いと思います。
私の生徒さんの中にも、よく語彙の本や参考書などがきれいなままの人がいますが、本や参考書なんていうものは汚してなんぼです。いろいろ書き込んで汚して、ボロボロになって手垢がつくくらい何度も見返して一人前です。
そうやって印を付けた英単語に関しては、今度は確認テストを行いましょう。
確認テストと言っても、別にテスト用紙を作るとかではなく、そのページを開いて、印が付いている英単語を見て「単語の意味やイメージが頭の出てくるか」や「音やアクセントが出てくるか」を抜き打ちでチェックする感じです。
反復練習と抜き打ちチェックをすることで、どうしても覚えられなかった単語も最終的には覚えられるようになってきます。
半年くらいを目処に今回お伝えした単語学習を行い、ランダムにページを開いて意味が一通り出てくるようになれば、その本の英単語は制覇したことになります。
英単語の学習は机に向かってやるというよりも、隙間時間を使って頑張ってみてください。
自分の言葉で英文を作る
英文法と英単語の2つがそこそこ整ってくると、今度は基本的な英語の短文は自分で作れるようになってきます。
基本的な英文を作れるようになったら、今度は自分の日常のことを独り言で良いので英文にしてみましょう。
例えば、朝起きて「まだ眠いな」と思ったら「I’m sleepy.」と言ってみたり、仕事が終って「今日も疲れたな」と感じたら「I’m tired again today.」と呟いてみたり、うっかり「車に眼鏡を忘れてきてしまった」のであれば「I left my glasses in my car.」といった感じですね。
こんな風に思いついたこと、自分の中で思い浮かんだ日本語を英語で呟いてみる。いわゆる「独り言英会話」ですね。
英会話を学んでいる方の中には「英語を話したい、英会話ができるようになりたい」と言いながら、「頭の中で思ったことを英文にして声に出して言ってみる」というプロセスをやっていない方も多いのではないでしょうか?
頭で分かっていても「このプロセスが一番負荷がかかり面倒くさい作業」ですよね。
私自身も初めのうちは「英語を口から出す」ってことに関して時間もかかりましたし、簡単な文すらなかなか言えなかったんです。
その結果「何でこんな簡単な文ですら間違えるんだろう」、分かってはいるのに「何で口から出ると三単元のSが外れちゃうんだろう」とか、そういうのがしょっちゅうありました。
ですが、それは続けていくうちに「少しずつ三単元のSなどの細かい文法のルールなんかも、意識せずに瞬時にちゃんと整ったものが出てくるようになる」ので、そこは回数を積み重ねることが重要です。
それと今回の記事の最初の方でも述べましたが、英語の語順は「主語(誰が)⇒動詞(どうした)の語順」が基本です。なので、基本の語順さえ間違っていなければ、大抵の場合は通じます。
英語を話す場合は、基本の誤順で考える癖をつけて「I run.」や「I walk.」みたいに「主語+動詞」といった具合でシンプルな文からで良いので、頭の中で作って声に出す練習をしていきましょう。
動画で復習しよう
いかがでしたでしょうか?
40代・50代になってくると、若いころと比べて金銭的にも余裕が出てきますし、英会話スクールとかオンライン英会話とかで「外国人と話して英会話の練習がしたい」と思う方もいらっしゃいますよね?
ですが、その前に今回の記事でお話してきたように、英語の基本である英文法と語彙を抑えた後に、外国人との練習を始めた方が「経済的にも時間的にも効率が良い」です。
実際、英文法も分からない、英単語も知らない、自分で英文を考えて声に出したこともない。そんな状態でいきなり外国人の先生と対面したところで会話は成り立ちにくいですよね。
レッスン受けてても「あとレッスンは何分かな?」なみたいに、正直その時間が過ぎ去るのを待つばかりになってしまう可能性もあるので、英会話よりも英文法や英単語から、そして「たまにやる」のではなく、継続して「毎日やる」を心がけて、自分でできることから始めてください。
40代・50代でも、今日が人生で一番若いです。これから先「英語を使って楽しむ時間」もまだまだたくさんあります。是非一緒に頑張って行きましょう。
【一生使える本物の英語力を身につけたい方へ】
これまでいろいろな英語学習法を試してきたけど「英語の上達が実感できない」、英会話スクールやオンライン英会話をやっているのに「全然英語を話せるようにならない」、そんな経験したことないですか?
実は英語力って、なんとなくフワフワした感じでも、ある一定のレベルまでは上げることができるのですが、実践で使える本物の英語力を身につけるには「基礎からしっかり積み上げないとダメ」なのです。
私も大学を卒業後、海外のドラマや映画を翻訳する仕事に就きましたが、仕事の場で使う英語では「なんとなくの英語力」では通じず、大人になってから英文法の基礎、それこそ「基本5文型」から勉強をやり直しました。
その結果、それまで「曖昧だった表現」や「ネイティブが使い分けている細かい言葉選び」などの違いが分かるようになり、現在はそのノウハウをまとめて、英語コーチとして英語を学びたい大人の方に向けた指導を行っております。
オリジナル英会話教材 ⇒ ネイティブ感覚式英文法(大人のやり直し英文法)
英語は、年齢に関係なく誰でも習得することが可能です。もし、あなたが「実践で使える本物の英語力を身につけたい」「基礎からしっかりと英語を学びなおしたい」、そう思っているのであれば、地道な努力が必要ですが、ぜひ、当講座を通じて「英語を習得した後の世界」を体感してみてください。